アメリカ発ーマカベェの米株取引

アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

景況 銘柄

【ジム・クレイマー】思考がかき乱される、不公平な戦いが続く!?【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの3/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

なんという逆行する展開の日だったことやろう。ようやくトランプ大統領からの余計な茶々が入らない一日が手に入って、マーケットは一気に上昇の勢いを強めたんや。今日はダウは+1.65%、SP500は+2.13%、そしてナスダックは+2.61%と急上昇を見せた日になったで。さて、恒例の来週のゲームプランに移る前に、今一度、こんな日だけでは今までなかったことを思い出しておこうやないか。いつでも大統領が「先にはもっと痛みが来るぞ」というような無用な投稿をして、皆のポジティブな思考をかき乱す可能性があることを思い出してほしいで。

 

わいは、トランプ大統領の投稿の多くは不要だと思っていることをはっきりさせてきたんや。わいらはみんな、彼の貿易戦争のことは知っとる。わざわざ「痛みが来るぞ」と言われる必要はないんや。だって今、人々は怖がっとるからや。今朝発表された、ミシガン大学消費者マインド指数の衝撃的な低下を見たか?3月の指数(速報値)は57.9に低下しとったんやが、予想が63やったから、予想よりもずっと下で、2022年11月以来の低水準だったんや。人々はインフレを恐れ、株式市場のことを心配しとる。関税が何を意味するのかも多くの人はわからず、納得のいく説明を受けてないと思っとる。

 

でもみんな、関税が最終的にコスト上昇につながって、スーパーの物の値段をさらに上げる要因だと考えとるし、それはおそらく事実やろう。大統領とその取り巻きは株式市場に焦点を当てないことに決めたようやが、これは自分たちへの信任投票にされたくないからやろう。でも別に株式市場は彼らの信任投票として機能するわけでもないから、それは別にええ。でも株式市場は確実に、人々の声が現れるところであり、人々が何を心配しているかを表すところなんや。株式市場は希望と絶望のバロメーターと考えてほしいで。

 

今日ようやく株式市場は堅調な日になったとはいえ、ここのところの株式市場は依然として絶望を示しとる。そこを抑えたうえで、来週のゲームプランにいきたいんやが、月曜日は消費者をめぐるもうひとつの信任投票がやってくるで。そうや、2月の小売売上高が発表されるんや。わいは、消費者は大きく財布の紐を引き締めたと思っとるで。なぜなら、消費者は自分たちの仕事を恐れていて、自分が次の解雇対象になるかもしれんと思っとるからや。だからこの数字の悪さは避けられないやろう。大統領は希望の雰囲気を作り出す力も、恐怖の雰囲気を作り出す力も持っとるが、最近のトランプは恐怖全開でやっとる。残念なことやが、その結果として、残念な小売売上高の数字になっとるやろう。

 

でもわいらはつとめてハッピー路線でいこうやないか。火曜日からの注目は、カリフォルニア州サンノゼで開催される、Nvidiaが主催するGenerativeAIに関するすべてを扱うGTCカンファレンスや。わいも現地に行く予定やで。Nvidiaはずっとわいのお気に入りの企業や。このイベントは「AIのウッドストック」と呼ばれていて1週間にわたる大きな催しなんやが、わいは火曜と水曜の重要イベント、とりわけ火曜日に行われるJensen Huangによる素晴らしいキーノートスピーチを見に行くで。

 

わいはオリジナルのウッドストックに行き損ねた人間として、今回のAIウッドストックは絶対に逃したくないんや。そしてわいにとって、GTCカンファレンスはまさにウッドストックなんや。発表する企業たちを見てほしいで。どれだけ素晴らしいか。まったくもって前向きでクリエイティブな企業達がいろいろな発表をするんや。富を生み出し、食卓に糧を提供し、人々に仕事を与える企業たちが勢ぞろいや。これらこそがわいらが称賛すべきことなんや。

 

さらに火曜日には2月の住宅関連指標が発表されるで。これらは好調である必要があるんや。景気後退に陥るわけにはいかんからな。景気後退は最悪や。いかなる景気減速も、すぐに住宅市場に反映されて、そこから小売に波及するんや。この繊細な連鎖は住宅市場から始まるから、わいらは住宅関連指標は鷹の目で見守るつもりやで。ただ、不安な話題も避けるわけにはいかん。住宅価格が高すぎるんや。住宅コストの大きな割合を占めるのは木材なんやが、残念ながらわいらの木材の大部分はカナダから輸入しとる。今、トランプ大統領はカナダに激怒しとって、カナダ側もトランプの「51番目の州」発言などに相当腹を立てとる。

 

もしトランプが関税をさらに強化して、来週にもカナダ産木材に莫大な関税をかけると決めたらどうなるやろうか。たとえば200%とか。ありえない話ではないで。それはカナダにとっても、もちろんわいらにとっても破滅的な影響を及ぼしかねないんや。彼がそこまでやるかはわからんが、これまでの行動を考えると十分あり得る話や。カナダにいろいろ思い知らせるには絶好のタイミングに見えるよな。そうなったらどうなる?アメリカ国民には、安い住宅与えられない、という状況になってしまうんや。

 

水曜日は非常に重要や。火曜日と水曜日にFOMCがあるんやが、水曜日の会合の終了後にFed議長のパウエルが何を言うかに大注目や。直近のCPIとPPIの2つのインフレ指標はかなり冷えた数字で良かったので、もしかすると大丈夫かもしれん。ただし、家賃や一部の食品、娯楽など、物価が下がりにくいカテゴリーは存在しとる。Fedは消費者の弱体化について言及するかもしれんが、具体的な対応はしないとわいは思うで。むしろ大統領が「経済を助けていない」という理由でパウエルを批判するきっかけを与えるものになるかもしれん。パウエル議長は攻撃の的になりやすく、トランプ政権によって批判されるやろうと考えざるを得ないで。

 

わいは、献身的で賢明なパウエル議長が、自分についてトランプのSNSに書かれている投稿を読まないことを願うで。パウエル議長、是非ご自身を守ってほしいで。さて、さらに注意すべきなのは、わいがまだ残っていると考えているもう一段階の関税や。早ければ来週にも、ドイツ、日本、韓国などからの輸入車すべてに25%の関税が課されるかもしれん。大統領は何を待っているかしらんが、これらの国はごくわずかな関税しか払ってない。カナダやメキシコに課している25%の10分の1程度や。トランプ大統領がそれを好ましく思っていないのは確実で、そのことをどんどん発信するやろうし、実際の関税の発表が早ければ来週にもあるかもしれん。

 

わいは大統領が水曜日に一気に攻勢をかけるのではないかと恐れとる。心の準備をしておかんとあかんで。確かに、まだまだ株式市場は売られすぎの状態にあって、水曜日までそのままかもしれんから、自動車関連の関税ニュースがあっても対応できる可能性はある。でもわいらはそれに備えておく必要はあるで。いずれまだまだ関税はやってくるし、大きな影響をもたらすやろう。

 

さて、水曜日には企業関連の重要ニュースもあるで。General Millsの決算発表があるんやが、今朝読んだ記事では業績が予想を下回る可能性があると予想されとったんや。General MillsはHealth and Human Services長官のKennedy Jr.の標的になってしまっとる。人工着色されたシリアルは、人々に甘すぎるものをよし食べたくさせるということなんや。さらに、太りやすい食品も作っとるから、今、人々がGLP-1系の減量薬を続々と使用するようになっている状況では、そうした食品はうまくいかないやろうと思われとる。だから今回の決算では良い数字は出ないやろうとわいも思うし、期待している人は少ないやろう。

 

木曜日は注目決算が盛りだくさんや。朝にはDardenの決算があるで。Olive Gardenの親会社や。レストラン業界全体の状況はまだまだバラバラやが、客に優れたバリューを提供している企業は見どころが多いと感じとるで。わいはDardenは好決算を出すやろうと見込んどるで。引け後は大物企業の決算が控えとるんや。まずFedExや。輸送株セクターからは多くの人が逃げ出しとるよな。でもFedExがコスト削減を続けとるし、高品質な輸送関連企業を大幅割引で買うチャンスかもしれん。わいはこの会社が好きやで。FedExのCEO、Raj Subramaniamが素晴らしい仕事をしとると思うから、ここでポジションを取り始めてもええと思うんや。

 

更にMicronの決算もあるで。これは非常に価値のある半導体メーカーで、他の大手半導体企業よりもずっとアメリカにコミットしとって、「Chips and Science Act」によってバイデン政権から61億6千万ドルの助成金を受け取ったんや。トランプ大統領が「Micronはそのお金を返すべきだ」と投稿するかもしれん。そうなれば、Micronにとって楽しいタイミングを台無しにする場面になり得るが、わいは今回の決算はそこそこ良いものになると思っとるで。なぜならDRAM市場が好調で、さらに重要なのは高帯域幅メモリー製品がデータセンターには欠かせない存在で、そこが非常に盛り上がっているからや。果たしてトランプからの攻撃はあるんやろうか?

 

更にNikeの決算もあるで。この会社は今回の決算で正式に「再び軌道に乗り、成長できる体制が整った」と言う必要があるで。経営陣がそう発表すれば、今71ドルの株価はすぐに80ドルに到達するやろう。わうはNikeを「引き絞られたばね」のように見とる。下値リスクは最小限で、投資する価値は十分あるやろう。もう一つ、住宅大手のLennarの決算もあるで。もしわいの見立てが正しければ、木材の話題が取り上げられて、その扱いはかなりネガティブになるやろう。経営陣は価格が手頃な住宅の問題について言及するはずや。今週のCNBCでも、Lennarが3Dプリントとコンクリートを使って建築し、なかなか立派な住宅を提供しているテキサスの住宅プロジェクトが取り上げられたが、Lennarはこうした取り組みに積極的なんや。

 

最後に金曜日には、クルーズ船銘柄のCarnivalの決算があるで。クルーズ船各社はアメリカ国内で登録されていないから、商務省の標的になっとる。そういうことでクルーズ会社が今の政権に批判されないかどうか気になっとるで。もし何もなければ、このセクターの業績自体は堅調やから、最近丁重な株価が上向くこのもあるかもしれん。行政による攻撃さえなければ、という条件つきやけどな。でもまあ結論やが、どんな決算が出ようとも、来週のマーケットはホワイトハウスとFedの動向に振り回されることになるやろう。Fedは好き勝手にいろいろSNSに投稿することはないやろうが、トランプはまだまだわいらをかき乱すやろう。なんという不公平な戦いやろうか。

 

 

来週もごたごたしそうですね。

 

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

米国株ランキング

-景況, 銘柄
-

Copyright© アメリカ発ーマカベェの米株取引 , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.