こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/6のMad Moneyはどうだったでしょうか。

なんかわからんで。トランプは巧妙な嘘みたいので煙にまこうとしとるかなんか知らんが、とにかく今の彼のやり方は、うまくいってないんや。ロッキー3を今一度みてほしいで。わいはあれはロッキーシリーズの最高作やと思うわけやが、Clubber Lang を Mr. T が見事な気迫で演じ、ロッキーとのビッグファイトの予想を聞かれたとき、あの有名な「予想?痛みだ(Prediction? Pain)」と言い放つんや。そうや、まさにトランプはわいらに痛みを与えとる。

トランプ大統領はそもそも自らある程度の「痛み」を予測すると宣言とったし、でもそれを株の保有者たちに対して、本来なら起こる必要のない形で与えてしまうという厄介な立場に身を置いてしまったんや。わいらは実は今、もしかしたら今日みたいにダウは-0.99%、SP500は-1.78%、そしてナスダックは-2.61%と下落して、ナスダックなんか高値から10%も落ち込むような日々を過ごす必要なんてないんやないか。なんでこんなに状況がさらに悪化している感じになっているのか。

まず最初に言っておきたいんやが、わいは大統領の最終的な目標にケチをつけるつもりはないで。彼は不法移民やフェンタニル密売人への取り締まりに乗り出して、貿易赤字を解消すると公約して当選したんや。いま大統領として、彼には自分の掲げたアジェンダを実行する権限があるし、実際に彼は公約通りのことをしとるんや。多くの人々はそれを望んで投票したわけや。やけど、もっと良いやり方があると思うんや。投資家の信頼を破壊して株式市場を崩落させることなく、それでいてきちんとアジェンダを実施できるはずや。

だからこそ、わいはナスダックを含めてすべての平均株価が10%下落して手遅れになる前に、今の状況を理解するポイントを提示したい。まあNasdaq はすでにそうなっとるんやけどな。わいはかつてある大統領に助言したことがあるんやが、そのときわいの提案に対して彼はDiet Cokeを飲みながら「いいね」と言ったものの、結局何も実現しなかったんや。だいたいホワイトハウスにいる人たちは、事態が本当にヤバくならない限り、誰の意見も気にしなかったりする。2020年にCovidで経済全体がストップしたときのようにならないと、外部に耳を傾けようとしないんや。でもそんなことはどうでもいい。

ロッキー3では、Mr. T演じるClubber Langは結局リングのキャンバスに叩きつけられて終わった。彼の予想、痛みは当たらんかったんや。でも、今日株を持っている人にはすでに痛みが来とる。今日は悲惨だった。でも繰り返すが、本来ならこんなことは不要なんや。毎日打ちのめされる必要なんかどこにもない。でももしかしたらまだ下落は続くかもしれん。なぜそうなるのか、ポイント6つを挙げておこうやないか。

まず第一に、わいらには何の明確さも提示されていなくて、最大限の不確実性だけがあるんや。こういう状況やと企業は採用を控えるやろうし、アメリカという国がここで明確な指針を示さなければ、痛手を被るのはわいらアメリカに住んでいる人々自身や。明日の雇用統計は、わいは非農業部門雇用者数が弱い結果になると思っとるで。そしてこれは、弱い数字が続く最初の一歩やろうし、何か抜本的に変わらない限り、この流れは止まらないはずや。覚えておいてほしいのは、ほとんどの企業は関税が嫌いやが、彼らが実はそれよりも本当に恐れているのは「次に何が起こるかわからない」という不透明さなんや。

第二に、大統領はさらなる関税をかけることを示唆しとるということや。この段階的な関税スケジュールが膨大な不確実性を生んどるんや。もし大統領がどの国に対して関税をかけ、どの製品を高額にするのか、例えばドイツ、日本、韓国の自動車を狙い撃ちにするとか、すでに分かっているなら、もっと痛みがあるにしても、企業側は対策を立てられるんや。だから今すぐそれを教えてくれという話なんや。現状は混乱そのものや。大統領はSNSにでも投稿して、目標とする国々がアメリカに対してどのような関税をかけているか、全部明らかにすべきや。彼らが潔白じゃないということを伝える必要があるんや。

わいらの貿易相手国が、いかに体系的にアメリカを不利に扱ってきたか、国民に知らしめるべきなんや。彼らは自国の産業を保護し、補助金を出しているのに、わいらはただ黙って甘んじるしかない。その現状を変えようとするんやったら、まずは全部見せてくれ。理由も含めて説明してほしいんや。次にどこがターゲットになるのかをわいらに推測させるんじゃなくて、なぜそうするのかをきちんと説明してほしいんや。じゃないとわいらは、アメリカ自身が理不尽に報復をアメリカ自身が理不尽に報復したり脅したりしているだけやと思うやないか。もしそうだとしても、とにかく説明してくれないと、多くの人がただただ理解を今求めとるんや。

第三に、大統領が十分に恐怖を煽ったせいで、この時期に決算発表をするほぼすべての企業が慎重なガイダンスを発表しとるんや。本来の業績から考えると、まったく釣り合っていないほどの弱気予想をしとる。誰も「状況があまりにおかしくなっている」とはっきり言いたがらない。大統領は果たして問題をわかっているのか?トランプは「痛みがある」と宣言したわけやが、となれば、たとえばMacy'sのような大手小売を運営している立場なら、「春には最高の業績を期待できる」なんてわざわざリスクを冒して言う必要はないと思うやろう。実際 Macy's は素晴らしい冬のシーズンを過ごしたというのに、まるでネガティブに受け止められてしまい、株が売られとるんや。

悲観論は経済全体に蔓延していて、その元凶は明らかにトップにある。こんな悲観は本来は不要なことや。トランプはここまで大きなダメージを与えずに、自身のアジェンダを実現できるはずなんや。投資というのはこの国にとって良いことだということを思い出してほしいで。アメリカの株式市場は今や、スペイン、イタリア、フランス、ドイツよりもかなり見劣りしとる。お金を投じる先としての確実性や歓迎ムードが全くなくなってしまっとるんや。株価が日々下がっていくことに対してどのように対策しようかという統治スタイルもない。今の政権は確実にわいらの投資マネーを奪っていて、こんな状況で他に資金を移す人を責めることはできないで。

第四に、もし消費者が十分な資金を持っていて、それを使い続けてほしいなら、ある程度の「資産効果」を維持する必要があるし、ある程度論理的でなければならない。これは補助金を出せという話ではなく、そもそも資本主義とはそういう話ということなんや。消費者は大統領のパワーポリシーに困惑しとると思うで。たとえば、フェンタニル問題は明らかにメキシコ由来なのに、大統領はなぜかカナダをスケープゴート扱いしている。もし中国製鉄鋼がカナダ経由で入ってくるならカナダに罰則を科せばいいし、メキシコにも科すかもしれない。でもメキシコとカナダは全然違う問題を抱えているのに、それを一緒くたにするのはおかしい。みんなそれが変だとわかっとるんや。

第五に、誰だってお人よしにはなりたくないんや。大統領も、株式市場に資金を投じてバカを見たくないという国民感情は承知しとるやろう。貯蓄自体はいいことやけど、今の瞬間、一番得をしているのは空売りをしている「ショートセラー」だけなんや。この状況下では、誰も新規株式公開(IPO)なんてやりたがらない。普通なら合併を考えるところも、みんな怖がって動きを止めとるんや。最適な状態とはとても言えないんや。

第六で最後やが、明日雇用統計が発表されて、多くのレイオフが示されることになっても、わいらは連邦政府のレイオフから生じる雇用喪失の広がりを恐れているわけやないで。大統領が望んでいることはわかっとる。チェーンソー・マスク(イーロンマスクが首をきりまくっている様を揶揄している)がそこにいるのは無意味じゃないんや。でもまあ最高裁がこれらの解雇を覆すような判断を下せば意味がなくなるかもしれんが。でも結局問題は、こういう日のせいで自信が損なわれることや。今このタイミングで人員を採用したらバカを見るかもしれない、とどの企業も思っとるということや。株価が下がり続けるなら、採用するほどの自信は持てないということなんや。

とにかく今は、この先どうなるか、かなり悪い事態になるんやないか、という不安がアメリカ全体を覆っとるんや。マーケットが下がるのは当たり前で、下がるのなら下がるで仕方ない。でも、もしある企業が連続して悪い数字、予想を大幅に下回る業績を報告したなら、その企業の株価は下がるべきや。もし巨大で重要な企業の大半が不振なら、それぞれの個別株だけじゃなく、株式市場全体も下がるべきや。でも今おきていることは、そういうことじゃないやろ?素晴らしい売上や利益を報告している企業でも、どういうわけか悲観的なガイダンスを出して痛みを訴えるんや。なぜか?彼らは混乱しとるんや。大統領が「よくなる前に悪くなる、痛みを予想している」と言っているから、そう考えざるを得ないということなんや。

表立ってはそんなことは言わない。大統領がそう言っているんやから、どうして前向きな見通しを示す必要がある?なんてことを言えば、今は消費者の信頼感は極度にネガティブなんやから、そんなことを言おうものなら叩かれるだけや。でも実際には、確実にPERが縮小しているのが現状で、これからもこれが続くと思ってしまう。だから多くの人が株を売ってしまうんや。この流れは業績からきているわけじゃない。Wall Streetから来ているんじゃない。ホワイトハウスから来とるんや。わいは、業績不振の企業の株が正当に下がるのは当然やと思う。そういう企業にとっては「痛み」が予想されるのもわかる。でも、優良企業までそれを食らう必要はない。

結論やが、わいは別に「常にハッピーであるべきだ」と言っているわけやないで。だってそれは間違いやから。でも言いたいのは、「優良企業の株主までバカを見なくていい」ということや。多くの人々には「まだ投資する価値はある」と知ってもらわんとあかん。本来なら株を買うのがバカらしいなんて思う必要はないはずやのに、現状では今日株を買えば「マヌケ」に思えるやろうし、就任式以降のどの日に買っていても同じように感じるはずや。Wall Streetは不確実性を嫌う。この政権から何らかの明確な方針が出ない限り、たとえ優良企業でも「買い」を勧めるのは難しい状況や。悲観論こそが唯一の道のように見えてしまう。それが、今の投資家が抱いている感覚なんや。
うーん。。。
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