アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】このネガティブさが続くことを受け入れる覚悟は必要!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。 ジム・クレイマーの3/21のMad Moneyはどうだったでしょうか。  

今日はトランプ大統領が関税に対して柔軟な姿勢を示すかもしれないと述べたことで、そこそこ悪くない一日になったよな。ダウは+0.08%、SP500は+0.08%、そしてナスダックは+0.52%だったんや。ひどい寄り付きから引け前にどんどん上昇する様相やったで。まあでも今の状況があまり筋が通っているとは言えないよな。この狂ったような環境にどう対処するのかというとやっぱり、一つの方法としては、今週わいがやったようにオフィスを出て、実際のビジネスパーソンとどんどん話をすることや。例えば昨日のHome Depotマネージャー会議でいろいろなことを聞いたが、今日はここ、Wynn ResortsのDelilahレストランで、Wynn Resortsのトップをはじめ、いろいろな人に話を聞いとるんや。
 
さて、来週はどのような週になるのか、来週に向けた作戦を考えるうえで、わいはやっぱりやむことのないネガティブさに注目しとる。そして、そのせいで本来の価値が見落とされている、それもかなり大きく見落とされているところに注目しとる。関税を控えている段階で株を買うのは難しいから、とりあえず全部を無視するという選択もあるやろう。さらに、少なくとも今のところは利下げで助けてくれるつもりのないFedのことを考えても、ポジティブにどうやってもなれないと思う人もおるやろう。
 
ただ、掘り出し物のような銘柄は確かに存在するんや。でも誰も手を出そうとしない。なぜなら、アナリストとヘッジファンドとジャーナリストが結託して、「いまはスタグフレーション局面だ」と強調して終わりのない恐怖を生み出しとる。わいはまったくそれを信じていないし、グラスに水が半分入っていたら、半分も入っとるとわいは思うで。半分しかないといつまでも嘆き続けるペシミストではなく、な。関税は近く発動されるやろうが、いずれ通り過ぎ、そこまでの影響が後には残らないんやないかとわいは見とる。
 
今動きとしては、株は上昇したがっているのが見て取れるんや。もし4月2日に予定されている関税に関して、少しでもポジティブになれる理由が示されれば、株は跳ね上がるやろう。大きな材料である必要はないで。実際今日、大統領執務室からの昼の記者会見で、トランプ大統領は「関税には柔軟性がある」とのシグナルを出したんや。これで驚くほど何かが明確になったわけではないが、市場は“flexibility”という言葉を好感したようや。わいもその言葉を好きやで。何しろ主要株価指数は朝はしっかりマイナス圏だったのに、最終的にはすべてプラス圏で引けたんやから。
 
こういう動きはまたしても、株式市場がネガティブさに支配されすぎているということを証明しとるようなものや。今朝、投資家たちはNikeやFedExから出たネガティブな決算にこだわって、Nikeの方は「消費者が下り坂に向かっている」証拠だとか、FedExのガイダンス下方修正は「経済全般が減速している」といった見方ばかりを騒ぎ立てた。こうしたネガティブさは、わいが非常に好感したMicronのような企業の決算にも波及したんや。Micronは昨晩の引け後に決算を発表して、時間外取引で一時は7%近くも上昇したのに、投資家たちは夜のうちに「やはりこの四半期は気に入らない」と判断したようで、寄り付き前には大きく下げとったんや。それでもありがたいことに、取引時間中には追加の悪材料はなく、あの“flexibility”という言葉がわずかな希望を与えてくれたんや。
 
今日は金曜日によくある引け間際の売りが見られなかったのは好材料や。金曜日の下落は、いわゆる「第二次トランプ政権時代」における歓迎されざる定番現象になりつつあるからな。投資家たちは、トランプ大統領の週末にTruth Socialへの投稿で市場が荒れるかもしれないという恐れから、あらかじめ利益を確定するようになってしまっとる。でも今日は、大引けにかけて株価が大きく上昇した、そのことはポジティブなことやで。じゃあ来週はどういう週になるのか、ゲームプランを語っていこうやないか。
 
まず月曜日の引け後には、KB Homeの決算があるで。この住宅建設会社はインフレの問題や住宅ローンの問題を抱えとる。要するに、ローン金利が高すぎるんや。株価は90ドル弱から60ドル前後まで下落してしまっとる。逆に言うと、そうした懸念はすでに株価に織り込まれていると言えるかもしれん。ただ、ハウジング会社ということで言えば、Lennarは予想を上回る決算を発表したんやが、住宅価格がゆっくりではあるものの下がっていると述べたから、それだけで株価は急落したんや。だからKB Homeも底が見えない感じになるかもしれん。特に2023年の秋には42ドルで取引されていたことを思うと、その後ほとんど休まず上昇を続けてきたわけやから、今はじっくり待つべき時期だと思うで。ちなみに、どうしても住宅関連株を持ちたいなら、Toll Brothersがいいんやないやろうか。わいはこれが業界随一やと思うんや。
 
さて、Lennarの株価が下落したことを言うたが、多くのアナリストがこの会社の業績の背後にはリセッションが控えている可能性があるというとる。スタグレーションによって、その不況が後押しされるかもしれないということなんやが、もし本当にリセッションになると考えているなら、火曜日に決算を発表するMcCormickの株を買うことを検討すべきや。このスパイス企業は好調な数字を出し続けとるが、不況下では外食が減って家庭での料理が増えるため、その調味料がいっそう売れるという追い風があるんや。スパイスやシーズニングの棚を支配しているMcCormickにとっては、プラスになることやで。
 
火曜日の引け後にはGameStopの決算もあるで。GameStopの株は決算の前後に上昇しがちやが、結局いつも大きな進展はなく、その後は停滞するパターンが多いんや。もしかすると、レバレッジをかけてBitcoinを購入するというような計画を発表するかもしれんが、最終的にはGameStopを「ゲーム」するのは難しいというところやろう。さて、ウォール街はかつてDollar Store、いわゆる1ドルショップの株を好んどったんや。他の小売企業と違って店舗を次々増やし、高い成長率を示していたからな。彼らは他社が避けるような地域にも出店して、一見安い商品を取りそろえて成功しとった。
 
でもパンデミック期に状況は一変したんや。価格を何度も引き上げ、「お得感」を維持しようとしたものの、もう以前のようには通用しなくなっとる。今ではほとんど価値を感じられない状況で、パッケージのサイズを小さくして見かけ上は安く見せても、多くの人々は自分たちが損をしていると気づいとるんや。だから、Dollar Treeの決算が水曜日にあるんやが、わいは近づきたくないで。彼らはわいらが求める、あるいはかつて得られた「価値」をもう提供していないんや。ちなみにWalmartでさえ苦戦しているわけやから、Dollar Treeの決算もあまり期待はできないと思うで。
 
水曜日は更に、中小企業向けにサービスを展開している2社、CintasとPaychexも決算を発表するで。Cintasはユニフォームを扱うフランチャイズで、中小企業に多くのサービスを提供しとる。前回の決算のとき、市場は嫌気して株価は大きく下落したんや。今は中小企業の創業や事業拡大について懸念があるから、ユニフォームを販売してその管理まで行うCintasのような企業についても不安を感じざるを得ないんや。Paychexについて言えば、この給与計算処理会社には弱気なアナリストが多くついとるが、正直言って前回の決算では彼らはPaychexの素晴らしい数字に完全に打ちのめされたんや。わいこっちは、この先も好調が続くと思うで。
 
水曜日には更にChewyの決算もあるで。このオンラインペットフードの小売企業は、過去2四半期にわたって好調が続いとる。底を打ったと宣言してから資金もあるようで、勢いに乗っとるんや。注目してほしいで。木曜日にはLululemonの決算があるで。いやもう、この株は完全に「戦場株」や。多くの空売り筋は高価格帯がネックでLuluの販売数が伸びないと踏んどる。でもわいは、少しでも変に弱含んだら買いたくなるほど優れた会社だと思っとるで。
 
また木曜日にはDutch Brosの投資家向けイベントも行われるんや。わいはこの株が好きなんや。CEOのChristine Baroneも好きや。ただし、いやはや、割高な銘柄ではあるで。地域から全国へと展開するコーヒーチェーンとしての成長ストーリーはまだ十分に生きとるから、Dutch Brosも下落したところを狙って買う余地はあると思うけどな。木曜日には更に、住宅販売件数の発表があって、住宅市場全体に本当に大きな減速があるのか、それとも単なる一部企業の悪材料があるだけなのかを確認する上で重要な数字になるで。
 
木曜日はFedが注目するPersonal Consumption Expenditure、個人消費支出の指標も発表されるんや。これはFedが最も重視しとるインフレ指標やが、残念ながら最近は芳しくないんやが今回はどうやろうか。さて、消費者心理は下向きになりつつあるように感じるんやが、それは地政学的リスクとか関税とかが原因やと思うが、この新しい見方を裏付けるような確固たるデータはまだ乏しい中で、金曜日にはUniversity of Michigan Consumer Sentiment Index(ミシガン大学消費者信頼感指数)が発表されるで。わいはこれに大注目しとる。もしこれが本当にネガティブだった場合、ここ数週間の株価の値動きを裏付けることになるかもしれん。
 
結論として、来週は注目すべき材料が多いんやが、貿易関連で何らかの決着がつくまでは、今までのように不確実性やボラティリティが続くと覚悟しておく必要があるで。ネガティブ材料が多すぎて、現時点ではそれを跳ね返すのは困難や。ただし、今朝のように理由もなく極端に売り込まれたときは、たとえ短期のトレード目的だけでも飛びつく価値はあると思うで。揺らぎが多い状況やからな。
   
あまりごたごたしませんように。
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