こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。

株式市場の崩壊は続いとる。これは人為的な壊滅であることはあまりにも明白や。おそらく今日で終わるような動きやないやろう。今日はダウは-5.50%、SP500は-5.97%、そしてナスダックは-5.82%と、ただただ続落あるのみ、という様相や。この動きを見ていると、わいらは3つのパターンのいずれかにいるように思うで。1つ目は、急激なベアマーケットで、COVIDの時の2020年モデルというか、すぐに終わるタイプが挙げられる。2つ目は、2000年のようにテック株が非常に長い間荒廃したベアマーケットのような展開や。

そして3つ目は、あの1987年の10月19日のブラックマンデーのような状況や。そのときは前の週の3日間でそもそも大幅に下落したんやが、続く“Black Monday”と呼ばれる日にさらに激しく下落したんや。ダウ平均株価が1日で22.6%も下落して、これはアメリカ市場における史上最大の1日下落率なんやが、トランプ大統領が、ルールを守っている国や企業に歩み寄り、報いるような対応を取らない限り、1987年型のシナリオ、つまりある程度前の週に下げておいて、月曜日に22%も下落するという展開も現実味が残るで。

何がおこるのかについて長く待つ必要はないんや。だって月曜日にはどうなるかわかるんやから。幸いなことに、今朝発表された今回の雇用統計は非常に良いものやった。だから少なくとも、暴落が必ずしも景気後退につながるとは限らないという見方もまだできるで。でも、もしトランプ大統領が頑ななままで、この数日間わいが目にした損害を和らげるために何もしないのであれば、わいはここで前向きな態度を取るつもりはないで。怒りは抑えるつもりやが、なんでわいが怒りを抑えることができるかというと、それはわいが1987年を経験し、最終的には何とか切り抜けたからや。当時、わいは暴落に備えてキャッシュを持っとった。こういう状況がどういう感覚かはわかっとる。

というわけで、来週のゲームプランにいこうやないか。まず、トランプ大統領が何もしないで、かつ各国が、例えばヨーロッパが報復としてわいらのテック企業に対して対抗関税を発動したりしたら、わいはつとめて落ち着いて冷静に言いたいが、かなりの確率でまた暴落する可能性が高いやろう。そうや、まるでブラックマンデーのようになるかもしれない、と思うわけや。少なくとも、そうならない理由をわいは見つけることができん。でも、もしトランプ大統領が、わいらの企業、特に関税で苦しむ企業を支援する方が得策だと気づけば、反発があるかもしれん。

ここまで発表されている関税に対して各CEOはどう対応できるか、それはすぐにわかるやろう。なぜなら、月曜日にはLevi Straussの決算があるからや。この会社は日本やメキシコ、トルコ、アジアのほかの場所など、世界中で製造しとる。Levi'sは前回の決算で弱いガイダンスを示して叩かれたんや。わいは今回を興味深く見守っとるで。状況はまちまちかもしれん。最近このセクターのPVHが、3/31の決算でとても良い話をしとったんや。Calvin KleinとTommy Hilfigerの業績が好調だったんや。もしかしたらLevi Straussも今期は良いのかもしれん。

さて、数週間前、Walgreensはプライベート・エクイティ企業のSycamore Partnersが買収するという方向になったよな。それに伴って非上場化されるということなんや。わいは、これはWalgreensにとっては良い取引やと思うで。なぜならば、この企業は時代遅れのゾンビ企業のようになってしまうやろうと考えていたからや。今回の決算で状況が良くなっているのか、それともSycamoreが買収を後悔する感じになっているのか、見てみようやないか。何が起きても驚かないで。

火曜日の夜にはCal-Maine Foodsの決算があるで。通常であれば卵の会社なんて全く気にしないやろうが、卵はこのところ目にした中で最も深刻なインフレの主因やったから、いったい何が起きたのかを説明してくれるかもしれん。水曜日にはDeltaの決算があるが、わいはこれはひどい数字になると思っとるで。彼らはすでに業績があまり良くないと言うとるが、前回の報告以降も低迷が続いているのか、もしくはさらに弱くなっているのか。特に景気後退に向かうとすれば、旅行関連の強気相場は完全に終わっているのではないかと心配や。

水曜日の引け後には、アメリカで最も物議を醸す企業の1つ、Constellation Brandsの決算があるで。このModeloやCoronaのビールメーカーは、関税の影響がどうなるか、まだ全然わからない状況やろう。もしメキシコから輸入されるビールが関税対象になるなら、いくらになるのか? そもそも関税対象にならないかもしれない? あるいは、以前課していた関税に戻るのか? わいはワイフとMexican mezcalブランドをやっとるんやが、その関税がどうなるのかを調べている者としては、全く予想がつかんのや。25%なのか?10%なのか?免除になる可能性もあるのか?さっぱりわからん。じゃあConstellationはどう対応するのか? 知りたいところや。

この会社には、すでにGLP-1受容体作動薬や、アルコールを敬遠する健康志向の流れといった存在そのものを脅かす要因が多くあるんや。関税なんてものは、この企業にとって最も避けたい要因になるんやで。わいのファンドも、このConstellation Brandsの株に長らく苦しめられて、最終的に大きな損失を出して手放したんや。今や問題だらけの銘柄やと思うで。あと、わいはConstellationはトランプ大統領の移民取り締まりによってもダメージを受けているのではないかと考えとる。というのも顧客層の多くがヒスパニック系やからな。この状況に対して、この会社が何をできるかは見当もつかん。かつては素晴らしい物語があった銘柄なんやが。

さて、ホワイトハウスが関税をかけ始めるときには、多くの点を考慮する必要があるんやが、今のわいの最大の懸念はインフレや。だからこそ木曜日のCPIの発表への注目は外せないで。もしこれらの数字が悪化したら、利下げなどできなくなるんや。すでに関税がかかる前からインフレ率は粘着質的に高くて、Fedにとって都合のいい方向には進んでなかったんや。今後はそれがまっすぐ上昇するやろう。理由は単純で、関税があるときに常に起こることが、今回も起こると考えられるからや。

トランプの関税の規模を考えると、消費者、つまりわいらやが、消費者に対する価格上昇は避けられないんや。つまり関税があまりに高くなると、誰も何も買わないという状況になり得るわけや。Fedが利下げをして景気を刺激しようとしているタイミングで、これは決して良いことではないで。わいは、Fedは手足が縛られた状態やと思っとるで。インフレのさらなる上昇を避けるため、やりたいほど利下げができるわけではないんや。もちろんそうなってくると景気後退の可能性を高めるだけになるし、実際多くの銀行が「リセッションになる」と話し始めとる。ホワイトハウスの誰も、こうなる可能性を考えていなかったとでもいうんやろうか?

さて、木曜日は更に、CarMaxの決算があるで。新車が関税対象になると、中古車は相対的にかなり安く感じられるようになって、CarMaxの販売が促進されるはずや。株価はもはや予想利益の23倍で取引されているから割安とは言えんが、大統領が譲歩する気がないように見える事実を考えると、これは実際の投資対象になりうるとわいは思うで。ただ、もしリセッションが来るなら、そんなことはどうでもよくなってしまうんや。リセッション下で自動車関連に関わる銘柄なんて持ちたくはないやろうからな。

さて、金曜日からはいよいよ決算シーズンが本格化するで。金融系の決算発表によって正式に幕が開くわけやが、金融株は、ウォール街が経済の厳しい落ち込みを予想し始めたことで壊滅的な状態に陥っとる。その下げ幅は驚くほど大きい。例えば金曜日に決算があるJP Morganは世界最高水準の銀行やが、予想外の酷い資本市場を前に、この株を買い進むことに人々は極度の不安を感じとる。以前なら14倍のPERで買われていたものが、今はわずか11倍で買われるだけや。実際、株価は280ドルから210ドルまで下落しとる。ちなみに今日だけで17ドルも下がったんや。2月中旬に、積極的にビジネスを支援する大統領によって金融活動の復活が促されるやろうと信じられていたときの高値から、想像を絶する下落や。

Morgan Stanleyも金曜日に決算があるが、この銀行はCoreweaveのIPOを成立させた立役者やが、それ以外にMorgan Stanleyにはあまり喜ぶことはなさそうや。何かうまくいくことを期待し続けてはおるが、関税問題のせいで状況はむしろ悪化するばかりやろう。わいのファンドはWells FargoとBlackrockなどいくつかの金融銘柄を保有しとるが、そのどちらも目も当てられないほど叩きのめされとる。わいとしてはそうなるべきではないと思うんやが、だから何だと言われればそれまでや。

Wells Fargoも金曜日に決算があるが、これは全国規模の銀行で、トランプ大統領というハンマーにぶち当たるまでは、信じられないほど好調やったんや。今となっては途方もなく割安になっとると思うで。CEOのCharlie Sharfは、先行きについて問われたときに何と言えばええんや?用心深く慎重に答えるしかなくて、そんな状況では株価が上がる見込みはないで。最後にBlackRockの決算もあるんやが、わいはCEOのLarry Finkをこの業界の中でも最も思慮深い経営者の1人だと思っとるが、彼が今何が起きたのかを、わいらが今切実に必要としている直感的な視点から説明してくれるんやないかと期待しとるで。

かつては順調に回る経済があって、ビジネスに支援的な大統領によってそれが更に空高く舞い上がると思われていたのに、今では地底まで落ちていくかのような展開や。これは実に不可解な状況で、Finkが自分の見ているものを少しでも語ってくれることを切に望むで。わいらにはそれが必要なんや。今日という日は、ひどい1週間にさらに追い打ちをかける、まさに最悪の日やった。1987年10月、わい自身が経験しトレードしていたプレクラッシュのような空気を今感じるで。Black Mondayの前夜であるあの金曜日もひどいものやったんや。わいは「こんなにお金を失うなんて信じられない」と思ったが、すべて売り払ったんや。そして月曜日に市場に戻ってきたら、ドカンとやられたというわけや。

結論やが、今のわいらに残された唯一の望みは、大統領がこのベア相場をブルに転換できるような何かを打ち出すことや。関税引き下げには消極的なままでも、それは可能かもしれん。企業が、自分たちの引き起こしたわけでもないし、本来負うべきでもないこの地獄から抜け出せる道筋を彼は示さんとあかんと思うで。トランプがなんかやってくれる、と期待するのは、本当にかすかな希望にすぎん。ただ、驚くべきことに、1987年の暴落から1年後には、多くの銘柄で株価は上昇しとったんや。だから絶望しないでほしいで。少なくともわいはこの番組を元気にやり続けるからな。
それにしても下落が凄いです。
応援よろしくお願いします。