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【ジム・クレイマー】今のマーケットは思われている以上にずっと健全!?ありのままを見てみよう!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの3/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

時には、ある偏った銘柄達が長期にわたって勝ち組であることに慣れ過ぎてしまって、その勝ち組としての地位がいつまで続くのか、あるいはいつ終わりを迎えるかにさえ気づかなくなることがあるで。そしてその間に目立たない感じで他の銘柄達が好調にやっていたりするもんや。まさに今わいが感じている気分がそんな感じで、今日はダウは-0.37%、SP500は-0.33%、そしてナスダックは-0.53%と、またまたテクノロジー関連が失速した日になったよな。

 

多くの市場参加者と同様に、わいもテック株を見限ることに抵抗がある。あまりにも長い間勝ち続けてきたため、それを見捨てるのは気が進まないんや。正直言うと、先週わいはちょうどNvidiaのGTC conferenceに行ってきたばかりで、あそこで聞いた物事はまさに好調そのものといった感じやった。だから、たった8日後に「もう終わりだ」とは言いづらいよな。でも、年初来で勝ち上がっているセクターを眺めてみると、それらが特定の経済観に縛られていない、非常に多様なグループだということに気づかされるんや。

 

景気後退観測や深刻な景気減速を見据えた見方では、テック株やコミュニケーションサービスセクターから離れているセクターの動きを説明することはできないんや。いろんなサブセクターが今年のリーダーになっとって、その顔ぶれは奇妙で直感に反するようにも思えたりするんや。あるいは一言で言うと「幅広い」と言ってしまってもええやろう。ということで今回は今一度、今年好調なセクターを見ていって、今のマーケットの全体像をきちんと捉えてみたいと思うんや。

 

ではまず今年最も好調なグループ、そして真の奇異とも言えるセクターから始めようやないか。そうや、エネルギーセクターや。トランプ大統領が国内の原油価格を下げることにかなり注力しているのは周知の通りで、それは副大統領のVanceも認めとることや。もしイエメンへの攻撃で原油価格が上がるような事態になったらまずい、というのがVanceの意向でやった。でも蓋を開けてみると、現実にはエネルギーセクターが今年最も好調なセクターとしてトップを走っとるんや。

 

個別銘柄としては、上昇率上位2社はあまり代表的じゃないから、第3位の銘柄に注目したいと思うで。それがChevronで、わいが好きな銘柄の一つなんやが、今年に入って15%も上昇しとる。この株は4%超の配当利回りという高配当をも誇っとるんや。Chevronに引き続いて、天然ガス関連企業の株が多数上昇しとって、これらは液化天然ガスの輸出市場で大きな勝ち組達や。また、国内各地にある無数のデータセンター向け電力としての天然ガス需要も強くて、今後さらに伸びていくやろう。トランプ大統領が掘削を拡大しようとしていることや景気後退の懸念から、エネルギー株は下がるかと思われとったが、実際には割安感があって、天然ガス需要も非常に強いということなんや。

 

今年好調なセクター第2位はヘルスケアセクターや。こちらは関税や新たな関税の可能性がリセッションを引き起こすかもしれないという見方を反映しとるんやと思うで。さらに言えば、ヘルスケアセクターは医薬品よりもサービス分野の割合が大きくて、サービスそのものに関税は関係ないんや。まさに教科書的な「景気減速時に強いセクター」よな。ヘルスケアセクターのトップ銘柄には興味深い動きが見られるで。まずはCVSや。以前は低迷していたものの、新たな経営陣と好調なAetnaの健康保険事業によって復調してきたんや。続いて2位がVertex Pharmaや。最近あまり取り上げる機会が多くなかったんやが、依存性を伴わない新しいオピオイド系鎮痛薬がめちゃめちゃ優れとるで。そして3位には、Cencoraという医薬品の仲介を行う企業が入っtとる。これは、リセッションだけがテーマではないことを示してくれるサブグループの一部でもあるで。

 

次に好調なセクターは金融セクターや。このセクターはリセッション時には悪化しやすい与信、いわゆるクレジットに大きく依存していることが知られとる。それでも保険分野は今年好調で、顕著なプライシング要因が働いているようや。たとえばBrown and BrownやArthur J. Gallagherといった歴史ある保険ブローカーは、このグループ内で最も好調な銘柄として挙げられるで。ただ、これらの株を実際に持っている人にわいは会ったことはないぐらいのマイナー銘柄やけどな。金融で3番手にくるのがIntercontinental Exchange (ICE)や。ニューヨーク証券取引所を含むさまざまなコモディティ取引所を所有しとって、わいはこの銘柄を高く評価しとるで。いずれも実質的なクレジットリスクがないという点が気に入っとるんやが、いずれにせよ金融セクターの一角や。それから銀行株も、トップではないものの思ったよりは良い動きを見せとるで。

 

さて、第四に、生活必需品(消費財)セクターやが、従来は安全株と考えられていたこのセクターやが、今ではそうとも言い切れんのや。GLP-1系医薬品が食品関連ビジネスに影を落としていたり、あらゆるコモディティの価格上昇といった課題が山積みだからや。それでも、このセクターでは頻繁に勝ち組が出てくるで。たとえばPhilip Morrisとかは非常に優れた株の一つやが、タバコ関連だからわいとしては推奨はしないで。Walgreensも復調しているものの、非上場化(プライベート化)の話が進んでいるので、もうそこは手出し無用かと思うんや。このセクター3位のDollar Generalは、これまで景気減速局面で良いパフォーマンスを示してきた銘柄や。また、GLP-1の抗肥満薬が広がる中でも勝ち抜いた食品・飲料企業としてはCoca-ColaとMondelezの2社がランクインしとるで。リセッションに強いものからそうでもないものまで、多彩な顔ぶれや。

 

第五に素材(マテリアル)セクターに目を移すと、トップはNewmont Corpとなっとる。これはゴールドの好調な値動きに支えられているようや。ゴールド価格の推移が今の恐怖心理を完全に反映しているかどうかはわからんが、貴金属が優れた価値の保存手段だという見方は確かにあるやろう。素材セクターの2位はSteel Dynamicsで、関税戦争の勝ち組といったところやと思うで。3位には肥料メーカーのMosaicが入っとる。テクノロジーのような高度に複雑な製品が人気を失って、人々が最もシンプルでコモディティ度の高いものに賭けている状況を象徴しているかのようや。肥料ほど地味で作りやすいものはあまりないからな。

 

さて、第六に、通常なら金利が下がった局面では目を向ける公益株(ユーティリティ)について述べたいんやが、今ここでは金利が上昇しとるんや。景気後退まではいかなくとも、景気が減速する局面で利益を得るために、安定した利益を生む企業を皆買おうとしとるのかもしれん。たとえばNew Yorkの都市圏向けに電力を提供するConsolidated Edisonとかが好調や。Exelonも素晴らしいで。

 

今年のパフォーマンスで7番目にいいグループといえば、不動産セクター(REIT)や。上昇している代表的な3銘柄としては、ヘルスケア関連のインフラREITのWelltower、携帯電話の通信タワーを所有するAmerican Tower、そして高齢者向け住宅に特化したREITであるVentasが挙げられるで。このセクターの好調さは、今のマーケットの広がりを示す典型例といえるやろう。

 

最後に、第八のセクターとして、景気後退期には失速しやすいとされる工業セクターやが、ここにも奇妙な状況が見られるで。まずトップはUber Technologiesや。サービス色が非常に強い企業なのに、なぜかこのセクターに分類されとるんや。その次がGE Aerospaceと、航空機用のファスナーを製造するHowmet Aerospaceや。いずれもまだ続いている航空宇宙分野の強気相場の一部で、目立った勝ちパターンを収め続けとって、しばらくは終わる気配がないんや。

 

こうしたいわゆる“新しい”勝ち組セクターがここ数四半期のトップ争いに顔を出すのは珍しいことなんや。というのも、ずっと長い間、「テック、テック、テック」という状態が続いてきたからや。かねてより「テック以外にもラリーが広がってほしい」と言われてきて、今まさにその通りのことが起きているということや。ただ、もう「ラリー」と呼ぶにはちょっと違う局面に入ってしまったけどな。でもともかく、この広がりは現実のものとなっとる。

 

投資家たちはまだまだいわゆる“Magnificent Seven”に注目しているようで、これらはコミュニケーションサービスセクターとITセクターに分かれとるが、いずれもまだまだ巨大で無視できない存在や。結局、マーケット全体を本当に強くするには、彼らの一部はどうしても必要やからな。それでも、幅広いセクターの好調さは、マーケットが健全であることを示唆しているようにも見えるで。ずっと「問題の多いマーケット」だと言われているのに、皮肉な話やが、きちんと全体を捉えると興味深いよな。

 

結論やが、今のこれを「強気相場だ」と言うのはためらわれるかもしれん。Magnificent Sevenを構成する7銘柄はあまりにも大きくて、無視できなくて、本当にポジティブな相場を作ろうとすれば、少なくともいくつかは上昇組として組み込む必要があるからな。でも、景気後退局面でもパフォーマンスが期待できる銘柄から、好景気下で力強い上昇が見込める銘柄まで、これほど幅広い銘柄が今現在勝っているのは事実や。わいがこれを見て思うのは、今のマーケットは皆が思っている以上にずっと健全で、実は世間で言われるほど状況は悪くないんやないか、ということや。

 

 

自分のポートフォリオは結構下がっているのですが。。

 

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