こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。

いつもどこかにブルマーケットがある、というのは、わいが毎晩の番組のエンディングでいうとる言葉や。なんでこの言葉をいうのか、それはなぜならこれが真実だからや。今日の様子を見てほしい。今朝の株式市場は、夜間の先物取引でひどい動きがあった直後で、実に悲惨に見えたんや。でも、S&P500が前回も下げ止まった高値から10%安の水準に達したところで踏みとどまると、Dow が切り返し始めて、ダウは+1.00%、SP500は+0.55%、そしてナスダックは-0.14%だったんや。

ふだん大きく下がりがちなナスダックでさえ、今回はそれほど下がらんかったんや。この状況は午前5時の時点では想像もできなかったことや。そして、S&P500やナスダックにとって2022年以来最悪の四半期の終わりであっても、「どこかには強気相場がある」ということを改めて思い出させる出来事となったんや。思い出してほしいで。あの2022年には弱気相場があったわけや。でもその中にも弱気派に恐怖心を与えるような反発だってあったんや。

あなたはどう思うかわからんが、個人的には、今日のような恐怖心なく過ごせる一日があるって、すごく気分が解放されたようでよかったと思うで。そう思わんか?では、いったいなぜ誰もがわいの呼ぶところの「水曜日の解放の日」の前に株を買うのか、その理由を探るために、反発の主導銘柄を見てみようやないか。

いくつも名前があるし、いろんな呼び方があるけど、ようやく金融株がいい動きをしているのを見つけたで。驚きやろ? 一体どういうことなのか。わいの考えでは、金融機関への関税はかからず、この政権下で銀行規制が緩和されるという方向に進むかもしれないという思惑があるように思えるんや。実際、今朝Morgan Stanleyが、Wells Fargoが2018年初期に導入された厄介な資産上限をついに取り払うことができれば、大きな勝者になるやろうと語っていたで。2018年2月8日、そう、Eaglesが勝つ直前に導入されたものや。そのレポートを読めば、Wells Fargoの株は「絶好の買い」だと思える内容や。

わいはそのレポートの冒頭の一文でハッとしたんや。引用すると「銀行規制は新しい時代に入った」ということなんや。Morgan Stanleyは、資産上限が撤廃されれば、Wells Fargoは、より高い融資成長、より良いトレーディング収益、そして低コストを実現できるやろうと言うとる。まさに“House of pleasure”や。このレポートは、大西洋のど真ん中で見つかった救命いかだみたいなものやとわいは思ったて。「ほら、こっちを見てくれ。大統領が規制緩和を進めると言ったじゃないか。さあ、現実になるぞ」というわけや。案の定、Wells Fargoは上昇し、ほかの大手銀行もそれにつられて上がったんや。

さらにこの金融規制緩和の流れとして、揉めていたCapital OneによるDiscover Financialの買収も、どうやら成立しそうやという話が聞こえてきとるんや。ずっと時間がかかっているが、Department of Justiceによる規制上の反対があるとされたリスクが、かなり小さくなったようなんや。もしこの買収が正式に完了すれば、Capital Oneには大きなプラス要因になるとわいは思うで。

そしてもう一度言うが、ここで見えているプラスの動きは、関税問題は置いておいたとしても、トランプ大統領が市場の特定セクターを大きく上昇させるためにできることがまだまだある、ということを示唆しとるんや。いわゆる“Walmart White House”式に、株価にも“Everyday lower prices”をもたらすのかもしれないが、それでも金融株を救う可能性はあるということなんや。

医療保険会社だってみんな勢いがあるで。なぜかというと、彼らは国内企業だからや。関税をかけにくいし、まだまだ上昇余地があるんや。Aetnaを所有している CVS が上昇したし、Cigna も走り続けとる。AIG や Travelers、Chubb を思い浮かべたってどれも好調やで。Chubb はついに史上最高値を更新したんや。保険料はさらに上がる可能性があるとわいは考えとるが、保険会社は大統領の関税に狙われにくい環境にいるように思えるで。

さらに、コードカッティング、すなわちテレビの有料契約を切る動きがついにクールになりそうやという調査が発表されたで。これが Fox や Warner Brothers Discovery の株を急騰させたんや。大勝利や。ストリーミングサービスの料金が上昇していることで、ケーブルテレビのほうが割安だと見なされとるんや。理にかなうよな? もちろん関税とは無縁や。これが上昇テーマというものなんや。

さらに、なぜか関税がリテールを傷つけないという妙な見方もあるようや。TJX、Walmart、Dollar General、Dollar Tree といった銘柄が大きく動いている、という声があるんや。ひょっとしたら彼らの株が行き過ぎた売りに陥っていたか、あるいは関税の影響がすでに株価に織り込まれているのかもしれん。正直わからんが、少なくとも今朝の時点で、これらの小売株が寄り付きからずっと上昇していたことは確かや。とはいえ、関税の影響は確実に彼らを痛めつけるやろう。

いったい何が起きているのか? こう言うこともできるで。すなわち、みんなネガティブに傾きすぎたのではないか、と。あるいは、S&P500 が取引開始直後に再び10%安に触れそうになり、実際11%安もちらついたわけやが、そこから踏みとどまって2度目の反発を演じたのかもしれない、ということや。あるいは、四半期末のリタイアメント資金が投入されて売り手を圧倒して、その売り手が退散したのかもしれない、ということもあるで。

いずれにせよ、これは偶然の動きではなさそうなんや。関税によるスタグフレーションに突き進むという見方を嘲笑しているようにも見える動きや。あるいは、もっと大きなことを提案するなら、人々はこの大統領に疲れ果てているのかもしれんということもある。彼が次に何をするか誰もわからん。その予測不能さゆえに非常に多くの弱気派が台頭し、この四半期は完全に彼らのものになってしまったんや。ベアにとっては投資家に利益をもたらすことなどなかったんや。

今日本当に起こったことは、相場がネガティブに傾きすぎていたというだけのことかもしれん。BlackRock の CEO、Larry Fink は毎年発行するレターで、これはマーケットに携わる者なら誰もが読むべきだとされるんやが、こんな重みのある言葉を書いていたで。「話をする顧客、リーダー、そしてほぼすべての人が、近年の記憶でも最も経済について不安を感じている」とな。

わいはそれを信じるで。心の底から信じるで。でも、それがわいらにとって何を意味するのか考えてみようやないか。インフレは下がりつつあったが、大統領がインフレを引き起こすような関税を課しとる。失業率は驚くほど低いが、トランプ政権の影響で局所的に問題もあるんや。昨年、市場はとても好調だったのに、トランプ政権のせいで、こんなに先が読めない状況に陥ってしまったんや。

わいの記憶では、これほど不確実性が高いのは、そう、ジミー・カーター以来や。最後に人々がインフレやスタグフレーションを本気で心配したのはあの時代やった。あの頃はスタグフレーションは実際に現実のものやったんや。わいの人生で、口を開いただけで株式市場を下げた大統領なんて他に思いつかないんや。そう思ったら、やっぱりジミー・カーターや。

今のトランプ大統領は、プーチンを除くほぼすべての相手に対して激怒しとるんや。いや、もしかするとプーチン相手に対してもかもしれん。そして彼の怒りが、投資家たちを憂鬱にし、ネガティブにさせすぎて、人々は完全に投げやりになってしまったんや。株なんか持ちたくない、この世界に関わりたくない、なぜなら、ホワイトハウスが関税を課し続けて、この環境であなたやわいの富を奪い続けると確信しているからや。

そんな状況下で、よく誰かが何かを買う気になるものやと思うよな。唯一考えられるのは、今の素晴らしい経済、すなわち低インフレで、原油価格が下がり、規制も緩和され、コンフィデンスも高まると期待されている、その期待感を邪魔をしているこのたった1人、すなわち大統領が、ついに気質を変えると期待しているからやないのか。もしトランプが怒りを捨てて、関税の規模を落とし、味方もライバルも貶めるのをやめて、敵対国とは共通の利害を見出し、要するに初期の任期のように振る舞い始めたら、それは株式市場にとってとてつもなく大きなプラスやろう。

株式市場の観点から言えば、ジミーカーター的要素を減らして、ロナルド・レーガン的要素を増やしてほしいんや。結論やが、もしかしたら水曜日が“解放の日”になるかもしれん。つまり、ついにアメリカの投資家が、大統領の「それほどビジネスに優しくない態度」から解放される日になるというわけや。大統領が関税を脇に置いてくれさえすれば、という話やけどな。
解放の日はどうなるでしょうか。
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