アメリカ発ーマカベェの米株取引

アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

景況 銘柄

【ジム・クレイマー】投資家が自信を取り戻せない、奇妙でおかしな株式市場!理解不能さへの対応は!?【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/8のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

なぜ今の株式市場がこんなにもクレイジーなのか分かるか?それは、事態の進展速度にわいらがついていけないからや。トランプ大統領がニュースを投げるスピードに追いつけないために、今日のような、朝方は大幅高で始まったのに結局すべてが反転してしまうという狂った一日がおこるんや。最終的には今日はダウは-0.84%、SP500は-1.57%、そしてナスダックは-2.15%と大きな下落の日になったで。正直言って、本当に吐き気を催すようなセッションやったし、依然として油断が多すぎることを示しとる。

 

これまであれだけ大荒れの相場を経験してきたのに、わいらはまだ新しいトランプ大統領、すなわち株式市場をまったく気にかけないように見える大統領にはどうしても慣れないんや。その一例として、中国が34%の報復関税を発表した後、トランプ大統領はほぼ即座に「よし分かった」と言わんばかりに追加の50%関税を中国に課すと宣言したんや。これで関税は合計104%になったんや。分かってほしいんやが、これは途方もない数字や。中国からの輸入を全面的に禁止するのとほとんど同じことや。

 

昨夜、株式市場は思ったほど悪くない引け方をして、一部の投資家は安堵のため息をついて、投資家によっては我慢できずに買ってSP500先物を1%上げたんや。マーケット終了後、午前3時頃までに先物はほぼ2%上昇しとった。そして実際の市場が開くと4%もの上昇を見せ、「ああ、これで大丈夫かも」と思ったんやが、同時に心の中で「なぜ上がっているんや?中国が折れると思っているんか?」と問いかけたんや。中国はわいらよりも痛みに耐える経験がずっと豊富や。彼らは痛みに慣れた存在や。

 

報復合戦になってその先どうなるか?二つの大国間の商取引が凍結するやろう。ホワイトハウスが「黒字が大きい国こそ最も脆弱だ」と言い続けているとしても、や。わいとしては、株式を見続けている人間として、こうした貿易停止によって双方ともに大きく脆弱になると感じる。確かにわいらは中国からたくさんのガラクタを輸入しとる。必要のないものも相当買っとる。それらの多くは埋め立て地行きやろう。でも、彼らはわいらにとって巨大な貿易相手であることに変わりはない。

 

中国がどれほど問題の多い相手だとしても、感情任せに50%の関税を追加するのは、あまりよく考えられたものではなさそうや。誰も104%という関税を負担できるわけがないから、最終的にそれは顧客に転嫁され、多くのモノがずっと高価になってしまう。結果として取引が滞り、「誰がどこまで払うのか」をめぐる混乱が始まるんや。今日の午後のように、株式市場は荷物が波止場で止まってしまうような事態に対してまだ準備ができていないんや。

 

では、そんな状態なのに、どうして今朝は市場が4%も上昇していたんやろうか?一言で言えば「感情」や。わいらは、終わりの見えない下落がずっと続いてきたように感じているんや。9日連続で寄り付きが安かったんや。これはかなり珍しいことや。昨日の引けは、日中の安値からだいぶ戻して終わった。それで誰かが「もう大丈夫だよ」って言ったかのような感じになったんや。でも、その「大丈夫」っていう根拠は事実に基づいているはずなんやが、現時点の事実はといえば、どうもパッとしないんや。寄り付きで大きく下げたところから回復したからって、翌日は上昇するだろうなんて考えるのは、ちょっと甘いということになってしまうんや。

 

もちろん、結局はその上昇は続かんかった。じゃあ、どうしてこうなったんや?どうして今日は寄り付きがそんなに悪くなかったのに、その後ひどく下げたんや?あなたが長年トレードをやってきたのならもう知っているはずやが、下落が続いた後に大きく上げて始まる相場って、ほとんどの場合、結局は持ちこたえられないんや。相場が上がるときって、いったん安く始まってから上昇する形になるもんなんや。昨日、相場が4%下落しているときに買っていた人たちが大勢おる。彼らは今日の寄り付きで相当な利益を得たわけや。だから「利食いをしておこう」というのは自然な反応よな。まさに蛾が光に引き寄せられるようなもので、中国への関税が控えている状況で、その利益を失うリスクを負いたい人なんていないんや。月曜日の安値で買った人が、中国が明日に向けて態度を硬化させているのを見て、まだその株を持ち続けると思うか?

 

では、これからどうなるんやろうか?今はふたつのトレンドが正面衝突している典型例や。まずは短期的な話をしよう。正直に言えば、誰かが折れでもしない限り、短期的にはひどい状況に見えるで。あなたは誰かが折れるように見えるか?わいはそうは思わん。もちろん、中国の工場や港に大量の品物が滞留するのは中国にとって大打撃やろう。やけど、それがわいらにとって即プラスになるわけでもないんや。「中国が損をするなら、こっちは得する」みたいな単純な話じゃないんや。

 

それに、この関税は世界で最も大きな企業のひとつ、Appleにとっても大打撃や。Appleの製品すべてが中国で作られているわけではないが、多くの部分はそうなんや。だから、この地球上で最高ともいえる企業の株価が4日間で23%も下げているわけや。トランプ大統領は、このことがAppleにとって問題になる可能性を十分承知しとった。Appleはアメリカに5,000億ドル以上を投資するって約束しとったんや。一部の投資家は、その5,000億ドルの投資によってAppleが免罪符を得られるかも、なんて思ったのかもしれんが、今のホワイトハウスで免罪符を得られるのは、他国でやっていた生産をアメリカ国内に移すという決断をした企業だけや。

 

これがどういうことか分かるか?要はそれって実際には非現実的な目標なんや。そんなことすぐにはできないんや。大統領選挙後すぐに何十もの工場をアメリカで建て、フルスタッフでiPhoneを大量生産なんてできるわけがない。そんなの、うまくいく場合でもものすごく時間がかかるんや。しかも、今はうまくいく状況とは程遠いんや。でも、それでも企業の移転の動きは進んどる。Appleはわいらが持っている最高で、最も愛される製品を作っている企業や。でも、トランプ大統領によってそのAppleの株が痛めつけられている、というのが現状なんや。

 

じゃあどうしてAppleの株が一時190ドルまで上がった後、172ドルまで大きく下落したんやろうか?この超大型株としては、ほとんど信じられないくらいの値幅や。もし、こんなことがこのスピードで次々と起きてしまうんやったら、わいらにはもう情報は処理しきれないんや。そんなことには慣れていないんや。トランプ大統領はいろいろな新しい出来事を矢継ぎ早に起こすが、株式市場はそれに追いつけていないんや。わいは何度も「今の新しい関税率はいくらなんや?」と聞き直す羽目になっとる。

 

テクノロジー株だけの話ではないで。今日の医薬品関連株を見ても、いい例があるんや。たとえばAbbVieは朝の寄り付きこそ好調やった。Goldman Sachsから出た多数のレポートが、このセクターに対してなかなか良い印象を与えとったからな。でももし株が上がっているときに買っていたら、どうなっとったか。結果、酷い目にあうというわけや。AbbVieは良い企業で、普段は乱高下するような銘柄ではないんや。なのに、今日は理由もなく乱高下したんや。トランプは何でもターボチャージするんや。確かに話題性はあるが、でも憂鬱よな。

 

ここまで株式市場が下がると、だいたいこの辺で底を打つケースが多いんや。それが投資家たちに勇気を与え、安心感をもたらすんや。実際、そうなる確率は85%とも言われとったりする。そう聞くと安心材料にはなるが、絶対的な保証にはならん。別の言い方をすれば、長期的には悪くないかもしれんが、短期的にはあまりに動きが速すぎて、どう対応したらいいか分からないということや。では、こうした乱高下を経験した後、市場は最終的にどうなるんや?

 

実は、株式市場は「何が下げを主導しているのか」という判断を下すんや。よく「確実性があれば…不確実性だから…」などと言うが、それはおとぎ話みたいなものや。実際に下落を招く要因があるんや。市場が本当に求めているのは「確実性」ではなく、その要因とは何なのか。それはもうはっきりしとる。今となっては当たり前や。関税や。関税が株式市場を押し下げとる。しかも関税はホワイトハウスから打ち出されていて、議会が一切ブレーキをかけていないんや。

 

これは憲法違反みたいな感じもするが、だからといってどうにもならないんや。まるで新しい憲法ができたかのようや。すべてがあまりに気まぐれで、こんな恣意的な判断を株価に織り込むなんてできないんや。たとえ1年後には大丈夫かもしれないとしても、今はどうにもならないんや。だって、世界で最も大きな企業の一つの株を叩きのめしておきながら、その企業に対する道筋は何も示さない、そしてそれにもかかわらず、その株が寄り付きで大きく上がって始まるなんて、もう理解不能になってもしょうがないんや。

 

結論やが、まったく、こんなのはただの「おかしな株式市場」や。でも残念ながら、これが今の株式市場や。この株式市場はホワイトハウス発の出来事に飲み込まれ続けとるんや。ニュースのペースが落ちて、もう少し考えを巡らせた行動が取られるようになるまでは、投資家は自信を取り戻せないんや。今日を振り返れば、午前中は「信任票」だったのに、午後は「不信任票」やった。そして結局優勢は後者の方だったということなんや。

 

 

理解不能だとなすすべがないですよね。。

 

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

米国株ランキング

-景況, 銘柄
-

Copyright© アメリカ発ーマカベェの米株取引 , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.