こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。

株式市場は、中国との貿易和平という贈り物のおかげで、できるだけ素晴らしい動きを保ち続けようとしとるように見える。今日はダウは+0.78%、SP500は+0.70%、そしてナスダックは+0.52%と上昇の日になったが、今週大きく株式市場が上がったのは、米中貿易協議の進展だけではなくて、中東での様々な巨大テクノロジービジネス案件の締結や、あとは今週の決算も予想外に好決算だったことによるポジティブな反応が背景にあるんや。

でも当然ここで自問自答すべきは、この強気な上昇は今後も続くのかどうかや。今日の取引終了後には、Moody’s が政府債務の増大を理由にアメリカの信用格付けを引き下げたニュースが出たよな。こういうニュースが来週の株式市場にどう響いてくるか、注目せんとあかん。わいらはみな、すでにこの国に過剰な債務があることを分かっとるよな。本来ならアメリカの信用格付けの引き下げは株式市場に負の影響を与えるはずや。ただ、実際どうなるやろうか。ビジネスのファンダメンタルズ面では好調さが見られるしな。

さて、来週のゲームプランにいきたいんやが、そのビジネス面での好調さがもしかしたら裏付けられるかもしれんことが、日曜夜にある出来事や。もちろんわいはMoody’s の格下げを軽視しているわけではないんやが、わいらはしばしば「次に何が起こるか」に焦点を当てがちで、直近のその「次」とはなにかというと、NvidiaのCEOのJensen Huang が台湾でのCOMPUTEX 2025でオープニング基調講演を行うんや。テーマは「AI Next」ということで、AIファクトリー時代の到来を見据えて、AIとアクセレレートコンピューティングの最新技術や今後の展望、Nvidiaの新戦略・新製品について発表される予定なんや。

Nvidiaが主導するAI技術のエコシステム、パートナー企業との連携、次世代GPUやAIプラットフォームの最新情報が聞けるということで、大注目やで。アメリカの東海岸やと、日曜の23時にオンラインでストリーミングされるんや。ライブで見るか、月曜日の朝起きてすぐ見るか迷うところやが、どちらにせよ、彼が話した内容を知らずに月曜日の株式市場のオープンを迎えるわけにはいかんで。Nvidiaの株価は今週16%上昇して、時価総額3兆ドルを再び超えて安定したんや。湾岸諸国からの大量受注が追い風となって、今日も株は続伸したで。ここからさらなる上昇余地があっても不思議でもなんでもないで。

月曜日はJP Morganのアナリスト・ミーティングがあるで。だいたいCEOのJamie Dimon がやや悲観的な世界観を語って、株式市場が動くものなんやが、今回はどうなるやろうか。さらに月曜は、Capital Oneが Discover Financial との統合完了後、同一銘柄として取引される初日でもあるんや。わいは CNBC Investing Club のメンバーに対して、Capital One が今わいのファンド銘柄の中で最もお気に入りの銘柄やと言うとる。今月だけでほぼ20ポイント上昇したにもかかわらず、まだまだわいのお気に入りや。この上昇はまだ終わりからは程遠いと考えとるで。業績予想の上方修正やアナリストの格上げが続くやろう。Capital One のストーリーは把握しておくべきやで。

火曜日はHome Depotの決算があるんや。つい先日、ラスベガスで開かれた巨大な Home Depot の店舗マネジメント会議を覗いてきて、ここMad Moneyでもそのことを取り上げたよな。春のガーデニングシーズンに向けた素晴らしいアイデアをいろいろ耳にしたが、この週末から本格化するそのかきいれ時も、しつこい高金利と Fedの利下げ見送り、さらには関税懸念にかき消されとる。わいはHome Depot の株を上場以来ずっと見続けとるが、この株は必ずしも金利動向に歩調を合わせるわけではなくて、多くの人が低金利の住宅ローンを手放したくないがために住み替えを控え、リフォームや修繕に力を入れる動きに連動することがよくあるんや。

わいは自分のファンド で Home Depot株を保有しとるが、今回目を見張る決算を期待しているわけではないものの、長期的には好ましく、年初来で2%下落し高値からも離れとる。水曜日の朝に決算発表があるLowe's も魅力的やと思うで。Home Depot がプロ向け色が強いのに対し、Lowe's は DIY 顧客が中心や。Home Depot のような規模の企業は Walmartとかと同様に、売れ筋の海外製品に課される関税を吸収できる余力があるんや。小規模業者にはそんなことはできん。今回の決算に大注目や。

一方、住宅建設株には今は誰も関心を示していないようやが、あまりに値下がりが続いたため、むしろ段々良く見えてくるほどや。最高級住宅を手がける Toll Brothers は火曜日の引け後に決算を発表するんやが、数字は非常に良いはずやと思うで。チャートも好調ですが、依然として悲観論が根強いから、ガイダンスは慎重にならざるを得ないやろう。それでも PER がわずか7倍やから、たとえガイダンスが華々しくなくても保有したい銘柄や。もしかしたら、今こそ少し買いを入れるタイミングかもしれない、とわいは考えとるで。

火曜日の引け後は更にPalo Alto Networksの決算もあって、わいのファンドはこの株を保有しとる。この銘柄は良い決算でも株価が下がる奇妙な癖があるんや。たいてい決算は良好なんやが、株価の動きは一時的に冴えなくなったりする。もしこの株を買っていなくてこういう質の高いサイバーセキュリティ企業を狙うんやったら、今回の決算を待って、決算発表後の押し目を狙うのも一案やで。さて、好決算後に下げやすい銘柄と言えば、最たる例が水曜日に決算がある TJXやろう。でもわいは現状で最良のリテールかもしれんと思うで。TJX は資金繰りに困った小売業者から余剰在庫を買い取って、大幅値引きで販売しとるや。わいは普通に大好きで、今週だけで TJ Max に2回も足を運び、掘り出し物を物色したで。

水曜日は更に VF Corp の決算もあるで。前回は業績を取りこぼしたが、CEO の Bracken Darrellは優秀なオペレーターやし、巻き返しに期待できると思うで。彼は負けず嫌いやから、二度目の大失態は許さないはずや。株価が弱含んだ局面でポジションを取ったり、下落時に買い増す価値があるかもしれんで。さて、いま最も厄介な小売企業といえば同じ水曜日に決算があるTargetや。この会社は業績も打撃を受けとって、株価は 4.5%の配当利回りを誇るものの、まずまずの決算を出した直後に「でもガイダンスは示せない」とかなんとか表明して塩漬け株になるリスクがあるで。仮にこの株を取り引きしないといけないと銃をつきつけられたら、買うべきか売るべきか、今はとても判断が難しいと思うんや。

水曜は更にMedtronic の決算があるで。医療機器大手としてわいは好感を抱いとるが、好決算でも株価は不安定で読みにくいんや。だからわいはここは様子見が賢明やと思うで。一方、水曜に決算があるSnowflake への見方は違うで。データストレージと分析の需要が旺盛で、前四半期は素晴らしかったんや。こっちは今回も好決算になると見とるで。水曜日は更にCNBC Investing ClubのMonthly meeting があるから、会員の人は楽しみにしておいてほしいで。新しいアイデアもあるからな。

木曜日はRalph Laurenの決算があるで。堅実に成長を続けるアパレル銘柄を狙いたいなら、Ralph Lauren がお勧めや。CEO の Patrice Louvetは卓越したセンスと世代横断的な語り口を兼ね備えとるんや。買いたければ決算前にこの株を買ってもええと思うで。木曜日は更にIntuitの決算もあるが、これは賛否両論の銘柄や。株価の振れ幅が大きいんやが、この会社は中小企業にとっては救世主で、だから株価は割高でも価値があるとわいは考えるで。

木曜日、最後に言及したいのはDeckersや。今、靴業界は急速に熱を帯びとる。まず Skechers が非公開化の提案を受けた。On Holding は驚異的な決算を発表して、Dick’s Sporting Goods は Foot Locker をほぼ2倍の価格で買収すると提案したんや。一方でHokaとUggを保有しとる Deckersは、前回は久々に期待外れの四半期決算で株価が急落したんやが、Hoka は好調で、Ugg は在庫不足が響いただけやった。オペレーションは優秀やから、今回同じ失敗はしないやろう。わいは Deckers に関しては前向きに評価しとるで。

さて、4月上旬の急落以降、株式市場はここまで本格的に反発してきて、とくにテック株がその反発を先導しとるんや。ただ、この週はもしかしたら、Jensen Huangの基調講演を除けばテック関連の材料が乏しいかもしれんから、この流れが続くかは不透明や。来週はリテール関連のニュースが多くなるやろう。結論やが、中国との貿易戦争で新たな対立がなければ、株式相場は今買われすぎでもなお、上昇基調を保つんやないかとわいは見とるで。アメリカの信用格下げのニュースはあったが、景気の下振れリスクは抑えられとってリセッションも見込まれていないんや。株式市場の悲観論は現実と乖離している可能性が高くて、こういう局面こそが最高の投資環境となる可能性があるで。
上昇基調が続きますように。
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