こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/7のMad Moneyはどうだったでしょうか。

わいは今回は皆さんに秘密、すなわちわいのメソッドをお伝えしようと思うで。株式投資なんていうものは、うまくやるのに天才である必要はないんや。時間と労力さえかければ、わいが自宅でやっていること、とりわけ個別株への投資のためにやっていることは、誰でも実践できることや。あなたの大事なお金をただ放置するインデックスファンドに入れてしまうだけではなく、個別株ポートフォリオを自分で運用するのは、皆さん全員に可能やとわいは確信しとるで。

ここまで番組を見てくれている人はわかると思うが、わいは常にホームワーク、リサーチの大切さを説いとるやろ。わいのファンドの保有株については、そのホームワークを欠かさないんや。どれぐらいの時間、最低ホームワークにかけるべきかということやが、わいのざっくりとしたルールは昔なら「1銘柄あたり週1時間」だったんや。でも今は素晴らしい時代で、オンラインで調査資料が簡単に手に入るから、5銘柄のポートフォリオならそれで全部で週に1時間もかからないかもしれん。

10銘柄保有するなら、わいのCNBC Investing Clubに参加してくれていれば、わいらと一緒にホームワークができるから、負担はそこまででもないやろう。ただ、10銘柄を超えると、フルタイムで投資に向き合う生活を送らない限り、きちんとそれぞれの銘柄の状態をフレッシュにとらえ続けるのは難しくなってくるで。もちろん、銘柄選択に時間も興味もないなら、S&P500 に連動する低コストのインデックスファンドに資金を預ける方が賢明や。わいもインデックス投資はやっとるし、優れた選択肢だと思うで。

ただし努力を惜しまなければ、一般の投資家でも個別株投資によって、平均を大きく上回る成績を上げられるんや。規律を守り、ルールに従いさえすれば大丈夫なんや。わいがCNBC Investing Club で繰り返し強調しているルールを踏まえてやることが肝なんやが、今回のテーマは銘柄についてどう始めるか、ということや。わいにはいくつもの体系化された手法があって、わいはどうやって銘柄を選び、どう番組で取り上げるのか? 調整局面で買うべき株とそうでない株をどう見分けるのか?多くのノウハウがあるで。今回はその答えの一端を示したいと思うんや。

正直に言えば、優れた株を選び出す方法はあまりに多岐にわたるから、とても1回の番組ですべては語り切れん。それでもわいは商売道具の一部を皆さんと共有することで、皆さんが自力で株を選べるよう手助けしたいという意志を持っとる。わいは皆さんが自身にとって優秀な資金マネジャーになってほしいんや。皆さんはプロのファンドマネジャーと違って、自分のためだけに投資すればいいから、少数精鋭の銘柄に集中すればええんや。

この番組の目的は、教育を通じて市場の仕組みを、究極のインサイダー視点でお見せして、資産形成を支援することにあるんや。わいは魚をただ配るだけの人間になりたくないで。本当にしたいのは皆さんに魚の釣り方を教える事。その第一歩として、わいが長年使ってきたコツの一つを伝授したいんや。わいはいろいろな手法を駆使して40年以上成果を上げ、かつてのヘッジファンド時代には手数料控除後でも14年間にわたり年率24%のリターンを達成したんや。市場平均を大きく上回っとるんやから、悪い数字ではないやろ。

ということで前置きが長くなったが、始めたいと思うで。今回わいが言いたいのは「新高値リスト」を見逃すな、ということや。わいがいわゆる注目すべき銘柄を見つける最も簡単な方法の一つが、毎日公表される「新高値リスト」をチェックすることや。そこに並ぶのはまさに頂点中の頂点や。相場が崩れている局面でさえ新高値を取れるのは、本当に優れた銘柄だけなんや。銘柄が新高値リスト入りする理由はおおむね二つあるんや。一つ目は、そのセクター全体が燃え上がるような強気相場の恩恵を受けているかもしれん。二つ目は、企業自身に強大な利益・売上モメンタムがあるかもしれん。

いずれの場合も、リスト入りする優等生はその後も上昇しやすいんや。決算ごとに「オールA」を取り続ける秀才のようなものや。大きな強気相場では、同じ銘柄が何度も何度も新高値を更新して、それを追うだけで大きく稼げることがあるで。弱気派の「この相場は偽物だ」という声に従うと、歴史級のラリーを取り逃してしまったりするんや。ただし、これだけを強調するととんでもない勘違いを生むかもしれんから、さらに続けたいんやが、追いかけ買いは厳禁なんや。新高値リストはただの出発点なだけや。

新高値リストに注目するからといって、新高値を付けた銘柄をやみくもに追い掛けるのは愚の骨頂や。勝ち馬候補を探す出発点として新高値リストを利用する、これがポイントなんや。相場には連続性があって、金利や政治といった大きな潮目が変わらない限り、物事はおおむね同じ方向へ動き続けるものや。でも流れが変わるときは一気に変わってしまう。だからこそ、常に持ち株を再評価して、ファクトが変われば固執しない、これは Investing Club でわいが繰り返し強調する教訓や。

狙うのは“押し目”なんや。わいは特別な事情がない限り、新高値リスト入り直後に株を買うことを勧めないんや。やるべきは、リスト入りした銘柄が一度押し目を付けるまで待つことなんや。新高値リストはだから、買い物リストではなく、インスピレーション・リストなんや。それぞれの銘柄を覚えて、下がったときに引き金を引く、これがベストなスタート地点なんや。理想的な調整幅は 5〜8%やで。5〜8%の下落があれば、依然として多くの好材料を持つ株をより低い価格で買える好機になるんや。

いい株が下がる時は、市場全体の動きに巻き込まれて下がっただけ、というケースが多いんや。5%未満の下落では買いに入るのが早すぎる可能性が高くて、8%を超えて下がっている場合は、その企業自体で何か重大な問題が起きている恐れがあるんや。ということで、新高値リストは潜在的な買い候補の宝庫になるんや。毎日公表される新高値リストを丹念にチェックすることは、買い候補、あくまで“潜在的”候補やが、それを見つける素晴らしい方法なんや。ただし実際に買うのは、その銘柄が新高値からいったん押し目を付けて、しかも市場全体ではなく個別企業の実力で再浮上できると確信できる場合に限るんや。

株を買う前の通常のリサーチは当然ながら不可欠や。いくら新高値をつけていても、自分自身でこれからも「株価は上がるべきだ」という強い信念を持たなければ買ったらあかんのや。さっき押し目を狙えと言ったが、その際の最大の注意点は、下落に正当な理由がないかを確認することや。業績に直結する悪材料で売られている株を買ったら絶対にあかんのや。例を挙げると、例えば金利急騰で住宅ローン金利が上がり、業績に打撃を受ける住宅建設株のような銘柄は、本質的に数字が悪化するため避けるべきなんや。一方で、金利上昇で売られた大手製薬株のように、実質的な業績とは無関係に下げているなら、買いの検討余地があるで。

要するに、一時的に傷ついただけの株と、根本的に問題を抱えた企業を見分ける必要があるということや。ファンダメンタルズが変わっていないかどうかを必ず確認せんとあかん。機械的な売りが生むチャンスは逃したらあかんということや。昨今、超レバレッジをかけるヘッジファンドなどが株をコモディティのように扱い、まったく理屈の合わない大規模な売りを引き起こすことが増えとる。その結果、優良株が核心ビジネスとは関係なく高値から押し戻される場面がしばしばあるんや。狙うならそこや。でも、もしその株を新高値へ押し上げたストーリーが失われたなら、もはやわいらのポートフォリオ候補にはなりえないんや。ストーリーが健在であることが、この手法を機能させる前提なんや。

ということで結論やが、今回は手法の一つとして、毎日新高値リストをチェックすること、そして事前に選別した新高値リストに載った銘柄が5〜8%押し目を付けたところを狙うことをお伝えしたで。もし下落が市場全体の売りに巻き込まれているだけなんやったら、絶好のチャンスになり得るんや。わい自身このプロセスから多くの優れた銘柄を見つけてきたし、皆さんもきっと同じように収穫を得られるはずなんや。
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