こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/6のMad Moneyはどうだったでしょうか。

さて、今日は素晴らしいニュースがあったで。朝発表された雇用統計の数字がちょうどよかったんや。非農業部門雇用者数は13万9000人増ということで、市場予想の13万人増をやや上回る結果だったんやが、前月の4月の増加数は、当初の17万7000人から14万7000人へ下方修正されたんや。失業率は4.2%で、市場予想と一致しとって、3か月連続で横ばいだったんや。雇用の伸びはやや減速しているものの、労働市場の底堅さが示されて、トランプ政権による関税措置などの経済不透明感が背景にあるものの、失業率は安定しとる。「程よく軟調」な内容になったで。

だから株式市場は寄り付き直後から急騰して、その勢いは衰えなかったんや。まあこの「ちょうどよい」雇用統計と共に、トランプ大統領が暴れ出さなかったということも大きいんやけどな。終わってみれば今日は ダウは+1.05%、SP500は+1.03%、そしてナスダックは+1.20%と大きな上昇の日になったで。では早速来週のゲームプランにいってみようやないか。週明け早々、まず月曜日は、アメリカと中国間で閣僚級の貿易協議がイギリス・ロンドンで行われるんや。

米中双方の主要閣僚が出席予定で、両国の立場は不透明やが、中国はわいらの自動車産業に不可欠なレアアースを握っとるし、わいらは中国が切望する Nvidia の高性能半導体を握っとる。そんな中で果たして取引は成立するんやろうか?追加関税の引き下げ措置の進捗、中国によるレアアース輸出規制問題、アメリカが求める貿易赤字の削減や市場開放が話し合われると思うが、アメリカ側からはベッセント財務長官やラトニック商務長官が参加するから、わいは楽観的やで。彼らは交渉を台無しにするタイプではないからな。

月曜日は更にAppleのWorldwide Developers Conferenceが始まる日なんや。6/13金曜日まで行われるんや。Apple株は2週連続で上昇しとって、これは最近では珍しいことなんやが、WWDCに対する期待感がやっぱり大きいと思うで。OSの大幅刷新とか、新しいゲーミングアプリとか、AI関連機能の進化とかが発表されるやろうと言われとる。でもこのように、このイベントはソフトウェア中心でハードウェア発表はなくて、だから通常は株価を強く動かす材料にならんのや。それでも今日のこの株に対する積極的な買いを見る限り、「今回は違う」と読む投機筋もいるようや。

AI 分野で一線級の製品がないことや、中国からインドへの生産移転でホワイトハウスの標的になっていることから、ここまでApple株の保有は難しい局面だったんや。大統領は iPhone をアメリカ生産に切り替えさせたいものの、経済的に現実的ではなく、Apple にとっては関税負担のほうが安上がりという状況になっとる。トランプ大統領との関係は外から見ると険悪やが、彼からのElon Musk への批判が集中する今、Apple がいくぶん楽になる可能性もあるで。

火曜日には Capital One が Morgan Stanley カンファレンスで講演して、Discover Financial の買収について初めて詳細を語る予定や。わいはこの買収が極めて大きなインパクトをもたらすと見とる。だからこそわいのファンドではこの銘柄をかなりの規模で保有しとるんや。メンバーの人はわかっとるやろ。わいはCapital OneとDiscoverのシナジーは素晴らしいと考えとるし、Capital One の CEO の Richard Fairbank は、地球上で最もクレジットカードを熟知している人物の一人や。この会合は非常に有意義になるはずで、その期待からこの株は今日6ドル上昇したで。

火曜日は更に、寄り付き前にJ.M. Smuckerが決算を発表するんや。パッケージ食品業界全体が“煉獄”に陥っとる状態で、かつての石炭株を思わせる状況から抜け出せるかは不透明や。この会社はジャムやピーナツバターを手がけとるが、最も勢いがあるのは Uncrustables で、売れ行きは抜群や。配当利回りは約4%と魅力的やが、パッケージ食品セクターの構造的な衰退圧力が強すぎるんや。Health and Human Services 長官のケネディJrが Uncrustables をどう評価するかも読めないんや。

火曜日は更に Deere の重要なアナリスト向け説明会もあるで。この会社は歴史ある農業機械メーカーで、農家の注文動向について強力なストーリーを語れるやろう。わいは株価はなお上昇余地があると見とるで。今日もアナリストからアップグレードがあったしな。火曜日の引け後は、GameStop の決算があるで。この会社は完全に仮想通貨へ舵を切っとる。ゲームの小売という構造的に縮小する業態よりはましやが、それだけでは十分と言えないんや。ゲーム関連ニュースとクリプト関連ニュースが混在するが、株価を押し上げるのは後者やろうけど、どうなるやろうか。

今週は人気の高い IPO として、クリプト・プラットフォームの Circle Internet Group が上場して、買いが殺到したんや。IPOでの公募価格は1株あたり31ドルで、これは当初の想定レンジの27~28ドルを上回る価格設定やったんや。初日の取引開始価格は69ドルと、IPO価格の2倍以上でスタートして、取引中は一時103.75ドルまで急騰する場面もあって、初日終値は83.23ドルだったんやが、上場2日目の今日も株価はさらに上昇して、一時117.45ドルを記録して、IPO価格の約3.8倍に達したんや。この熱狂ぶりは、他のクリプト企業の IPO 機運も高めとって、GameStop が乗れる波かもしれん。わいはGameStopに対して買い手ではないが、上昇のストーリーが存在することは示されとるで。

さて、6/10(火)から6/12(木)までNvidiaのGTCがパリで行われるんやが、水曜日には、CEOのJensen Huang が基調講演をやるんや。以前 Jensen と話した際、Nvidiaが中国で大量のチップを販売できないことを嘆いとったが、大統領とは良好な関係にあるから、解決策があるとも述べとった。だから月曜日の米中の協議がこの会社にダイレクトに関わるで。もしNvidiaに対していい取引が成立すれば極めて大きなインパクトがあるあyろう。Jensenの発言と米中貿易協議の結果はこの週の最重要の二大イベントと言えるやろう。

水曜日は更に5月の Consumer Price Index(CPI)が発表されるで。関税が消費者をどれほど圧迫しているかを測る重要指標や。パウエル議長は利下げを「様子見」しとって、CPI が跳ね上がれば行動することはないやろう。そういう意味でもこのCPIは非常に重要な数字になってくるで。水曜日にはさらに注目決算が二つあるで。まずは寄り付き前にオンラインペットフード小売の Chewyの決算がある。ペットオーナーに人気のアクセサリーを多数扱っとって、これまで大きな勝ち組になっとる。わいは今後も好調が続くと見とるで。

水曜日の引け後には Oracleの決算があるで。前四半期は評価が低くて株価は急落したんやが、現在はほぼ完全回復して、一直線に50ドル近く戻す驚異的な動きをしとる。Oracle が進めている巨大なデータセンターの拡張は、まもなく成果を上げ始めるはずや。今期にはかなり良好な売上成長を示せるとわいは見とるで。さて、木曜日には相場を動かしかねないアナリスト向け説明会が複数控えとる。まずはCardinal Healthのアナリストミーティングやが、この会社は自分たちを「単なる医薬品の仲介業者以上の存在だ」と素晴らしいストーリーを語ってきたんや。わいもその見方に賛同しとる。

わいが更に注目しとるのが、BlackRock のアナリストミーティングや。BlackRock は世界最大の資産運用会社で、Larry Fink が創業したんや。わいのファンドでもこの会社の株を保有しとるが、年初来で3%超下落しとって、今のところうまくいってないんや。それでもわいは辛抱強く待っとるで。今回の説明会で、さらなる資産流入やこの会社の最先端テクノロジーについて納得のいく話が聞ければ、年初来リターンをプラスに転じる可能性があるやろう。

木曜日の引け後には Adobe の決算があるで。この株はしばらく続いていた下落トレンドを抜け出しそうに見える。競合が激しいのは気になる点やが、Adobe は驚くべき企業で、多くの人々や中小企業が創造性を発揮する手助けをしてきたんや。もし株が利益の20倍以下で買えるなら、購入を検討する価値があるかもしれん。まあでも買う場合は“賭け”にはなるけどな。そして金曜日はミシガン大学の最新の消費者信頼感指数が発表されるで。わいは Dollar General のカンファレンスコールを聞いたが、明るい内容だった一方で、全体としてはアメリカの状況にかなり悲観的だったんや。

消費者の気分はかなり沈んでいると感じるで。最近の株式市場の上昇がその心理を好転させたかどうか、確認しようやないか。おそらく答えは「ノー」やろうけどな。結論やが、来週は静かな週になるはずやと思うんや。でも今週の大統領と Elon Musk の一件を踏まえると、ホワイトハウス の動向を把握するために Truth Social を注視し続ける必要があるで。宮廷内の動きを逐一追うことは気が進まなくても、でも株式市場に関係しすぎるから目を離せないというわけや。
波乱がありませんように。
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