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【ジム・クレイマー】つきあうな!株式市場の読み違えが増えるカラクリ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

さて、この株式市場はきわめて基本的な問題に苦しんどるんや。それはなにかというと、株価を正しく評価する、という株式市場が本来果たすべきその役割を、うまく果たせていないんや。実際、あまりにも頻繁に誤った値付けが行われるせいで大きな混乱を招いて、そのせいで人々が株式市場にうんざりしてしまうのは本当に残念なことや。そうした空気が、はっきり感じられるで。わかるよわかるよ。複数のセクターからきわめて良い兆しが出始めた矢先に、人々は「もう無理だ、さようなら」と言って去っていく。それがここまでどれほど続いたことか。

 

今日はダウは+0.51%、SP500は+0.58%、そしてナスダックは+0.81%と堅調だったんやが、それにもかかわらずわいは今の株式市場を嘆いとるんや。今日だって早朝の下落からの力強い切り返しやったやろ。これがお決まりのパターンや。株式市場の典型的な一日の最初から話を始めようやないか。わいは1981年に初めて板情報を目にして以来、早起きして相場を見守ることに取りつかれとる。板情報は、読み解きさえすれば信じられないほどの情報を含んでいるからや。わいはこの板情報を読むことに関しては専門家を自負しとるで。

 

株価評価の失敗を語るうえで最良の出発点は早朝の動きや。ほとんどいつもそうなんやが、今朝も午前5時、すなわちわいが見始めてから1時間後には、ダウ先物が0.25%安、そして0.45〜0.447%安になるといった水準にあったんや。今年は失望させられる銘柄が多かったことは理解しとるが、昨日も今日もツイートしたように、前日の引け後に何も起きていないのに先物が大きく下がる理由は見当たらないんや。何も起きていないんや。わいは前夜の格付け変更も常に最新情報を把握しとるが、それでも今朝や昨日、あるいは先週のほとんどを通じて株があれほど醜い動きをする正当な理由はないと思うんや。

 

じゃあ何が起きとるんや?先物が嘘をついているのか?違うんや、単に「間違っている」んや。じゃあ株式市場が犯す最初の過ちを考えてみようやないか。寄り付き前から継続的に売り手が現れるのは、彼らがトランプ大統領の貿易や中国に関する怒りのこもった不用意な発言、Apple や Walmart、あるいは Nvidia への攻撃に備えてポジションを取ろうとしているからや。大統領が True Social で次に激怒の投稿をすれば、市場はネガティブに反応すると分かっとるから、彼らは空売りで利益を得ようとするんや。

 

大統領が中国に対し「Mr. Nice Guy はもう終わりだ」と語ったとき、彼は空売り筋に即座に大金を稼がせたんや。Tim Cook が中国からインドへ生産を移すことを批判したり、Walmartが値上げを余儀なくされたことを非難したときも同様や。Walmart は中国のサプライヤーに値引きを懇願していたにもかかわらず、なんやで。さらに、ホワイトハウスの情報源が「Nvidia は中国の顧客に売りたいチップを販売できない」と述べて、Nvidiaを500億ドル規模の市場から実質的に締め出したと報じられたとき、悲観派はまさに札束を刷ったようなものやったんや。空売り筋にとっては、これ以上ないほど美しい光景だったことやろう。

 

空売り筋がどこから湧いてくるのかは分からんが、大統領が沈黙を守り、本人でも代理人でも Truth Social に投稿しなければ、彼らの戦略はまったく機能しないんや。その日のムードを、冷静沈着で筋道立った Bessent財務長官が決めるような時には、空売り筋の作戦は完全に失敗するんや。こんなことを言って彼が解任されないことを願っとるけどな。でも一方でトランプ大統領が、「同盟国と呼ばれる貿易相手はどれほどひどい連中か」「最終・最良のオファーに締め切りを設ける愚か者ばかりだ」といった話を蒸し返すと様相が一変するんや。場合によっては最高裁が関税を無効にするかもしれない、そんな噂まで飛び交う始末や。

 

こうなってくると市場はしばしば判断を誤り、方向をころころ変えてしまうんや。トランプの日々ではなく、普通の日に何が最良かを見極める、それが良い相場の条件なんや。あと、株式市場は依然として AI インフラ需要を過小評価し過ぎとるで。中国に Nvidia より優れた技術があるらしい、という話が出て以来、業界の輝きは戻ってないんや。データセンターにかすりでもする企業、Eaton や Cumminsとかの株は大きく出遅れとる。Nvidia も長くアンダーパフォーマーやったが、結局 AI 弱気論は見当違いだったのかもしれん。

 

今日、市場は読み違えたで。Meta が Constellation Energy との間で AI 向けに 20 年分の原子力発電を確保したと報じられたんや。データセンターが衰退すると考えているなら、3年後に閉鎖予定の発電所と 20 年契約など結ばないはずや。Nvidia の株価は再び 141 ドルに戻ったんや。ひと安心や。でもそもそもデータセンター動向は、CoreWeave のように施設を建設して巨大顧客に計算能力を貸し出す企業の値動きを見ていれば一目瞭然だったはずや。

 

CoreWeaveは DeepSeek という中国企業が FAI モデルを開発したと報じられた数か月後に上場する不運に見舞われて、公開規模を大幅縮小し、40 ドルでなんとか IPO にこぎ着けたんや。Nvidia がアンカーポジションを取って支援しなければ、公開は実現しなかったやろう。そのCoreWeaveも今や株価は150 ドルや。上場直後に買っていたなら投資額はほぼ 4 倍になっていたはずや。Applied Digital とのデータセンター・ライセンス契約のおかげで CoreWeaveの株価が今日 25 % 上昇したことも奏功したで。結局、市場は読み違えとるんや。

 

さらには Dollar ストアの話をしておこうやないか。ウォール街には「アメリカの消費者はまだ余裕があるので Dollar ストアへは行かない」という通説があるんやが、Dollar General の今朝の決算がその説を覆したんや。CEOによれば、Dollar General が行った最新調査で「顧客の多くが1年前より所得が減ったと感じ、約 60 % が今後1年で生活必需品を削らざるを得ない」と回答したとのことや。ここで言う生活必需品とは 毎日の基本的な必需品のことや。

 

もはや中所得層やそれ以上の層も Dollar General を利用し始めていて、Dollar General 側は値上げを「最後の手段」にしたいと語っとるが、中国から多くを調達しているため最終的に上げざるを得ないかもしれんということなんや。もっとも、この事実を大統領に伝えないほうがいいかもしれん。攻撃されるやろうからな。何はともあれ、Dollar General を見誤った人が多かったため、好決算を受けてこの株はほぼ 16 % 急騰したんや。

 

市場の誤算には共通点があるんや。大統領が関税や愛国的レトリックで状況を歪めて、トレーダーと投資家を混乱させとるということなんや。多くの人が空売りを好み、市場が毎日下がると見込んどる。トランプ大統領は空売りビジネスをほぼ独力で復活させたと言えるやろう。GameStop 事件で空売りを諦めたヘッジファンドも今や復讐心を燃やし、トランプが Truth Social にタイミング良く投稿して企業を叩くと賭けて、日々巨額の空売りを仕掛けとる。

 

空売り筋は市場を支配しているわけではないが、資金力と確信は十分や。NVIDIA やCoreWeave、Dollar General などに大規模なポジションを取って、相場が悪いとみればこれらの銘柄を叩きにかかるんや。トランプ がホワイトハウスにいる限り「負けはない」と考えとるんや。しかし結論として、彼らは自信過剰になり過ぎとるんや。今日判明したように、業績好調な企業は多くて、空売り筋も大きな損失を被り得るんや。ホワイトハウスが情報量を抑えた日に限って、ウォール街はそれに気付くんや。今日のベッセント の冷静で理性的な姿勢には感謝するで。彼の態度はホワイトハウスに建設的な新風をもたらしていると感じるで。

 

 

着実にいきたいですね。

 

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