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【ジム・クレイマー】「正しい」銘柄満載の、52週高値リストに注目せよ!株式市場は偉大な教師だ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

52週高値リストに入った銘柄を見れば、市場について多くのことを学べるんや。このリストはそもそも選ばれし少数で構成されとって、今何が機能していて、そして何が機能しないかを雄弁に物語るんや。今日はダウは-0.25%、SP500は-0.53%、そしてナスダックは-0.83%と下落の日になったわけやが、そして下落の大半は荒れ模様だった午後後半に起こったんやが、市場が発しているメッセージを読み解いてみようやないか。昨日の52週高値リストを使うと、今日の冴えない値動きにもかかわらず持続力がありそうなテーマが見えてくるんや。

 

さて、まず驚くことではないんやが、最近のリストには「純粋なテック銘柄」がほとんど載ってないんや。トランプ大統領は習近平国家主席との電話会談を「成功」と呼び、直接会うことも話し合ったと述べたんや。会談では中国がほぼ独占するレアアース金属について議論があったとも聞くで。アメリカではレアアース磁石が不足しとって、中国産に頼るため自動車工場の閉鎖が懸念されとる。テック株はこれで一瞬反発したんやが、結局それは束の間やった。中国との合意がなければ、テックセクターは当面プレッシャーを受け続ける可能性があるで。中国と無関係な個別銘柄が多数あるにもかかわらず、や。

 

ただ、テックで唯一目立っている銘柄といえばBroadcomなんや。昨日の52週高値リストにも普通にのっとる。ただ、今日の取引終了後の決算で、売上高とEPSが予想を上回って、現四半期の堅調なガイダンスを示したにもかかわらず、時間外では売り込まれてしまっとる。でもまあ、4月の安値から大きく上昇していて過熱気味だったことを考えると当然かもしれん。テック株全般が売られる局面では、決算の有無にかかわらずBroadcomも例外にはならん。それでもまだまだ年初来では12%高や。

 

52週高値リストにのっている小型テックの好調組について焦点を当てると、例えばSeagateや。長年コモディティ扱いやったが、データセンターで、大量のハードドライブを必要とするAIブームの波に乗って復活しとるんや。見事なカムバックやで。あと、サイバーセキュリティー銘柄ではZscalerや。アイデンティティ検証でなりすましを防ぐ会社やが、先日予想を大幅に上回る決算を発表したんや。わいのファンドはPalo Alto NetworksとCrowdStrikeをすでに保有しとるから、さらにもう一銘柄サイバーセキュリティー銘柄を加えると、わいの分散投資ルールに抵触してしまうからわいのファンドは買わんが、アイデンティティービジネスは実に魅力的やで。

 

さらに視野を広げてデータセンターの周辺プレーということで見ると、HVAC大手のJohnson Controlsも注目できるで。データセンターの過熱を防ぐ大型冷却システムを手掛けとって、この事業が功を奏して株価は長期にわたり堅調や。あとはCoreWeaveにかんしては、最近のIPO価格から4倍まで値上がりした状態で昨日の取引を終えたものの、その後大きく反落してしまった。今日はやや“ミーム株”の様相を呈してきとると思うで。あとは、Mag7銘柄では、かつてはAlphabetやApple、Amazonかと思われるわけやが、今日52週高値リスト入りしたのはMicrosoftや。前回決算が素晴らしかった後、株価は飛ぶ鳥を落とす勢いを保っとる。

 

そんな中でも新高値リストの主役は、言わずと知れたNetflixかもしれん。この銘柄はリストの常連で、株価が上がるたびにアナリストが目標株価と業績予想を引き上げるという好循環にあるんや。現在Netflixが買われているのは、『Stranger Things』や『Squid Game』の次シーズンなど充実したコンテンツに加えて、広告付きプランが好調で、より精緻な広告ターゲティングが進むとの期待が背景にあるんや。ウォール街はサブスクリプション型ビジネスを好み、Netflixはその王者なんや。

 

同じくサブスクリプションの雄であるSpotifyも堂々のリスト入りで、注目なんや。この会社はポッドキャストでも音楽でも圧倒的シェアを持っとって、新高値リストの常連やが、時折パフォーマンスが鈍る局面があるんや。そんなときこそ「Buy, Buy, Buy」といえるやろう。昨日の52週高値リストにはCintasも入ったで。サブスクリプションとみなされることは少ないものの、この会社の標準契約は5年で、企業向け制服や救急用品、火災安全用品などを継続提供するんや。景気減速懸念で下がることもあるが、Cintasがリスト入りするということは、製造業・ブルーカラー雇用が堅調である証拠といえるから、経済全体にとって好材料やで。

 

さて、この10年で多くのフィンテックが上場したが、もうこのセクター全体が52週高値リスト入りに値すると信じる熱狂的ファンがいて、過熱気味な状況には辟易するんや。そういう中で、本当に信頼できるフィンテックを見たければVisaを見れば十分や。驚くべきことに、好決算を経てVisaも新高値リストに入ったんや。わいはDiscover Financialを買収したCapital Oneが、6~7月に大型自社株買いを実施してリスト入りするのを願っとるが、今のところリスト入りしているのはVisaなんや。

 

その他の銘柄を見ると明確なテーマはなかったりするんやが、DoorDashは上場来の勝ち組や。今は家で食事をする人が増えとって、その結果料理をしたくない層にはDoorDashが選ばれとるんや。この会社は運営が極めて巧みで、高い評価を得とるで。後、eBayは意外な存在や。長い間叩かれてきた株やが、新高値リストに返り咲いたんや。Facebook Marketplaceとの提携を通じて中古品取引が再び支持されとって、確かな成長を手にしとるで。

 

あと、「単発組」とでもいえる銘柄が 2 銘柄あるで。それがRoblox と Mosaicや。Roblox のゲームは子どもたちを魅了するんや。ゲームを推進し過ぎやという声もあるかもしれんが、要は驚くほど人気だということなんや。空売り筋に攻撃されて以降は、株価は上昇の一途をたどっとる。問題点を一掃したように見えて、わいは素晴らしい企業やと思うで。一方で理解が難しいのが Mosaicや。肥料会社なんやが少々異色やで。中国の食料備蓄をテーマに買われている可能性もあるが、わいにはそうは見えん。むしろ農家が潤沢な資金を持ち、もともと高くない肥料を大量に購入できる状況が背景やろう。

 

最後に GE Aerospaceを挙げないわけにはいかんやろう。この会社はわいが見てきた中でも屈指のキャッシュフローを生むで。航空機やエンジン製造に加えて、保守事業が抜群や。保守こそ「最良の年金型収益源」かもしれん。ただしここまで上がったあとは、ある程度のプルバックがないとわいは買えんなと思うけどな。と、こういうのを挙げていったら毎日日替わりでリスト入りする銘柄があって、今日の注目はAxonだったりするで。法執行機関向けテクノロジー企業で、受注過多なくらいビジネスが好調や。もはや自然体で新高値を取っとって、ソフトウェア部門は 30%以上の成長やで。

 

さらに Booking Holdingsは、旅行ブームを体現しとるかのような上がりようや。さらにわいがもうひとつ推したいのは Intuitや。中小企業向けの「デジタル会計士」とも言える存在や。ちなみに、新高値リストだけではなく、冴えない最下位の銘柄を見ておくと、幅が出て学びがあるんや。今日の最下位はJack Daniels の親会社のBrown-Formanや。酷い決算だったんや。今日だけで-18%も下落したで。あとは Teslaや。これほど株が下がるには、数字が悪いだけでなく、大統領と事実上戦争状態になる必要があるんやが、そもそも多くの投資家は Elon Musk がトランプと親しかったから Tesla を持っとったんやが、今や両者は不仲や。

 

結論やが、今ここまで長くあげてきたこの新高値リストは、アメリカ国内需要に焦点を当てた多彩な銘柄群や。貿易戦争下では理にかなっとるように見える。でも通常、わいは上がり続けている時に上値を追う形で株を買いたくはないんや。わいがやるのは、こういうリストを常に記録しておいて、これらの株が現在値から 5〜8% 下げたところで買いに向かうということなんや。これがいわゆるホットな株へ参入する際のわいの好みの水準なんや。そしてリストを見ると、今の世相がわかるやろ。株式市場は偉大な教師であり、今の環境下でリスト入りした銘柄が「正しい」ことを教えてくれとるんや。

 

 

毎日注目したいリストですね。

 

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