こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。

アナリストがいろいろな会社をカバーしている場合、彼らには業績予想があるんや。そしてその予想が外れると株価は下落するで。ところが誰もアナリストが付いていない会社には予想自体が存在しないんや。そうなるとどうなるか?ファンダメンタルズを気にする必要もなく、アナリストの姿がないまま株価は“蜘蛛の糸の翼”で舞い上がってしまうんや。おそらくそれが、今の株式市場が二極化した「ツートラック」状態になっている理由や。こうした現象は毎日のように目にするで。

今日はダウは+0.25%、SP500は+0.55%、そしてナスダックは+0.63%と穏やかに上げた悪くなかった日だったよな。今朝、朝の番組で、同僚のCarl QuintanillaとDavid Faberとで「視聴者に価値を提供するにはどうすべきか」について話しとったんや。「もし私たちがそれをうまくできなければ、そのうち若い新顔のアンカーが株ニュースを読み上げるのを失業中の私たちが眺める羽目になる」と冗談めかして言うたで。若い視聴者と年配の視聴者では関心がまったく違うんや。そして株式市場にもそういう“二つの思考回路”があるということやから、それを受け入れなければならないんや。

わいの同僚たちは面白がっとったが、その後わいらはDisneyのCEO、Bob Igerへのインタビューに切り替えて、この会社がHuluを完全子会社化したニュースをやったで。Igerが語り始めた時点では株価は約115ドル。でもインタビューが終わる頃には一時118ドル台へ、見事なパフォーマンスを見せたんや。こういう報道がわいらCNBCが誇る付加価値のある報道やとわいは自負しとる。とはいえ、若い投資家の多くがこうした“重厚なジャーナリズム”に抱く軽蔑の念も感じるんや。

テレビ、ESPN、ヒット映画、クルーズ船、テーマパーク、こういうのを全部含む、巨大で象徴的な大型株に本当に重要なことを掘り下げる報道こそ価値があるとわいは思うんやが、「親と一緒にDisney Worldに行かなくなった世代」にとっては、もはや興味の対象外かもしれん。彼らは何を求めているんや? 正直なところ、若い視聴者がわいらに何かを求めているのかすら分からなくなっとる。わいらは事実に光を当てる存在やが、彼らはその光を望まないこともあるんや。むしろ、自分たちの銘柄が潜む“暗がり”を好むこともあるやろう。

多くの若い投資家は、アナリストやメインストリームメディアが取り上げない銘柄に熱狂するんや。わいらの代わりに情報源となるのが例えばRedditや。しかもRedditでは大半は表面的な応援投稿しかなくて、それこそが彼らの見たいもののようなんや。わいには真似できないんやけどな。もちろんRedditは「人々が何に関心を持っているか」を知るための重要なリソースや。ただ、若い世代はそこで語られることを福音のように受け止めがちや。では、彼らが好む銘柄とは何か、興味を抱くであろう銘柄とは何か、これらを今から一緒に見ていこうやないか。多くの人が、株価が跳ね上がる前に株を買いたいと思っていることやろうからな。

まず、わいがライトニングラウンドで絶えず質問される重要グループの一つがクリプト関連銘柄や。若い世代は、かつて“Mr.”と呼ばれていた MSTR、つまり MicroStrategy が大好きや。MicroStrategy は借入金で暗号資産を際限なく買い続けるビークルで、若者を強く魅了しとる。このセクターでは Coinbase も人気やで。そして新顔の Circle Internet Group はデジタル資産への純粋なプレーとされとって、デジタル通貨、ブロックチェーン、あらゆるバズワードが満載や。

ただ、これらの銘柄は結構話題にもなるし、皆さんの中にも知っとる人が多いやろう。でも若者が本当に熱狂するのは、毎日何百万株も出来高があるのにアナリストが誰一人カバーしていない銘柄だったりするんや。例えば Hut 8、Riot Platforms、CleanSpark、Cipher Mining、Galaxy Digital などや。わいにはなじみのない企業が多いが、Galaxy Digitalは知っとるで。創業者 Mike Novogratz が率いとって、デジタル資産・暗号通貨・ブロックチェーンと、若い投資家が欲してやまない領域を専門としとる。

これらの銘柄の取引量は高いで。普通1日1,000万株も売買される銘柄なら本来は報道価値があるはずや。でもこれらの銘柄をカバーするアナリストはゼロて、ウォール街は完全無視や。IPOウインドウが再び開いた今後、こうした会社が何十社も上場しても、血筋も後ろ盾もないため依然としてカバレッジは付かないかもしれん。でも年長世代には無関係でも、若い世代は Hut 8とかの銘柄に熱狂しとるんや。

次は原子力セクターにいってみようやないか。Vistra や Constellation Energy といった大手公益株は有名やが、若い投資家が注目するのは OKLO、Cameco、BWX Tech、Centrus Energy、NexGen Energyのような銘柄や。データセンターの膨大な電力需要で原子力が見直されていると言われとるが、実際に新しい原子炉が稼働するのは少なくとも5年先なんや。わいなら GE Vernovaを選ぶで。実際に今原子炉を建設する“リアル”な企業やからな。でも若い層はこうした現実を認めず、わいがあえて素晴らしい小型株から彼らを遠ざけようとしていると思い込んでしまうんや。でもそうではないんや。わいは単に GE Vernova が最善の原子力関連プレーやと考えているだけや。

そして最後に、最も物議を醸す、量子コンピューターセクターが待っとるで。これらの銘柄は、若い投資家の間で異常なほど人気があり、1 日に数千万株が取引されとるで。IONQ、D-Wave Quantum、Rigetti Computing、Quantum Computing、どれも信じられないほどの人気や。IONQ はきょう 3,000 万株、D-Wave Quantum は 6,000 万株、Rigetti は 6,100 万株、Quantum Computing は 6,500 万株が売買されたんや。しかも驚くべきなのは出来高そのものというより、これほど需要があるにもかかわらず、ほとんどのメディアや金融業界がこれらの銘柄を「存在しないもの」のように扱っている点や。

わいはもう、その態度を取りたくないんや。もちろん情報もアナリストのカバレッジも乏しく、実態を理解するには膨大な調査が必要や。しかも調べ尽くした末に、量子コンピューティングが原子力同様、実用化まで何年も先だと分かって徒労感を味わうかもしれん。それでもやる価値はあるんや。数多くの企業の中から、実際に成功する 1 社か 2 社が出る可能性があるからや。

では視点を変えて、年配層が興味を持つ銘柄を見てみようやないか。J.M. Smucker という会社があるで。コーヒー、ジャム、ペットフード、Uncrustables、Twinkies を製造し、15 社もの証券会社がカバレッジしとる。2 年前からGLP-1 系減量注射がブームになっとって、食料品会社は大丈夫なのかみたいな状況になっとるんやが、そんな中J.M. Smucker は敢えて火中に飛び込むかのように、2023 年 11 月、Twinkies のメーカーである Hostess を 56 億ドルで買収したんや。

そして今日、その取引に伴い 9 億 8,000 万ドルの減損を計上したんや。これが最後の減損とは思えないで。Ho Hosとかがあまり売れてない、要するに成長が期待できないんや。さらに関税とコーヒー豆価格の高騰も直撃しとる。Smucker はコーヒー価格を 20%引き上げると言うが、そんなことしたら需要にはマイナスやろう。こういう話を含む今回の決算で株価は 15%以上急落しとるんや。カバレッジしているほぼすべての大手アナリストが厳しい評価を下したんや。

さて、ウォール街のアナリストが Riot Platforms や Hut 8、Quantum 系の銘柄を気にかけると思うか?そんなことないんや。だからたとえ彼らが決算を発表しても、失望する相手すらおらんのや。J.M. Smucker には 15 人のアナリストがいて失望したが、D-Wave Quantum や BWXT をフォローするアナリストは何人いるやろうか?おらんやろ?要するに誰も見ていないから、彼らは好き放題言動しても誰も失望しないんや。そんなの不公平やないかと思うか?「未開の地」すぎると嘆くことも、「ただの誇大宣伝」と切り捨てることもできる。でも 1 日 5,000 万株が取引される企業なら、少しは光を当ててみてもいいのではないかとわいは考えるで。

結論として、「関連性」こそが、ここで“年配者”に無視されたり厄介者扱いされたりしている企業を取り上げるべき理由やとわいは思うんや。「誰も気にしていない」というのは事実ではないで。原子力、量子、クリプト、若い視聴者のためにも、わいらはもっと真剣に取り上げるべきや。さもなければ、J.M. Smucker ばかり追いかけ、わいら自身が時代遅れになってしまうからな。やけど、今のいわゆる「若者銘柄」は、ウォール街の正統アナリストの注目がないからこその株価の動きをしとるかもしれんことは、わかっておかんとあかんで。
若者銘柄は刺激的です。
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