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【ジム・クレイマー】方程式を知ろう!原油下落×利下げ期待=最強ブル相場!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/23のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

週末にアメリカがイランの核施設3カ所に爆撃をしたのは皆しっとるやろ。そして正直なところ、イランがアメリカに対して何の報復もしないと考えていた人はいなかったやろ?イランの兵器庫には多くのミサイルがあるようで、でも今日、株式市場は安堵のため息をついたんや。なぜならイランはその報復として、地域内の米軍基地に通常弾頭ミサイルを撃ち込んだだけだったからや。少なくとも今のところ死傷者は出てないんや。トランプ大統領によれば、イランはこのミサイル攻撃について事前に通知してきたそうで、兵器の無駄遣いのようにも思えるほどや。トランプはイランのその「事前通告」にSNSで感謝したほどなんや。

 

今のマーケットは上昇したがっとるように見えるが、その株式市場は正しかったということやろう。今日はダウは+0.89%、SP500は+0.96%、そしてナスダックは+0.94%と上昇の日になったんやが、原油価格は今日6ドル超も、8%以上も下落して引けたんや。もしイランが深刻な報復をする気配があれば、原油は高止まりしていたはずや。でも彼らにはできないのか、やるつもりがないのか、どちらかや。そして原油市場は「ここ数週間の急騰は終わった」と告げとるんや。

 

おそらくイランはホルムズ海峡を封鎖する余裕がなく、そうすれば自国の脆弱な経済を支える主要な輸出手段を断ってしまうからやろう。自らの主要な輸出ルートを断つなど自滅行為の極みや。それなのに週末中ずっと「封鎖する」と報じられとった。でも結局ここまでそれは起こってない。いずれにせよ、イランの反応は重要ではなかったんや。原油価格は戦争前の水準に戻って、それが「株を買え」というシグナルとなって、人々は実際に株を買ったということなんや。

 

もちろん、イランがまだ何かを隠している可能性はあるで。でももしこれが彼らの全てなら、イランの手札は非常に貧弱や。この地域の混乱は地域内にとどまり、原油が上昇しない限り、わいらの経済に影響を与える要因も消えるんや。わいらの経済と株式市場は前へ進んでいく、それだけや。結局のところ、中東の混乱はウォール街にとって日常茶飯事だということなんや。ではこれから何が起こるんや?わいらはイランのしょぼい攻撃への自国の対応に注目するんか?いや、そうじゃないで。土曜夜の空爆前に考えていた地点に戻るということなんや。

 

でもそれを言う前に、あの午後に起こったことを振り返り、「パニックに陥らない」という小さな教訓を今一度胸に刻もうやないか。あの瞬間を振り返ってみよう。というのも、兵士を危険にさらす軍事行動が起きると、たいてい同じ現象が起こるからや。未知の土地での初めての戦闘、まさに多くの投資家にとってそれは恐怖の時だったんや。あなたもそうだったかもしれん。アメリカがバンカーバスターを投下した時、わいはカリフォルニア州Napaで素晴らしい結婚式に参列しとったんや。司会者から「携帯電話をサイレントモードに」と言われ、つまり電源を切るよう求められたんや。

 

ところが花嫁が神父の前で永遠の愛を宣言してから数分後には、核施設への攻撃があったこととその結果の両方がわいら耳に届いたんや。式が終わろうとする頃には、わいは多くの列席者から「月曜の相場はどうなる?」と質問攻めに遭ったんや。みな震え上がっとった。状況を把握したわいは、答える代わりに逆に尋ねたんや。「あなたはどう思うんや?」すると返ってきたのは、株式市場は全体で5%安になるやろうという悲観的な予測ばかりで、上がると言う人は一人もおらんかった。「もし本当にそう思うなら買いや」とわいは言うたで。

 

「なぜ?」と問われたから、「では何を売るのか、なぜ売るのか」と問い返したんや。誰も答えられん。ちなみに彼らは皆、株式を保有しとった。「自分の株が好きか」と尋ねると、全員が“Yes”と答えた。そこでわいは「ならばなぜ買い増さない?」と重ねて問うたで。返ってきたのは「報復があるかもしれない」という懸念や。でもわいは納得できんかった。イランは以前からイスラエルにミサイルを撃ってきとったが、そのことでアメリカの株式市場への影響はほとんどないんや。こういう腰の引けた議論と株への常識的な恐怖は夜通し続いたんや。

 

あの時、誰もが“売りたい”、あるいは“他人が売るだろうから自分も売るべきだ”と考えたんやが、実際に売り手に加わるべきかは迷っとった。わいはこう切り返したで。「あなたの保有企業と、S&P 500先物が下落することに何の関係がある?先物が下がったって、それは先物が下がるだけやないか。なぜホールドしないんや?むしろ下がったらなぜ買わないんや?」でも今買うというのは、多くの人にとっては直感に反し、理解しづらいんやろう。あなたもそう感じたか?

 

ここで欠けている視点があるで。PERや。ミサイル攻撃のような出来事があっても、PERは下がらんのや。個別株はこうした外部要因とは直接結びつかないからや。もしアメリカがイランの主要核施設を破壊していなければ、いつかイランがイスラエルに核を落としたかもしれん。それは全てに影響を及ぼすいろいろなものの“存亡にかかわる”脅威や。でもイランの核計画が排除されとるとされとる今、イランは、言ってみれば、わいらの核武装した防衛機構の前ではただの一国家に過ぎん。その結果、彼らにできることは多くないんや。

 

そして結局、株式市場が「彼らには打つ手がない」と理解して、株価は上がったというわけや。というこおてゃ、核施設の破壊はわいらの株にとって明白な追い風だったんや。イランを無視しているわけではないが、初動攻撃がうまくいったから、わいらほぼいつも通りに戻ったというわけや。さて、これは何を意味するんやろうか?わいらは再び企業の決算に、そして長期的な投資テーマに立ち返るということや。そしてもちろん、昨今ではFedにも目を向けんとあかん。

 

そんな中でFRBの主要メンバー2人が「早ければ来月にも利下げの可能性がある」と語ったんや。6月20日、Fedのウォラー理事はインタビューで「おそらく早ければ7月にも利下げを行う可能性がある」と述べたんや。関税の影響は、物価をそれほど押し上げていないということで、「金利を引き下げる余地がある」としとるんや。続いて、ボウマン副議長も6月23日の講演で、インフレが引き続き抑制されれば「7月の利下げを支持する可能性がある」と発言したんや。ボウマンは、関税による物価圧力は一部で見られるものの、全体としてはインフレは抑制されていると指摘しとる。

 

利下げを渋ることでトランプ大統領からやゆされ続けとるパウエルは慎重姿勢を崩してないが、中東で思われていたより悪材料が出なかった局面では、こういうFedのメンバーの発現は十分に相場のトーンを決める力があったんや。利下げ観測、そして市場は上へ。これ以上、深読みしようとしないでくれ。きょう株価が上昇した主因はまさにそこなんやから。しかもイランのミサイル攻撃で死傷者が出なかったと判明し、原油も金利も下落。もはや株にとって好材料しかないで。

 

さらにいろいろなニュースが続いたんや。ざっと挙げると、まずはMeta がハイレベル人材の採用ラッシュをやっているという話がでた。強気材料や。更にMicrosoft はリストラを推し進めて一段とスリム化するというニュース。これも強気材料や。Tesla がRobotaxiを着実に始動したというニュース。料金は一律4.20ドルということや。非常に強気な材料や。あとはBMY(Bank of New York Mellon)が Northern Trust の買収を模索しているというニュース。前政権下なら寡占を理由に到底認められなかった案件が動いているということで、極めて強気なニュースや。更にNetflixはアナリストからの強気評価が相次いどる。Palantir は特に材料なしでも株価堅調。いつまででも強気ニュースを挙げることができるで。

 

結論やが、こういう風にいろいろな表面的なポジティブ面を語るとやや軽薄に聞こえるかもしれんが、でも事実は事実でおこったことはおこったことや。みな事実を知っておく必要があるんや。もしあのFRB当局者たちが利下げが間近にせまっているかもしれないとほのめかさなかったら、これほど強気の一日にはならなかったやろう。でもわが政府がイランの核計画を破壊した可能性は十分にあるで。もし戦争が終息に向かうなら、原油高リスクも消えたも同然や。むしろ、資金を渇望するロシアとイランが原油を大量に放出し、価格が急落する展開すらある、株式市場はそう示しとるんや。そしてわいも同じ見方やで。

 

 

いい状況が続きますように。

 

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