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【ジム・クレイマー】関税の嵐でも株式市場は持ちこたえるのか!?賢明な投資家のゲームプラン!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/11のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

新しい関税発表が相次いで株式市場に重圧がかかっとるよな。今日はダウは-0.63%、SP500は-0.33%、そしてナスダックは-0.22%と下落の日になったんや。それでも数か月前に想定していたよりも株価は驚くほど堅調に推移しとる。現在の水準では、株式市場は依然として「買われ過ぎ」の状態や。わいはその点が気掛かりなんやが、度重なる関税の脅しにもかかわらず、今日だって見ようによっては株価はほとんど下げなかったと言えるんや。ここで見られるのは、個人投資家の旺盛な株式需要に支えられた市場の底堅さや。

 

驚くべきことに、個人投資家は今のところ関税の厳しいニュースに動じてないんや。そうした状況を踏まえつつ、来週のゲームプランいいってみようやないか。まさに決算シーズン本番が迫ってきとるで。まず月曜日には、さらに半ダースもの主権国家に対する新たな関税と制裁に対処せんとあかん。関税に対してどのようなアップデートがあるのか、とにかくこれに注目や。多くの国が「今こそ取引をまとめるべきだ」という発想に至っていないのは不思議に思うで。わいらはまた新たな関税を精査することになるやろうし、ロシアに関する厳しい措置の発表も予想されるんや。こうした動きはたいてい原油市場に影響するんやが、わいは原油価格が下がると見とるで。

 

そして火曜日、いよいよ決算シーズンが本格始動して、いつも通りまずは金融セクターが先陣を切るで。このセクターは前回決算は素晴らしい内容やったが、その後景気はやや軟化しているため、貸倒引当金の増加や消費の減速があるか注視する必要があるんや。主役はいつも JP Morgan と、そのCEOで2006年から指揮を執る Jamie Dimon や。数字に注目や。ただわいが特に注目しているのは、資産上限問題が解消された Wells Fargo や。CEO Charlie Scharf の下で、制約のなくなった Wells Fargo がどこまで伸びるのかが焦点になるで。

 

Citigroup に関しては、CEO Jane Fraser が何を語ろうとも、アナリストは目標株価を引き上げ、この会社を称賛するやろう。そしてこの火曜日の金融セクターの決算で最もエキサイティングな銘柄は BlackRock かもしれん。多くの投資家が一時的に信頼を失ったにもかかわらず、最近この株は急騰したんや。BlackRock は文字通り世界最大の運用資産を抱えて、新たにインフラ関連の部門を立ち上げとる。個人投資家でも簡単に投資できればええんやが、おそらく401(k)向け商品に限られるやろう。CEO Larry Fink は、株価の最近のブレイクアウトを正当化するポジティブな話をしてくれるはずや。

 

さて、忘れてはいけないのは、火曜の朝には消費者物価指数(CPI)も発表されるんや。トランプ大統領は Fed に利下げを促す時期だと考えているようゆが、Fed は様子見を続けたい構えや。利下げの前に、インフレが再燃しないと確信する必要があるからや。再燃の可能性は十分にあるで。CPI の数字次第では、関税の影響がまだ本格化していないことも相まって、 Fed が政策金利を据え置く口実になるかもしれん。

 

さて、水曜日には Goldman Sachs と Morgan Stanley、2大投資銀行の決算が発表されるで。M&A ビジネスが急拡大し、IPO 市場も「熱い」を通り越して「過熱気味」という変化がわずか2か月で起きたんや。両社とも好決算に加え、強気の見通しを示すはずや。わいはどちらの株も好きで、わいのファンドでは Goldman Sachs を保有しとる。GSは、1980年代に勤めたわいの“母校”でもあるで。次に半導体株についてやが、いまや株式市場で最もホットなグループとなり、主役がソフトウェアからハードウェアへ完全に移ったんや。水曜日にはASMLの決算があるが、サプライチェーンのある工程で実質的な独占を握るこのオランダの半導体製造装置メーカー がどのような数字なのか。ここが好決算なら、半導体株にさらなる買いが入る可能性があるで。

 

さて、ここで突然やが質問や。なぜ Bank of America の株は依然として PER 13 倍で放置されているんやろうか?この銀行は一貫して素晴らしい利益を上げていて、Brian Moynihan CEO は見事な手腕を発揮しとる。株価が割安なのは、Berkshire Hathaway がひたすら売り続けているからやと思うんや。いつか Berkshire が売りを完了したとき、この優良銀行の株はずっと高い PER を付けるやろう。わいの助言は「彼らが売り終わるのを待つな」ということや。今回の水曜日の決算は良い数字を発表してくれるはずや。

 

水曜日はさらにJohnson & Johnsonの決算があって、これで製薬部門の決算シーズンを幕開けするんやが、例によってこの会社の一貫性や独創性は十分に評価されないと思うんや。その一因としては、やっぱりタルク関連訴訟が依然として重しになっているということがあるで。わいは J&J が原告側と戦う姿勢を問題視はしないが、でもこの裁判が株価の上値を抑えるのは確かや。木曜朝には小売売上高が発表されるで。ワシントンの不透明感が Main Street に波及して、小売りの減速が懸念されとる。わいは弱い数字がすでに出始めている可能性が高いと思っとるで。

 

木曜日は更に、わいが大好きな企業の1つ、医療機器メーカー Abbott Labs も決算を報告するで。決算シーズンにネガティブに誤解されやすい企業を挙げるのがわいの常やが、Abbott はその典型例や。毎回「失望した」と称する売り手が現れるんや。Abbott を保有していないなら、数字を確認し、寄り付きで株価の動きを見て、売りが出尽くすのを待つのが得策や。ABTの保有には忍耐が美徳なんや。

 

さて、成長率に比べて割安なのに誰も話題にしなくなった銘柄を探しているなら、PepsiCo はどうや?この株は驚くほど低い PER 17 倍で取引されとる。GLP-1 薬の流行、RFK Junior が Health and Human Services 長官になってジャンクフードを嫌っていること、健康志向の高まり、こうした要因が PepsiCo 株に重荷となっとるが、今回はどうやろうか。もしかしたらやられすぎで戻ってくることになるかもしれんで。まあでも正直なところまだ分からんけどな。厳しい業界やからね。

 

木曜日に最後に言及したいのが、Netflixの決算や。わいはこの決算において、作品の話題が豊富に出るであろうカンファレンスコールをしっかり聞くつもりやで。もっとも 、Netflix に課せられたハードルは非常に高いんや。広告付きプランの進捗、Squid Game の成績、そして NFL のクリスマス配信フットボールでの広告販売がどうなっているかを説明してくれるやろうが、もし卓越した数字を示せなければ、下落余地はかなり大きいと思うで。実際、今日だけでも二つのアナリストの目標株価引き上げが出たほどで、好決算を予想しつつもわいはやや神経質になっとるんや。

 

金曜日には American Express の決算があるで。この銘柄は、数字がどれほど良くても発表直後に売られる傾向があるんや。だからわいはいつも、売りが一巡するまで待ってから入るよう勧めとるで。今回も例外ではないやろう。売り手が何を考えているのか分からんが、彼らはいつも間違えてきたんや。でもこの会社のクレジットカードは若者が熱愛する唯一無二のプロダクトや。CEO の Steve Squeri は名経営者の一人で、今回も素晴らしい説明をしてくれるやろう。American Express カードはもはや“親世代の遺物”ではなく、誰もが欲しがる商品となっとって、株価はさらに上がるはずや。

 

金曜日は更に3Mの決算もあるで。景気拡大を背景にしたブルマーケットで、工業株は軒並み好調や。そして3Mはわいのお気に入りの一つなんや。往年の 3M を思い起こさせるほどで、「どれだけ上振れるか」が論点になりつつあるで。CEO の Bill Brown が見事に手腕を発揮しとって、決算前後で買いが入っとる。最後に、わいがずっと推してきた、Charles Schwabの決算もあるで。バランスシートを巡り懐疑論が飛び交った頃もあったし、最近は静かなんやが、空売り筋が寄り付きに売り仕掛けをしてくる傾向がありるで。買いを入れる前には十分注意してほしいで。

 

結論やが、新たな関税を消化し終えたら、来週は大量の決算が控えとるんや。これらの注目決算から目を離さないでほしいで。そして、たとえ決算が極めて優秀でも、Abbott Labs や Charles Schwab みたいな慣例的に売られる可能性が高い株には気をつけるんや。過去の値動きもきちんと考えて、賢く株式投資をやろうやないか。

 

 

関税大丈夫かな。

 

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