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【ジム・クレイマー】「幅が狭い株式相場は崩れる」としたり顔の連中が、今全員撤退中!広範なブルマーケット!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/26のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

もし今のこの株式相場を嫌うことができるなら、あなたはどんな相場も嫌いになるやろう。今日のトップ銘柄を眺めながら、わいが抱いた感想がまさにそれや。それほど絶好調な相場や。今日はダウは+0.94%、SP500は+0.80%、そしてナスダックは+0.97%やったが、S&P500は高値のほんのわずか手前で引けとる。これらはいずれも、7月9日の通商交渉の期限は重要ではない、というホワイトハウスの声明に支えられた動きや。ホワイトハウスの報道官が「7月9日の通商交渉の期限は絶対的なものではなく、延長される可能性がある」と発言したんやが、これは朗報やで。

何せ、これまでに具体的な合意はイギリスとの1件しかなくて、ここまで驚異的な上昇相場が続く中で、2週間後に何が起きるのかと投資家は少しばかり神経質になっていたからな。皆が懸念していた「期限切れによる高関税再発動」リスクが和いで、投資家心理が改善したで。さて、ここまでのブルマーケットと言われるものを振り返ってみると、常に言われてきたのは、株式市場上昇分の大半が少数のテック株から来ているということや。最初はわいが作った造語のFANG、つまりFacebook、Amazon、Netflix、Googleやった。それがやがてAlphabet、Amazon、Apple、Meta、Microsoft、Nvidia、Teslaの“Magnificent Seven”に姿を変えた。

そういうテック株が目立つ中で、市場が力強く上昇するたびに、「ラリーがあまりにも狭いから長続きしない」と言われたんや。数社が時価総額数兆ドル規模に達して、何百もの銘柄が数百億ドル規模にとどまっている、そんな不均衡は理屈に合わない、というわけや。「偽りの偶像はいずれ打ち砕かれ、あなたの利益は煙のように消える」とまで言われたで。わかるよわかるよ。わいも生涯にわたってその話を聞いてきたし、一時は信じてもいたんや。でも毎日市場と向き合いながら、何が機能せず、どこで損をし、どうすれば大きな利益のチャンスを逃さずに済むかをゼロから考えていると、別のシナリオが見えてくるんや。

確かに、狭いラリーは自壊することがあるで。だが逆に、狭いラリーから始まってもそのラリーが広がり、相場がさらに、さらにと上昇を重ねる展開もあるんや。「上昇が狭いから売れ」と説いた賢者たちをよそに、な。わいは1988年にこの教訓を学んだんや。昔の話やが、あの夏はほんの一握りの銘柄だけが市場を牽引しとった。わいは同じ銘柄、とくにテック株を何度も売買する自分自身に不安を覚えて、「参加者の少ないブル相場は自重で崩れるに違いない」という考えに取り憑かれてしまったんや。

そしてその時、ヘッジファンドのポートフォリオ・マネージャーやアナリストたちは口をそろえて「ラリーが狭すぎる」「売らなければ」「もっと売れ」「いずれはショートだ」と言うとった。若く、判断力も未熟だったわいはその助言に従い、多くのロングポジションを手放し、最大の勝ち銘柄と似た株にプットオプションを仕込み始めたんや。迫り来る暴落へのヘッジとしてな。ただ暴落は来なかったんや。なぜだ?前年には暴落があったんやから、もう一度起きてもおかしくないやろ?

わいはそう信じていたし、実際、そろそろ来てもおかしくない頃合いやったと思うんやが、でも結果として暴落は来なかったんや。代わりに、夏の狭いラリーが秋にはより大きく広がり、最後には複数セクターを巻き込んだ全面的な上昇へと発展したんや。幸いにしてわいはプットオプションを売却できたんやが、多くの株の上昇を取り逃してしまった。まあでもあの年はその後反省して、秋の初めから終わりにかけて十分に株を買い増して、他のマネーマネジャーと話すのをやめて、自分自身の判断を信じて行動した結果、大きく稼ぐことができたんやけどな。

でもその経験以来、株式市場の「幅の狭さ」に怯えてショートに回ることは二度とない、と心に決めたんや。むしろ逆に、わいはそれからは、ショート勢を踏みつぶすような「リーダーシップの拡大」、つまり今日起きたような広がりに常に目を光らせてきたんや。暴走するブル相場に再び踏みつけられるのは二度とごめんだからな。今まさにわいらは“暴走ブル”のただ中におるで。事実、強気派が暴れ回り、当初の「狭いラリー」に固執してショートを続けたベア派を踏みつけとるんや。彼らは今もおそらくショートを維持したままやろう。

では、今テック株の他に何が好調なのか?JP MorganとGoldman Sachsという筋金入りの金融株が狂ったように上昇して最高値を更新して、CaterpillarやBoeingも絶好調や。でも、ときにはその日の「勝ち組」をシンプルに確認するのが有効なんや。だからわいは今日の日中に、S&P 500で上昇率トップ10の銘柄を呼び出して、このリストがどれほど多様かを確かめてみたんや。その結果は、1988年にわいが学んだ“市場の教訓”を裏付けるものやったで。いかにラリーが広範囲に広がるかを示すものやった。その10銘柄を手短に見ておこうやないか。

 

リストの先頭はEndphase Energyや。痛めつけられていたソーラー企業やが、議会で太陽光発電の税控除が維持される可能性が材料となっとる。続いて第二位はFreeport McMoRan、銅鉱山会社や。銅は何年も低迷していたんやが、中国がときおり大量に注文して、わいらアメリカもデータセンター向けにまとめ買いするんや。ただしわいはFreeportを今保有したいとは思わんけどな。今年銅が25%上昇していても、Freeportはあくまでトレーディング銘柄で、わいのやり方には合わないで。それでも、このトップ10リストの多様性を見事に示しとる。

 

次はAlbemarleや。リチウムを生産する化学企業や。正直、これがなぜ上がっているのかは分からん。電気自動車の販売が突然急増したわけでも、議会の法案で新しい税控除が付いたわけでもないからな。でも相場の裾野が広がっていて、それで何やら不可思議なことが起きているのかもしれん。第四位はスパイスメーカーの McCormick や。食品株の大半が「死んだも同然」と見放されている中で、これは驚きや。とはいえ、食品株でも今年は一部の銘柄がうまくやっとって、株価も上昇していることがあるということや。

 

第五位はCoinbaseや。暗号資産関連株はしぶとくてなかなか下げないで。このセクターは今重要だや。年配のポートフォリオ・マネージャーが興味を示さなくても関係ないんや。わいはまだ上値余地があると思うで。さらに、テック株も一つ混ざっているが、“Magnificent Seven” ではないんや。第六位として取り上げるのはネットワーク機器メーカーの Arista Networksや。わいのお気に入り銘柄や。前四半期決算後、Arista が勢いを失ったと見る向きもあったんや。わいはそうは思わんかったが、市場が評価し直すまで少し時間がかかったで。

 

データセンター関連ではもう一社あるで。第七位としてSuper Microを挙げたい。Nvidia の重要なパートナーや。わいはこの分野で Super Micro ではなく Dell が本命やと考えとるが、Super Micro の株価の好調さは否定できんで。そして第八位はNRG Energyや。比較的クリーンな電力で知られる小規模な公益企業の一つや。多くのテック企業がデータセンター向けにクリーンエネルギーを求めとる。NRG はそうした企業と直接取引し、タービン製造を担う GE Vernovaとも連携しとる。わいのファンドはGEVを持っとるで。

 

さらに 第9位はIncyteや。バイオテクノロジー企業なんやが、新CEOとして業界のベテランで“ディールメイカー”として知られる Bill Meury が就任したんや。彼は以前、Kauna Therapeutics のCEOとして同社を Bristol Myers に高額で売却した実績があるで。その後Anthos TherapeuticsのCEOとして同社をNovartisに売却した実績もある。その前は、Allerganで20年以上勤務して、チーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)としてグローバルで50以上の製品、年間160億ドルの売上、約8,000人の従業員を統括しとったんや。期待したいで。

 

最後に 第10位はAPA、旧 Apacheや。石油・天然ガス企業で、主力は天然ガスや。Apache は長年期待外れやったが、社名を APA に変えた今はどうやろうか。M&A が進んでいるのかもしれないし、そうでなければ株価が上昇する理由は見当たらんけどな。わいは天然ガスなら依然としてCoterraを好むが、Apache が資産価値に比べ割安であること、テック株ではないことは確かや。

 

結論やが、長年「今の株式市場のラリーは狭すぎる」と警告されてきたが、今や幅広いリーダー銘柄のグループが形成されとる。今日は、ソーラー、鉱物会社二社、暗号資産プラットフォーム、データセンター株2社、公益事業、バイオテック、天然ガス生産企業がそろったんや。これこそ「真に広範な強気相場」や。マーケットが狭すぎて上がれないとあなたに警告をして、それを信じてショートを積んでいた人々は、今やそのポジションを閉じるか、踏み上げで痛手を被るかのどちらかや。どちらにせよ、彼らにとっては喜ばしい展開ではない。そして広範なブルマーケットを待っていたわいらにとっては素晴らしい相場になっとる。

 

 

ラリーが続きますように。

 

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