こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/25のMad Moneyはどうだったでしょうか。

今日はダウは+0.47%、SP500は+0.40%、そしてナスダックは+0.24%と上昇でこの週を締めくくったで。もう決算シーズンははじまっとるわけやが、決算シーズンの中でも「この週は株式市場全体の流れをがらっと変えてしまうほど決定的な週になる」と予感する週があるんやが、まさに次の週がその週にあたるで。さながら“自由射撃地帯”のようになるやろう。理由はこうや。火曜日と水曜日にはFOMCがあるし、金曜日には雇用統計の発表があるんや。そしてそれだけではないで。さらに Amazon、Meta Platforms、Microsoft、Apple の決算発表もあるんや。

ということで来週は今後の株式市場の方向性を決める重要な週になるやろう。少なくともこの夏の残り期間の方向性は決定的に決めるやろう。ということで次の週のゲームプランにいきたいんやが、でもその詳細に入る前に触れておきたい話があるで。朝の番組でわいの同僚のDavid Faber が数週間前に報じた、Union Pacific と Norfolk Southern の合併計画についてや。

もしこの合併が実現すれば極めて画期的な取引になるで。前政権下では到底考えられなかったもので、正直なところ、ほとんどの政権の元でも事実上不可能だったんやないかと思うで。もしこれが承認されれば、今は「何でも通る時代になった」という暗黙の認識が定着するかもしれん。というのも、これらの企業は従来、互いに競争すべき存在とされていたからや。

仮に「統合した鉄道会社が今後5年間運賃を上げない」とでも誓約すれば、この取引は実際に承認される可能性があるやろう。とはいえわいは、これは「五分五分」の勝負やと思っとる。アメリカには大手鉄道会社がわずかしか存在しないから、規制が緩和されつつあるとはいえ、承認を得るのは容易ではないやろう。だからわいは月曜日に、これについて何らかの明確な動きを見たいと思っとるで。

さらに、決算発表の話に入る前にもう一つ覚えておいてほしいのは、強気派たちはこの週に、多くの貿易協定が発表されることを期待しているという点や。なぜなら、この週が トランプ大統領の大統領令による残りの関税 が本格的に発動される前の最後の週だからや。誰がどう譲歩するかは分からんが、日本との交渉がまとまった今、わいは他の国々もそれに続くと予想しとるで。

例えば韓国との話はまとまる方に賭けるで。理由は、アメリカが多くの軍事基地を韓国に置いていて、貿易量も非常に多いからや。個人的には、韓国のほうがアメリカより有利に立ち回っていると思っとるが、それについては意見が分かれるやろう。さて、ここから決算の話に移ろうやないか。月曜日の引け後には、わいが個人的に注目している2社の決算があるで。1社目は Celestica、もう1社は Whirlpoolや。

多くのテクノロジー製品は、有名ブランドの企業が製造していると思われとるが、実際には Celestica、Flex、Jabil のような企業がOEMとして作っとるんや。Celestica の決算からは、テック業界のさまざまな分野がどうなっているかが見えてくるから、注目する価値があるで。わいは一時期、Celestica を見るのをやめて、Flex に集中していたんやが、今ではこれらすべての企業に目を向けるべきやと考えとるで。

では Whirlpool はどうか?大統領の鉄鋼関税によって、Whirlpool の競合企業のコストが上がり、結果的にアメリカ製の製品が相対的に安くなったんや。もし、いわゆる「貿易相手国」からのダンピング(不当に安い価格での輸出)が排除されたら、この株は大きく飛躍する可能性があるで。

火曜日はまず United Health Groupの決算があるで。昨日の報道で、この会社は刑事捜査を受けとって、当局に協力していると事実上認めたんや。この協力によって「Medicare 詐欺で会社全体が崩壊するのでは」という存立危機の懸念は払拭されたと見とるで。ポジティブな出来事ではあるが、これからまだまだ投資対象になりにくい銘柄であることに変わりはないで。

火曜日は更にBoeingの決算もあるで。Kelly Ortberg の下で業績は好調に推移しとる。アメリカ政府が月産機数を制限している問題について、いつ心配無用になるのか、そのタイムラインを示してくれることを期待しとるで。株価はさらに上昇すると予想しとるで。更にProcter & Gambleの決算もあるが、焦点は、広範なコストや関税がマーケティング力に勝るかどうかや。弱いドルによる為替の追い風をようやく得たこの会社にとって、でも今回は関税が不利に働くと見とるから、その点を注意したいで。でも為替の追い風という意味では、Johnson & Johnsonは素晴らしい動きをしとるよな。

後は、Starbucksの決算もあるが、今回の決算でCEO の Brian Niccol は、中国戦略を発表して、スループット改善の成功を誇らしげに語る準備ができているはずや。Starbucks が彼を引き抜いたんやが、彼の元の会社 Chipotle は厳しい決算だっただけに、対照的な結果となりそうやとわいは思うで。

火曜日の最後に、Visaの決算にも言及したいんやが、この会社の決算後は財務が分かりにくいことから売りが出るのが常なんやが、そうなったらチャートを見たって「押し目買い」のチャンスになるかもしれんで。今回も弱含みを拾える展開になると予想するで。水曜日は、FOMC会合後の、Fedのパウエル 議長の記者会見があるで。彼は「現行路線を維持」して、関税によるインフレ抑制に慎重を期す必要性に言及するやろう。また、来年五月の任期満了まで議長職を全うする意向も示すかもしれんな。どうなるやろうか。

あと、水曜日からはMag7銘柄達の巨大決算が続くから、大注目や。水曜日にはMeta と Microsoftの決算があるが、わいは両者ともに決算の数字は予想超えのサインがもう出てると思うで。Microsoft については、カンファレンスコールの途中で CFO の Amy Hood が発言するのを聞くまで動けないで。彼女の発言の詳細を聞いて、解析して、そこで判断したいと思う。Meta は Mark Zuckerberg 次第や。Instagram 広告の手応えに加え、WhatsApp の有料化に踏み切るかどうかがわいが注目しているところや。

木曜日は同じくMag7銘柄から 2 社が決算を発表するで。どちらの株価も堅調に上昇してきたが、Apple に関してはわいはOwn it, don't trade itという持論を変えるつもりはないで。ただ、今回はサービス部門の成長鈍化で精彩を欠く決算になるとわいは警戒しとる。Google からデフォルト検索料として 200 億ドルを受け取れるかどうかも懸念材料や。

この部分の裁判では、判事はこの問題に早く決着をつけたがっているようや。下級審が下した「Google は独占企業だ」という判断について論評すべき点はいくつもあり、これは Apple に深刻な打撃を与えかねないんや。また、ビデオゲーム会社 Epic が Apple の現行方針、すなわちApp Store でダウンロードしたアプリ内取引の 30 % を Apple が徴収する仕組みに異を唱えて提訴している訴訟も絡んでくるで。Epic はこの課金を回避したいわけやが、それが妥当かどうかは判断が分かれるところや。

では Amazon はどうやろうか?わいは Google 同様、 Amazon にも多くの追い風が吹いていると強く確信しとるで。オンラインストア、AWS、広告事業、さらに Alexa プラス α。決算を契機に株価が爆発的に上がったのは久しく見てないんやが、この会社が久々にワクワクする何かを示す時期でもあるんや。わいは堅調な決算を期待しとるで。

決算期の金曜日は通常リラックスムードなんやが、この週はそうはいかないんや。なぜなら雇用統計が発表されるからな。明るい経済には雇用の持続的な拡大と賃金の安定が必要なんやが、賃金が上昇すれば、大統領はパウエル 議長に利下げを迫ることはできないんや。でも大統領はまたここから、「次期 FRB 議長候補」を匂わせて パウエル への辞任圧力を高める可能性もある。どうなるのかをうかがう意味でも、今回の雇用統計の数字は大事やで。

そして締めくくりには Exxon と Chevron の決算があるで。 Chevron は Exxon との法廷闘争で勝利して、その結果 Hess を買収できたのは大きな成果やとわいは見とる。大統領が Venezuela での増産再開を認めるなら、 Chevron は業績見通しを引き上げるやろう。 Exxon が何を語るかは不透明やが、いずれにせよ、中国の需要減速や Venezuela での掘削・増産が進むことで、原油価格は下落基調と考えとるで。

結論やが、もしこの週を、バイデン政権下では考えられなかったであろう買収案件、好調な決算、インフレ再加速なしという経済指標、そして大型貿易協定締結のニュースで乗り切れれば、主要株価指数はさらなる史上最高値更新を狙えるやろう。重要なことがいろいろおこるので大きな賭けに聞こえるかもしれんが、わいはこの週は乗り越えられると見とるで。例えそうじゃなくて、わいは引き続きこのMad Moneyで解説していくから心配無用や。
良い週になりますように。
応援よろしくお願いします。
