こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。

株式投資をやっているとあるあるやし、良く言われることなんやが、優良株を買うのに完璧なタイミングなど存在しないんや。上昇しているときに買えば追いかけ買いになってしまうし、下落しているときに買えばバリュートラップにはまるか “落ちるナイフ” をつかむ羽目になってしまう。ウォール街にいる人やったらこのことを実感しとるやろう。つまり、株というのはいつ買ってもおそらく “間が悪い”んや。今日は株式市場は再び最高値を更新して、ダウは+0.43%、SP500は+0.27%、そしてナスダックは+0.09%だったわけやが、こういう時に株を買うと高値追いになってしまうと心配やろ?

じゃあ冴えない株を買うのはどうや?その時に重要なのは、「下がるべき理由があって下がっている株」と「誤解が広まったせいで下がっている株」を区別することや。後者の例を見てみようやないか。今朝、わいがやっとる朝の番組でも、Costco の既存店売上高が話題になったんや。いまひとつだという見方が大半や。Costco は昨晩の引け後に 6 月の月次売上高を発表したんやが、アメリカの既存店売上高(ガソリン除く)の伸びは 5.5%だったんや。予想の 6%を下回ってしまったんや。

はたしてこれは「がっかり」やろうか?多くの人が失望して、その失望感で株価は今日ほぼ 12 ドル下げてしまったんやが、はたしてこれは正当な評価やろうか?わいは違うと思うで。わいは Costco の店舗が大好きで、Costco 株を買うチャンスを常に探しとる。わいのファンドもこのCost株を長い間保有しとって、もしすでに大量の Costco を保有していなければ、思わず “buy, buy, buy” と叫びたくなるほど今魅力的にうつるで。わうCostの、限定された商品を超低価格で提供して、会員費で利益を上げるビジネスモデルを高く評価しとるんや。

今まででCostco を最も雄弁に擁護したのは、Berkshire Hathaway 取締役で Warren Buffett の右腕だった故 Charlie Mungerやった。彼は いわゆるCostco の “中毒者” で大株主でもあり、「一株たりとも売らない」と繰り返し語っとったんや。2023 年には「Costco の問題は PER40 倍でバリュエーションが高いという点だけで、それ以外は本当に優れた会社だ」と言うとる。現在株価は利益の 50 倍超で当時より高いものの、直近高値からは 100 ドル以上下落しとるところや。

Charlie は常に「素晴らしい会社を妥当な価格で買うべきで、平凡な会社を素晴らしい価格で買うべきではない」と語っとった。わいにとって、Costco が高値から 100 ドル引きになっている今はまさに “妥当な価格” やとわいは思うで。この株を “買い” と評価する JP Morgan も、最近 Costco が大口機関投資家の “資金源” として売られてきたものの、この流れは終わりに近いとみとるという話や。冒頭で言った「優良株を買うタイミングは決して来ないかのように感じる」という話に戻ると、わいは実はむしろ逆やと思うんや。偉大な企業の株を買う好機は常に存在するんや。

Costcoであれば、わいがフォローしているほぼすべての企業を大きく上回る既存店売上高 5.5%という数字が、なぜか「失望」と見なされるような時や。こういう時こそ買いなんや。Costco は素晴らしい企業で、こうした買い場は滅多に訪れないんや。他の例も挙げようやないか。Home Depotや。一般には住宅市場と一体視されとるんやが、その住宅市場はいま低迷中で、家が十分に売れていないから、「Home Depotも悪いに決まっている」と思われがちや。

でも少し考えてみてほしいで。この株は長いこと不人気銘柄扱いされてきた。だからこそわいのファンドでは Costco と同様に買い増ししとるんや。多くの投資家は株価が最高値圏に近づいてはじめて買ったりするが、わいのやり方はそうではないで。わいはホットじゃないときにこそ買うんや。Home Depot についての大きな誤解を解こうやないか。この会社は住宅販売だけでなく、リモデリングやリノベーション向けの事業に特化しとるんや。去年 Home Depot は 185 億ドルで SRS Distribution を買収して、主に屋根材・プール関連資材・造園資材を扱うルートで請負業者を支援しとる。

さらに 55 億ドルを投じて GMSA(石膏ボード、鋼製フレーミング、天井材のディストリビューター)を買収したんや。要するに、住宅市場の回復を待つ間にもリフォーム・リノベーション分野での地位を強化し続けているんや。こうした質の高いフランチャイズ株を大幅割引で買える機会は多くないで。去年の高値 439 ドルであれば買いたがる人が多いのに、現在 373 ドルで取引されている今は見向きもされない。でもわいはむしろ今こそ好機やと考えるで。

今朝は Starbucks も話題に上ったんや。ブラジル産コーヒー豆の調達先として注目されたんや。なぜならトランプ大統領がブラジルに 50%の関税を課したというニュースが出たからで、これで「売り材料が増えた」と考える向きがあるで。でもコーヒー豆の原価は一杯のコーヒーのコストの 10%未満や。確かにブラジルは重要やが、Starbucks はその巨大なスケールを武器に、他社より有利にサプライチェーンを見直し、より安価な豆を見つけることができるやろう。

Starbucks もまた、株価が熱いときに買われ、冷え込むと敬遠される銘柄や。だとしても、今は確かな手腕を持つ経営者が舵を取っとる。わいは CEOのBrian Niccol が Chipotle で成し遂げた再建を覚えとるで。Chipotle が深刻な食中毒問題で株価急落に見舞われた後、2018 年初めに Niccol が就任した時、その株はおよそ 6 ドル程度やった。それがどうなった?彼が Starbucks に移ったのは 1 年足らず前やが、そのとき Chipotle の株価は 56ドルだったんやで。その彼が進めている再建をブラジル産コーヒー豆の価格がひっくり返すなどと本気で信じろというんか?それはまったくのナンセンスや。株価は高値から 20 ポイント以上下落しとるが、今日の安値から株価は素早く反発したとはいえ、今こそ買いの好機やし、Starbucks株 がさらに下がるなら、買い増しのチャンスが広がるんや。

最後に McDonald's を見てみようやないか。ここも最近では“常に堅調なはずの銘柄”から一転して不振銘柄扱いされて、多くのファンドマネジャーは「道を見失った」と見とる。でも今朝、Goldman Sachs がこの株を「ホールド」から「買い」へ格上げしたで。注目すべきは、これまで強気でなかったGSのアナリストがポジティブに転じた点や。その理由は、McDonald'sが「この環境を乗り切るための規模、マーケティング力、デジタル面での優位性」を備えているからだとレポートにあるんや。

さて、では、McDonald's や Costco、Home Depot、Starbucksの株価が底を打ったとわいは言うとるんやろうか?もちろん違うで。そんな完璧なタイミングは誰にもわからん。でも重要なのは、これら高品質フランチャイズ株を高値圏でなく割安水準で買うチャンスがあるという点や。今のようなレベルで買えば、高値追いで買った投資家が下落局面で失望して “sell, sell, sell” と投げ売りするような悪いコスト基準を避けられるんや。わいの番組を見てくれている人やったらわかるやろ?高値で買って安値で売る人は、わいの視聴者ではないはずや。

結論やが、優良銘柄は決して“格安”にはならないんやが、それでも以前よりは安い水準で手に入ることがあるんや。株式市場が史上最高値圏にあるときでも、素晴らしい企業の株をディスカウント価格で買える機会を狙う、それこそが株式投資で儲けるために望み得る最良のシナリオなんや。
比較的割安な時を狙いたいですよね。
応援よろしくお願いします。
