アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】見逃さずに乗ろうじゃないか!今のこのさざ波が大波になる!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

別に全部が全部大規模というわけではないが、でも重要な M&Aの動きが始まりつつあるで。しかし株式市場もメディアもほとんど注目してないように見えるんや。ここから決算シーズンがはじまるということもあって、そっちに注目がとられているかもしれんが、今のM&Aの動きが無視されがちなのは、まったく愚かなことや。いかも今日、主要なM&Aをとりしきるディールハウスである Goldman Sachs においって、アナリストによる格下げがあったのを目にしたんやが、わいはその判断がいかに見当違いか考えて思わず笑ってしまったんや。しかも、今のM&Aの動きと言うのは、別に投資銀行だけではなくて、株式市場全体にとっても朗報なんや。

 

今日はダウは+0.20%、SP500は+0.14%、そしてナスダックは+0.27%と上昇の日になったよな。大統領が週末に発表した非常に強硬で、多くの人々が「マイナスだ」と評する関税ニュースが出たにもかかわらず、株式市場ははじめマイナスだったのが戻ってきたんや。わいは週末、行く先々で「月曜日は大暴落だろう」と言われたんやが、わいは「そうとは限らない」と答えとったで。この番組の常連の視聴者ならご存じのとおり、わいは株式市場を二つに分けて見とるんや。今、大手機関投資家は概して売っとるが、個人投資家は株を猛烈に買い続けとるんや。

 

個人投資家は関税をほとんど気にしてないんや。なぜなら、解放の日の発表直後の下落に乗っかって売った人は、その後の大きな上げ相場を逃したことを覚えているからや。短期的な視野にとらわれてはいかんのや。見るべきものを見ないといけない。そして今回はその見るべきものの一つとして、 M&A ブームの兆しが見え始めていることを挙げたいんや。このことを実感しにくいのは、案件が地味に見えたり、まだ具体的でなかったり、将来の話に聞こえるからやろう。

 

たとえば Kraft Heinz が近く事業を分割すると報じられとるが、多くの人々はあくびをして「だから何だ」と言うとる。わいは、それはまったくの誤りだと言いたいで。報道によれば、Kraft Heinzは Heinz Ketchup や新派生商品のような成長の速いブランド、Kraft Mac and Cheese、Philadelphia Cream Cheese などを保持する一方で、成長の遅い Oscar Mayer、Velveeta、Jell‑O、Miracle Whip、Maxwell House といったブランドを切り離す計画らしいんや。2015 年に Heinz と Kraft を統合したときには、Warren Buffett と 3G Capitalが仕掛けた「夢の組み合わせ」と見られとったんや。

 

ところがその後、消費者はスーパーマーケットの加工食品売り場にあまり足を運ばなくなり、Oscar Mayer や Jell‑O、Miracle Whip、Maxwell House、Velveeta、Cheez Whiz などは苦境に陥ってしまったんや。驚くべきことに、今ではこうしたブランドにはまったく価値がないと言われとる。でも、Kellogg Companyがシリアル事業をWK Kellogg Coとしてスピンオフして、グローバルなスナック・高成長事業はKellanovaとして再編したときに、シリアル事業は「価値ゼロだ」と言われたのと同じ話や。

 

でも結局、シリアル事業を買収したい企業が現れ、買い手がついたんや。先週発表されたのは、イタリアの大手菓子メーカーFerreroが、WK Kelloggを 31 億ドルで買収するということなんや。先週まとまったこのディールは本当に驚きやったで。HHSの長官 RFK Junior が食品着色料を目の敵にしている世の中で、こういうことがおこるとは。今回の買収価格は、直前の株価に約40%のプレミアムをつける好条件となり、発表直後にWK Kelloggの株価は急騰したんや。Ferreroはこれで、アメリカ市場でのプレゼンスを大きく強化することができるんや。Ferreroは過去 10 年間で 130 億ドルを投じ、世界中へ事業を拡大してきて、もはや「イタリアの小さな企業」でいるつもりはないんや。

 

わいが思うに、Ferrero がシリアル事業に価値を見いだすなら、 Kraft Heinz のブランドや Kenvue にも目を向けるかもしれん。その Kenvue は 2 年前、Johnson and Johnson が優良な、Listerineなど多くのブランドを擁するコンシューマー部門を切り離して誕生したんや。Kenvueのトップには J&J の Consumer Health Division を率いていた Thibaut Mongonが就任したんやが、今日アクティビストの圧力を受けて解任され、取締役の Kirk Perry が暫定 CEO に指名されたんや。

 

同時に Kenvueは自社ブランドの戦略的見直しを発表したんや。これは Kraft Heinz にも期待されている動きやで。CEO がわずか 2 年で交代したのは衝撃的かって? Kenvueが報告したオーガニック成長率が −4%(市場予想は +2〜4%)だったことを見れば、驚きでもなんでもないで。この分野では今後さらにディールが増えるやろう。業界全体で成長が乏しいため、大手各社はブランドを買うことでしか成長できないんや。

 

さて今日のもう一つの案件といえば、Becton Dickinson の Life Science and Diagnostic Division と Waters の合併についてや。Becton Dickinsonのこの部門は長らく売りに出されており、Waters はまさにその分野で卓越した企業なんや。今回のディールは税制メリットを狙った複雑な「リバース・モリス・トラスト」方式で行われ、株式市場はこうした手法を概して嫌うが、経営陣は賢いと考えるで。結果として Waters の株価は 13.5%急落したんやが、わいの意見ではこれは、多くの人の理解不足によるもので下げ過ぎやと思うんや。

 

Becton Dickinson は新会社の 39.2%を取得し、さらに 40 億ドルの現金を受け取って 40 億ドルの負債を引き受けたんや。Becton Dickinson にとっては極めて好条件の取引やとわいは見とるで。今日のところは買い手が少なかったものの、状況は変わるやろう。この取引の勝者としては Barclays (Waters のアドバイザー)と Citi (Becton Dickinson 側)が挙げられるんや。170 億ドル規模のこの案件で大きな成果を得たんや。最後に、 Huntington Bancsharesが Dallas 拠点の銀行 Veritex を 19 億ドルで買収すると発表したことについてもふれておこうやないか。Veritexって、名前からはテック企業かと思うやろ?実は銀行なんや。

 

この買収は規模こそ大きくないが、この買収によって Huntington は「地域銀行」という立場を脱して、少なくともビジネス環境の良い地域で全国規模の銀行へと歩を進める順番に並ぶことになるで。Ohio に本拠を置く Huntington が、全米でも屈指の成長州である Texas の複数都市へ進出できるんや。新たな銀行規制体制が整って、反トラスト当局も買収を機械的に阻止しなくなったいま、こうしたディールは今後ますます増えていくやろう。要は、価格面で株式市場の評価が低かった Waters 案件のような例があっても、M&A が次々に成立していることが重要なんや。 Kenvueについても、単体では成長が鈍いブランドでも束ねれば ウォール街 が熱狂するパッケージになり得るんや。会社の一部、あるいは全部を欲しがる買い手が現れるとわいは確信しとるで。

 

ここで忘れてはならない大事なことは、これらの M&A が仕掛ける銀行にとって極めて収益性が高いという点や。数字が決算に反映されるのは今四半期ではないから、Goldman Sachsにおいてアナリストからの格下げがあったのも理解できなくはないという見方もできる。 Goldman は水曜日に決算発表を控えとるが、まだディール市場の追い風は数字に出てこないやろう。とはいえ、7 月ど真ん中で決まったこれらの案件は秋に向けた“前菜”にすぎないんや。夏場はディールが少ないのが通例やが、今 Goldman を売って後で買い戻そうとするのは得策ではないと思うで。水曜日の決算が多少悪くても、株価が長く低迷するとはわいには思えんのや。実際、格下げにもかかわらず今日は 8 ドル以上上昇したんや。

 

結論やが、M&A の波は突然押し寄せるわけではなく、最初に小さなさざ波が立ち、それが次第に大波へと育つんや。いまはそのさざ波状態で、この波に乗じて買い始めるのに最適な時期や。今のような時は、「とうに終わった」と思われているブランドだって喜んで買いたがる潜在的な買い手は大勢出てくるものなんや。しかも規制当局は、もはやあらゆる M&A を片っ端から阻止するわけではないんや。明日から始まる銀行決算に際しては、ワシントンがすべてのディールに横やりを入れていた過去ではなく、政府がむしろ取引を後押しし、かつての資本主義の姿を阻まない未来を見据えるべきやろう。

 

 

ここからの大波に乗りたいですね。

 

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