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【ジム・クレイマー】雇用統計ショックからのカムバック!底堅い株式市場の核心には何がある!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

みんなトランプ大統領が労働統計局の長官エリカ・マッケンターファー(Erika McEntarfer)を突然解任したことを心配しとる。この決定は、労働統計局が発表した先週金曜日の雇用統計で、5月・6月分の数字が大幅に下方修正されて、従来思われていたよりもかなり雇用増が少ないことが明らかになったことに起因するんや。トランプ大統領はこの雇用統計の発表と修正を「不正」、「大失策」だと主張して、「データが操作された」と非難して、長官の即時解任を命じたということなんや。

 

こういうのは、ウォール街が大好きな“心配のネタ”や。そして、その心配は働統計局の独立性や中立性が大統領の一存で脅かされる可能性とか、裏付けがないまま「不正」と断じられることとか、いろいろ心配はあるんやが、でもそういうのはおいておいて、わいは株式市場からシグナルを常に受け取りたいタイプなんやが、今日は株式市場が咆哮したで。ダウは+1.34%、SP500は+1.47%、そしてナスダックは+1.95%と大きな上昇の日になったんや。

 

確かに大統領の性急な決断については、誰もが意見を持っているようや。ただ、わいは本質をとらえたいと常に思っとる。というのも、トランプ大統領は Fedに利下げを迫るためにできることは何でもやってきたんやが、あの雇用統計こそ大統領が正しいことを示す最良の証拠になっとるということなんや。これはもしかしたら、ホワイトハウスにとっての勝利なんや。だから勝利を受け入れようやないか。雇用市場が強すぎる限り、Fed が利下げすることは絶対にないんや。だから、この新たな雇用の弱さは、巨大なプラス材料なんや。

 

そうやってみんな考えたから、今日の素晴らしい株式市場の上昇があるんや。そして実際に弱さはあるで。連邦政府の巨額の資金調達需要や、インフレを招くとされる関税にもかかわらず、長期金利は急低下しとるんや。もし本当に関税がインフレ要因なら、多くのブローカーはまだそれを目にしていないし、率直に言えば、最も深刻な影響はまだ本格的には出ていない。だからこそ、Fed は利下げすべきなんや。結局のところ、トランプを好きだろうが嫌いだろうが、株式市場は彼が労働統計局長官を解任したことなんて、これっぽっちも気にしていないのは明らかや。

 

株式市場は、保守とリベラル双方のメディア記事によれば本来なら非常にネガティブに働くはずの出来事に直面しても、驚異的な粘り強さを示しとる。木曜日に強かった銘柄で金曜日に叩き売られたものの多くが、今日は完全に戻して、中には下落前よりも強いものもあるんや。これは、Fed 9月より前にでも利下げしなければならない、という見方があるからかもしれん。つまり、それほど雇用指標は弱かったということや。そして、株式市場の底堅さの核心にあるのは何か?そう、Magnificent Seven や。わかっとる、わかっとる。そんなことわかりきっている、言い尽くされている、そう思うやろ?

 

でも、それでも彼らが勝者やという事実は厳然としとるんや。「勝者」を定義しようやないか。わいは成長を見るんや。株価を押し上げる最も重要な決定要因は成長だと、ここで繰り返し述べてきたやろ。まずは総体として見ようやないか。Mag7銘柄の7銘柄中6銘柄がすでに決算を発表しとって、今四半期の Mag7の一株当たり利益成長率は27.2%と見込まれとる。S&P 500 のうち Mag7を除いた残りは7.5%の利益成長や。差はほぼ20ポイント、まさに驚異的や。

 

売上成長はどうか?Mag7は15.5%の売上成長に対して、残りの493銘柄は4.5%や。その差は約11ポイントで、統計としてもただただ圧倒的と言うほかないんや。ひとつのグループが S&P500 をこれほどはっきりと打ち負かすなんて、めったに見られないんや。どうやってそれを成し遂げたのか?まあ、残りの S&P は単なる負け組の寄せ集めなんやないかと言われると、それは、実際には必ずしも真実ではないんやが、でも負け組が多いのは確かや。でもやっぱり褒めるべきはMag7で、だから彼らが示した、ほとんどが「見事」と言える四半期決算に目を向けることが大事やろう。

 

では一つ一つの決算を見ていきたいんやが、ベストなものからやっていきたいで。となると、まずは Microsoft から始めんとあかん。今回の決算はもの凄かった。もはや完全に“聖域”になってしまっとる。Microsoft は事業のあらゆる局面で驚くべき好調ぶりや。基幹のエンタープライズ向けソフトウェア製品は、創業期以来と言っていいほど強い。Microsoft の AI 製品である Copilot の急速な採用がそれを後押ししとる。LinkedIn も非常に好調や。ビデオゲームの販売も目覚ましくて、クラウドインフラ部門の Azure は今期、成長が大幅に加速していて卓越しとる。

 

極めつけに、Microsoft は OpenAI の大きな持分と、その非常に価値のある ChatGPT を保有しとる。直近の資金調達ラウンドでは時価総額3,000億ドルという評価や。Microsoft はOpenAI社の営利部門の49%を保有しとる。わいはこのMicrosoftという会社を長く追ってきたが、いつもどこかに小さな瑕が一匹だけいる、そういう決算が多かった。あの部分だけなければ完璧だったのにな、そういう決算が多かった。でも今回は違うで。今期は非の打ちどころがなかったんや。そう、「無欠」だったんや。

 

次点は Meta Platformsやろう。Mark Zuckerberg が叩き出している数字には呆気にとられるで。最重要なのにウォール街で十分に語られていない数字があるで。毎日35億人が少なくとも一つの Meta のプロダクトを使っているというデータや。なんということや。地球のほぼ半分がこの会社の製品を使っとる。狂ってるレベルや。こうなるとこの会社は札束を刷っているようなもので、そのおかげでものすごい高給で優秀な人材をどんどん採用できるんや。しかも、それが利益率にほとんど表れない。

 

Meta に広告を出せば、到達範囲は他の誰より広いんや。広告そのもののデザインまでやってくれて、多くの場合、どんな代理店の制作物より成果が出るんや。まあ彼らはカンファレンスコールで代理店をこき下ろしたりはしないんやけどな。しかもMeta には、まだ本格的に収益化すら始めていない事業もあるで。他社の収益化を手伝うのに忙しすぎるんや。WhatsApp の価値なんて誰にわかる?Mark Zuckerbergは Ray-Ban のスマートグラスを、ほぼあらゆる用途に最適なフォームファクターだと語ったんや。Facebook、Instagram、WhatsApp、そしてこの会社が持つあらゆるもの、AI を含めて、や。

 

わいはMetaのスマートグラスを妻にも、子どもにも、みんなに配りまくったで。これがとにかくカッコいいんや。正直、業績に影響を与えるとは思っていなかったんやが、今回のカンファレンスコールを聞いた後では、このスマートグラスは本当に、この会社に実利をもたらすかもしれんと思うようになった。Microsoft と同様に、Meta も自社の AI 提供「Meta AI」のために大量の Nvidia のチップを購入しとる。わいはMeta AIをあまり使っていないんやが、今回の決算をうけてわいのAIラインアップに加えるかもしれん。

 

3番手は Alphabetや。Google 検索と YouTube は驚くほど好調や。私は、この会社の AI プラットフォームである Gemini が通常の Google を食ってしまうのではと考えていたんやが、間違いやった。そうはならず、むしろ相互補完的に機能しおるんや。事業はめちゃめちゃ好調で、Alphabet は Waymo を含む全部門で目覚ましい四半期やった。自動運転分野では、Waymo は他社に対して着実にリードを築いていることを正当に評価すべきや。

 

Appleに関しては、誰もが予想した以上の成長で、実に素晴らしい決算を出したとわいは思うで。減速を心配していた「サービス収入」の面で懸念していた人たちは、完全に鼻を明かされたんや。手元資金は引き続き積み上がっとる。この決算の前に Tim Cook と話したとき、AI と、弱点とみなされてきた関税に関して良い材料が来るという印象を受けたんや。いま Apple はアメリカ向け iPhone の大半の生産をインドに移しとる。しかし、インドがロシア産原油を購入していることを理由に、もし対印関税が本当に天井知らずに上がるなら、彼らは中国に戻すだけや。わいは心配していないんや。そう、まったく心配していないで。彼らには、金融および AI のどちらの分野でも、あるいは両方で、大型買収を行えるだけの資金があり、実際にそうするやろうとわいは思っとる。

 

5番手は Amazon や。さて、Amazon が悩む必要はないはずや。小売の売上は素晴らしくて、広告収入は驚異的、Amazon Web Services(AWS)からの数字も悪くないんや。株価が売られ続けている理由は、Amazon Web Services の成長が鈍化しているという見方があるからや。前四半期比で横ばいで、それが本当の弱さと受け止められとる。クラウドでは、Amazon が Microsoft や Alphabet にシェアを譲っているのではないか、という話を耳にしとるし、Nvidia のチップをもっと購入する代わりに自社チップで何とかしようとするのをやめるまでは、その状態が続くかもしれん。

 

でもこれが完全に正しい物語なのかは確信がないで。わいは AWS は十分健闘したと思っとるんやが、でもその一方で、自分のプロダクトを開発する場として Amazon のプラットフォームの利用に二の足を踏む若い AI 開発者からの抵抗についても耳にしとる。経営陣にはAWSについて心配されている点をもっと説明してほしいで。そうでないと、わいのファンドはこの株を多く持っとるんやが、今後も叩かれ続けるのではないかと懸念しとるんや。是非助けてほしいで。でもここまで素晴らしい株価の動きがあって、わいが強欲になっとるのはわかっとるけどな。

 

さて、六番目にTeslaやが、Tesla を自動車メーカーとして見れば混乱しとるが、テック企業として見れば素晴らしいんや。特に、CEO に300億ドル相当の株式で適切な報酬が設定された今はなおさらや。わいは、Tesla は自動運転とロボットのために保有する価値があると確信しとるが、現時点では他の事業が重しになっていることは認めるで。最後に Nvidia や。業績がどうなっているかはまだわからないんや。決算発表は今月後半だからな。しかし、これだけはわかっとる。Amazon が他のハイパースケーラーのように Nvidia から十分なチップを発注できていないせいでうまくいっていない、と聞くとき、本当の勝者が誰かは明らかやろう?

 

結論やが、Mag7は Tesla という片手を縛られた状態にあって、Apple と Amazon の数字には抑制的な反応があったとしても、事実として、これらの企業は潤沢な現金を持ち、複数の収益源を抱え、コスト管理が引き締まっとるんや。わいはこれらを「やや割高な国家」と呼んでしまうで。どんな数字の解釈や想像をもってしてもMag7を打ち負かすのは不可能なんや。

 

 

やっぱりMag7が凄いですね。

 

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