こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの8/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

わいはCNBC Investing Clubをやっとるんやが、それでわいがいちばん楽しみにしているのは、皆さんからの質問に答えるパートや。そして、いつもすべての質問には時間的に対応しきれないから、今回はちょっとMad Moneyでも特別にQ&Aコーナーをやっていきたいと思うんや。まずはケンタッキー州のLoriからの質問や。「ある株で大きな上昇益が出ているのに、最初に思ったほど株数を買えていない場合、上昇の途中で取得単価(ベース)を上回る価格で追い買いして“ベースを破る”ことは、どこかの時点で許されますか?それとも、保有株の利益を確定して次へ進むべきでしょうか?」

これはいい質問で、わいもいつも自問することやが、わいらが自分に問うべきは、「何かが変わったか?」ということや。もし本当に何か劇的な変化があって、今まで思われていたよりももっと株価が上がる状況になったんやったら、わいは高値でも買うで。例えばわいは近頃は、Home Depotについて、底値からは上がってきたが、ここでも買い増すべきかどうかを考えとる。でも例えば最近のCPIで、やっぱり利下げが来ると強く見ていいとわかったやろ。それはきちんとした変化や。だから「Home Depotを少し買おう」というのも合理的なことや。だから、答えとしてはYesで、何かが変わったならベースを破っても構わんのや。ただし「変化」が必要や。「ああ、やっぱりこの株は好きだな」というだけの理由ではあかんで。

次はニュージャージー州のNeilからの質問や。「Jim、Jeff、こんにちは。まずは、私のような一般の人を良い投資家にしてくれるあなた方のご尽力に感謝します。私の質問はAMD株についてです。今月の決算に向けて、あなたのファンドはこの株への再参入を検討しますか?しないなら、何がおこればこの株に戻りますか?」この件は議論の余地があるんや。わいは、AMDの戻りの動きを取り逃したことを認めるで。でもその代わりに例えば、わいのファンドの資金はBroadcomに入れとって、Broadcomからは素晴らしい成果を得たんや。とはいえ、今回のAMDの動きは並外れとる。というのも、Lisa Sueが、Nvidiaがやっていることの一部、ローエンド寄りのチップで追いついてきたからや。見事な動きやった。この上昇を取れていればよかったかと聞かれれば、もちろんや、と答えるやろう。これについてはこの上昇をとれなかった自分を何度も責めたで。でも、そういう感情は頭から追い出して前に進むしかないんや。

続いてユタ州のMarcusからの質問や。「Jim、Adobeに一体何が起きているのですか?かつては素晴らしかったこの株が、ここしばらくでほぼ半分になってしまいました。私はどうすればいいでしょう?」時には「自分よりこの分野をよく知っている人がいる」と認めなければならないことがあるんや。例えばわいにはテクノロジーやソフトウェアに詳しい友人がおるんやが、彼は最近わいに助言してくれて、「AIがソフトウェアを“食べている”のだと理解しなさい」と言うとった。

Adobeはソフトウェア・アズ・ア・サービスの会社や。Adobeのプログラムはコストがかかるが、グラフィックスには信じられないほど優れとる。でも新しい会社、つまりFigmaとかが参入して、Adobeがやっていることの多くを、もう少し安価に提供しとったりするんや。Canvaはさらに驚くほど安く提供しとる。要するに実際に起こっているのは、他社がAIを組み込んだより安価な製品を持ってこの市場に入ってきて、多くの人が「同じくらい良い」と感じていて、Adobeは価格を維持できなくなっている、ということだとわいは思うんや。じゃあこの先Abobeはどうなるのか?それについてのわいの答えは、正直わからない、ということや。

次に、ユタ州のSamからの質問や。「いつ売ればいいと判断しますか?私はポジションの一部削減を考えています。完全撤退についても聞きたい。ミレニアル世代はこれを“ゴースティング”と呼ぶようですが。」なんやそれは。わいはミレニアルではないのでわからん。子どもがいるから“ゴースティング”という言葉は耳にするけどな。さて、前の質問でもあったよな。気に入って株を買って持っていたのに、それをいつ売るのかということに関しては、前の質問のポイントをもう一度言うが、状況が変わったのなら、そしてその変化が気に入らないのなら手放せばいいと思うんや。もし変わっていないのなら、なぜ売るんや?「たくさん上がったから」だけで売るべきではないで。とくに元本を引き上げて回収できているなら、どうしたって損はしないわけやから、走らせておけばええんや。これはわいの独特の見解かもしれんが、わいはそう信じとるで。

次はマサチューセッツ州のWilliamからの質問や。「Jim、Jeff、私はGE Vernovaにとても強気です。私たちは今年45%のリターンを得ました。クラブのNo.1クォーターバックとNo.1レシーバーであるあなた方に、追加・ホールド・一部売却のどれがよいか助言してほしい。この株は3〜5%下がっていますが、この株が生み出すチャンスは抗いがたいです。」わいの意見としては、追加は不要、削る必要もなし、ただ保有しておけばええと思うんや。今まさに大きく上がっているので「追加」を勧めることはできん。もし100ポイント下がったらどうする?もう追加できなくなるやろう。かといって、「削る」ことも勧められないで。わいの番組で言及する銘柄の中でも“最優秀”と言える企業のひとつだからや。わいはこの頃良く言うんやが、「この株はまさに今のような状況のために生まれた」とわいは感じとる。何をしていけばいいかをしっかり考えている企業や。世界最大級の天然ガスタービン事業があり、陸上風力も最大級、洋上もあり、原子力もある。この三拍子が揃っており、しかもCEOのScott Strazikがうまく舵取りしとるんや。

次の質問はテネシー州のSteveからの質問や。「IPOが増えている今、投資の作法はどうあるべきでしょう?初値で投資すべきか、それとも待つべきか?IPOへの投資タイミングについてアドバイスは?」これははっきり言って、ケースバイケースや。わいはこれまで一度として「IPOはこう」「IPOはああ」と決めつけたことはないで。肝心なのはファンダメンタルズや。例を挙げようやないか。CoreWeaveは需要が非常に強いと確信していたから、株価が40の時にわいは推奨したで。

Circle Internetは上場価格帯では好意的やったんやが、その後は上がり過ぎたと思うんや。Figmaは明らかに割高や。なぜなら、Adobeが200億ドルで買収提案していたのに、時価が500〜600億ドルの様相だったからや。ということで、IPOに関しては本当に常にケースバイケースや。退屈かもしれませんが、それで構わんと思うで。この仕事で本当に成果を上げる人たちは、何が正しいかを見極めるために多くの“退屈なこと”をやらねばならないと理解しとる人や。テレビで見かける多くの人は、それをやりたがらないんや。責めるつもりはないで。目立ちたい人の多くはニューヨークとかの大都市に住んで、刺激が多い街で、舞台も観たいし、子どもとも過ごしたいやろう。どれも素晴らしいことやが、でもわいの仕事はそういうことにかまけることではないんや。

さて、いつも素晴らしい質問を寄せてくれるメンバーの皆さんに感謝するで。まだCNBC Investing Clubに入っていない人は、これはわいの人生で関わってきた中で(Goldman Sachsで働いていた頃も含めて)、最も民主的で、かつ最も厳格な取り組みやから、是非参加してほしいんや。
Q&Aコーナーが大好きです。
応援よろしくお願いします。
