こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/2のMad Moneyはどうだったでしょうか。

ときには何もかもがうまくいかないことがあるんや。今日はまさにその「何もかも」がダメな日やった。株、債券、思いつくものは全部だめやった。ダウは-0.55%、SP500は-0.69%、そしてナスダックは-0.82%と下落の日になったんやが、これは引けにかけての大幅な上昇の後でさえこんなに下がっていたというこおちゃ。どうしてすべてがこれほど最悪になったのか、そして、こういうところろからでもどうやってわいらは利益を守っていけばいいのか。

いろいろ考えるのにはこのマーケットを理解せんとあかんのやが、まず、今日は悪名高い取引月である9月の初日や。この月は歴史的に株式市場の成績が非常に悪いんや。平均すると、12か月の中でもほぼ最悪や。過去10年の平均下落率は2%や。なんてひどいんやろうか。なぜこうなるのか?第一に、今年のようにパフォーマンスの良い年では、大手機関はどれだけ利益が出ているかを見て、自明的に利益確定を行うんや。そんなことばかげている?いや、責任ある行動や。

わいもヘッジファンド時代、今ぐらいの時期にここまで含み益が出ていたら毎年そうしとったんや。そう、その年はそれで終わり、ということや。株式市場にいなければ、これ以上損をすることはない。わいはトレーディング口座にあった多くのポジションを売って、1月まではデイトレだけをしていた感じだった時もあったで。そしてそれはわいだけではなかった。ほとんどのヘッジファンドの大物たちが、わいが教わったのと同じことをしとったんや。さらに、多くの投資信託は会計年度が10月に終わるため、税務上その前に利益確定をせんとあかん。一部の大型ファンドが年末の動きに先回りしようとするということもあるで。

第二に、現在はニュースフローが狂気じみて悪いんや。最近連邦裁判所の判事が、大統領の関税は合法ではないと判断したんや。かつてなら、この判決はウォール街から喝采されたはずやが、それは関税は実際の収入を生み出すことなど決してないはずだったからやが、でも現実はどうや?それは間違いだったことが判明しとる。関税は数十億を生み出しとって、それが大統領のbigでbeautifulな予算法案のコスト相殺に役立っとるんや。繰り返すが、ウォール街は提案時に関税を嫌い、今も大体は嫌っているんやが、いまや関税収入を返金しなければならないかもしれないとなると、債券市場は財政赤字について大騒ぎになってしまうんや。

さあここからどうなるかやが、わいらは最高裁判所の判事たちに頼るしかないんや。トランプは彼らの3分の1を任命したのだから結局彼は勝つやろうとわいは見とる。とはいえ、どうなるかわからんのは当然や。今週の金曜日には大事な非農業部門の雇用統計の発表があって、株式市場は今や、こうした大きな数字の前にはたいていネガティブに転じる、ということもあるで。すべてが非インフレ的でない限り、そしてそれはかなり稀なんやが、そうではない限り、Fedは利下げ計画を一時停止するという可能性も出てくるかもしれんからや。

つまり、Fed全体、とりわけパウエル議長にとって好ましくない、騒々しいニュースフローが続くということや。株式市場が今ほんとうに嫌がっているのはそれで、わいももううんざりしとる。大統領は低金利を押し通すことになるやろうが、既にそれは彼にとっては「十分に早く」はないんや。今日上昇した株は主として、いわゆる「間違った」銘柄やった。守備的な、バーゲン価格の小売業者、例えば一ドルショップのようなリテール、そしオフプライスリテーラーたちや。前者には関税リスクがあるが、後者は、もともとの輸入業者がすでに関税を払っている商品を売るから関税とのかかわりは薄いんや。

こういう風に今日はローテーションが見られて、グロース株からシクリカル株への動きが見られたんやが、もしかしたらこれはせいぜい数セッションしか続かない典型的なローテーションかもしれん。こういう時にはグロース株が売られて安全第一でいきたいと皆思い、それは「消費者の警戒心をまず取り込む」企業を買うことを意味して、その筆頭がMcDonald'sだったりするんや。McDonald'sは本質的に日々のアメリカ人に寄り添っとる。彼らは今朝も、値下げの話をしたんや。

逆に今日最悪だった銘柄は、恐るべき利益確定の波にふさわしく、年初来で最良だった銘柄達や。さっき言ったとおり、年のこの段階に来ると、皆レジを鳴らし始めるんや。すなわち、ここまで良かったNvidiaやその仲間たちを売るということや。これらの株はあまりに巨大で、市場全体を振り回すことができるんや。そしてお約束の世界的なネガティブ要因がある。中国、ロシア、そして今やインドから成る「悪の同盟」が結束しているという話も出とる。主流メディアがトランプ政権の外交政策に重大な崩壊があると騒ぎ立てとるストーリーや。

「中国は自分達をはるかにリードしている」「追い上げている」「自分達よりずっとうまくやっている」「もしかして我々が愚かで、彼らが賢いのかも」と主張する話があふれとる。なるほど。彼らは自動運転車でも自分達より優れている、云々。こうした話が飛び交う中で、これらをひっくるめてどう受け止めるべきなんやろうか?まず第一に、単一のセッションに基づいて早計な結論を下さないことや。わいらはこういう状況を何度も目にしてきたし、だいたいは結局、旧来の勝者たちが上昇を再開することで終わったりするんや。

残念ながら、多くの人々はこうしたローテーションで振り落とされて、次の上昇局面の一段高を取り逃がしてしまったりする。解説者、アナリスト、ジャーナリストが植え付ける恐怖は、多くの投資家にとってあまりにも大きな重荷になりがちなんや。わいはあなた達には、彼らの言うことは聞かないでほしいで。売りは更なる売りを生むし、自分が何を保有しているか分かっていない人は吹き飛ばされるやろう。でも、自分が何を、なぜ持っているのか分かっているなら、こんな日はただのありふれた押し目になるんや。いつも降る雨みたいなものや。

第二に、最善の行動は「手を出さずに見ていること」かもしれんということを覚えておくことや。下がっていてもリセッションが来ると思っていないのであれば、あせる必要はないんや。第三に、「ビッグテックの株価バリュエーションは馬鹿げている」という声が聞こえてきたときは、まずは「なぜそうなったのか」を考えるべきや。答えは単純や。彼らが最良で、どんな逆風でも耐えられるからや。関税、世界的な混乱、反トラスト、中国の才知、なんでも来いなんや。

わいの戦略は「一日待って、もう一日待ってから買い始める」ということや。こうしたグロース株には、流れを変える触媒が必ずあるんや。そういう“材料”は、ときに驚くほど速く現れることもあるんや。引け後に起きたことを見てほしいで。Alphabetが、彼らを嫌っていると思っていた判事から、驚くほど有利な反トラスト判決を得たんや。連邦裁判所は、Chromeブラウザの分離、売却を求める司法省の厳しい是正措置案を却下して、そのために、投資家の安心感が広がったんや。

今まで言われていたような、株主にとって懲罰的な形で会社が分割されることはないということで、これはAlphabetにとって大勝利やが、Appleにとっても大きな勝利や。Appleは自社デバイスにGoogleをプレロードする見返りとして、年間数十億、ひょっとすると200億ドル超を受け取っていたんや。大半の人は、Appleがこの収益源を確実に失い、直ちに業績見通しを引き下げざるを得ないと思っていたんやが、そうじゃなくなったんや。しかも、状況はさらに良くなり得るで。

わい自身を含め、「AppleはAIを買うべきだ。たとえばPerplexityを」という話を何度も耳にしてきたやろ。この判決で形勢は逆転しうるで。AppleはAIボットの一つと独占契約を結び、そのボットをAppleの20億台のデバイス向けにできるということや。そして今度は、そのボット企業がAppleに支払わんとあかん。こういうことが合法であるのは、Alphabetの今回の裁判ではっきりしたんやから。なんという大逆転や。Appleに向かう追加の200億ドル、いやそれ以上があるかもしれん。

AIで進歩が見られないということで早々にAppleを売った人たちは、結局、大局を見誤ったとわいは思うで。そういうニュースに反応している限り、億万長者にはなれないんや。馬鹿なことはやめようやないか。これがあなたへの教訓や。最後に、ここから何がやってくるのかを覚えておこうやないか。低金利という名の援軍と、景気刺激になり得るbig beautiful税制法案や。これは産業向けのばらまきで満ちていて、株式市場には好都合なんや。

結論やが、今月末に出るわいの本『How to Make Money in Any Market』に書いとるが、わいは今日のような日を徹底的に研究してきたんや。そして、今日のような日こそが、AppleやMicrosoft、そしてそう、Nvidiaがもっと多くの人を億万長者にしてこなかった理由なんや。こういう日は気持ちがくじける。痛いし、たいてい一日では終わらない。でも、信じる企業を信頼し、市場を信頼することや。長期で株で大きく稼ぐ唯一の道はそれだけた。そしてそれは、わいが1982年にGoldman Sachsへ向かってウォール街を初めて歩いたとき以来、今日のような売りが起きるたびに、毎回そうだったんや。
じっくりいきたいですね。
応援よろしくお願いします。
