アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】今まさに注目すべきは、自社株買い貴族銘柄!その中でも注目は!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/9のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

株を買いたいと思うなら、エッジ(優位性)が必要や。「今はXやYやZを買うべきだ」と言うだけでは不十分や。競走馬みたいに走りそうだという“勘”に頼るだけで、レースの出走表の読み方すら知らない、そんな状態ではいかん。エッジを得る方法はいろいろあるで。わいはエッジが大好きや。たとえば、地合いの悪化で優良株が押し目をつけることもあるし、見出しが誤っている場合もある。あなたには巨大なインパクトになると映るニュースなのに、他の人がまだ気づいておらず、結局そのとおりになる、そんなこともあるんや。

 

今日はダウは+0.43%、SP500は+0.27%、そしてナスダックは+0.37%と上昇の日になったわけやが、ここで、わいの古い友人、Dave Costaが示した短いメモに基づく、新しいエッジについて話したいと思うんや。彼はGoldman Sachsのアメリカ株式チーフ・ストラテジストで、ウォール街でもっとも創造的な頭脳の一人や。わいはウォール街のリサーチについてよく語るし、率直に言えば、それをこき下ろしてきた経緯もあるんや。でも、全部がダメやというのは誤りや。本当に大きな利益を生む手助けをしてくれる優れた資料が、ときに世の中にはあるんや。このCostaが出す資料のようにな。

 

彼は常にブレインストーミングを重ねて、わいが自分の考えに取り入れたくなる素晴らしいアイデアを定期的に提示してくれるんや。今回の彼のレポートは、「The Fading Tailwind from Share Buybacks(自社株買いの追い風の減衰)」というタイトルや。一見すると地味に聞こえるかもしれんが、要旨を引用するで。「S&P 500企業は2025年上期、自社株買いを過去最速のペースで実施したが、直近では増加が頭打ちになっている。」さらにこう述べとる。「2025年上期のS&P500の自社株買いは、株式発行を差し引く前で約5,500億ドル、発行を差し引いたネットで約4,900億ドルに達した。しかし2025年第2四半期の自社株買いは、S&P500、“Magnificent Seven”、およびS&P493のいずれにおいても前年同期比で横ばいだった。」

 

つまり、自社株買いは上期こそ強かったものの、足元で勢いが鈍り始め、直近の四半期ではやや弱含んだ、ということや。自社株買いは市場に不可欠や。わいの言い方でいえば、需給の「吸収装置」として機能するんや。IPOで新株が大量に供給されるのに、新しい資金の流入が乏しければ、株価は下がるのが道理や。考えすぎる必要はないで。自社株買いは過剰供給を市場から吸い上げるんや。ところが、その吸い上げが、ここ数か月前と比べると明らかに弱まっているように見える、ということなんや。

 

とはいえ、Costaはここで朗報も伝えとる。自社株買いの伸びが鈍っているにもかかわらず、積極的に自社株を買い戻す企業に対して、投資家は引き続き報いる傾向がある、すなわち「自社株買い」がエッジになる、ということや。自社株買いが潤沢な銘柄は、そうでない銘柄に比べ、いまの相場環境で良好なパフォーマンスを示しうるんや。これは万能ではないが、確かに銘柄選択の矢筒に入れておくべき一本や。相場は本当に難しいんやから、こうした武器が必要や。

 

ただ、彼は注意点も示しとる。One Big Beautiful Billが、企業のキャッシュフローを広範に押し上げる追い風となる、という点やが、Costaは、設備投資(CapEx)の急増、すなわち企業が新たな工場や設備に支出を増やすことを懸念しとる。わいはそれ自体には異論はないで。ただし、自社株買いは続いてほしい。そこで、この種の分析と今回のレポート全体でいちばん面白い部分、実際の銘柄リストの登場や。「自社株買い貴族」や。

 

配当を25年以上連続で増配してきた企業を指す「Dividend Aristocrats(配当貴族)」を聞いたことはあるよな。今回の「Buyback Aristocrats(自社株買い貴族)」は、過去10年のうち少なくとも9年で、発行済株式数を毎年1%以上減らしてきた企業を指すんや。いま自社株買いの比率が絞られている状況を踏まえると、こうした銘柄は市場全体に対してプレミアム(割高評価)で買われる可能性があるで。そして、景気が減速する局面、まさにいまのような局面では、恒常的に自社株買いを行う「貴族」は典型的にアウトパフォームしがちや。

 

では、その中で「最良の中の最良」はどれか。ここからがわいの出番や。わいはストックピッカーやから、こういうリストを一つひとつ見ていくのが好きなんや。すでにわいのお気に入りで、基礎的な事業内容、ファンダメンタルズだけでもさらに上値余地があると考える銘柄を探すで。Costaはいくつもの特徴を強調しとるが、わいが目を引かれたのは、過去10年の発行済株式数の平均年間変化率を示す欄や。これは、「発行株数の縮小が大きい銘柄を、ただ目をつぶって買えばよい」という話ではない、という意味で難しいところでもあるんや。

 

ということで、早速抜き出した自社株買い貴族を言っていきたいんやが、まず首位はDaVitaや。腎透析の会社で、この10年間、年間平均9%のペースで発行株数を減らしてきたんや。これは大きいで。ただし、特殊医薬のビジネス領域にRFK Jr.が少しでも関与してくる可能性があるなら、わいは今は買いたいとは思わんけどな。2位はeBayや。興味深いな。直近で好決算を出したんや。ただ、それだけではわいには不十分や。昔のeBayに逆戻りするのではという懸念があるからや。とはいえこの会社も、年率9%のペースで株数を減らしてきたんや。

 

次はSynchrony Financialや。クレジットカード発行会社で、年率7%の自社株買いを続けてとる。惹かれるが、わいはやっぱりわいのファンドで持っとるCapital Oneのほうを好むで。というのも、まさに今日、今四半期の自社株買いを強化すると表明したからや。次にくるのがHPや。ここ10年の平均で年率6%の株式を買い戻しとる。ただ、わいはこの株は遠慮するで。この会社は四半期決算でしばしば取りこぼしがあって、自社株買いではこの種の不手際を覆い隠せないからや。

 

では、わいが元々買いたい気でいる銘柄に移ろうやないか。まずはAutoZoneや。自動車部品の小売チェーンで、景気減速時に古い車を修理して乗り続ける人が増えるため、業績が良くなりやすいんや。ここは自社株買いが伝説的や。過去10年の株式数を確認したところ、10年前はおよそ3,100万株だったのが、いまでは1,700万株未満になっとる。毎年6%のペースで買い戻すとこうなるんや。わいは好きやで。さらにもう一つ、JABILや。テックとヘルスケアの電子機器受託製造を手がける企業で、年率5%のペースで自社株買いをしとって、とても優れとる。競合のCelesticaが絶好調やから、猶更気になるんや。

 

さあ、ここからは、まさにわいが、今ここで買える銘柄として強く推したい2銘柄を言っていきたい。ここまで来るには年間4%のペースで自社株買いを続けてきた企業群まで降りていく必要があるで。その二銘柄とは、Wells Fargo と Appleや。Wells Fargo は今日あるカンファレンスで発言したんや。聞いた内容はどれも好感が持てたで。わいはCNBC Investing Clubの会員にはこう伝えたんや。「Wells Fargo は今四半期、これまでに55億ドル分の自社株を買い戻した。これはこの会社が今年の単一四半期で買い戻した額として最大だ。非常に大きい。ちなみに、これはCFOのMike Santomassimoが示した強い自信の表れでもある。彼は、FedがWells Fargoへの資産上限ペナルティを解除したことで“グリーン・シュート(回復の兆し)”が見え始めていると語った。」

 

もしわいのファンドですでに大量保有していなければ、わいはこの株を今買いに入っていたやろう。明朝はCEOのCharlie Charの出演があるので耳を傾けたいんや。彼は実に優秀なんや。そしてもう一つの銘柄、Apple や。いいかい、この銘柄は自社株買いに「依存」しとる企業、すなわち連続的な買い戻しを行う企業や。つまり、経営陣がたとえ声高にそう言わなくても、常に自社株は割安だと見ているサインなんや。そしてCostaにとって今回のタイミングは完璧やった。運が実力に勝ることもある、というやつや。なぜか?今日は新しい Apple iPhone の発表日だったからや。

 

iPhone 17、より薄く、より良く、より強く。iPhone Air はその薄さで人々を魅了したんや。価格は上がったが、わいが想定したほど目立つ上げ幅ではないで。消費者が主に吸収するやろうし、携帯キャリアによる多額の補助もあるから、値上げ感はあまり感じにくいやろう。さて、Apple の株価は今日は1.5%下落したんや。これは珍しいことではないで。歴史的にこれは材料出尽くしで売られるイベントで、過去5年のうち4回は、この年次iPhone発表後に株価は下落するか横ばいだったんや。

 

多くの人は新発表で株価の上昇を期待して、上昇がなければ「今日はその日じゃなかった」と言うが、しかし本来そういう日ではないんや。そして、ここからがポイントや。過去5回の発売から1年後のAppleのパフォーマンスを見ると、平均で13%上昇しており、5回すべての年で上がっているんや。直近1~2時間、あるいはわいが話している間の値動き、翌日の値動きを気にする人は多いが、そんなのはナンセンスや。実利を取りにいこうやないか。新型iPhone発売の翌年に平均13%、これがわいの言う「本当の利益」や。わいはAppleが好きやし、この統計も好きや。

 

そしてもう一つ、「Own it, don't trade it」と言う理由が増えたで。Appleの自社株買い貴族の地位や。ちなみに、引け後のOracleの好調なテック関連レポートは今晩のテック株全体を押し上げて、多分Appleのネガティブな値動きを巻き戻す助けになるかもしれん。なぜか?テック発の大きなピンアクショントレードが起きるやろうからや。Appleもその波に巻き込まれるとわいは見とるで。結論やが、株を買って持ち続けるには胆力が要るんや。Appleの自社株買いは、その胆力を支えるで。1年越しのリターンを後押しするんや。だから今日の下落を敢えて受け止める価値があるんや。AutoZone、Jbil、そして信じられないほど割安なWells Fargoも忘れないでほしいで。

 

 

自社株買い貴族銘柄、いいですね。

 

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