こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。

「彼らの最盛期は過ぎた。( Their best days are behind them.)」この6語は、あなたのポートフォリオに最も大きな損害を与え得る言葉かもしれん。彼らというのは、Mag7銘柄のことをわいはいいたいわけやが、とりわけ彼らについて語るとき、こうした考えがあなたの稼ぎを妨げない日はほとんどないんや。にもかかわらず、未だに多くの人が、これらの優れた銘柄を“保有する”のではなく“売買してしまう”んや。すると、今日のような日がやっくるというわけや。今日はダウは+0.11%、SP500は+0.47%、そしてナスダックは+0.94%と上昇して、S&P 500とハイテク比率の高いNasdaqは過去最高値を更新したで。

こういう日は、「素晴らしい銘柄に腰を据えて、買い、そしてホームワークを続ける」だけでどれほど報われるかを思い出させてくれるで。みなさん、もうやみくもな売買はやめようやないか。びくびくした株主が本当に大勢いるんや。多くの人が“Magnificent Seven銘柄”、すなわち Alphabet、Amazon、Apple、Meta、Microsoft、Nvidia、Tesla は最盛期を過ぎたと信じていたりする。そして、これらの株価をここまで押し上げた“大きな上げ相場”には、自分は乗り遅れたと思っとる。いったん手放して「また買い直す」と言いながら結局戻り乗れずにいる人は多いことやろう。

考えてみれば、わいが12年前に“FANG”(当時は Meta、Amazon、Netflix、Alphabet を指していた)という言葉を作ったとき、わいが耳にしたのは「遅すぎる」「最盛期はもう過ぎた」という声ばかりやった。FANG に Apple を加えたときも同じことを言われたんや。お前のオールはいつも遅すぎる、とな。でも今ここで改めてはっきり言おうやないか。経営陣が変質していない、あるいはスムーズに移行できているなら、これら7銘柄は“いまでも”極めて魅力的なバリュエーションにあるんや。銘柄ごとの差はあるが、それはそれで構わないんや。

これらの銘柄は、ここまでの歴史的な歩みを振り返れば、結果として「非常に割安だった」とわかることが多いんや。なぜ彼らは期待を上回り続けてきたのか。なぜ“最盛期”が過去ではなく、過去10年以上にわたって“未来側”にあり続けたのか。一般化して言えば、第一に、これらの企業は実質的に「世界中の資金を持っている」と言えるほど強力なバランスシートを備えとるんや。だからこそイノベーションができて、競合との戦いに勝てるんや。政府が嫌がらせのようなことをやってきても、たいてい政府側がうまくいかなくなるんや。

第二に、スケールや。触手をどこへでも伸ばして拡張できるんや。だから競争しようとする会社としたら、相手に回すのが非常に難しい存在や。第三に、彼らは常に自己変革するんや。Facebook は当初デスクトップ中心で、上場後は株価が低迷したんやが、やがて Facebook でモバイルをものにして、一気に花開いたんや。さらに Instagram と WhatsApp を買収して、強固なバランスシートと「数十億人が Instagram でつながりたい」というビジョンを生かして、まったく別次元の企業になったんや。彼らの読みは正しかったで。

Appleにしてもそうや。ご存じないかもしれんが、Apple Watch は高血圧を検出するデバイスとしてFDAの承認を受けたんや。高血圧というのはサイレントキラーであり、主要な死因や。なぜならばそれは症状が見つかりにくいからや。最初にApple Watchが登場した頃、わいは循環器内科医のところへ行って、「この時計で高血圧にフラグを立てられるようになるでしょうか」と尋ねたのを覚えとる。彼は「多くの人が挑戦しているが、おそらくうまくいかないだろう。難しすぎるし、偽陽性が多く、正確な読み取りはあまり得られない」とその時はっきり言うとった。

でも実際は今や可能な技術になっとるんや。これは数百万人の命を救えるかもしれん。もしわいが医療保険会社なら、加入者、特にわいが保険を提供している大規模機関には着用を義務づけるやろう。第四に、Magnificent Sevenの話になると、いつも何か良いことが進行中のように思えるで。先週の金曜日、Elon Musk はどうしたか知っとるか?Tesla の株を10億ドル分買ったんや。いいか、これは公開市場で買ったんやで。そんなコミットメントは見たことがないんや。ただ、CEOが世界一の富豪であるときには、こういうインサイダー買いも起こり得るんや。

さて、きょうのテック強含みの一因は、データセンター関連の祝祭がまだ続いているからでもあるんや。受注残(バックログ)が本物かどうかについては、Oracle のニュース以後、疑問がいろいろ出ていましたが、前向きに解消され、需要は非常に強そうや。Microsoft の Azure、Meta のAI、Nvidia のチップ、Tesla の自動運転、Google の Gemini、Amazon の Amazon Web Services はその需要の大きな受益者になりそうで、つまり彼らの業績はおそらく非常に好調ということや。

この週末、Google とつながっているがゆえに「大したものにはならない」と多くの人が思っていたチャットボットの Gemini が、iPhoneアプリで最も多くダウンロードされる存在となり、ずっとチャートの首位に居座っていた ChatGPT を抜いたんや。これは本当に息をのむ出来事やった。このように、Mag7においてはポジティブなニュースフローが途切れることはないんや。それでも人々は、あたかも“最盛期”が本当に過ぎ去ってしまったかのように、これらの銘柄をすぐに見限ってしまうんや。

今朝の Nvidiaの事について取り上げようやないか。わいは目覚めて、少し不機嫌だったんや。昨日はせっかくEagles が勝ったというのに。PCを立ち上げてみると、中国のある機関が Nvidia は反トラスト法に違反したと言っているという記事を読んだで。そして株価は3ドル安、次に4ドル安、そして5ドル安、とどんどん下がっていったんや。わいはうんざりして、Xにこう投稿したんや。「中国関連のイマイチなニュースが出るたび、Nvidia 株主のいつものパニック。仲間入りは結構だが、もう慌てるのはやめよう」と。これは Nvidia についての、わい自身の「Own it, don't trade it」という方針に言及したものや。

とはいえ、下げは止まらんかった。この株はそのまま下がり続けたんや。中国国家市場監督管理総局(SAMR)が2024年12月から調査を開始して、今回の反トラスト法違反の認定は、2020年にNvidiaがイスラエル企業のメラノックス・テクノロジーズを買収した際の条件に違反した疑いが理由や。買収時、中国当局は「中国向けのGPU等の半導体を安定供給すること」などの条件を課したんやが、アメリカの対中輸出規制と重なり、この条件をNvidiaが「十分に守っていない」という指摘がされたんや。

まだ詳細な違反内容や制裁案については発表されてなくて、今後、より正式な調査が行われる見込みやが、とはいえ、こういう銘柄では何が起きるか、ご存じのとおりや。11時50分までには株価はプラス圏に転じたんや。安値で買っていれば6ポイントは取れたやろう。重要なのは、たとえこの日の終値がマイナスで引けたとしても、Nvidia がすぐに切り返す動きをしたということや。そしてこういう動きは、多くの投資家がいかに神経質かを改めて示しとる。

Nvidia の株主基盤には、本来この株を保有すべきでない人たちが大勢いるんや。中国の反トラスト調査という言葉を耳にした瞬間、「居座り過ぎた」と思い込んで、売る、売る、売る、と売ってしまうんや。Nvidia では昔からいつもこうや。会社が何をしているのか知らない人々は、過去すら知らないがゆえに、将来もないと決めつけてしまうんや。もちろん、Magnificent Seven にも挫折はあったで。Alphabet は、反競争的行為で厳罰を受けて“終わりだ”と思われた時期が、つい最近まであったんや。だからこそ4月には株価が140ドル台まで落ちたんや。

でも結局大丈夫やったんや。Google に対しては概ね「これまで通り続けてよい」ということが明確になったんや。今では株価は251ドル台で、きょうもさらに約4.5%も上昇しとる。わいは自分のファンドでこの株を売ってしまうという過ちを犯したことは前に言ったよな。ました。連邦裁判所で起きていたことのせいで、Alphabet の最盛期は過ぎたと考えてしまったんや。わいは完全に間違っていたんや。自分の誤りは認めるで。どんな企業も運命を完全に支配できるわけではないんやが、このMag7の7社はこれまでで最もそれに近い存在や。だからこそ、彼らの最盛期はまだ“これから”だとわいは信じとるで。

もしMag7をまだ保有していないなら、大きな上昇の相当部分を逃したかもしれん。それは否定しないで。でも「もう遅い」とも言わないで。これらの株を“歴史のゴミ箱”に放り込むには、良い材料が多すぎるんや。彼らには諦めるという選択肢がないんや。結論やが、Magnificent Seven銘柄 は英雄や。彼らの英雄性を大きく損なうような変化が起きないかぎり、わいは英雄銘柄を売れとは言わないんや。そんな変化は起きてないんや。彼らには今も優れた経営陣がいて、潤沢な資金があり、スケールは圧倒的で、誰も太刀打ちできないんや。
自分はMag7銘柄を全部持っています。
応援よろしくお願いします。
