こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。

さて、0.25ポイントの利下げがあって、一方でNvidiaがある。パウエル議長がいて、一方でJensen Huangがいる。インフレと雇用成長についての終わりなき大騒ぎがあって、一方で途方もなく高い73%の売上総利益率と数千億ドル規模の機会を持つ企業がある。わいが言っているのは、中央銀行を運営したがっている大統領に押されている老練なエコノミスト集団に焦点を当てることと、AIの時代に奇妙な連邦政府の干渉が入り込む半導体ビジネスの自由奔放な資本主義に焦点を当てることとの、極端な二分法や。

この二分法は毎日のように表れるで。今日もそうで、今日はダウは+0.27%、SP500は+0.48%、そしてナスダックは+0.94%と上昇したんやが、これはなぜか分かるか?それは、株に投資されている資金の巨大な割合がインデックスファンドに置かれているからで、これらは企業そのものではなく債券市場と強く相関しているからや。金利が上がると、指数は下がる傾向がある。理にかなっとる。長期金利の上昇は一般的にビジネスに不利になるからな。逆に金利が下がると、同じ理由でインデックスファンドは上がる傾向がある。なぜなら借入コストの低下がもたらされて、それはほぼすべての人に利益をもたらすからや。だからこの連動は鉄壁なんや。

もちろん、ときどき株式市場が金利という足かせから自由になることはあるんやが、それはそれほど頻繁ではないで。インデックスファンドというものはそういうものや。一方で、わいが「あなたが保有できる」と思う個別株の話となると、Fedが何をしようが独立している銘柄はたくさんあるんや。あまりに多くの資金がインデックスファンドに滞留しているために、わいらはしばしば、その指数が個別株で構成されていることを忘れてしまうけどな。

指数は、Nvidiaの株のために作られたわけではない一方で、この時価総額が4兆ドルの企業は、金利に人質にされているわけではまったくないんや。実際のところ、今日見たように、自社の業界にすら人質にされていないんや。だからこそNvidiaは、かつての半導体の王者であるIntelに対して本日50億ドルの投資を行うことを発表して、それに対して自社株が3.5%、すなわち1,500億ドル上昇するという反応を得られたんや。彼らは50億ドルを使うという発表をすることで、時価総額を1,500億ドル上乗せしたんや。これは奇跡や。

こういう上昇こそが誰もが望む種類の上昇なんや。Fedの0.25ポイントの利下げやドットプロットについて延々と心配することが能じゃないということや。Nvidiaのケースにおいては、まず、そもそもなぜIntelが資金を必要としたのかという、信じられないほど奇妙な経緯を話そうやないか。かつて、Intelは世界で群を抜いて最重要の半導体企業やった。PCとサーバー市場を支配しとったんやが、Nvidiaが手がけるような高速チップ、当初はゲーム向けやったが、最終的にはAIを生み出した種類のチップには踏み込まなかったんや。

ミスはそれだけではないで。長年にわたり、IntelはAdvanced Micro Devicesを圧倒しとった。でも、Lisa SuがAMDを率い、Intelのビジネスを奪うことに照準を合わせると、彼女は自分でも想像しなかったほどの成功を収めたんや。Lisa Suが11年前に就任した当時、IntelはPC市場の約85%を握り、AMDは約15%だったんや。いまやAMDは40%を握り、巨大なサーバー市場でも、当時1~2%しかなかったAMDのシェアは25%超となっとる。どちらの場合も、AMDはなおシェアを伸ばしていて、Intelは大海原で迷子になったように、茫然自失としとるんや。

数年前、Intelは新CEOにPat Gelsingerを選んで、PCとサーバーでのシェア低下を止めて、さらにNvidiaに対抗してアクセラレーテッド・コンピューティングとAIに挑むと誓ったんや。でも彼は、Intelが負担できる以上の巨費を投じてしまったんや。ただし、連邦政府がバイデン政権のCHIPS法から大規模な支援金をIntelに与えたことで、一息つけたのも事実や。でも、それでも十分ではなかったんや。膨大なファウンドリー拡張は十分な顧客を引きつけられずに、Gelsinger体制は相対的に退場して、そこで登場したのが、おそらく史上最高の半導体系ベンチャーキャピタリストであるLip-Bu Tanや。

彼はGelsinger体制下ではIntelの取締役会を離れていたんやが、復帰すると暴走気味の製造投資に終止符を打ち、急いで資金を調達する必要があったんや。そして彼は、その手腕にかけては実に見事だったんや。まず彼はSoftBankから1株23ドルで20億ドルを調達して、続いてトランプ政権からは、3,300万株に対して行使価格20.47ドルで89億ドルを引き出したんや。そしてさらに昨夜、Nvidiaからは1株23.28ドルで50億ドルを得たということなんや。Intelの株価は直ちに25ドル弱から今夜は30.57ドルへと急騰して、Nvidiaにとっては一瞬で金塊となったで。そう、いまや30.57ドルや。これは実に顕著な動きや。

そしてこの動きのおかげてIntelはPCとサーバーのビジネスで新たなパートナーを得たんや。この分野では500億ドル超が取り合いになっとる。Nvidiaは本来そのセクターを狙っていなかったんや。だからこそ、NvidiaとJensen Haungにとっては大勝利や。実際の価値以下の価格でIntel株を手に入れ、しかもPC分野への露出をも手に入れたんや。一方で、Intelは事業を継続し、実行さえできれば繁栄し得る、としとる。わいは、Lip-Bu Tanの下ならそれが可能やと思うで。

AMDにとっては新たな競争相手登場となったが、でもLisa Suは慣れたものや。だからAMD株は当初大きく下げたが、持ち直したんや。Suを侮ってはあかんで。さらに重要なのは、わいの観点から言えば、中国絡みの問題で最近低迷していたNvidiaの株が、その影響圏から抜け出したという点や。当面のところ、Nvidiaが大きな成功を収める可能性がある投資ができるという今日のニュースは、実に素晴らしい鉱脈やと思うで。Nvidiaには中国以外の要素が山ほどあって、世界最大の銘柄であるNvidiaを含め、個別株ではまだまだ稼げる余地があるということを明らかにしたんや。

たしかに、より広範な株式市場はFedの言いなりかもしれん。でも結局Fedを読み切ることはできないし、大統領でさえFedを手玉には取れないんや。彼は確かに試みてはいるけどな。ではNvidiaは“攻略”できるんか?いいか、わいがいつも言っている言葉があるやろ。攻略なんかやめて、Jensen Haungとこの素晴らしいチームにただ投資すればいいだけや。Nvidiaは下手したら半導体企業の“事実上のインデックス”や。ここに投資して、しかもインデックスファンドでは到底追いつけない種類のリターンを得れるかもしれん。Nvidia株は保有するものや。頻繁に売買するものではないで。

もしわいが今日これほどNvidiaに注目しているのが、この会社が自らの運命を強く掌握している数少ない企業の一つだからでなければ、ここまで強調はしないやろう。株式市場を見渡すと、「彼らは0.25ポイントの利下げの人質ではない」と言い切れる銘柄は実のところそれほど多くないんや。Nvidiaのようにキャッシュがうなるほど入ってくる企業なら、なぜ借入コストを気にする必要がある?自らの運命をコントロールし、借入コストを気にしなくていいのはNvidiaだけという話でもないで。

たとえばMetaは、スマートグラスで手のジェスチャーで拡張される情報を取り込む新しい方法を打ち出しとる。Appleは、数年前には想像もしなかったほど多機能な新しいiPhoneを投入しとる。Alphabetは、あちこちで自動運転車を展開しとる。さて、今日はMicrosoft、Amazon、Teslaは静かやった。でもそれもおそらく明日には変わるやろう。ここ25年近くもの間、数多くの人があなたを個別株から遠ざけようとしてきたんや。だが、実際に莫大なお金が個別株で稼がれてきたし、そして今も稼がれている。

いわゆる“専門家”は、Magnificent Sevenの存在すら認めたがらないんや。彼らは、個別企業の上昇を追いかけるのはリスキーすぎると声高に個人投資家に行ったりする。12年前にわいがFANGという言葉を作ったことですすら彼らはわいを嫌った。でもわいは気にしない。だってわいの仕事は、あなたが“儲けようとする”のを手助けすることであって、「あなたにはできない/すべきでない」と講釈を垂れることではないからや。結論やが、株式市場でお金を増やしたいなら、メガキャップ株は独自の“生き物”であり、金利に必ずしも左右されないものであると認識すべきや。もしそういうものを無視して、Fedの足並みに合わせて動くインデックスファンドだけに集中したいなら、どうぞご自由に。でもわいは絶対にそうは勧めないで。両方やればいいんや。そう、歩きながらガムを噛むより簡単なことや。
個別株投資はやめられないですね。
応援よろしくお願いします。
