こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。

2020年代のブル相場3周年、おめでとう。とはいえ、中国との貿易戦争が大きく再燃して、祝賀ムードは始まる前に終わってしまったけどな。今日はダウは-1.90%、SP500は-2.71%、そしてナスダックは-3.56%と下落の日になったんや。いやはや、本当にひどい一日だったし、この売りはまだ終わっていないかもしれん。とはいえ、ここ3年の大相場は大きく上昇してきて、多くのセクターを巻き込み、巨大な上げを主導してきたんや。少しでも利確しておけば、その利益を保ちやすい、そうや、少なくとも一部をテーブルから下ろしておくべきや。今の水準でも、や。

というのも、ここまで株式市場は大きく上がっているからな。今日が多段階ラリーの終わりだと思うか?いや、そうは思わないんや。ただ、わいらは「解放の日」以降、トランプ大統領の通商政策について、楽観と油断が過ぎていたと思うんや。4月の「解放の日」以降のボトムを経て、今日のTruth Socialへの投稿が示したのは、中国との関係が良くないという事実や。トランプ2週間後に予定されていた習近平国家主席との会談を中止し、つい1時間前には彼を「敵対的」と呼んだんや。さらに、対中輸入品に100%の追加関税を課すと述べたんや。

これは「解放の日」当初の水準にほぼ逆戻りや。多くの中国企業を確実に痛めつけるやろう。おまけに、中国がスケールで独占しているレアアースへの対抗として、重要ソフトウェアへの輸出管理も追加するとしとる。大統領がしばしば「良好だ」と呼んできた関係は、実のところそれほど良くはなかったということやし、そして、今ははるかに悪化したということや。今日の激しい下落までは、わいらの関心はもっぱら、景気を押し上げるためにFedがどれだけ利下げするかに向いとった。わいは昨日Fedに行って、中小銀行のパネルディスカッションを司会したで。彼らは皆、金利が高すぎてビジネスを抑制し、成長を窒息させていると言っとった。

でも、そういう会合がとても建設的で有意義だったんやが、Truth Socialのたった一つの投稿が、その良い雰囲気を吹き飛ばしてしまったんや。さて、わいらはわいのファンドのために、ほんの少しだけ株を買ったんや。多くではないで。というのも、「取引の技法」的な駆け引きが進行中で、週末の間に何かが収まる可能性もあるからや。トランプは、習近平主席がレアアースで再び締め付けをかけ、西側に「主導権は我々にある」と示そうとしたんや。しかもそのタイミングは、トランプ大統領のガザに関する和平合意の直後で、それがトランプの気に障ったのやろう。

とはいえ、中国との関係が、今日の下落幅すべてを正当化するほど悪化するとはわいは見ていないで。わいらは彼らを必要としているし、彼らもわいらを必要としとる。そして、今回の新関税でより大きな打撃を受けるのは、君たちも知っての通り、彼らの側や。同時に、今は季節的に年間で最も強い時期に入ろうとしていることも意識しとる。利下げの恩恵を受ける企業や、株価が割安に放置される企業に対して、こうした“即時のチャンス”を逃したくはないんや。彼らはS&P 500に入っとる。良し悪し関係なく、傷んだ銘柄も無傷の銘柄もひっくるめて全部を押し下げる“大きなバスケット”や。

ここで来週のゲームプランに移ろうやないか。月曜はSan Francisco支局からお届けするで。毎年恒例の巡礼であるDreamforce(Salesforceのテック祭)に合わせて、ほかならぬテック界の重要人物たちとも座談する予定や。素晴らしいものになると思うで。トランプ大統領が中国に科す100%関税について、何らかの明確さが得られると見とる。彼の発言の波紋は、セッションが進むにつれて荒波へと変わったんや。株式市場がここでバラバラになるのは大統領の望むところではないはずや。大統領は貧弱で醜いものではなく、巨大で美しいものを好むんや。

火曜から決算シーズンが始まるで。『How to Make Money in Any Market』でも言っているように、これは多くの銘柄の命運を左右する時期、すなわち決算シーズンや。火曜は朝から決算の大一番や。わいのファンドで保有する3銘柄、BlackRock、Wells Fargo、Goldman Sachsが決算を発表するで。この3社はいずれも年初来で好調やし、貿易戦争の照準ど真ん中にあるわけでもないんや。最大の上振れサプライズの可能性が高いのはGoldman Sachsやと、願わくば思うで。Wells FargoのCEO、Charlie Scharfは、株価がこの水準まで下がるなら、自社株買いにさらに意欲的だと言うとる。

負けじとJPMorganも決算を出すが、いつもどおり見事な四半期になりそうやで。じゃあ「なぜこの株をTわいのファンドで保有していないのか」と不思議に思うかもしれん。理由はシンプルや。クラブに参加すればわかるが、結局のところ全部は持てないんや。すでに金融株を4銘柄抱えているんやから。火曜日は更にCiti groupの決算があるが、あの「感じが良く知的な」Jane Fraserが率いる銀行は、全銀行中で最高の数字を出すことになるやろう。銀行以外ではJohnson & Johnsonの決算があるで。製薬大手の中で最も強い数字を示すやろう。

この会社は、発がん性物質を含む製品を故意に販売したと原告に訴えられたタルク関連訴訟で痛手の判決を受けたんやが、株価は下がらず、むしろ上昇したんや。市場は、延々と続くこれらの訴訟の人質である状態から、同社の株が解放されたと判断したんやと思うで。Domino’sも火曜日に決算を発表するで。これは興味深いんや。多くの人はこの会社が今四半期で未達になると見とる。どうなるやろうか。水曜もさらに多くの銀行の決算があるで。正直言って、Bank of Americaは大して動かない傾向があるんやが、Morgan Stanleyはここ数四半期、驚くほど好調や。Ted Pickが目覚ましい成果を上げとる。

さらに水曜日は、最も信頼できるヘルスケア企業の一つ、Abbott Labsの決算もあるで。わいらはほとんど永遠といっていいほど、わいのファンドでAbbottを支持してきたし、素晴らしい会社やと思うんや。ほかには何がある?Salesforceが水曜、アナリストミーティングを開催して、年次ミーティングで語られるDreamforceについて説明するやろう。このわいのファンドの保有銘柄は最近プレッシャーにさらされとる。年初来で驚くべきことに27%も下がっとるんや。理由は、いわゆる「AIがソフトウェアを食う」からやと思うで。かつて「ソフトウェアがテック全体を食う」と言われたんやが、意識すべきはその裏返しや。

とにかくDreamforceに出向いたときに、このますます過酷な株式トーンが実際どうなのか、お伝えしようやないか。さらにDollar Treeのアナリストミーティングあるで。この株も圧力を受けてきたんや。主に関税のせいや。今日はかろうじて小幅安にとどまったんやが、大統領が中国からの輸入品に100%の関税を課すと脅している状況を考えると、楽観的すぎるように思えるで。彼らは打撃を受けるやろうし、業績見通しは引き下げざるを得ないはずや。水曜の夕方の会合でそうするやろうう。

水曜の夜には、このほとんどデータの乏しい経済を測るうえで、恐らく最良の手掛かりが得られるんや。トラック大手のJB HuntとUnited Airlinesが決算を出すからや。JB Huntはありのままを語るんや。彼らは長らく「貨物リセッション」について話してきたんや。Unitedは、料金を多く支払う企業の顧客が座る機体前方と、一般の人々が飛ぶ機体後方の違いを教えてくれるんや。さて、木曜の朝にはTaiwan Semiが決算を発表するんや。わいはたいてい午前2時30分に起きるんやが、AMDやNvidia、その他多数にチップを製造するこのメーカーは今回で全体像を示してくれるはずで、わいは非常にバラ色の見通しを予想しとるで。

Schwabも予想にぴったりの数字を出してくるやろう。なぜこれを見たいのかって? わいは個人投資家とにかくの市場参加を見たいんや。今、ますます多くの人が株式市場に戻ってきていると思うで。そのことがわいが本を書いた理由の一つでもあるし、今日の急落が彼らを再び市場から追い出してしまわないことを願っているで。引け後には、なぜCSXが、Railway Age誌の「Railroader of the Year」に選ばれてからそう時間も経たないうちにJoe Hinrichsを解任したのか、理由を探ろうと思うで。詳細はわからんが、一つ言えるのは、Joeは“railroaded”されたように見えるということや。

最後に金曜やが、American Expressの決算があるで。Amexは決算直後に株価が下がる傾向があるんや。だからこそ飛びつくべきで、1週間後にはずっと上がっていて、チャンスを逃したとわかるんや。今回もその通りになると思うで。かつてのSchlumbergerからも決算が出るで。この石油サービスの巨人はありのままを語るはずや。わいの見立てでは、原油は60ドルを割り込む可能性があるで。すでに60ドルを割った水準から、さらに55ドルまで行くかもしれないし、その可能性は十分あるで。結論やが、これは乱高下の一週間や。通常なら将来の好転を示すはずの長期金利の急低下が重なっとるんや。しかし今日を受けて、起こり得るポジティブな出来事を思い描くのは難しくて、むしろ確実に起こり得るネガティブの方が多い、というのが正直なところや。
いきなりの大きな下落でしたね。
応援よろしくお願いします。
