こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/6のMad Moneyはどうだったでしょうか。

信じるか、信じないか、話はそれだけや。OpenAI が AI 用に AMD から何十億ドルものチップを発注して、その代金を支払うと受け入れるか、あるいはそれを信じずに、OpenAI には資金がない、もしくはチップを必要としなくなって AMD が踏み倒されると仮定するか。わいは、今朝のSquake on the streetという番組の取材で AMD の優れた CEO、Lisa Su から得た答えを受け入れるほうを選ぶで。彼女は心配してないし、OpenAI の共同創業者で社長の Greg Brockman も同様や。支払いを行うのは彼なんや。

無数の AI 懐疑論者がいるにもかかわらず、株式市場は明らかに、OpenAI が AMD の最上位チップに数百億ドルを費やす余力があると見とる。これは Nvidia のチップに「加えて」という話や。だからこそ、AMD の株価は今日24%も急騰して、株式市場全体を押し上げたんや。今日はダウは-0.14%やったが、SP500は+0.36%、そしてナスダックは+0.71%と上昇の日になったで。わいはAI革命の信奉者だと自認しとる。Nvidia の CEO、Jensen Huang がわいに、アクセラレーテッド・コンピューティングとAIの可能性を語ってくれたとき、おそらく2018年だったと思うが、その時わいは、ここで何らかの革命が起きるかもしれないと考えたんや。

でも、Jensen は、わいの考えは小さすぎると言うたんや。彼は、これは実際には「第4次産業革命」を到来させるのだとはっきり言うた。当初、それはやや誇張に思えたんや。これまでに三つの産業革命があったんや。第一は蒸気機関と機械生産の勃興、第二は電力と大量生産、第三は過去50年のデジタル技術、自動化された生産、エレクトロニクス、通信、PC、そしてインターネット。そして今が第4次産業革命、AIとマシーンラーニングの時代や。機械が自ら考えて動く。これが次の時代や。

下手したら人間よりもわいらが関わりたいと思う機械、わいらのアシスタントになる機械、あるいは、ハリウッドを信じるなら、敵にもなりうる機械。わいは Jensen Huang に異論はないで。彼の予測はこれまでずっと当たってきたんや。AI は激変をもたらし、自社がその中心になる、という彼の予測を、疑う理由がないで。ただ今日、わいらはNvidiaだけではないかもしれない、ということを知ったんや。最も攻めているGenerative AIの会社であるOpenAI が、AMD と最先端チップの巨大な供給契約を発表したんや。AMDから調達するのはNvidia が作っているものに競合する類いのチップや。

この発表ははたしてショッキングだったやろうか?わいは AMD が Nvidia と競えるチップに取り組んでいることは知っとったんや。しばらく前から、な。OpenAI の Greg Brockman は今朝、基本的に手に入れば入るだけの計算資源が必要で、AMD の製品は素晴らしいと語ったんや。OpenAI は AMD に出資し、AMD 株が上がると権利が発動する大量のワラントを受け取ることになるんや。この取引は AMD と Lisa Su にとって数百億ドル規模の価値になり得るで。

さて、このニュースでAMD株が24%急騰して火がついたわけやが、重要なのは、データセンター関連のあらゆる銘柄が上がったことや。常連の Dell、Arm、Marvell、Micron、それにデータセンターを設計・建設するようなより地味な企業も、みなさらにもう一段の上昇を見せたんや。この経済の特定セクターに関する良いニュースは、関連するすべてを咆哮させるんや。一方でわいにとって重要なのは、億万長者やヘッジファンドの運用者、そして彼らの広報役のジャーナリストたちが、まったく手を緩めないという事実や。彼らは、起きていることを受け入れようとしないんや。それでも事態は「起きている」んや。

彼らは、こうした空前の支出は必ず暴落につながる、と考えとる。2000年のドットコム崩壊に似たものだ、と。彼らはいつもの決まり文句を持ち出すんや。支出はますます無謀になり、関与する企業もどんどん無謀になる。取引は錬金術に基づいて行われ、取引自体は見せかけだけで怠惰だ、と。あなたが私に投資をしてくれたら、私はあなたに発注を返す、テーブルが回転して資金が行き来するだけ、ただの循環取引だ、そうやって批評家たちは自信満々で、こういう企業の株を買おうとするあなたを愚か者に感じさせるんや。

彼らは、AI 関連株の上昇はどこかで無効になる、そしていずれ消えるのだからあなたにその利益を享受する権利はない、とでもいうかのように振る舞うんや。わいは職業人生のすべての時間を、こうした否定論者や悲観論者と格闘してきたんや。Dow が1000から46,700まで来る間ずっと。彼らがどれほど手品師かは驚くべきことや。彼らは今でも、株を買うあなたを、そしてそれを勧めるわいを、どこか愚かに感じさせることができるんや。彼らが「第4次産業革命」を信じていないのは確実や。すべてがニセモノだと思っとるんや。

わいは新刊本の『How to Make Money in Any Market』で、このことを飽きるほど語っとる。まさに延々と。彼らこそが、あなたが大きく儲けられないようにしてきた人々なんや。億万長者たちは登場して資金を持ち、まるであなたにお金を稼いでほしくないかのようなんや。そう、あなたに稼いでほしくないんや。では、彼らがどれほど間違っているかをお話ししようやないか。先月、Jensen Huang は OpenAI と非常によく似た取引をまとめたことはこのMad Moneyでも言うたよな。あの時は「10ギガワット」の取引で、今回のAMD の案件は6や。

AMD が OpenAI にワラントを付与する形であるのに対し、Nvidia はこの契約期間中に段階的に1,000億ドルを OpenAI に投資する予定や。もしあなたが Jensen の動きを研究していなければ、彼が卓越した投資家であることを知らないかもしれん。彼はすべて自分で調べ上げるんや。実際にその場にいた人たちからわいは聞いとる。つまりこれは、億万長者やヘッジファンドの空売り筋が言うような循環的な取引などではなく、有望な成長企業への素晴らしい投資になるべきだということや。

Jensenは、互恵がなければ循環取引にはなり得ない、と指摘しとる。にもかかわらず、わいは、「わいが Jensenを信じていること」に憤慨する声を多く聞くんや。彼はこの5年足らずで4兆ドルの時価総額を創出してきたんやで。どうして彼を信じない理由があるやろうか。OpenAIは需要が彼らを圧倒しているため、その需要に応えるための計算資源を必要としているんや。わいはOpenAIの人々にどう支払うつもりなのかをことあるごとに尋ねとるんやが、基本的には「心配するな」と言われとる。

OpenAIには妥協を許さない CFO がおるんや。Goldman Sachs の元マネージング・ディレクターでもある Sarah Friarや。わいは彼女を心から信頼しとるし、それに AMD の Lisa Su は業界で最もタフな経営者の一人や。二人とも経歴は非の打ちどころがないんや。そしてNvidiaのJensen Huang。とはいえ、わいに言えるのは「わいは彼らを信頼している」ということだけや。わいが言えることはそれだけや。わいは彼らを信じる、ということや。1999年当時は、追随者や詐欺師、嘘つきや「口先だけ」の輩が大企業のトップにあふれとった。わいは TheStreet.com の創業者として、その場その場で何がおこったのかを知っとる。

でもOpenAI と AMD を率いる経営陣は、そうした人々とは違うんや。現在の面々は誠実や。当時の人々とは無関係や。だからわいは、人々が Jensen のやっていることに疑問を投げかけると、腹立たしく思うんや。しかし、何をそんなに急ぐ必要があるんや?ハイパースケーラーたちは、彼らが買っている装置が価値に見合わないのでは、と心配していないんやろうか?大金を使い果たして破綻するのでは?装置が手に入る頃には時代遅れになっているのでは?いやいや、ハイパースケーラーは総じてそういう心配をしていなくて、なぜなら資金力が非常に厚いからや。

彼らはコストを気にしないというよりは、むしろ最終的に彼らが恐れているのは、取り残され、置き去りにされることや。各社にはそれぞれ AI を必要とする自社の垂直分野があるんや。Meta にはソーシャルと広告、Tesla にはロボティクスと自動運転、Google には検索、Microsoft にはエンタープライズ、Amazon は小売や。彼らは皆、他社に自分たちの事業を奪われることをひどく恐れとる。今日の OpenAI の発表を受けて、彼らが恐れるのは正しいと思うで。だからこそ支出を続けるのも正しいんや。そうせざるを得ないんや。そしてそれこそが OpenAI と AMD の提携の核心や。

OpenAIにはありったけの計算資源が必要や。Nvidia も AMD も両方が必要なんや。では、この OpenAI と AMD の取引を受けて、Nvidia の株についてわいはどう考えるか?というと、何も変わらんで。AMDにパイを奪われるなんてことがあまりに小さく見えるほど需要が強いと思っとるんや。結論やが、もし OpenAI が、購入するチップの数を踏まえてそれに見合う大きな計算能力を手に入れれば、この会社はあらゆる企業の事業に攻勢をかけられると思うんや。だからそれに負けまいとハイパースケーラーがあれほど積極的に支出しているのも不思議ではないで。もし彼らが止めてしまえば、OpenAI を恐れなければいけなくなってしまう。そう、彼らのご飯を OpenAI に食べられてしまう、ということや。そして最後に言いたい。OpenAIも、その取引企業、NvidiaとAMDも、ハイパースケーラーたちも、十分タフや。だからわいは彼らを信じるんや。
この先どうなっていくのでしょうか。
応援よろしくお願いします。
