こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/22のMad Moneyはどうだったでしょうか。

今日一日を通して見ていると、強力な上昇相場のあとで多くの銘柄が実際に株価が先走ってしまっているという感覚を覚えるで。大きく上がった後に、いくつもの企業が素晴らしい決算を発表したにもかかわらず、その株価が下がってしまう。こういう時は、問題があるのは企業そのものではなく、その「株」のほうやということなんや。壊れた「株」と壊れた「会社」は全くの別物で、今日は壊れた株がたくさんあったで。ダウは-0.71%、SP500は-0.53%、そしてナスダックは-0.93%と下落の日になったんやが、ただし前場の安値からは持ち直したんや。

多くの人が、「株はそれが代表する会社とは別物だ」という発想に苦労するんや。両者を混同して値動きを誤読しやすいんや。今日は、いわゆる利益確定が理由で叩き売られた株が山ほどあったと言われとる。でもわいは、この「利益確定」という言い方は物足りないと思うんや。あなたもそう思わんか? では、わいが決算発表日に何をするか、お話しするで。まずは静かな環境を用意するんや。そしていわゆる相場の喧騒的なニュースは見ないんや。そうして、決算の数字そのものをまっすぐ分析するんや。

例えば今朝決算を発表した、General Electricの旧発電事業のGE Vernovaを取り上げようやないか。GE Vernovaはとても重要な会社や。というのも、データセンターに投入されるエネルギーの大きな部分を担っているからや。彼らはガスタービンを作っとって、そのおかげで非常に多くの電力が生み出されるんや。今朝、ニュース配信で数字を見て、わいは即座に良いと感じたで。受注は力強く伸び、極めて大量の電力を必要とするこれらデータセンターのニーズを満たす上で不可欠な存在になっていることが示されたんや。

データセンターはギガワット級の電力消費者で、GE Vernovaはこの飢えた巨獣たちに十分な電力を供給できるごく少数の企業の一つなんや。CEOは通期見通しの数字自体は引き上げんかったが、この会社の基礎事業に関して信じられないほど前向きなガイダンスを示したで。さらに良い話があったんや。CNBCの番組でCEOが語ったのは、彼はOpenAIのSam Altmanと連絡を取っていて、親密な関係を持っている、と語ったんや。どこかの会社がOpenAIとの合意を発表するたび、その株が跳ね上がるのはよくあることや。AMDでも、Broadcomでも、Nvidiaでもそうやった。わいのファンドが持っとるGE Vernovaが、もしかしたら次になるかもしれん。

ただし問題が一つあるで。GE Vernovaの株は、決算前の時点で年初来すでにほぼ80%も上がっていたんや。寄り付き前には株価は25ポイント高で気配を示しとったが、結局のところ、経営陣は通期予想を引き上げんかったんや。年初来で約80%も上がっている株なら、もっと強気の上方修正が必要だということになってしまうや。気がつけば、この株は50ポイント安になってしまったんや。受注が素晴らしく伸びただけでは十分ではなかったんや。株価はそれをすでに、しかもそれ以上に織り込んでいたんや。追加の“もっと”が来なかった、ということはどうなる?売り、ということになるんや。

さて、ここで自問せんとあかんで。GE Vernovaは悪い会社なんか? 何か間違いを犯したんか?いや、全く違うで。実際、GE Vernovaの株を真空状態で、周辺情報を排して見れば、この水準では買いたくなるはずや。多くの人が明らかにわいに同意したようで、株価は下げの大半を取り戻して、最終的には9ドル安で引けたんや。560~570ドル台の水準での9ドル安なら、大した悲劇ではないんや。株が悪い、会社は良い。そういうことや。同じことが、データセンター冷却のVertivでも見られたで。この銘柄は、今決算までに株価は54%上昇しとったんや。

決算では驚くほど素晴らしい、衝撃的に良い数字を発表したで。でも、この会社を追っているアナリストで“怪物級の決算”を予期していなかった人をわいは知らないんや。怪物級を期待していて、実際に怪物級が出ても、それだけでは株は動かん。だから、Vertiv株は寄り付きで10ポイント高だったのに、その後20ポイント急落したんや。彼らの“怪物級の決算”は、“スーパーウルトラ怪物級の決算”ではなかったからや。Vertivの会長で元HoneywellのCEOのDave Coteが、午前11時のカンファレンスコールをこう始めたで。

「皆さんおはようございます。どんな尺度で見ても非常に強い四半期でした。とはいえ、いまの株価の反応を見ると、もし我々があらゆる指標で“ドアを吹き飛ばす(圧倒的に上回る)”結果を出していなかったら、どうなっていたのかと思わざるを得ません」ここで引用終わり。オーガニック受注は60%増。これは狂おしいほど良いんや。でも、誰もが“狂おしいほど良い”と予想していたからこそ、実際に“狂おしいほど良い”数字が出ても株価は痛手を受けたんや。改めて言うが、Vertivに“悪いところ”は何もないで。ただ、取引開始前までに株価が大きく上がっていたという事実以外は、な。驚異的を期待して、実際に驚異的な数字が出た、しかもそこまでに株が大幅高だった。そういうことだと、株価の動きは反落になってしまうんや。

では、今日のセッションで最も上昇した銘柄と対比してみようやないか。それがIntuitive Surgicalや。この会社は、直近では彼らの驚異的なda Vinci外科手術システムの利用がそれほど伸びていなかったために、人気から外れとったんや。ところが今回は、手術件数が力強い二桁成長、16%増となって、しかも決定打があったで。その手術件数の増加はアフターアワー(営業時間外)の利用が増えたことによるものだというんや。固定費のレバレッジがより効くということや。この再加速は誰も予想していなくて、だからIntuitive Surgicalは今日ほぼ14%も上昇できたんや。

一方で、「会社は問題ないが、失望させたりガイダンスを引き下げたりした」場合はどうなるか。今日のNetflixに対する市場の見方がまさにそれや。それでガイダンスを下方修正する場合、もしそれがマージン圧迫、すなわち製品1つ当たりの利益が減ることによるものなら、うーん、となって、まさにそれがTexas Instrumentsに起きたことや。売り手が一斉に投げて、株は10ポイント、率にして5.6%下落してしまったんや。わいは、買い手がこの株を近いうちに押し上げるとは思わんで。

わいの「三つの経済」という仮説、データセンター経済、実体経済、そして投機的銘柄の経済を思い出してほしいんや。VertivやGE Vernovaのようなデータセンター関連株は今日は苦戦したで。じゃあ実体経済は?というと問題なしや。投機的銘柄は?となると、痛みは続いとる。“苦痛の館”や。しかも多くの点でこれまで以上にひどかったんや。なぜか? それはわいが言い続けているとおりや。投機的な企業は、上がった株価を利用して資金調達をしとる。手元資金が乏しいからや。

わいらは、内情に通じたインサイダーが、熱狂し過ぎで投機的かつ無邪気な買い手が愚かにも与えてくれる棚ぼたを逃さずに、持ち株を手放しているのを目にしとるで。そして、相場に慣れたベテランたちは、あちこちでミーム株のような挙動を見たら、無価値な株を抱えている場合は「ここから撤退だ」と判断するんや。わいは、データセンター関連株に関しては機能すると、本当にそう思っとる。彼らは切り返してくるはずや。実体経済の株が好きなのは、彼らに対するハードルがとても低いからや。だから簡単に上がり得るんや。

たとえば、クレジットカード会社のCapital Oneを見てほしいで。多くの人が数字の悪化を予想していたのに、与信問題が劇的に減少した四半期を受けて、この株はほぼ4ドル上昇したんや。これは“本当に意外な好材料”で株が上がる教科書的な例や。でも、投機的銘柄が2週間前の高値に戻るとは思わんで。反発はあり得るけどな。それが彼らの常だからや。人々を再び吸い寄せるやろう。ゴールドが上がるかもしれんし、暗号資産が上がるかもしれん。Palantirをはじめ、一連の投機銘柄がまた上がり始めたら、あなたは「ほら来たぞ」と思ってほしいで。

まあでも、わいの見立てでは、過去10日間に泡がこれほど破壊されると、元どおりに戻すのは簡単なことではないで。ハンプティ・ダンプティだって壊れたらもとに戻らないやろ。最高品質の接着剤を使っても、彼はたいてい壊れたままやろ。ということで結論やが、だからわいはずっと、巨額の損失を垂れ流している企業の株、営業継続のために莫大な株式を売らざるを得ないような株、収益どころか売上さえない株については、持ち高を削るよう強く勧めてきたんや。投機的銘柄が10日前の高値に戻るとはわいは思わん。むしろ多くは年初来安値リスト行きかもしれん。これから反発は来るで。1回はあるやろう。そのときに売るのはまだ遅くないで。過去にもそういうやり方は有効やったし、今回もそのことを知っておけばあなたの役に立つはずや。
投機銘柄の下げがひどいですね。
応援よろしくお願いします。
