アメリカ発ーマカベェの米株取引

アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

景況 銘柄

【ジム・クレイマー】今すぐ逃げろ!?株式市場はブルが表、ベアが裏のコイントスではない!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/23のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

強気派は、弱気派に対してシャドーボクシングをして膨大な時間を無駄にしていると思うんや。そう、強気派は、歴史もデータも数字も自分たちの味方にあるときでさえ、いつも守勢に回っているとさえ感じる。どうしてそんなことが起こるんやろうか?それは人々が株式市場を信用することを拒むからやと思うんや。多くの人が、株を好きにならない理由を探し回り、それを見つけるためならどこまでもやるんや。そういう人が多いことが、今日のような日にはよくわかるで。今日は朝は大きく下げて始まったからな。でもそこからゆっくりと反発して、ダウは+0.31%、SP500は+0.58%、そしてナスダックは+0.89%と上昇で引けたんや。素晴らしかったで。

 

わいは新刊本『How to Make Money in Any Market』の中で、株式市場を信頼することについて、投資するには市場を信じる必要があることについて多くのページを割いとるんや。もしそれができなければ、習慣的にまさに「最悪のタイミング」で怖くなってポジションを放棄して逃げ出すことになるやろう。だからこそ、実際に株式市場で富を築ける人がとても少ないんやと思うんや。では、今日という日を題材に、人々を優れた投資家から遠ざける「疑念」について話そうやないか。これから、知的な人々が挙げる株式市場に対する異論を一つずつ取り上げていくで。

 

そういう異論を聞くと、あなたは個別株を保有していることをバカらしく感じてしまうんや。株を持ちながら障害物競走を走らなくてはいけなくて、それが邪魔くさくなってしまって、株を手放してしまうようなものや。では、今朝に至るまでの10月の障害物競走を振り返ってみようやないか。まず第一に、今わいらは政府機関の閉鎖23日目におるんや。シャットダウン当初のレトリックは単純やったで。歴史的にはシャットダウンは株式市場に何の意味も持たないんやが、「今回は違う」と言われてたんや。なぜか?トランプ大統領のせいや。彼がいるから何かしかけがあって、今回はシャットダウンは株に悪影響、という理屈やった。

 

結果はどうやった?株式市場は平然としとる。経済指標が欠けていても傷つかなかったし、何十万人もの連邦職員が一時帰休になっても、起こり得る事態に押し潰されることはなかったんや。政府で働いていないなら、何が起きているのかすら気づかないかもしれん。不公平なことかもしれんが、事実や。繰り返すが、歴史的に見て、こうしたシャットダウンは株式市場にとって本質的に問題にならないんや。ただ、今大丈夫かなと思うのは、明日、金曜日には政府の経済データが出るという点や。

 

明日発表されるCPI(消費者物価指数)はどうなるやろうか。今日、金利が上がったのは、明日のCPIが悪い、すなわち数値が高過ぎることへの備えだったんやと思うで。もし本当にホットすぎる数字が出れば、いろいろな人たちが湧いて出てきて、「CPIのせいで株を売れ」と言うやろう。お願いだから、こういう人の言うことは聞かないでほしいんや。第二に、トランプ大統領が中国に対して脅しをかけたり、統制を示唆したり、苛立ちを表明したりしない日はほとんどない、ということや。彼が何か言うたびに一面トップになる。たいていはネガティブで、メディアはそれを中国との緊張激化、経済的大惨事のように伝えるんや。

 

中国に関して騒ぎ立てるヘッジファンドのマネージャーたちも大勢いて、「いまは無力な時期だ」とあなたに言いたがるんや。彼らはとても裕福やから、あなたのことなんて気にしないんや。でもそういう声で、半導体株は売られてしまうんや。たとえば Micron や Intel のように、今夜すばらしい決算を報告したとしても、中国のせいでともすればこういう株はいつだって売られてしまうんや。別に外交のプロセスを嘲笑うつもりはないが、この大統領は実に多様なやり方で交渉する人物や。たいていは強硬姿勢を取って、人々を怖がらせて結果として株を売らせることになるんや。

 

でも往々にしてその後で妥協して、株式市場から降りてしまった人がバカみたいに感じられるようになるものや。そういう人は今度は市場に戻れず、株で得られたはずのお金が消えてしまうんや。わいはもう、はじめからこういうことが見える域に達しとる。大統領の対中発言が原因で市場が下がるのを見たら、「買い」と言いたいで。これまでずっと勝ちパターンだったからな。第三に、9日前、世界で最も高名な銀行家が「リスクが高まる局面に入り、悪いことは起こり得るし起こっている」と語ったんや。実際大きなデフォルトが二件あって、そのうち一件で JP Morgan は1億7,000万ドルのチャージを計上することになったんや。

 

そうや、高名な銀行家というのはJPMorganのCEOのJamie Dimonのことや。彼が、「ゴキブリを一匹見たら、たいてい他にもいるものだ。皆、不良債権については事前に警戒しておくべきだ」と言ったことは前に番組でも言ったやろ。確かに同時期に、他の不良債権もいくつか明らかになって、それらは地方銀行をいくつか傷つけたんや。そのせいで地方銀行株は大荒れになり、叩き売られたんやが、結局のところ、ゴキブリの大発生はなかったんや。ここまで決算を出した銀行各社を見ると、貸出に対するデフォルト比率は、わいの記憶の中でも最も低い部類なんや。

 

Bank of America、Wells Fargo はその点を強調していたし、Capital One はとりわけそうだったんや。別にJamie を責めるつもりはないで。彼は優れた銀行家で、いい人や。常に警戒しておくのは良いことやし、いずれ他のゴキブリが出てくるという彼の見立ても、おそらく正しいやろう。でも、ゴキブリなんていつだってたくさんいるんや。核戦争が起きても、あいつらはいなくならない、そんな感じなんや。そういう中で今の状況は、これまでのところ業界全体としてかなりクリーンに見えるんや。わいが思っているのは、Jamie のあの比喩は、今のこの時点ではあまり賢明ではなかったのかもしれんということや。

 

第四に、Apple株について言及しておきたい。今月に入った時点で、Apple の株は疑念の目で見られる存在、怖くて危険なものになっていたんや。多くのエキスパートが、iPhone 17 はそれほど売れていないと語っていたんや。リードタイムの弱さだとか、今回のモデルは誰も本当に欲しがらない、退屈でマンネリなラインの単なる一世代改良にすぎないといった話を、わいらは延々と聞かされたで。10月3日、Jefferies のアナリストは実際、Apple株 を格下げしたんや。買いからホールドへ、ではないで。ホールドから売りの格下げや。新型スマホに関する良い材料はすべて株価に織り込み済みで、期待が過剰だ、という理由やった。

 

この格下げは、Apple 強気派の誰にとっても背筋が寒くなる話だったんや。こういう格下げはつまり、「たとえ数字が良くても関係ない」と言っているようなものや。多くの人を怖がらせたに違いない。あなたは怖くなったやろうか?それで株を売ってしまわなかったやろうか?わいの「Apple は “Own it, don’t trade it"」というマントラに背いてしまったやろうか?一方で今週、3社が「iPhone 17 は誰もが思っていた以上の大ヒットだ」と相次いで表明する重厚なレポートを出したんや。これは確かめられる事実で、世界中の行列を見れば、人々がこの製品を必死に手に入れようとしているのがわかったはずや。

 

T-Mobile のCEOが、AppleのiPhoneのおかげで販売が快調だと語ったのを聞けばよかったし、正直、実際に使ってみればこの特別さはすぐにわかったはずや。そう、Apple は上がり続けとる。最後に、第五の点やが、関税について述べておきたい。ここ数週間の決算シーズンの間、関税は、メディアが誰彼かまわず関税について騒ぐことを除けば、それほど大きな要因にはなっていないんや。わいはまだ、関税を理由にした株価の格下げを見ていないんや。関税が存在しないということではないんやが、ただ、もしその影響が何カ月も前に株価に織り込まれていたのなら、その影響にすら気づかないやろう。

 

多くの人が関税が怖くて株を売ってしまったんや。売った人は後悔しとるかもしれん。CPI が明日発表されるときには、この点を覚えておいてほしいで。仮に関税のせいでCPIが熱すぎる数字になっても、「誤って」株を売らないようにしてほしいんや。今のスタジオのすぐそこに通りがあるんや。Broad Street と呼ばれとる。42年前、わいは Goldman Sachs のオフィスに向かう途中でこの通りを歩いたんや。当時のダウは1000やった。それから約45,000ポイント上がったことになるんや。

 

わいがGoldman Sachsにいた頃、毎日何を耳にしたか知っているか?それを教えようやないか。「いまは投資するにはひどい時期だ。金利が高すぎる。住宅価格が高すぎる。インフレはまだ手に負えない。株式市場について何も知らないカウボーイ俳優が大統領をやっていて、彼自身の副大統領でさえ今の状況を “ブードゥー経済学” と非難している。」わいは仕事を始めたときから、そしてその後の職業人生のほとんどで、「今すぐ逃げろ(Get out now)」という寓話めいた三語を聞き続けてきたんや。

 

その「今すぐ逃げろ」を最初に聞いてから、Dowは1000から約46,000へと上がったんや。でも、今株式市場について語る多くの人々にとって、この上昇にはまったく意味がないらしいんや。彼らは市場を、表にブル、裏にベアが描かれたコインのように扱うで。ブル側に歴史があることなどおかまいなしに、各セッションを常に50対50のコイントスやと見なすんや。でも結論はこうや。今のこの株式市場は投げられるコインの寄せ集めではないんや。投資すべき企業の集合体や。だからお願いがあるで。もし株式市場をブルとベアの綱引きとして考えるのなら、少なくとも歴史を根拠にブルを「本命」とみなしてほしいんや。歴史が何かの指針になるのなら、ブルはそれに値するんやから。

 

 

長期目線を持ちたいものですね。

 

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

米国株ランキング

-景況, 銘柄
-

Copyright© アメリカ発ーマカベェの米株取引 , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.