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【ジム・クレイマー】ChatGPT登場以来の衝撃!?OpenAIの王座危機と株式市場の大転換!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの11/24のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ときどき、まったく予想もしないところから、テクノロジーの稲妻に打たれたような衝撃を受けることがあるで。3年ちょっと前、わいがChatGPTに感じたのがまさにそれやった。「この驚くべき“生き物”はいったい何なんだ?」どうやって俳句を書いているんや?どうしてわいがMad Money風にガンジーとインタビューするなんてことを可能にしたんや?

 

わいらはすぐに、これがOpenAIという会社のひらめきから生まれた発明であり、2022年11月30日に世に出たものだと知ることになったんや。その5日後には、そうやたった5日で、ユーザー数は100万人に達したで。いやはやなんと凄いことやろうか。それ以来ずっと、ChatGPTは上場もしていないのに、市場平均を押し上げる原動力の一つになってきたんや。今日もそうや。今日はダウは+0.44%、SP500は+1.55%、そしてナスダックは+2.69%と実に大幅高な日となったよな。

 

そして先週、わいらはまた一つのモーメント、“瞬間”を迎えたんや。今度はGoogleからや。自社の生成AIプラットフォームであるGeminiの新バージョン、第3世代を世に放ったんや。そしてこれは、すぐさま多くの人から絶賛されたんや。とりわけ、SalesforceのCEOであるMark Benioffによる、ほとんど完璧と言っていいコメントがあったで。

 

彼のXの投稿を見ておこうやないか。「なんてこった。ここ3年間、毎日ChatGPTを使ってきた。」とツイートし、その後こう続けたんや。「Gemini 3を2時間使ってみた。もう元には戻れない。」さらに彼は「この飛躍は狂気じみている。推論、スピード、画像、動画、すべてがよりシャープで速い。世界がまた変わってしまったように感じる」とも書いとるんや。

 

今やChatGPTには8億人のユーザーがおるんや。これを「史上最も成長の速いビジネスだ」と言う人もおるやろう。だから、それがこんなにあっさりと王座から引きずり降ろされる、という発想そのものが、常識的にはあり得ない話や。たとえGeminiに尋ねたとしても、そう答えるやろう。もっとも、指摘しておくべき点があるで。Geminiは自己卑下気味で自慢しないタイプやし、チャットGPTよりもドライで、それほどフレンドリーでもない。

 

でも、ChatGPTが好きで、ふだんから、時にはかなりヘビーに使ってきたわい自身も、気がつけばGeminiへと移行しつつあるんや。ふつうなら、こうした種類の新バージョンのリリースは、そこまで大きな意味を持たないかもしれん。でも、このビジネスで懸かっている利害は桁違いに大きいんや。Geminiの親会社のAlphabetの株価は、ここ最近猛烈なラリーとなっていて、まさにロケットのような勢いや。

 

今年これまでで株価は68%上昇しとるんや。その多くは直近数週間の動きで、より多くの人が、Alphabetが他の6社、いわゆるMagnificent Sevenの残りと比べて割安だと気づき始めたことが背景にあるんや。そして、人々がGemini 3の話を聞き始め、実際にそれを目にしたことで、株価はさらに狂ったように加速したで。

 

Alphabetはすでに、OpenAIに挑む他のライバルに対して大きく先行しとった。というのも、検索の会社であるGoogleと、AIの会社であるGeminiを、シームレスな形で結びつける方法を編み出していたからや。これはそれ自体が驚くべき偉業や。多くの人は、「検索がAIに食われてしまう」ような激しいカニバリゼーションが起こると思っとった。でも彼らは、それらを同じページ上に統合してしまったんや。

 

Alphabetの背後にいる天才たち、本当に“天才たち”なんやが、Googleを活用してGeminiを構築する方法を見事に編み出したんや。だから、Geminiを見つけること自体は最初から難しくはなかったんやが、本当の意味で株価がブレイクアウトしたのは、このGemini 3になってからなんや。ここで起きていることの意味合いを、プラスとマイナスの両面から理解する必要があるで。

 

まずはプラス面や。GoogleはGeminiを、Nvidiaではなく、自社設計の専用チップを土台にして構築したんや。そうや、Broadcomがこれに関与しとって、Broadcomという、これまであまり脚光を浴びてこなかった時価総額1兆ドル企業の株が今日は11%も急騰したで。Gemini3の衝撃は、6%上昇したAlphabet以上にBroadcomにとって大きな出来事だったわけや。

 

ただ、その一方でマイナス面も非常に大きいんや。OpenAIは上場してないんや。でももし上場企業だったら、その株がどうなっていたかは想像に難くないで。OpenAIはナンバーワンの座を目指して、何千億ドルという規模の資金を投じとる。そして、その膨大なユーザーベースのおかげで、Geminiの実力に関係なく、依然として最大のプレーヤーであり続けとる。

 

でも、もしGeminiの影響でOpenAIのユーザー数の伸びがほんの少しでも鈍るようなことがあれば、それはOpenAIにとっても、そしてより重要なことは、そのビジネスパートナーたちにとっても大きな問題になり得るんや。なぜなら、この会社には資金調達の前提として、約1.4兆ドル規模の支出コミットメントがあるからや。

 

だからこそ、この会社はこれまでどおり狂ったような成長を続ける必要があり、実際これまではそうした成長を遂げてきたんや。もちろん、OpenAI自身も、自社プロダクトの革命的な新バージョンを開発中なのかもしれん。少なくともわいは、彼らを見限るつもりはまったくないし、このニュースが最大のビジネスパートナーであるOracleにとって「絶対に悪い」とも言わん。

 

データセンター構築にかけては誰よりも優れているOracleなら、自社の製品に多くの需要を確保できるとわいは考えとる。OracleのビジネスはOpenAIだけに生殺与奪を握られているわけではないが、それでもかなりの負債を抱え込んでいるのも事実や。一方で、ビジネスがChatGPTに大きく依存しているような場合、その足元の危うさはいま増したと言えるやろう。

 

そしてここから、今回の“敗者候補”として最も物議を醸しているNvidiaの話になるで。この半導体メーカーは前四半期に驚異的な好決算を発表して、その日の朝には株価が急騰したが、その後反転して叩き売られ、引けでは高値から大きく崩れて終えたんや。市場は、時価総額最大級のこの銘柄にしっかりしていてほしいわけやが、あの嫌なリバーサルと、株価が212ドルから182ドル台まで下げ続けた動きは、いつまでも終わらない悪夢のようやった。

 

でもここにきて、大統領が再び、Nvidiaに中国向けのチップ販売を認めることを検討している、という話が出てきたで。現在、Nvidiaの業績見通しには中国向け売上は一切織り込まれてないんや。だから、中国での販売が可能になるようなニュースは、この会社にとって極めて大きな意味を持つで。おそらくそれこそが、今日の安値176ドルから182ドル台まで急伸し、最終的に前日比3.67ドル高で引けた理由やとわいは見とる。

 

さて、Magnificent Sevenの銘柄はいずれも上昇したんや。Amazonは2.5%高です。これはJP Morganのレポートがきっかけやった。そのレポートでは、この会社の小売事業が「これまでになく好調だ」と評価されてとった。ご存じのとおり、ここ何年ものあいだ、Amazonについて語るときは小売事業よりもAmazon Web Servicesのほうにばかり注目が集まりがちやった。もちろんAWSは非常に重要で、わいは業績もかなり良いと見とるが、「成長スピードが十分ではない」という声をよく耳にするんや。わいは、その見方は間違っとると思うで。

 

Tesla株に関しては、本来なら下がっていておかしくなかったんや。もしこの会社を純粋に「自動車ビジネス」としてだけ見るのであればな。中国からは、Teslaが現地のEV市場で価格競争力を失いつつあることを示す、かなり厳しい数字が出てきとる。でも今のTeslaは、Elon Muskが描く自動運転車とロボットのビジョンの会社になっとる。だからこそ株価は上がり続けとるんや。今日は約7%高やった。まったく、とんでもない銘柄や。

 

Microsoftはかなりおとなしい動きや。ビジネス自体は順調に回っているように見えるのに、最近はあまり話題にならんで。おそらくOpenAIと結びついているせいやろう。とはいえ、ここしばらく静かだったこの銘柄も、今日は3%高と一気に動いたで。「売られすぎだ」と指摘するウォール街のレポートが出たのがきっかけや。わいもその見立てに賛成や。

 

でもGoogleに次ぐ最大の勝者は、おそらくAppleやろう。思い出してほしいのは、Googleは、iPhoneでデフォルトの検索オプションとして組み込んでもらうために、Appleに200億ドル以上を支払っとる。わいらは「AppleはAIでつまずいた」といった話をよく耳にするが、それでは質問や。Appleは“検索”でつまずいているやろうか?

 

200億ドルもの小切手を切れば、GoogleはAppleのユーザーベースにアクセスできる、これはかなりいい取引よな。では、Geminiのためにもう200億ドル、OpenAIの代わりとしてGeminiのAIをAppleに提供し、その見返りにさらに200億ドル支払う、というのはどうやろうか。「Googleはそんな金は払わないだろう」と言うこともできるやろうが、もしGoogleが払わないなら、そのディールを喜んで結びたい企業は他にいくらでもある、とわいは思うんや。

 

ここで結論や。Geminiは、これまでのところChatGPTにとって最大の脅威だということを、わいらは認めざるを得ないんや。これは議論の余地がないで。GeminiはOpenAIという会社にとって“存在そのものを左右する”レベルのものや。だからOpenAIは、より優れた何か、反撃できる何かを用意しておかなければあかんのや。さもないと、「OpenAIという皇帝には衣服がない(実態が伴っていない)」というストーリーが広まってしまうことになるやろう。そうなったらOpenAIが築こうとしている巨大エコシステムにも打撃が走るんや。

 

 

とにかく動きが速くて激しいですね。

 

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