【ジム・クレイマー】今週のゲームプラン！油断なんてとんでもないで！【Mad Money】

今日の雇用統計やが、数字は良かったが良すぎはせんかったな。まさに今のクレージーなマーケットが必要な数字やった。やけどウォール街はその数字を消化するのに半日かかったけどな。でも日中に株価が戻っていったやろ。結局今日は株はプラスやった。ダウは+1.85%、SP500は+1.95%、そしてナスダックは+1.55%やったんや。ワクチンのおかげもあって労働者数は増えたで。やけどFedが金利を上げようかというほどまでに増えとるわけではなかったで。

今日は債券市場が安定してて、金利も午後にかけて下がっていたんや。やから買い手が株式市場に向かって株が上がったんや。しかし今はConfusingな時期やで。一日一日で経済の様子が変わってしまう。これからまだまだたくさんの人がワクチンをうって、景気刺激策もあったら、景気の火に油がまかれるがごとくになるんや。そしたらなんでFedは金利を低く保つのかということを思うよな。それが債券投資家の考えや。彼らは金利を上げてほしいんや。やけどFedのパウエル議長は、金利は近未来には上げないと明言しとる。なぜならまだまだ失業者があふれとって、インフレもまだまだ初期の段階で、わいはパウエルの考え方に賛成やが、債券投資家はハト派すぎると思っとるんや。インフレの津波が来ると思っとるんや。わいはそれは間違っとると思うで。やけどわいが債券市場をコントロールできるわけやない。

わいはこのところ、今の状況を2015年の11月から2016年の2月の時と比べとるやろ。イエレンは利上げをすることを決めて、そして株式市場は大打撃をうけたんや。わいはそれが再度起こることを恐れとる。今週はいろいろ荒れた展開のマーケットやったが、わいらはごたごたを乗り越えたんか？これからは大丈夫なんか？わいはそうは思わんで。一日でそんなに事態が好転することはないで。ちなみに皆気づいとると思うが、今日株価が戻ったって言っても、ハイパーグロース株やSPAC株は全然戻らんかったものも多いで。

これからわいらが何か経済についていいニュースを聞いたら、例えば景気刺激策が通りそうやとか、ワクチン接種の目標がどんどんクリアしていくとか、そういうことを聞いたらその都度、昨日起こったことが起こるんや。債券が売られて金利が上がって株価が下がるんや。債券が売られるのが止める唯一のものは、弱い経済データや。コモディティー価格の低下や。石油、銅、プラスチック、紙の価格の低下や。まだまだそんなことは起こらんやろう。やからわいらは安定には程遠いんや。このことを頭に入れて、来週のゲームプランを見ていこうやないか。

来週も注目決算があるんやが、ぶっちゃけそんなに重要やないで。金利上昇に比べたらな。やけどこんな状況でも、どういう会社がどういう決算を出すのかということを追うのは重要や。ところでゲームストップのショートスクイーズが話題になったが、そもそもショートスクイーズで話題になったのはStitch Fixやって知っとったか？オンラインファッションのアドバイザリーサービスや。三か月前、素晴らしい決算の数字を発表して株価がとんだんや。めちゃめちゃええビジネスをしとるで。その決算の時ショートセラーがやられたんや。さて、月曜日この会社の決算発表があるが、再度素晴らしい決算やったら、ショートはどうなってしまうんや？めちゃめちゃええ決算でも前回のように株価が爆発するのは難しいかもしれんが、わいはええ決算を発表すると思うで。

火曜日の朝はDick'sの決算発表があるで。わいは最近、non-essentialなリテールの株価の動きは好きやで。わいはめちゃ強い数字を予想しとるで。この会社はCEOが新しくなって、Lauren Hobartやが、わいは彼女はカンファレンスコールで、素晴らしい物語と強い売り上げ、リオープニングに向けて素晴らしい話をしてくれると思うで。決算後株価が上がると予想しとるで。

水曜日の朝はちょっと反対な感じや。Campbell Soupの決算発表があるで。わいは経営陣のことは好きやが、この業界は今好かれてないで。Stay at Homeの状況でいろいろ売れとるから決算はそんなに失望されるものやないと思うが、やけど今の流れには逆らえんで。3.2%の配当やが、ワークしてないと言うで。水曜日の引け後は、Oracleの決算発表があるで。この会社はまさに、今人々が好きになりだした、より低リスクのテクノロジー株や。こういう株が急に好かれだしたんや。もっと派手な、株価が高く上がってしもうとる株やなく、この株のような株が好かれとるんや。やからわいはまさに皆にお薦めしようと思ったんやが、パンチをうけてしもうたんや。ビッグブローカーが買い推奨を出して、今日6%以上も上がってしもうた。買い推奨を盗まれたんや。やけど、考えるんや、こういう株が好かれとるんやで。アップグレードがあって、まだ6%と言えばまだ6%や。

木曜日は二つの勝者が決算発表するで。まずはJD.comや。わいがお薦めする数少ない中国株の一つや。中国のアマゾンや。Alibabaと一緒や。そしてUlta beutyも決算発表があるで。化粧品リテーラーや。今のわいのお気に入りや。リオープニングで売り上げは爆発するで。この会社はパンデミックで見事にe-コマースに軸足を移したんやが、皆がワクチンをうってリオープニングになったら実店舗の売り上げもカムバックや。ターゲット内での店舗も増えとるしな。わいは決算前に買えると思うで。

金曜日はAT&Tのアナリスト・デーがあるで。7%の配当や。惹かれるよな。このアナリスト・デーで、配当が堅持されるかどうか聞かんとあかんで。やけど、わいは実は買いやと思わんで。わいは配当の魅力はリスクを補って余りあるとは思わんのや。何かおこったら株価は落ちてくからな。バランスシートがどうなっとるか、冷静に話を聞こうやないか。

このように来週は、決算という意味では軽い週やで。冒頭で言ったように、コモディティーの、石油の値段が下がらんことには、債券の売り圧力は続くで。石油が上がり続けたら、皆のコストも上がって、金利は上がって、昨日起こったことの繰り返しになるで。今日じゃなくて昨日みたいになるんや。やから、今日のような日に、ハイパーグロース株とかSPACとかのポジションを軽くするんや。わいのファンドも金曜日の市場の終わりの方でポジションを軽くしたんや。そしてそれで作ったお金を、株式市場が下がった時にリアルカンパニーに投資するんや。