こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/17のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日は皆困惑の日になったんやないか。いきなりの、工業株と銀行株の下落と、そこから資金が流れ込んだテクノロジー株とかリテール株の上昇に驚いたんやないか。多くの人には理にかなった動きじゃなかったかもしれん。そういう時にわいがおるんや。こういうウォール街のちんぷんかんぷんさ、Gibberishを説明して、いろいろな動きをかみ砕くのがわいの仕事や。やから椅子を持ち寄ってわいの話を聞いてほしいで。何がこのような馬鹿げた、もしかしたら意味なくも見えるような動きを生み出したのか、しゃべってみようやないか。そしてこの動きからどのように利益を生み出せばええのか。今日はダウは-0.62%、SP500は-0.04%、一方ナスダックは+0.87%も上がったんや。クレイジーやろ?
まずは何としても高い金利は正しいと言うイデオロギー信望者の意味のないたわ言は聞き流すんや。長期にわたるインフレでお金の価値が棄損されて財産が減ることを心配する人もおるんや。そしてパウエル議長をスケープゴートに騒ぐ人もおるんや。Fedがアフリカ系アメリカ人やヒスパニックの人が職に復帰するのを手伝うのを邪魔したいと思う人がおるんや。とにかくインフレが怖いという理由でな。やけどそれは間違っとるんや。パウエルはビジネス、特に黒人やヒスパニックが営んどるビジネスが金利上昇サイクルの前に立ち直ることを望んどって、実際それができることを信じとるんや。
やけどパウエルが十分効果的に職責を果たしてないんやないかという人にとっては、パウエルが昨日の会見で方向転換したように見えたんや。実際はしてないんやが、金利上昇のスタートが早いんやないかというニュアンスを発したことは、新しいFedになったんやないかと思ったんや。実際は新しいもなにも、そのままなんやが。そしてパウエルは以前よりはタフになった、手ごわくなったと思ったんや。わいはそう思っとる人がどれぐらい的を得てるのかは知らんが。そして債券が上がって10年債金利がクラッシュしたんや。債券の買い手は、総合的に、パウエルは仕事をする、ということは今までの甘々の姿勢やないと、そう踏んだんや。
債券の動きがこういう風になったら、いつもいっとるように債券市場は株式市場よりずっと大きいんやが、株式市場のプレイヤーは、あらあら、今までの大きなシクリカルの動きが終わったんかと思ったんや。今までパウエルはめちゃめちゃ与しやすくて、インフレを認めることすらしなかったのに、それが終わって手ごわいパウエルになった、そう思ったんや。だからシクリカル銘柄が大きく売られたんや。Caterpillar (CAT)もFreeport-McMoRan (FCX)も大きく下がったで。FCXなんか一か月で$46から$35になっとるんや。これがコモディティーと紐づいとる株の動きなんや。
コモディティー価格にいらついとる人には、わいは朗報があるんや。株式市場はこういうとるんや。インフレは一時的とか言うまでもなく、もうピークをつけとる、と。マーケットは間違うことはあり得るか?もちろんその可能性を消すことはできんが、とにかくクレイジーなインフレは議題から消えたんや。もしインフレがピークをつけているということが間違ってたら、こんなに多くのコモディティーに紐づいとる株が一斉に落ちることはないはずや。パウエルが言うとったように、インフレは落ち着くところに自然に落ち着くんや。
石油に関してやが、石油も大きく下がったんや。これはサウジアラビアが石油を増産し始めると言う話が流れたからや。今の価格レベルは彼らにとってええポイントなんや。もっと高くなると今度はアメリカのシェールがどんどん掘り出すからな。そうなったら石油価格はさがりだすんやが、サウジアラビアは、石油価格をある程度高く保って儲けを確保しながら、アメリカを増産させるほどには高くしたくないんや。わいは金曜日にBaker Hughesのリグカウントの発表で、今の石油の採掘状況のより詳細をしると思うで。それをうけてサウジが増産するのかそれをやめるのかや。石油にはスーパーサイクルはないんや。
さて、なんといっても今日テクノロジー株やフィンテック株が上がったよな。パウエルがタフになったと思って工業株を売った人がおるということは、やっぱりグロース株に買いが集まるということなんや。グロース株はスローダウンする経済の時に、シクリカル株のパフォーマンスを凌駕するからな。ということは何を買えばええかというと、やっぱりFAANGや。Facebook (FB)はいろいろな批判を乗り越えて広告主にとって素晴らしいバーゲンをやっとる。Amazon (AMZN)はもうちょっとでプライムデーがあるで。Apple (AAPL)は相変わらず素晴らしい。Netflix (NFLX)も素晴らしいし、Google (GOOGL)は素晴らしいビジネスを至る所でやっとる。自動運転ビジネスのWaymoも好調のようや。そしてFAANGにMは入ってないんやが、Microsoft (MSFT)もこのラリーを逃すはずはないで。
あと買わんとあかんのは半導体株や。Nvidia (NVDA)が5%も上がったのは、わいのワイフのLisaが新しい犬をもらってきたんやが、彼女がNvidiaと名付けることを賛成してくれて、わいはそのせいかと思ったんや。それはさておき、NVDAが上がったのは成長が加速しとるというレポートがあって、しかもたぶんArm Holdingsの買収は大丈夫やろうと人々が思い出したからや。そして買収という意味で言えば、Advance Micro Devices (AMD)も同様や。Xilinxを買うのに障害がないと思われとる。そうしたら競争相手のIntelの片割れという立場からは完全に卒業や。クラウドキングもサイバーセキュリティー株も上がったで。Twilio (TWLO)なんか大きく上がっとる。
ホームビルダーがインフレで打撃をうけると思っとった人もおるようやが、それを信じるのはタフやで。 Lennar (LEN)の決算を聞いたか?素晴らしい売り上げと素晴らしいマージンや。確かにローン金利は一時期よりは高くなっとるが、10年債金利の低下でそれも終わるんやないか。まあどうなるか見てみようやないか。やけど金利が下がったらバイバイバイや。わいは最近、新しくローンを組んだで。だって金利が安いんやもん。貸してくれるもんはわいは借りるで。そりゃそうやろ。
さて、経済がスローダウンするんやったら利上げの時期が遠ざかるかもしれんくて、そしたら銀行は売りや。その代わりにそのお金がどこにいくかというと、フィンテック会社にいくんや。だからSquare (SQ)とPaypal (PYPL)がクレイジーに上がっとるわけや。
これらの動きは腑に落ちたか?わいはこれが今日の動きやと言うで。やけどこの先これが長く続くとは言うてないで。皆FOMCで何かないか不安やったんや。だから買い手はFOMCまではがまんしよかと思っとったんや。そしてそれが終わったからほっとして買った面もあるんや。そしてここから季節的にマーケットが弱い時期に入るかもしれんのや。ということは、今日のグロース株の上げも、もしかしたらまた行って来いになってしまうかもしれんということや。やけど買い手と売り手の共通理解として、パウエルはそれほど与しやすくなくなった。手ごわく仕事をするかもしれん。やけどそれは近未来のことではない。ハイパーインフレは来ないということがはっきりしてきた。だからこその今日の株価の動きやったんや。
なるほど。
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