こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。
ついに、ついに、ついに、下落パターンが今日は破られたな。いつも先物とかオープニングで上がっとってもそれが下落へと、失望へとつながっとったんやが、今日がそういうことはなかったんや。ダウは+0.68%、SP500は+0.85%、ナスダックは+0.82%やったで。ここから上昇基調に転ずるのか?この上昇で一息ついたのは確かやが、これから今まで落ちた分を取り返せるのか?ここからブルモードになるのか?皆わかっとると思うが、そんなにシンプルなものではないんや。いくつかの物事が好転すればええというものでもないんや。あまりにも多くのことが不確実なんや。ここ20年間を見るとここから更なる下落になるというのは、ラリーウィリアムズが言った通りや。やけどここから上昇基調に転ずる可能性もゼロではないで。ネガティブなことばかり言うてもしゃあないやろ。どういう状況になったら上昇基調になれるのか、そのレシピを15個言っていきたいと思うんや。ただ単に一日、二日の上昇じゃなくて、トレンドが上に変わるには何が必要なのか、ちょっと長いリストやが、ついてきてや。先に言うとくけど、このうちのいくつかが大丈夫になったからといって上昇基調になるということやないんやで。理想的には15個すべてが揃って、そしたら上昇基調になるんや。
一つ目は、わいらには雇用に関していいニュースが必要や。先月の雇用の弱い数字はいただけんで。その数字がわいらにつきまとっとるやろ。非農業部門の雇用者数はめちゃめちゃ大事な指標なんや。もしこの数字が数週間後の発表でめちゃめちゃ良くなれば、そうか、失業保険の上乗せ給付措置が切れたことが影響して雇用が上がっとるんやなと思うで。やけど週によっては失業保険の上乗せは数か月前に切れとったから、これらの影響が実際どうなんかは予断を許さんで。もし雇用者数が回復すれば時給の上昇のピークも見えてくるやろう。ええ雇用の数字がマーケットの上昇基調に必要なんや。
二つ目は、インフレが大人しくならんといかんということや。来年の予算を計画しとる人は誰でも、モノの値段がこのペースで上がり続けないことも考えんといかんで。それぐらい今はペンから紙から全ての値段が上がっとるんや。この調子でインフレが過熱すると、スモールビジネスは彼らのビジネスを広げることができないし、ビッグビジネスは社員を解雇せんとあかんようになるんや。もしハリケーン・アイダとかの被害からいろいろ回復したら落ち着くかもしれんが、長期目線で落ち着いたとわかることが重要なんや。
三つ目は半導体不足が解消されんとあかんということや。多くの産業が打撃をうけとって、半導体製造を外国に頼っとる我が国は人質にとられとるようなものや。半導体メーカーもハイパフォーマンス・チップの製造を優先せざるを得なくなっとって、NVDAとかAMDとかのやつやが、なぜなら儲けが大きいからなんや。やけどそれほどハイパフォーマンスではない半導体をダウンスケールせざるを得なくなっとる。そしてそういうのが車に使われとるから、例えば車載の半導体が不足しとるんや。これらの半導体のマージンが小さいから仕方ないことでもあるんや。わいら自身で半導体製造のキャパを上げない限りは、この問題はついてまわるで。今は誰も、この問題が早期に解決するとは思ってないで。CiscoのCEOのChuck Robbinsによるとこの半導体不足はまだまだ終わりには程遠いということやが、問題やで。わいはこんなに長い間半導体不足の状態が続いとるのを見たことがないで。
四つ目やが、サプライチェーンも問題が解決され始めんとあかんということや。今は物をA地点からB地点に運ぶのが悪夢なんや。ドライバーが不足しとる。この分野の労働者が不足しとる。紙とかプラスチックの需要がものすごくて、パッケージングも間に合わなくなっとる。COVIDのせいで閉まっとる工場もある。加えて石油価格の上昇や。サプライチェーン問題が経済を凍らせとる。ここを何とかせんとビジネスは上向きにならんしマーケットも上昇基調にならんで。
五つ目やが、港湾の状況が改善されんとあかんで。わいはそのためにどうしたらええかわからんのや。わいは港に詳しくないんや。やけどわかるのは、多くの物が東アジアから船で運ばれて来とってそれは驚くべき物量なんやが、時間通りに到着せんのや。どうしたらええのか具体的にはわいはわからんのやが、この問題解決がマーケットの上昇に重要やということはわかるで。
六つ目やが、決算シーズンが始まるが、そこで供給側が需要を満たしとるということが聞けるかどうかや。ホームビルダーも農業機械分野も、その他多くの分野も、大きくなる需要を満たせるだけの供給がないんや。サプライチェーン問題のトンネルの出口の光が見えるかどうかや。そういう類のことが聞ければマーケットは点火する。やけど需給問題が落ち着くにはまだまだ長い時間がかかるとわいは踏んどるで。
七つ目やが、原材料コストの高騰が何とかならんとあかんで。プラスチック会社が、原材料コストは大丈夫と言う様を想像できるか?おそらく全てのスーパーマーケットやリテールが、物の価格が高すぎないように利益をカットしとることやろう。
八つ目やが、幼稚園から高校までの学校が開いて、あき続けるのが必要や。子供の成長にええかもしれんが、わいが言うとるのはそこの部分やないんや。COVIDのリスクが上がるかもしれんが、そこの部分でもない。わいが言うとるのは、このことは親を労働力として労働市場に復帰させることに必要なんや。学校はフリーのDaycare systemなんや。親が子供の面倒のために家にくぎ付けになったらどうもならんで。そしてこのことは労働コストを引き下げることにも役立つと思うで。労働力不足を憂うんやったらまず学校をフルで開けんとあかん。
九つ目やが、COVIDの入院患者数の数字が減らんとあかんで。皆ワクチンをうって集団免疫状態を目指さんとあかん。Regeneronのモノクロ抗体カクテルも人々を入院させんかったり、退院を早めるのに役立っとる。入院者数の減りは株式市場を上げるやろう。間違ってもまた感染者数や入院者数が上がりだすということはあってはならんのや。
十個目やが、飛行機に乗る乗客数が増えんとあかんで。今のマーケットは、飛行機の乗客数が低下したというニュースでいるも下がるんや。状況がよりよくなって、皆が飛行機に乗るようになって、国際線もどんどん戻ってくればええで。
十一個目やが、ホテルの利用客数が増えんとあかんで。ホテルの利用客数は追うのが容易で、その数字が上がるということは、より多くの人がショッピングとかレストランでとかを含めたいろいろな支出をしとるということを意味するからな。
十二個目やが、インフレによってではなく、経済活動の活性化による債券金利の上昇が無いとあかんで。金利の上昇をむやみに恐れるんやないで。経済が良くなったという理由以外で金利が上昇することを怖れるんや。
十三個目やが、IPOがスローダウンせんとあかんで。そしてDutch Bros. (BROS)のようなクオリティーの高い上場が増えんとあかんで。この会社はわいが娘をオレゴン州に訪ねた時に知ったんや。SPACもなしで、IPOの数も減らして、質の低い会社の上場もストップさせる。これが株式市場の上昇に必要や。
十四個目やが、Microsoft (MSFT)が発表したような自社株買いがどんどん出てこんとあかんで。株の希釈化の反対の動きや。多くの会社のバランスシートが素晴らしいことを確認せんとあかんで。
最後の十五個目やが、バイデン大統領と習近平国家主席が現実的に株式市場フレンドリーにならんとあかんで。マカオでのこととかでカジノ株がめちゃ下がったのは記憶に新しいやろ?それで皆の中国株全体への意欲がかなりまた減退したで。そういうことじゃマーケットは上に行かんで。バイデンの増税議論も同様や。増税する前に債務上限の問題を何とかせんかい。
ということで、マーケットが上昇基調になるには多くのネガティブが解決することが必要や。今のマーケットの上昇はエネルギーセクターの貢献が高いことも忘れたらあかんで。前にも言うたけど、エネルギーセクターがリーダーな時はあかん時なんや。やけどテクノロジー株が上がっとることはええニュースやけどな。今の状況の難しいところは、わいが上昇基調に確信を持つのは今言った十五個全部が解決した時や。控えめに言うても、ほとんど全てが解決した時や。いくつかが解決した時じゃないんや。それじゃたらないんや。もしそうじゃなかったら、ラリーウィリアムズが言うように更なる下落が待っとる可能性があるんや。
久しぶりの全体の上昇でしたね。
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