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【ジム・クレイマー】ハイパーインフレを心配する説とデフレを心配する説!決算はどっちに軍配を上げる!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/26のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はダウは+0.04%、SP500は+0.18%、そしてナスダックは+0.06%やったで。さて、インフレの過熱具合が和らぐスピードが早くて、Fedは金利を引き上げなくてよくなるなんてことが起こり得るやろうか?そうなったら株式市場は喜ぶんやが。でもこういうことが今マーケットにおける中心の議題や。ひどいサプライチェーン問題で至る所であらゆるものの値段が上がっとるんや。でも政府は人々のポケットにお金を入れとるわけやから、需要はめちゃめちゃ強いんや。自由市場がきちんと機能するならば、自浄作用があるならば、生産性の向上が物価の上昇を上回って勝つはずや。そうなったらFedは金利を低く保てるんや。そうなったら株式市場はもっと上がるということや。

 

インフレがどうなるのか、いろんな有名人が議論をかきまわしとるで。例えばSquareとTwitterのCEOのJack Dorseyや。彼はTwitterで、「ハイパーインフレーションは全てを変える。それは今起こっている」とつぶやいたんや。まあ、だいたい「ハイパーインフレーション」という言葉を聞くと、それは単なる「ハイ・インフレーション」という意味で使われとることが多いで。皆インフレの過熱を心配しとるんや。ハイ・インフレーション下ではFedはアクションをおこして物価をコントロールせんとあかんのや。

 

やけど同時に、真逆のことを言う人もおるで。ARKのCathie Woodや。長年Teslaに入れ込んどるビジョナリー・ファンドマネジャーや。インフレを心配しとるんやなくて、キャシーはデフレを心配しとるんや。Twitterでこのように呟いとるんや。「2008-2009年にFedが緩和をしたとき、私はインフレの世が来ると思ったが、間違っていた。その代わりに、お金のターン・オーバーの速度が落ちて、インフレ具合が弱まった。その速度は今まだ落ちている。」

 

わいはJack DorseyもCathie Woodも両極端な意見やと思うんや。わいは大きなマクロの数字にフォーカスすると間違いやすいと思っとるんや。その代わりにわいは、インフレなのかデフレなのかという手がかりを、個々の会社の決算を読み解くことで得たいんや。そうすることでより話が具体的になり、もっと重要なことに、株式市場でお金を儲けることができるようになるというわけや。今日も多くの大きな会社の決算発表があって、それらを聞いとったら、Cathie Woodのいうデフレが来るというのは違うかなと思うで。なぜなら多くの会社が、上昇しているコストが利益を圧迫していると言うとるからや。

 

3Mの決算発表があったが、この会社は素晴らしい会社で歴史的に新製品を出しながら成長してきた会社やが、この3Mの決算ではやはり、高い原材料コストが利益を消しとるんや。だから強いオーガニック・グロースにもかかわらず、株価はさほど変わらんかったんや。カンファレンスコールの前には株価は大きく上がったんやが、その後下がったんや。GEはどうやったかというと、高い原材料コストと港湾混雑の問題をよく克服しとったで。素晴らしい数字を出しとったで。だから株価が大きく上がったんやが、やけどその後少し下がったんや。やっぱりコストが高いんや。特にスティールや。GEにとっては悪いことやが、わいのファンドで持っとるスティールメーカーのNucorにとってはええことや。大部分でGEの業績は良かったで。航空宇宙部門もヘルスケア部門も良かったで。やけどこのカンファレンスコールを聞いて、やっぱりNucorの2022年はええ年になると確信したで。そのうちのある部分はまだNucorの株価に織り込まれてないと思うで。

 

他の工業株でも、素晴らしい数字を発表したのに株価が動かなかったものがあったで。繰り返すが、ウォール街はコストの上昇をめちゃめちゃ恐れとるんや。United Technologiesの分解でできたRaytheonとかOtisは、株価が下落したんや。わいは馬鹿げとると思うで。Otisの株価が下落したのは、皆この会社の中国ビジネスを心配しとるんや。中国の不動産市場が崩壊するんやないかと恐れとるわけや。中国恒大集団の問題とかでな。やけどOtisのビジネスで中国はたった3%や。一方で大部分を占めるアメリカでのビジネスはめちゃめちゃ好調や。センターシティーオフィスがどんどん戻って来とるんや。わいは来週の今頃はRaytheonもOtisも株価が上がっとると思うで。

 

インフレなのかデフレなのかという議論は至る所でなされとるわけやが、わいのファンドが持っとるUPSとEli Lillyのケースを見てみようやないか。双方とも素晴らしい決算の数字を発表して、この決算を読み解くと、こっちはデフレを示唆しとるように見えるんや。UPSはコストを低いままにすることに成功しとるんや。前回の決算でCEOのCarol Tomeが来て何をしゃべったか覚えとるか?彼女は株価が下がっとったにも関わらず、次の決算の数字がええと言うたんや。皆彼女の言葉を信じんかったんやがな。UPSは生産性をどんどんあげてコストをより低くできとるんや。多くのショートセラーが、Fedexのように決算後はなると思っとたんやが、そうはならんかったんや。Tomeは素晴らしい数字を出したんや。こんなに決算後に株が上がったら次の日も上がる傾向にあるから、やからわいのファンドは持っとるんやがまだ利確はせんのや。

 

Eli Lillyの決算は議論が分かれるところや。決算後株価は上がって下がって、そしてプラスで終わったんや。多くの人はこの会社の決算をインフレとかデフレとかいう視点とは関係ないと思っとるやろうが、それは間違っとるで。Eli Lillyはアルツハイマー治療薬に取り組んどる。わいはひどい片頭痛もちでアメリカ片頭痛財団のスポークスマンもやっとるんやが、そういう活動からわいは多くの脳のドクターの話を聞けるんや。多くのドクターがEli Lillyのアルツハイマー薬に期待しとって、だからわいもこの薬のビリーバーやで。ウォール街が信じてなくても、わいの言葉を真剣に考えてくれるとうれしいで。他の薬もええニュースがあったのに株価が跳ねなかったのは驚きや。

 

そして後は石油価格や。石油価格が上がり続けたらそれはFedが金融引き締めをせんとあかん主要要因になり得るで。石油価格についてはこの後のセクションでやるで。あとはハイジングとかコモディティーとか労働力対価のインフレもやけどな。ハウジングマーケットがもうクールオフしとる。コモディティーの上昇でいろんな会社が生産量をブーストしとる。労働力の問題はCOVIDを克服できるかどうかや。

 

今日の引け後はテクノロジー会社からのええニュースがあったで。Microsoftの決算ではAzureのビジネスがめちゃめちゃ強かったんや。YoYで50%成長とはすごすぎるで。AMDの数字も大丈夫やったで。Twitterは恐れられとったよりも数字が大丈夫やったで。やけど一つわいが驚いたのはGoogleや。クラウドビジネスが予想されとったより弱かったんや。YouTubeも打撃をうけとるんや。わいは怖くはおもってないんやが、それはやっぱり予想が高すぎたからな。こういう時はあるもんや。こういうのを乗り越えてまた新しい株価の上がりが始まるんや。

 

やけどこの概ね好調なテクノロジー会社の業績は、デフレ的や。なぜなら彼らの製品は高い労働力コストをより安価なテクノロジー、ハードウェアとソフトウェアに挿げ替えるものやからや。だからCathie Woodの説の方を示唆しとるんや。結論やが、インフレかデフレかの議論は、実際の会社の決算を聞く限り、まだ決着はつかんで。どうなるかこの先も注視していこうやないか。

 

 

まちまちで難しいですね。

 

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