こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの12/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今週はマーケットは下落からはじまったで。ダウは-0.89%でSP500は-0.91%やったんやが、一番下がったのがナスダックで-1.39%と、ひどい動きやったんや。この月曜日は投資家の悪い動きをとらえてしまったかのようや。言い換えると今年の株式市場はここまで本当に大きく上がってきたんや。そしてその上昇を見ると、実は驚くべき限られた銘柄やったんや。4月からのSP500の上昇分の半分は実にAPPL、MSFT、NVDA、TSLA、GOOGLの五つによってもたらされたんや。今年で言うと、SP500の26%の上昇分のおよそ三分の一がこの五つによってもたらされたんや。この五つの株はSP500の時価総額全体の22%を占めとるから決してこの高い上昇への貢献率はおかしくはないで。
そしてそのことを、持続可能性がないんじゃないか、そういう限られた銘柄だけが支えるマーケットは危ういんやないかという言う人がおるんや。もっと幅広い銘柄が上がる骨太な上昇でなければ、今日のように、限られた高配当銘柄とか以外は全部の株が下がるような市場になってしまう、という人がおるんや。わいはそういう人と比べてこの事態には楽観的ではあるで。わいのファンドはそもそも、この五つの銘柄のうち4つは持っとるからな。持ってないのはTSLAだけや。
ただ、懸念を持っとる人の言うこともわかるんや。マーケットというのは歴史的に、限られた銘柄しか上昇しない時は総じていけてない時が多かったんや。だからこういう事実が指摘されたら皆に怖れを生み出したんや。わいはマネーマネジャーは今日大きな恐怖を持ったと思うで。そして利確の動きが広がったんや。特に今日はオープニングでは市場が上がっとったのにも関わらずの大きな下げやったんや。
今の限られた銘柄が牽引するマーケットに対してわいは心が割れとるで。まず第一に、それは当然そうなるやろうと思うんや。もしあなたがマネーマネジャーやったら、クライアントになんの銘柄を持っとるのか示さんとあかんのや。そうなってくると、明らかに勝っている大型株をポートフォリオから外すのは難しいんや。その安定大型株がそのまま上がっていったらおまえは何をやってるんだということになるからな。
もしあなたが、今日珍しく上がっただけでここまでそれほど上がっていないKOとか、COVIDからのリオープニング局面のみで上昇が期待される航空株とかクルーズ株とか旅行株を多く持つようなポートフォリオを構築していたら、それをポジティブに運営し続けるのは難しいんや。そしてそんなファンドにお金を入れておくならインデックスファンドに入れておいた方がましや、となるんや。ここで強調しておきたいが、インデックスファンドにお金を入れるのは基本のキなんやで。ええことなんやで。一般的には個別株を買うよりもまずインデックスファンドで富を蓄積させるのがええんやで。
当然やと思う反面、今のビッグテックが牽引するマーケットに不安があるのも事実や。状況が刻々と変わってきたら、マーケットリーダーというのはシャッフルされるもんや。今後のマーケットでこれらのメガテック銘柄達は、勝つのに必要不可欠というわけではないかもしれんのや。わいの2022年を占うクリスタルボール銘柄としては、どういう銘柄がこれからええのかというと、実際に物を作ってビジネスをしている会社や。前にも言うたやろ。安定した会社や。コンセプトだけの会社はあかんのや。
今年文字通り多くの会社がウォール街のベンチャーキャピタルマシーンでつくられたんや。マーケティングをやっとる会社、データベースマネージメントをやっとる会社、CRMとかSHOPとかORCLとかがおるのに似たようなことを、しかも一部だけやっとるような会社すらいっぱい上場したんや。こういう会社のアップグレードバージョンの会社の株が、より安く売られるという変な状況になっとるんや。そういう会社は今の局面ではあかんで。MongoDBとかSnowflakeとか、高いけど素晴らしい会社としての例外はあるけどな。
バイオテックもそうや。ファンドレイジングで多くの会社がつくられたが、もちろん、ファイザーに買収されるというニュースで今日80%も上がったArena Pharmaのような銘柄に出会う幸運をつかむこともあるやろうが、上場してまもない会社のほとんど全てはひどいパフォーマンスの会社なんや。バイオテック以外にもオミクロン株で打撃を受けて株価がいけてないケースも山ほどあるんや。もちろん、BACやFやPFEのような勝者株もあって、金融株とかヘルスケア株とか輸送株は強いものあるんや。ただ、これらの株は、大きなお金が舞い込む時にAPPL、MSFT、NVDA、TSLA、GOOGLの五つの株のような大きな後押しはうけないんや。これら五つのメガ株は、ただ単にその大きさゆえにインデックスファンドにお金が流れ込んだらブーストをうけるんや。
ちょっとアナロジーを出してみようやないか。わかりやすく例を出してみたいと思うで。多くの人がファンタジーフットボールをやっとるやろう。あなたのチームには限られたキープレイヤーがおることやろう。銘柄で言うたらAAPLとかGOOGLとかMSFTのようなプレイヤーや。ファンタジーフットボールではその選手の成績が重要や。実際の試合での成績が良くなればなるほど、あなたのファンタジーフットボールのチームのプレイヤーもレベルが上がっていくんや。AAPLとかGOOGLとかMSFTがプレイヤーやとしたら、素晴らしい成績をここまで出しとる選手たちということになるんや。
そしてここがポイントなんやが、ファンタジーフットボールはドラフトで当たらんとほしい選手がとれんが、銘柄はあなたはなんでも買うことができるんや。株のケースではマネーマネジャーはもちろんベストなパフォーマーをポートフォリオに入れたいんや。そしてクライアントに、こんなに素晴らしい会社を持ってますよと言いたいんや。やから勝者に興味が集まるんや。あとここもポイントやが、フットボールは勝者と敗者が同数おって勝者は限られとる。やけど株式市場は例えばAAPLが買ったからMSFTは負けると決まっとるわけやないんや。だからわいは今勝者が偏っとることをさして心配はせんのや。そして同時に今日の利確の動きというのは、買いの好機と決まっとるわけでもないんや。
冒頭に立ち戻ると、限られた勝者に支えられたマーケットを不安視する人もおるが、限られた勝者がますます勝つのは株式市場に限った話じゃないで。自然なことで、しかもインデックスファンドのお金は時価総額の大きいものから流れていくということで、そうなるのは自然なことや。わいはso what?と言うで。勝者がここからもある程度固定化されていくかもしれんし、ここからはローテーションがおこるかもしれん。どちらにしろ、お金が敗者に渡ることはないんや。だからわいは別に大きな勝利者の数が限られとることをそれほど不安には思わんのや。
わいの不安は何かって?わいの心配はFedや。水曜日にどうなるかや。そこでローテーションがおこるかどうかや。勝者の種類が入れ替わるかどうかや。そしてもっと心配なのは勝者の数が減るんやないかということや。ファンタジーフットボールのアナロジーで言うと、同じような成績をとっててもレベルの上がりが少なくなる世の中になるんやないかということや。下手したら試合に勝ってもレベルが下がるなんてことになるかもしれん。
だから今日株式市場が下がったからといってネガティブにならんようにしようやないか。例えマーケットが変わって勝者の数が減っても、そこで儲けることは可能や。株で言えば決算がいい限りは、そしてFedが絨毯爆撃のような愚かなことをしなければ、まあこれに関しては水曜日を祈っとるんやが、そうであればわいらは情勢を考えていい投資をしていくだけや。今はまだ大きくやられた銘柄に飛び乗ることはせずに、状況を見ようやないか。素晴らしい株はインデックスファンドからのお金の流入でひとりでに上がっていくものでもあるんや。やけど最近のIPO銘柄とかの株はFedの金融引き締めでやられ、かつインデックスファンドからのお金も入ってこないんや。今は勝者にこだわって、物を作って売る安定したビジネスをしている会社にこだわろうやないか。
水曜日はどうなるでしょうか。
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