【ジム・クレイマー】クオリティーの高い株を拾いながら、キャシーウッドをショートせよ！【Mad Money】

株価の下落が続いとるわけやが、わいが最後まで粘り強くいこうというと嫌がる人もおるやろう。今はcorrectionの真っ最中なんや。今日だって朝は株価が上がっとったのに昼に下がって結局ダウは-0.02%やったんや。SP500は-0.54%、そしてナスダックは-1.40%と、また下落の日になったで。こういう時どうすればええんや？株を売り払って、もっと下のレベルで買い戻せばええと思う人もおるやろう。やけどわいはそういうことはプレイできんで。確実性も無いし、どこで買い戻せばええんや？そうじゃなくて、そもそもめちゃめちゃ落ちるような株を持っとるのがもう今の状況では間違いなんや。わいはいつも言うとるやろ。リアルなものを作ってリアルな利益を上げている株に注目するんや、と。そして利益を自社株買いとか配当で株主に返している会社がええんや、と。例えばNucorのような会社や。McCormickのような会社や。

そして何よりもAppleのような会社や。やからわいはいつも言うとるやろ。Apple株は持っとくんや、トレードするんやないで、と。Apple株を持ち続けとる人は、今あったばかりの決算の数字を見て気分がええはずや。テクノロジー会社でサプライチェーン問題に苦しんどる会社はどれほどある？その状況の中でアップルの決算は全ての数字が良かったんや。EPSは2.10で予想の1.90より上や。売上高は1239.5億ドルで予想の1190.5億ドルより上や。iPhoneもMacもwearableもそれぞれ売り上げが予想以上やったで。サービス収入も195.2億ドルと、予想の186.4億ドルより全然上や。今アップルは18億個のアクティブなデバイスが世界中で使われとって、それらを介してサービス収入もうなぎのぼりや。ここからサプライチェーン問題が改善していくと予想されとるから、この勢いは次の四半期も続くと思われとるんや。一人一人がアップルの製品に対して一生にどれぐらいお金を使うか考えると凄まじいで。

こういうアップルのような手堅い会社はサプライチェーン問題があっても顧客は離反せずに着々と数字を積み上げるんや。株価がたたき売られたりはせんのや。やけどここ最近までめちゃめちゃ良く株が上がっとったけど、アップルとかに比べるとコンセプト色が強くて手堅さがないような会社は、一昔前は、ネクスト・テスラとかネクスト・アップルとかネクスト・アマゾンとか言われてもてはやされとったわけやが、こういう会社は典型的にはお金を失っていっとる会社で、利益を出せてないから売り上げの成長率でバリュエーションが測られとるような会社で、まあお金を儲けとる会社もあるにはあるが、今のウォール街のファッションショーからはもう注目はされてないんや。わいはこういう会社がいつカムバックするのがわからんで。

Fedが株式市場に打撃を与えるのを承知で、やけどインフレに対処せんとあかんから利上げをするわけやから、こういう状況ではコンセプトの会社は手堅い会社よりも株は冴えない動きをすることはわいは散々言うてきたやろ。しかしこのマーケットは本当に長い間下がって来たよな。わいはいつも言っとる通り、SP500Proprietry Oscillatorを使って売り圧力と買い圧力を見とるわけやが、そしてわいはそのことも含めて毎朝のCNBC Investing Clubの会員向けの動画でやっとるわけやが、この10日間の下げといったら稀に見るひどさや。そして今の下落はただ、パウエルが利上げについて語っただけで、まだ利上げはおこってもないんや。2018年の時もこんな感じやったけどな。2020年3月の時のCOVIDのパンデミックのクラッシュの時も、いつ下落が止まるかはわからんかった。そういう時に心地いい気分にはなれんもんや。

2018年の10月から12月のような状況が今おこっとるんや。その時もパウエルはインフレを止めようとして、やけど不用意にタカ派的な発言をして市場を動揺させたんや。やけどインフレ退治には結局成功したで。今回はパウエルはその時よりも全然思慮深くなっとる。やけどインフレの過熱ぶりが全然ひどいんや。完全雇用に近い状態なのもあって、何をどういじくればいいのか、Fedには利上げと量的引き締めしかできることはないんや。

そういう状況の中でわいの見方やが、わいらはこういう状況でも株を買っていけると思うんや。やけどクオリティーの高い会社に限るんや。わいのファンドが持っとる銘柄のようなやつを持つんや。例えばアップルや。二つの異なる株があると考えてほしいで。手堅い株とコンセプトの株。コンセプトの株の方は最近までめちゃめちゃ上がってきとったんやが、どんどん株価が下落してえらいことになっとる。そういう会社が生き残れるのか、それはオープンクエスチョンや。どうやったらコンセプトの株が生き残れるか、それはサプライチェーン問題がなおって、そのことで価格の上昇圧力が和らいで、労働力不足がなおって、そのことで賃金上昇の圧力が和らいで、コモディティーの不足もおさまって、インフレが和らげば、そしたらFedもアクセルを緩めるやろう。やけどここまでどれぐらい時間がかかるかわかるか？わいは今コンセプトの株を買いたくないのはそこなんや。

今のような厳しい状況が続くと思うんやったら、コンセプトの株に賭けるんやなくて、実際そういう株の反対に賭ける、すなわちショートするという手もあるんや。ショート？それってどうやってやるの？という人もおるやろう。Ladies and Gentlemen、紹介しましょう、この人や、Cathie Woodや。2020年のベストなマネーマネジャーや。しかし2021年はそうではなく、2022年もおそらくそうではないやろう。この人を使ってヘッジをするんや。具体的にはARK社の旗艦ETFのARK Innovation ERF-ARKKに注目するんや。ここにARKKの主要構成銘柄がある。Tesla, Teladoc, Zoom, Roku, Unity, Coinbase, Exact Sciences, Spotify, UI Path, Intellia therapeuticsがARKKのTop 10銘柄や。もういろんな動物が集まったがちゃがちゃした動物園みたいや。仮想通貨、パンデミックプレイ、バイオテック、音楽サービス会社まで、ワンダーランドや。

去年は600のIPOとかSPAC上場した銘柄があって、有象無象があるんやが、Cathie Woodが選んどるのは魅力的な、場合によっては利益も出しとる会社や。最近になってあかんようになったのはでも、やっぱりモメンタムプレイやからや。そしてモメンタムを失ったからや。Woodが選らんどる会社はServiceNowみたいな会社じゃないんや。NOWは昨日素晴らしい決算を発表したで。彼らは顧客のコストダウンに貢献し続けとるんや。インフレで皆コストカットしたいから、この会社はそこを助けとって強いんや。株価は今日好調に上がっとるで。だけど、Woodが選んどるような会社はリアルな製品があってリアルな利益をあげている会社というわけではないで。

株価の下落が続いとって、じゃあいま全部投げて後から買い直そうというのはわいは薦めんで。買えるかどうかわからんからや。どうなるかわからんからや。買いに入るのは難しいんや。わいはむしろ今、クオリティーの高い株を少しずつ買っていくべきやと思っとる。やからといって今、下落を続けるマーケットで、下落方向に何もできないのは嫌や、どうしたらええんや、ポートフォリオの価値が下がっていくのを見てるだけは嫌やという人もおるやろう。そういう人のためにわいが一つの解決法を教えるで。

ARKKはもう今年に入ってからだけでも30%も落ちとる。もしまだまだ落ちるとあなたが思うんやったら、ETFという形で投資家を捕食しようするシニカルな天才達が、ARKKの下落に賭けるようなETFを作っとるんや。Tuttle Capital Short Innovation ETFというやつや。ティッカーシンボルはSARKや。そしてこれはCathie Woodが買ったものを文字通り全部ショートするETFや。このSARKは11/9にナスダックで取引されるようになって、そしてもう今年ここまでで38.23%も上がっとるんや。ナスダックは14.65%下がっとるだけなのに、やで。

あなたはSARKを買うことでポジションがあなたの買っとる株のポジションをヘッジできるで。もし株価の下落がこれからも続くと考えるんやったら、クオリティーの高い株を買いながら、こういうETFを使ってハイグロース株の逆に賭けるのも一つの手やで。わいはこれを何かのデスマッチのようにとらえたくはないで。ショートしとるヘッジファンドと戦うウォールストリートベッツのようなことを言っとるんやないで。わいの言葉をCathie Woodに対する挑戦ととらんとってくれ。やけどわいがここで言いたいのは、Fedの今回の利上げはかなりタフなものになるかもしれんということや。別にパウエルはARKKを下げようと思って動いとるわけやないが、やけどインフレの過熱に対抗してFedが動いたらグロース株が売られるのはわいの40年の経験からも明らかや。

ということで、そういうFedの動きにどうすればええかわかったやろ。パウエルが経済を冷やすと思っとるんやったら、ARKにSARKを浴びせるんや（SARKという名前のウイスキーをARKの構成銘柄の動物に浴びせています）。どの動物も溺れるぐらいアルコール漬けにしてやるんや。すなわちSARKを買ってヘッジするんや。