【ジム・クレイマー】今のように地政学的な理由で株価が下げとる時、わいは買いの好機を探るべきやと思うんや！【Mad Money】

ウクライナ情勢にパニックになっとる人が大勢おる。先週はわいはバケーションやったが、先週末とか今週のはじめも、株式市場は休場やのに先物は大きく動いとって、皆ウクライナ情勢に動揺しとるんや。全部株を投げ売っとる人とかもおると思うで。少なくともそう見える相場や。ニュースのヘッドラインだけを見てびびって株式市場から降りとるんや。今日はダウは-1.42%、SP500は-1.01%、そしてナスダックは-1.23%やったで。下落の日や。わいはやけどウクライナ情勢のために株を投げ売るのはどうかと思うで。

誤解せんとってくれ。プーチンはめちゃめちゃ悪い男や。年を取るにつれて正気を失っとるんやと思うで。彼がウクライナでやっとることはひどく恐ろしいことや。ここのところは誤解無きように言う得で。やけどこういうマーケットのセルオフをわいらは学ぶ機会にせんとあかんのや。パニックになったらあかんのや。わいはどうやっとるかというと、冷静に株価レベルを評価しとるんや。PERとかな。そしてそれぞれの株が本当にここまで下落するに値するかどうかを見極めとるんや。

わいが注目しとる株の株価が魅力的やとわいが思うレベルまで下がってくるまでまって、そして少しずつ拾っていくんや。わいのゴールは可能な限りのベストな株価でええ株を買うことや。そしてウクライナ問題で怯える大勢の人たちによって、株価がそこまで落ちてくるのを待てばええんや。誤解せんとってくれよ。わいはこのウクライナ情勢を逆手にとってトレードをしようと言っとるわけやないんや。わいはこの先ウクライナ情勢がどうなるのかその詳細まではわからんのや。わかる人なんかおらんやろ？前にプーチンがグルジアにやったようにやるのか。そしてそれにフランスやドイツはどう反応するのか。アメリカはどういう反応をするのか。これらはわかりようがないで。

やけどわいにできることは、あまりに多くの変数があって不確定な未来であることを受け入れながら、自分のゲームプランを考えて実行することや。誰もどうなるかわからんのやから、わいは闇雲に株を投げ売っとる人は愚か者やと思うで。わいは別に何がおころうとわいは気にしないと言ってるわけではないで。何がおこるのかはポートフォリオに重要やし、わいらはフォローしていかんとあかん。やけどわいが言うとるのは、わいのファンドはキャッシュポジションを積み上げとるから、このキャッシュを働かすために、魅力的な株価レベルに落ちてきたら株を買っていくということや。

わいは、あなたはここでは買いの好機を探っていくべきやと思うで。マーケットが今凄まじいネガティブさに支配されとることはわかっとるが、それにわいは驚いとるんや。だってバイデン政権はロシアに軍隊も送らんやろうことはウォール街も理解しとるやろう。ウクライナの危機がわいらの経済の危機にどうやったらつながるのか。ロシアに関わる株はこれからもひどく売られるかもしれんくてあなたはそれを予期しとかんとあかんと思うが、やけど言い方を変えるとそれ以外の株の株価は、下がったらより魅力的になるんや。わいはこの状況はまだまだ終わってないと思うから、売りは続くかもしれんと思うが、買いの好機を探るべきなんや。

買いの好機という意味で言うと、第一のわいのチョイスは、決算があったばかりの銘柄や。たった今どれぐらい良くやっとるかがわかりやすい会社たちや。例えば、わいは先週休んどったが、CiscoもWalmartも素晴らしい決算を発表したんや。Ciscoの決算の数字は素晴らしくてガイダンスも素晴らしかった。プーチンがウクライナに侵攻したからといってCiscoのビジネスがダメになるとはわいは思わんで。Ciscoは今利益の16倍で、株価はリーズナブルや。2.3%の配当もある。Walmartも同じや。素晴らしい決算やった。わいのファンドでの平均取得単価を下げるほどにはWalmart株は下がってないけどな。

買いの好機を探るべきではあるんやが、だからといってアグレッシブにここでなりすぎる必要はないで。買いたくない株を安いからといって買う必要はさらさらないで。まだまだ何がおこるかわからんのやから。時にはただ現金を持って待つことがベストの選択だったりするんや。プーチンが本格的にウクライナに侵攻したらマーケットはまた打撃を受けるやろう。やけどわいにはわいの割安と思われる基準があって、そのレベルまで株価が下がってきたらわいは買っていくで。あなたもそうしてほしいんや。そこまで株価が下がってこんかったら買わん方がええで。そういうことや。

もちろんロシアに全く関係ない株もあるで。例えばBristol Myersとかな。ヘルスケア株とか、製薬株とかは、地政学的理由で下がることがあったら素晴らしい買いの好機になると思うで。やけどあなたは規律を持ってトレードをせんとあかんのやで。さて、今日のMacy'sの決算はポジティブで、Home Depotの決算はそんなにポジティブではなかったわけやが、今日のような下落の日は決算にかこつけて株を買ったりはせんで。例えばMacy'sやが、決算発表直後は株価が大きく上がったが、結局そこから大きく下がって-5%程度まで落ちたんや。Home Depotは-9%も落ちとるけどな。これらの株はもしかしたら明日は買いに入れるかもしれんけどな。

まあやけど、わいのお気に入りの銘柄の多くは今日のような下落の日でもそんなに株価は落ちんかったりしたんや。そういう時は慌ててそれらの株を売買する必要はないんやで。動かない限りは間違うこともないんやからな。ただわいらが理解せんとあかんは、株式市場がずっと軟調やから、ハイクオリティーの株を比較的割安で買えるチャンスが来とるかもしれんということや。もちろん株価はもっと下に行き得るが、その下落の理由がウクライナで、個々の会社のビジネスに関係ないんやったら、そもそもウクライナやロシアはグローバルエコノミーに与える影響は大きくないわけやから、そこのところも考えて買いの好機を探るんや。

結論やが、今のように地政学的な理由で株価が下げとる時、わいは買いの好機を探るべきやと思うんや。もしその地政学的リスクが破滅的なイベントにつながるんやったら株は全部大きく下がるから、買いの好機とか言っとる場合ではないんやが、わいは今のウクライナがそういうケースやとは全然思わんのや。核戦争がおこるわけやないんやからな。