こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/24のMad Moneyはどうだったでしょうか。
なんで今日株式市場はクラッシュせんかったんや?ロシアがウクライナに侵攻してまるで第三次世界大戦かと(大げさに)言う人もおる始末やのに。朝の株式市場はめちゃめちゃ醜かったが、そこからどんどん戻った日になったんや。ダウは+0.28%、SP500は+1.50%、そしてナスダックが一番上がって+3.34%やったんや。なんでこんなことになるんや?ウクライナが悲惨なことになっとるというのに?なんで皆株を売るんやなくて買うんや?
悲しいことにこれが現実なんや。ウクライナの状況にマーケットが寄り添うとか、そういうことは無いんや。実際株価が上がった理由を説明することは簡単なんや。長い間ロシアはウクライナを侵攻するんやないかと思われとったんや。特にここ数週間は今にも侵攻がはじまると、アメリカ政府もずっと言うとったやろ。だから株式市場もここまで下がって来たというわけや。ということでロシアによるウクライナの侵攻も結局それほどサプライズではなかったんや。もちろん戦争は終わったわけではないで。ここからどうなるのか、まだまだ不確実やけどな。
もしかしたら株式市場が上がったのは、ウクライナがロシアを退けれるという観測を皆持っとるからやと思うか?もっともっと西側諸国がウクライナをサポートセント、実際にはウクライナはどうにもならんで。そしてわいはその十分なサポートをウクライナが得れるとは思わんのや。そして多くの人はバイデン大統領が積極的にそうすると思ってないんや。実際アメリカ政府はウクライナに米軍を派兵せんと言っとるわけやしな。
1997年にはロシアで深刻な通貨危機があって、債務問題がひどくて、その時にはロシアに相対するのは容易やったやろう。羽をなぜるだけでロシアなんか倒せたんや。やけど今は違うで。石油リッチなこと、資源豊富なことを背景に、以前よりは強大なんや。この日はロシアの株式市場はめちゃめちゃ下がったわけやが、やけどロシアではそんなに多くの人が株に関っとるわけやないんや。そういう影響が小さいこともウクライナやウクライナの人々にとっては不幸なことや。
ウォール街が結局気にかけとるのはウクライナの情勢やないんや。だから株は買われとるわけや。やけどもちろん、今日の買い手は間違っとったということもあり得るで。もしアメリカ政府が軍をウクライナに派遣したら話は変わってくるで。ウクライナがめちゃめちゃ抵抗して悲惨な戦闘が長引いても話は変わってくる。ロシアの軍隊が意外に弱くても話は変わってくる。こういうことは今のマーケットには織り込まれてないんや。やけど、今投資家はそっちに賭けるよりは、こういう状況になったということで、リセッション、すなわち景気後退が来るやろうと、そっちの方に目がいっとるわけや。そうや、わいらは景気後退を心配せんとあかんのや。
Fedは何としてでもインフレと戦わんとあかんわけやが、Fedができることはアグレッシブに金利を上げることや。そうすると経済はクラッシュするで。やけどこのウクライナ情勢で勝手に経済が冷えるんやないかということになって、どちらにせよ景気後退が現実味を帯びたために、だから今日は景気後退時に良くなる株が上がっとるんや。反対に消費者製品株とか、リセッション時にあかん株が下がっとるんや。
上がっとる株のグループの中の一つがホームビルダーや。ウクライナ情勢で経済が冷えるから、Fedが思われとったよりも急速に利上げせんでええかもしれんという事態になってみ?ローン金利の高騰が予想されて不利だったこのセクターが、思われとったよりも大丈夫ということになるかもしれんのや。TOLもLENも今日は大きく上がっとるで。反対に銀行株がやられとるわけやが、わいは銀行株に関してはオーバーリアクションやと思うで。わいのファンドは今日WFCとMSを買い増したんやで。戦争に際してウクライナ政府とか議会とか主要銀行が大規模なサイバーアタックをうけとるんやが、アメリカでも銀行とかの金融機関に対するサイバーアタックが心配されとって、それは重要な心配やがその点もオーバーリアクションやないかとも思うんや。
ナスダックに関してはわいは単にショートカバーのラリーの面が大きいと思うんやが、リセッション期待でグロース株が上がるということもあるかもしれん。ただサイバーセキュリティー株に関しては本物の上げやと思うで。ロシアの攻撃で需要がまた逼迫しとるからな。話は戻って、わいらはウクライナの状況がどれほど悲惨になるかはまだわからんのや。やけどわいらが予想できるのは、ロシアはこの数年間、めちゃめちゃ軍備を増強しとったから、ロシアの軍隊が普通の軍隊を制圧するのは難しくないことはわかるで。ロシアはもはや貧しいソビエト連邦やないんや。
仮にアメリカが景気後退に突入したとして、やけどそれは普通のリセッションとは違うんやで。今回のリセッションは新しいコンセプトのものになるやろう。わいはそのことをここで強調しときたいで。普通のリセッションやと勝者はJ&JとかP&GとかPepsicoのような大型安定株なんや。やけどそういう株は今日大きくやられとるやろ。じゃあ今回は何が違うんや?まず第一に、わいらは歴史上最も消費が強い時にリセッションに入ろうとしとるんや。需要はめちゃめちゃ強いままや。レストランや旅行需要もものすごいんや。主要銀行やクレジットカード会社のデータを見てみ?めちゃ強いから。
第二に、普通のリセッションの時は労働者が多く解雇されるんや。やけどもしかしたら今回のリセッションではそれはおこらんのやないかと思うんや。なぜなら労働力不足がひどいからや。どの会社も解雇したいほどの労働者がおるどころか、労働者がおらんで困っとるわけや。まあ、インフレがまだまだ過熱したら消費者はモノを買わなくなるやろうと思う人もおるやろう。それはその通りやが、わいはパウエル議長はインフレとの戦争には勝つやろうと思っとるんや。
第三に、Toll Brothersの決算がたった今あったばかりやが、住宅需要はまだまだめちゃめちゃ高いんや。こんなに高いと金利が5%になるまで需要は減退せんやろうと見積もられとる。ということはどういうことや?皆お金を持っとるということや。Toll Brothersは高級住宅を作っとる。その住宅の値段が上がって、ローン金利が5%になってもまだまだ買いたい人は多くおるやろうと、そう思われとるわけや。こんなリセッション、普通やないで。
最後やが、もし戦争やパウエルの手綱さばきでちょうどよくインフレが抑えられたら、サプライチェーン問題は解決するかもしれんで。強い需要と相まって、港湾混雑の問題や半導体不足の問題やCOVIDがおさまって工場が通常営業に戻ったら、どんどん新しい設備投資もできるようになるやろう。時間がたてば自ずといろいろ解決するやろう。インフレを抑える過程で景気後退に入って、でもそれはビジネスが次の一伸びをするために一休憩にすぎんとわいは思うんや。わいが楽観的すぎると思うか?やけど過去の、銀行がクラッシュしたり会社の倒産が相次いだ景気後退とは違うんやで。わいらは職探しをしとる人よりずっと多くの職があふれとるんや。普通のリセッションの逆の状態なんや。普通は失業率が跳ね上がるんやが、そんなことにならんのや。もしかしたら歴史上初めての、失業を伴わないリセッションになるかもしれんのや。
ちなみにわいは今回のロシアのウクライナの侵攻は、パウエルが望むような十分な景気のスローダウンを引き起こすには及ばないと思うで。これでインフレが収まることはないやろう。物価上昇が止まることはないやろう。昨日多くのコメンテーターがまるでこの世の終わりだみたいなことを言うとったが、わいはそうは思わんで。わいはキューバ危機の時の避難訓練で核戦争に備えてヘルメットをかぶったりした男やで。今おこっとることはアメリカとは遠い土地のことであることは確かなんや。
結論やが、わいはこのロシアのウクライナ侵攻は悲惨なことやが株式市場に向かう姿勢としてはむしろ買いの好機を探す場やと捉えとる。パウエルが思われとったよりも利上げせんでええんやないかという観測からグロース株が上がったりしとるが、だからといって下手にまたミーム株とか利益の出てないグロース株にタッチするんやないで。そういう株は普通にまだ下がり得るで。グロース株でもきちんと利益を出しとる株にスティックせんとあかんのはこれからも変わらんで。
激しい上下が続く相場ですね。
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