【ジム・クレイマー】もしあなたがこの先もひどいのかなと思っとるんやったら、果たしてウクライナの状況が近未来におさまるかどうか、考えてみればええで！【Mad Money】

今日発表された雇用統計は素晴らしかったな。非農業部門の雇用者数は前月比で67万8000人増や。予想が42万3000人増やったから予想を大きく上回っとる。去年の7月以来の大幅な伸びやったんや。失業率も3.8%に低下しとる。予想は3.9%やったからな。労働市場は強いで。やけどやっぱりウクライナから悲惨なニュースがどんどん入ってくる。原発が燃えとるとかな。もし爆発したらチェルノブイリ原発事故の比じゃない規模になるかもしれん。雇用統計の数字はパウエル議長の仕事をやりやすくするものやったはずやが、やけど結局はネガティブなニュースが上回って今日は下落の日になったんや。ダウは持ち直したとはいえ-0.53%と下落して、SP500は-0.79%、そしてナスダックが引き続き一番下がって-1.66%だったんや。

ウクライナの状況はまごうことなき悪夢や。もはやプーチン以外誰も止めることができん。そしてプーチンが戦争を止めようとしてないことは明らかや。ロシアは核保有国や。プーチンの動向を見とって不安を覚えるが、とにかく彼に核を使ってほしくはないで。まるで希望が無いようにわいは言っとるかもしれんが、わいは今朝のCNBC Investing Clubのmeetingでも、例え世界がどんな状況であれ、ブルマーケットはどこかにはあるから、勝者を見つける努力は止めたらあかんと言うたんや。コモディティーが上がるにつれて、鉄道株が上がっとるで。石炭株も上がっとる。石油株も上がっとる。ユーティリティー株も上がっとる。昨日言うたP&Gのような安全な株もええやろう。こういう株を考えたらええんや。例えテクノロジー株が醜いことになっとっても。ワークしとる株はいっぱいあるんや。製薬会社の株とかも見てみ？

それでは来週はどのような週になるやろうか？ゲームプランを見ていこうやないか。まず月曜日は、ウクライナの状況がどうなっとるかを第一に確認せんとあかんで。週末もいろいろなことがおこるやろう。結局今はこれにまさる重大事項はないんや。今日だって雇用統計なんか全然誰も話題にしてないやろ。本当はめちゃめちゃ大事なレポートやったんやけどな。月曜日は更にKohl'sのアナリストミーティングがあるで。これは注目や。アクティビスト投資家がこの会社の経営陣が悪いと圧力をかけとるんや。その中でこの会社はすごい勢いで自社株買いをやっとる。配当も引き上げとるしな。じゃあどうなればアクティビスト投資家がハッピーなのかと思うかもしれんが、やけどアクティビスト投資家という人種は満足をすることがなくて、わいはそれが好きなんや。わいはKohl'sは今はウィンウィンの状況やと思うで。経営陣がええストーリーを発表せんかったらアクティビスト投資家が更なる圧力をかけるやろう。

火曜日はいろいろ注目の決算発表があるで。まずDicks Sporting Goodsの決算発表があるんやが、これはちょっと複雑や。株は今年もう5%も下がっとるんや。わいは今この株を持つ価値があるかもしれんと思うで。素晴らしいフランチャイズを持っとって、素晴らしいCEOがおるんや。ポストCOVIDで伸びたらええなと思うで。最近リテールは上下動が銘柄によっては激しいわけやが、そして多くのリテールが株において今手を出すのはどうかなと思うんやが、Dicksに関しては決算前でも後でも買っていけるんやないかと思うで。

火曜日の引け後は皆から最近は嫌われとる三つの株の決算発表があるで。まずmongoDBや。数あるデータベース・ソフトウェア会社の一つや。成長速度は速いで。やけど多くのお金を失っとるんや。そう遠くない過去に、ウォール街はとにかく成長速度の速い会社が大好きやったんや。今は全然そうじゃなく、嘲られとるんや。後はBumbleや。オンライン・デーティングアプリの会社やが、なんとこの会社は高値から株価が75%も落ちとるんや。この株は死んだんやろうか？少なくともロマンスはもうないんや。最後はStitch FIXや。オンラインのアパレルプレイやが、以前は$75だった株価が今は$11や。

これら三つの会社は全て、いわゆる今のベアマーケットを形成する中心に位置しとるんや。だから逆に、これらの株の一つでも、決算後上がるのかどうか、ボトムを形成する兆しがあるのかどうか、そこに注目や。別にずっと株価が落ち続けると決まっとるわけやないんやで。何だって可能性があるんや。手がかりを積み上げようやないか。もしどれか一つでもポジティブやったら、似たような会社でまだ上がってないやつを探して買うのもありやで。

水曜日はCampbell Soupの決算発表があるんやが、これは注目や。なぜなら今食品会社に皆の注目が戻って来とるからや。Hormel Foodsの決算も良かったやろ。McCormickの決算も良かったやろ。もしかしたらCampbell Soupもちょっとはポジティブかもしれんで。わいは実際ええ数字を発表するんやないかと思っとるんや。繰り返すが、いつもどこかにブルマーケットはあるんやからな。ただ原材料コストが上がっとるのは確かや。後はCrowdstrikeの決算発表があるで。わいがサイバーセキュリティー株の大きなビリーバーであることは知っとるやろ。ロシアとウクライナの情勢を見るに、サイバーセキュリティー株はもっとホットになるかもしれんで。わいはPANWが好きなんやが、Crowdstrikeも好きなんや。CEOのGeorge Kurtzは素晴らしいビジネスをやっとるんや。わいはこの会社は素晴らしい決算を発表すると思うで。やけどインフレが過熱しすぎとったらどちらにせよ厳しいんやけどな。

木曜日やが、Wheels UpというSPACの決算発表があるで。このところSPACは全部沈んどるわけやが、このプライベートジェットの会社はなんと今株価が$3まで落ちてしまっとるんや。70%の下落やで。どういう決算なのか、彼らは声高にええことを叫ぶやろうが、結局のところ利益が出とるかどうかに注目なんや。やけどこの会社は今後数年黒字化することはないかもしれんからな。厳しいことには変わりないやろう。今大事なのはとにかく利益やからな。

今週どの株が一番決算後に上がるかということにおいては、わいは木曜日に決算発表をするUlta Beautyに賭けたいで。この化粧品リテールの安定性は素晴らしいんや。わいはポストCOVIDで数字はええと思うんや。良く経営されとるし、顧客満足度も高いし、ええ成長を持っとる。Ultaは大事なもの全部もっとるんや。ただ問題は今も、過去も、安い株じゃないということや。まあでも優良会社を、ベストの会社を買えとわいはいつも言っとるわけやが、そういう株が高いのはしょうがないんや。

木曜日は更にDocusignの決算発表があるで。この株の疑問は、いつになったらCOVID時代の呪いから抜けれるのかということや。この会社は素晴らしい製品を持っとる素晴らしい会社や。至る所で使われとる。ただ株価の動きから見るに、この会社は過去のものと見られとるんや。Docusignはめちゃめちゃ悪い株を持つ素晴らしい会社なんや。木曜日は更にRivianの決算発表があるで。今のマーケットはお金を失っていっとる株には冷酷なんや。利益を出しとったってその利益を株主に返してなかったらあかんのや。この新しいEVプレイはだからあかんのや。だから株価が敗者の動きになっとるんや。しかももう目新しさも無くなっとるしな。LucidもFiskarもあかんやろ。

木曜日は更にeBayのアナリストミーティングがあるで。わいはいつもこの会社に疑問を持っとったんやが、今は結構クリアになってきとると思うんや。今の新しくスリムダウンしたeBayがどのような発表をするのか見てみようやないか。金曜日は重要なAT&Tのアナリストミーティングがあるで。この会社の経営陣はダメダメでわいはタッチしたくなかったんやが、状況がどう変わっとるのか、今は何かポジティブがあるのか、聞いてみようやないか。

結論やが、もしあなたが来週もひどい週になるのかなと思っとるんやったら、果たしてウクライナの状況が近未来におさまるかどうか、考えてみればええで。わいは厳しいと思うんや。