こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。
ロシアのウクライナ侵攻は市民を巻き込んどる。中国ではCOVIDでどんどんロックダウンの動きが広がっとる。アメリカとのビジネスに関係の深い都市でもどんどん制限がかかっとる。ここまでお金を多く刷って来た状況が一変してFedは金融引き締めに入り、利上げを発表するやろう。長期金利はどんどん上がっとる。一方で経済は高騰するエネルギー価格に打撃をうけとって、企業の決算も高騰する原材料コストやサプライチェーン問題、労働食不足で冴えないんや。そんな救いが見当たらないような状況の中、SP500はdeath crossや。50日移動平均線が200日移動平均線を追い越して下に行ったで。リアルに悪いサインや。ここのところでわいが思い出す範囲で最悪の状況の一つや。ダウは変わらずの+0.003%やったが、SP500は-0.74%でナスダックは-2.04%とまたまた大きく下落したんや。
ほんの一例やが、今日決算のあったCoupa Softwareやが、売り上げもEPSも大きく予想をクリアしとるのに、たった少しのガイダンスの見通しのミスだけで株価が-10%近くも下がってしまうんや。そうなんや、今はそういうマーケットなんや。もはやただのタフなマーケットなだけじゃないで。本当にひどいマーケットや。やけどこういう時にただ嘆いてばかりいてもしょうがないんや。やるべきことは何か?今ワークする分野に目を向けることや。例えほとんど全員がBear目線で、ネガティブさが本当に濃くマーケットに充満しとっても、や。株価が引きずられてどんどん下がっとっても、実は半導体会社とかも今まで以上のスピードで成長しとったりするんや。やけど時間が経たんとリーズナブルな株価は戻ってこんのやけどな。
さっき駆け足で言うたが、今の状況を一つずつより詳し目に言っていこうやないか。まず一つ目やが、ロシアとウクライナの戦争は早期終結すると思うか?わいはそうであったらええなと願っとるが、残念ながら歴史を見るとそうじゃないんやないかと思うで。ロシアが過去にシリアとかチェチェンでやってきたことを見ると、人間の権利や尊厳なんか気にせず突き進むやろう。そしてそういう過去の経験でプーチンは、西側諸国は強硬に反応することは無いことを学んだんや。NATOがロシアに強硬姿勢を見せたかったって、NATOの国々はロシアにエネルギーを頼っとるわけやからな。その上でロシアは多くの核兵器を持っとるんや。
今のところはウクライナは信じられないほど頑強に抵抗しとるが、わいはロシアが苦戦しとるからこそプーチンはチェチェンでのように無差別爆撃をやって自国の兵士を巻き込むのも辞さない作戦にでるんやないかと心配や。プーチンがこの先をどのように描いとるのかはクリアじゃないんや。例え彼がこの先勝ったとしても、4000万以上の国民をもつ広大な国土をどうやっていくんや。テロの温床になることも考えられるで。どちらにせよ今この時点では、プーチンはまだ自身のイメージを強い男として保とうとしとるで。わいはこの先の展開において、全く楽観視できるわけがないで。
二つ目は中国におけるロックダウンや。中国が作っとるCOVIDのワクチンはアメリカが作っとるものより効き目が全然あかんのや。だからこういうことになるんや。彼らは今多くのメジャーな都市をシャットダウンしていっとる。中国を代表するハイテク企業のテンセントやファーウェイを生み出して、「中国のシリコンバレー」とも言われとる深圳のロックダウンは象徴的や。深圳はテクノロジー会社のサプライチェーンにめちゃめちゃ重要な拠点なんや。やけど今ここまで大きく下がったテクノロジー株を更に処分している人は良く考えてほしいで。ここで手放して後で買い増してたった10%やそこらの値幅を狙うのはめちゃめちゃ難しいことなんやで。
いろいろ恐ろしいことがおこっとる中で、最も恐ろしさが小さいのがFedの利上げや。ロシアや中国のトップと違って、Fedのトップはわいらの味方やからな。当初パウエルは過熱するインフレをどうにかしておさめようと思っとったはずやが、今経済はパウエルの手が届かないところの要因でどんどん冷えていっとる。ソフトランディングをパウエルは目指すやろうが、それは可能やろうけど簡単なことではないで。半導体不足を含むサプライチェーン問題はまだまだ続いとって、車業界もハウジング業界も消費者製品業界も建設業界も、あらゆる業界が影響をうけとる。深圳のシャットダウンはこの状況に拍車をかけるやろう。
そして決算の状況があるで。わいは去年の11月にFedがタカ派発言した時からずっと言うてきたはずや。リアルなものを作ってリアルな利益をあげて、その利益を株主に還元しとる会社やないと厳しくなる、と。わいのCNBC Investing Clubの初のmeetingで声を大にして言うたんや。去年IPOした600の株はもうほとんどが一けた台の株価に落ち込んどって、わいらは過去にはそういう会社にあまりにも高いバリュエーションをつけとったんや。今のFedはもはやPERが高い会社の株の友達ではないで。利益が出てなくてPSRでしか評価されないような株ならなおさらや。
DOCU、ZOOM、PTONの株は、まるでそれらの会社の製品が二度と使われないかのような株価の下がりを見せとる。DASH、SQ、TWLO、SNOW、ABNB、ETSY、これらはもうほとんど終わって叫んどるかのような株価の動きを見せとる。Appleのような順調な会社ですら株価はやられとる。じゃあいったい誰が勝っとるんや?もちろんわいがいつも言うように、いつでもどこかにはブルマーケットがあるんや。今は例えばヘルスケア株や。景気後退局面で強い消費者製品株とかもええで。特にきちんとインフレのコスト増に対応できる会社たちがええんや。
あとはやっぱり石油ガス分野にブルマーケットが来とる。わいは今日の利確の動きはいきすぎやと思うから、明日の朝石油株を買ってええと思うで。石油ガス会社の株はSP500の4%を占めとるんやが、わいはそれが倍になると思うんや。わいはわいのファンドでも明日石油株を買うで。やけどやっぱりマーケットはひどい状況や。この先どうなるのか?マーケットがブルになるための三つの要因を言っとくで。わいが35年間に学んだことや。
まずTimeや。時間や。時間が必要や。わいらがこのタフな期間をしのぐためには時間が経たんとあかん。マーケットにええ状況になるかどうかわからんが、いずれはウクライナの状況も終わるやろう。Fedは利上げをして株価が本当に誰も買いたくなくなるまで下がるには時間がいるんや。そして二つ目は価格なんやが、たった今言うた通り、誰も株に見向きもせんくなる株価になったらボトムは近いんや。そしてまさに今そういう状況になりつつあるんや。そして重なるようやが、センチメントが最悪にならんとボトムは来ないんや。COVIDがはじめて打撃を与えた時のような、もしくは金融危機の時のような、そういうショックが持続的な上昇の前には必要かもしれん。まだまだ「時間」は経たんとあかんし、「株価」は下がらんとあかんし、「センチメント」は悪くならんとあかん。
結論やが、今センチメントは既にかなりネガティブや。もしかしたらわいらが思っとるよりボトムは近いのかもしれん。やけどまだまだ時間と株価下落が必要やろう。
どこまで下がるのかー!
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