こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/7のMad Moneyはどうだったでしょうか。
Fedがよりタカ派姿勢を鮮明にしてからというもの、ブルは死んだと思われとったんやが、やけどわいは今日、このマーケットは折り返したんやないかと思うで。今日はマーケットは醜く始まったんやが、やけどプラスで終わったんや。ダウは+0.25%、SP500は+0.43%、そしてナスダックは+0.06%やったんや。まさに折り返しの日になったんや。ここで言いたいのは、あの有名な映画のタイトルにもなっとる「Kill Your Darlings」や。最愛の人を殺せということや。この数年間、あなたはおそらくグロース株を好んで持っとって、それがあなたのポートフォリオを押し上げてきたはずや。あなたはそれにぞっこんやろうが、ここ数か月でわかったろ。いかにそれらが、例えあなたの最愛の人でも、あなたのポートフォリオの更なる上昇に貢献しないばかりか、逆に引き下げてしまっているということを。
Fedがインフレの過熱を止めるためによりアグレッシブに金融引き締めをやると決意したが、こうなったら二つのことがおこるんや。一つ目やが、ここのところワークしてきたものはそのままワークするんや。二つ目は、ここまでダメやった銘柄もここから新しい勢いが生まれるかもしれんし、やけどあかんかもしれんのや。ちょっと抽象的でわかりにくいやろうから、現実の例をいくつか見ていこうやないか。まずAmazon株を見ていこう。AmazonはFAANGの中でも代表銘柄で、わいらの時代のテクノロジー株の代表選手や。わいのファンドは2018年に多くのAmazon株を買って、そこから今は2倍になっとる。ナイスや。
直近の決算でAmazonは今まで見たことないような素晴らしい数字を発表したんや。やけど株価はそれほど反応せんかった。そして株価は今年5%も下落しとる。大きな失望や。あんなに素晴らしい決算を発表したのに、マーケットはそれを認めてないんや。じゃあ次に素晴らしい決算を出したらうって変わって株価は上昇することになると思うか?そんなはずないやろ。素晴らしい決算を出した後の株価の動きというのは、常に注目に値するんや。もし素晴らしい決算を出しても株価が動かんかったときは、もしかしたらその決算は最後の素晴らしい決算やという可能性もあるんや。
一方でAmazon株のバリュエーションはめちゃ高いんや。PERは48や。時価総額もめちゃめちゃ高いで。1.6兆ドルや。利上げ局面でこういう高いグロース株をわざわざ買うことはないんや。ヘッジファンドのプレイブックに書いてあるのは、今のようなときはAmazonのような株は売らんとあかんということや。金融引き締めサイクルが終わりに近づくまでは、そういう株を持ったらあかんのや。わいのようにAmazon株を愛しとる人でも、抗うのが難しいほどはっきりしたルールや。
次にEli Lillyを見てみようやないか。わいのファンドはこの株をたんまり持っとる。新しいCNBC Investing Clubが始まったころに大きく買ったんや。ここまで大きく上がって来とる。なぜかというと、Fedが金融引き締め宣言をした時に、マネーマネジャーはリセッションの状況下でもよくやる株を買いあさったんや。大きな製薬会社とかな。わいはEli Lillyは二型糖尿病やアルツハイマーの治療薬でめちゃ有望やと言ってきとるんや。ただでさえ有望なのに、リセッションへの恐れという状況も相まって、スローダウンでも良くやるやろうという目論見がのっかって株価が上がっとるんや。この株は今のような状況でワークしている株の代表例や。こういうEli Lillyのような株は探せばいっぱいあるんや。
別にBristol MyersとかMerkが何かこの頃特別にええことをやっとるわけやないんや。やけどこれらの株の株価が大きく押し上げられとるのは、ただ単純に金融引き締め局面で製薬株というコホートが良くやるやろうと思われとるからだけなんや。製薬株だけじゃないで。食品株を見てみようやないか。わいらは食品の原材料の高騰や包装材の高騰や、そういうなんやかんやがおこっとるとずっと聞かされてきたよな。そのおかげで食品会社はインフレに苦しんであかんのやないか、と。やけど今日決算があったConagraの株価の動きを見たか?当初は株価が大きく下がっとったが、結局今日は上にいったやろ?皆インフレの過熱ぶりはどうにかなると思っとって、インフレの影響がもろに出た最後の決算かのように思っとるんや。
General MillsもJMSmuckerも、ビジネスはまあOKレベルやが、株価は馬のようなんや。原材料コストの高騰は彼らにとって良くないにもかかわらず、や。Church & Dwightなんか長年さえなかったのにここのところの好調さはどうや?パッケージングとかのコストは高騰しとるのに株価は上がっとるんや。何がおこっとるかというとこういうことで、逆にわいはあなた達には、FAANGとかそのお友達の株に対してはめちゃめちゃコンサバティブな姿勢で臨んでほしいんや。
FAANGという言葉はわいが作ったんや。わいはFAANGが大好きや。そのわいが言うんやで。FAANGは今はあかん、と。これを言うのはわいにはめちゃめちゃタフなんやが、やけどそんな中でもわいははっきり言わんとあかんのや。今の状況ではFAANGはワークせんのや。長い間こういう状況はなかったんや。まあでもこのFAANGの中でも新しくお金をいれていいのがあるとすれば、二つだけやな。何を言うか予想してみ?たぶんあなたの予想は外れるで。
まず一つ目はこれは予想がしやすいGoogleや。やけど二つ目はなんとMetaなんや。この二つを選ぶ理由は、来年の利益に対してバリュエーションが高くないからや。Googleに関してはバランスシートが素晴らしいんや。Googleの検索エンジンより役に立つものはそうそうないんや。Facebookに関しては物真似の天才や。TikTokの真似のReelsも成就するんやないか。最近Reels見たか?わいはTikTokよりベターやと思うし、ざかーバーグが注力しとるから、どうにかなると思っとるんや。Facebookにおけるコピーキャットの能力は並ぶものがおらんのや。
マーケットのピボット、折り返しは、別にマーケットの株価が折り返したということだけではないで。今までのマーケットはFAANGに誰も逆らえないマーケットやったんや。FAANGとその友達が幅をきかせとったんや。それら限られた銘柄がブルマーケットを演出して、その他大勢はベアマーケットやったものも多いんや。そして今金融引き締め局面で、そういうかつてベアだった銘柄がブルに転じとる。来月にかけてその動きがより顕著になるやろう。Targetとかは大きく上がっとるがここからもいくやろう。反対にFAANGとか、もしくは半導体株はあかんかもしれんな。
製薬株が大きく上がっとるのを見たら、あなたはもうこのピボットの動きに乗り遅れてしまったと思うかもしれんな。全然それは違うで。全然乗り遅れてなんかないんや。石油株は素晴らしい。ヘルスケア株は始まったばかりや。ユーティリティーは上がっとってちょっと冷ました方がええかもしれん。ファーストフード株はダイナマイトや。リテールはブルや。そしてタフなのが金融株や。今の、テクノロジー株以外に演出されるブルマーケットが本格的に始まるには、金融株の上りがどうしても必要や。銀行の決算の後の株価の上昇が必要や。利上げ局面では銀行はより利益を出せるんや。1990-1992年の時はグリーンスパン議長は銀行に儲けてほしかったからイージーマネーを演出したんや。同じことが今おこるんや。なぜ皆それに焦点をあてないんやろうか。
結論やが、金融株が立ち上がってきたら、それはヘルスケア株とかリテール株とかと共に、例えテクノロジー株が沈んでも、素晴らしいブルマーケットを演出するやろう。もしかしたらここのところで最もヘルシーなブルマーケットになるかもしれんで。
株価が上向きますように。
記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。
応援よろしくお願いします。