こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/2のMad Moneyはどうだったでしょうか。
国債金利にマーケットが支配されとる。ベンチマークの10年債金利が3%を超えた時に株式市場はクラッシュして、10年債金利が3%以下に戻ってきたときに株価はまた上昇したんや。結局今日はプラスの日になって、ダウは+0.26%、SP500は+0.57%、そしてナスダックは+1.63%やったんや。こんなに金利に左右されるわけやから、もう個々の会社のパフォーマンスがどうとか関係ないように見えるやろ。株価は債券金利に人質をとられとるようなもんや。10年債金利が全部を決めとるようなもんや。そういう中でいろんないいニュースが黙殺されているのを見ると馬鹿げとるという気持ちになるで。
代表例としてダウ銘柄を見てみようやないか。多くのダウ銘柄は、わいがここまで言うてきた今持つべき会社の株のクライテリアにあてはまっとるんや。実際に物をつくって利益をだして、その利益を自社株買いや配当で株主に還元しとる会社や。そういう会社のPERが今信じられないぐらい圧縮されて来とる。今週の水曜日にFedの次の利上げがあることも予想されとるからな。わいは今日の、株価が上がった終盤というよりは、その前の株式市場が大きく下落した時のことを言うとるんや。その時はダウは500ポイントも下落したんやで。まるで下落に底がなくて株式投資に出口がないような感じやったんや。
その後売られすぎ是正のバウンスがあって今日の動きはプラスで終わったんやが、今ダウ銘柄はお買い得の株価になっとるのが多い。誰もここで買いたくないかのようや。まるで希望が無いかのようや。でもわいは全然そう思っとらんのや。代表的なダウ銘柄を見ていこうやないか。まずはAmerican Expressや。この株はここまで大きくやられとって、それがわいにはショッキングなんや。決算を見たか?予想を打ち破ったし、リオープニングの波がきとる。なのに決算後からも株価が大きく下落して今$171や。この株価の下落はこの会社が悪いからでも何でもないで。ただ単に債券市場の動きによるものや。そして金利が上がるということで未来の利益が圧迫されると思われとるんや。それはその通りなんやけどな。
Coca-Colaはどうや。素晴らしい決算を発表して、大きな数字のビートをして、しかも経営陣はオーガニックな成長率が+7-8%に加速しとるというたんや。Coca-Colaが?とわいはびっくりしたで。やけどその素晴らしい決算の後株価は下落しとるんや。誰も素晴らしい決算であったことを気にしてないんや。逆に言えば、今、その素晴らしい決算の上がり分をただで買えるようなものなんや。やけどなんでこんなことになっとるかというと、債券金利が上がってきたらそれは高配当株の配当と競争関係になるからや。後はやっぱり原材料コストや輸送コストの高騰に影響を受けると思われとるからな。
いや、わかるよ。国債の金利が上昇したら、それは魅力的に見えるのはわかるで。やけどもっと大きく考えようやないか。Visaのケースは、去年の7月に株価は$250やったんやが、先週この会社は素晴らしい決算を発表して、わいはたぶん過去最高の決算やったと思うんやが、ちなみにMastercardも良かったんやが、でも今Visaの株価は$211や。決算後$220まで上がったにもかかわらず、や。繰り返すが、これらの会社の株価下落は、ウォール街がこれらの会社を嫌っとるからじゃないんや。ただ状況的に、素晴らしい決算を出す素晴らしい会社を、株価上昇という形で称賛する状況ではなくなっとるんや。なぜなら株式市場全体が沈んどるからな。
次にJ&Jやが、わいがどれぐらい怒っとったかわかるか?わいのファンドはこの株を、決算前に買い増ししそびれたんや。そして素晴らしい決算を発表して全ての部門の数字が素晴らしくて、うわー、これは乗り遅れた、あーあ、買っとくんやった、と思ったんや。株価は$177から$186まで上がって、もう乗り遅れた、わいはなんてまぬけなんやと思ったんや。やけどそこからどうなった?ずるずる下がってきて、決算前の株価上昇前のレベルまで下がって来とるんや。債券金利は3%を越えようと言う時に、JNJの2.5%の配当は魅力を無くしてしまうんや。そしたら誰もこんな株いらん、てなってしまう。この偉大なアメリカの会社たちの価値なんか知らん、てなってしまう。
United Healthはどうや?決算は予想されとったよりもずっと良かった。馬鹿げとるぐらい良かったと言ってもいい。やけどこの株も決算後大きく下がっとるんや。繰り返すがこれも、この会社自身の問題やないで。今の状況やと将来の利益が圧迫されると思われとるから、PERがどんどん圧縮されていっとるんや。債券金利が急上昇したらいつもこうなるんや。やけど本当にAmerican ExpressもCoca-ColaもVisaもJ&JもUnited Healthも、こんな素晴らしい会社の株を買いたくないなんてことになるんやろうか?
後はなんやGoldman Sachsはどうや?わいは決算は良かったと思ったが、繰り返すがそんなこと誰も気にせんのや。今PERはどんどん下がって、株価は利益の8倍や。こんなに素晴らしいアメリカの投資銀行をこの安値でも買いたくないんか?でも繰り返すが、ウォール街がこの会社の未来を特に悲観しとるわけやないんや。マーケットは全ての会社のバリュエーションを等しく下げとるんや。さて、Nikeはどうや?中国のシャットダウンで打撃をうけとる。やけど決算は素晴らしかった。$130から$140まで株価は上がった。そして今、なんと$126や。まるでいい決算なんかなかったかのようや。
IBMはどうや?素晴らしい決算やったで。株は$129から$141まで上がったんや。やけどこれもそこから下がってきて今は$133や。驚くべき下落や。Boeingに関してはそもそも決算がひどかった。3Mも取り立てて良くはなかった。やけどそれにしても株価は冴えない。このようにダウ銘柄を残り全部言っていくこともできるんやが、まあでももう十分やろ。わかったやろ。めちゃめちゃクリアなことは、株式がおしなべて下がっとって、隠れ場所がないんや。そしてその株価下落は会社そのもののパフォーマンスとあまり関係がないんや。
今ここにあげた会社は、本当に素晴らしいアメリカの会社や。あなたはこれらの株を買ってもええと思うで。今ここで買うということは、Fedや地合いに逆らうことになるかもしれんことはわいも良くわかっとる。水曜日にアグレッシブな利上げがあると思うからな。わいはここからも債券金利は上がっていくと思うし、今日10年債金利が3%を越えたら株価が大きく下落したように、これからも株価の下落はあることやろう。
やけど、これらの株の株価は今無視するには安すぎると思わんか?わいのファンドは買い増しをいろいろやっとるで。Sp500 Ocillatorの値が-5と、めちゃめちゃ下がっとることもあるしな。そういう時は売るやなくて買い始めんとあかんのや。2007-2008年のリーマンショックの時以外は、そういう方法がワークするんや。やけどまだまだ株式市場は下落する可能性があるで。痛みはまだ全然終わってない可能性があるで。じゃあなんでわいは今買い増しをどんどんやっとるんや?なぜならわいは状況は、多くの他の人が思っとるよりええと思っとるからや。株式がわいが最も信じるアセットクラスであるからや。そして割安やと思っとるからや。わいは今の買いはいつの日か、やっぱりここで買っとって良かったと思う買いになると思うからや。
今すぐじゃないかもしれんし、いつとは具体的にはわからんが、いつとはわからんだけでわいにはそういう日が来るということだけはわかっとるんや。もしかしたら明日かもしれんし、来月かもしれんし、来年かもしれんし、わいにはそこはわからん。やけどわいが確実にわかることは、これらの素晴らしいアメリカの会社の株を今ほしいということや。
わいにとって今回は8回目の金融引き締め局面や。Fedが十分に利上げをした後、インフレが退治されて、その後に株を買い始めるのはおそすぎるんや。もうインフレがピークをつけることを確固とした未来として予測しとかんとあかん。そして、例え短期のロスは受け入れなければあかんかったとしても、今株を少しずつ買うのは報われると思うし、だからわいは買っとるんや。現金を全部つぎ込んどるわけではないけどな。もし短期のロスもとれんようなら、国債を買ったらどうや?3%の金利は悪くないで。
まだまだ下がりそうではありますが。。
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