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【ジム・クレイマー】直接的理由なき下落!いきなり岩が降ってくるような相場!こういう株を持つと更なる悲劇が確実に待っている!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/9のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はまた大きな下落の日になったで。ダウは-1.94%、SP500は-2.38%、そしてナスダックは-2.75%やったんや。カモーンと皆思うやろう。なんでこんなに株が売られとるのか教えてくれ、そういう風に思うやろう。今ことさらに株を売らんとあかん特別な理由があるんか?例えばお金を借りて株を買っていて、下落に伴って追証の発生で現金がいるから株を叩き売らんとあかんかったりするんか?投資ファンドのマネーマネジャーは投資家にお金を返すために株を処分せんとあかんかったりするんか?

 

もしくは、もしかしたらただただ、もうこれ以上の下落にはつきあえない、そう思って売っとる人も多いかもしれんな。みんな、株を買う時の理由は一つなんや。儲けたいから、や。やけど売る時の理由は様々だったりするんや。今はその、様々な理由があり得る売りの方が、一つしか理由がない買いよりもずっとパワフルな状況やということや。ここまでだいたい同じような株が断続的に売られとる状況を目の当たりにしてきて、わいは今ここで言えるいいニュースと悪いニュースがあるで。まあ実際どっちも同じニュースなんやけどな。

 

今わいはシリコンバレーにおって、もう20人のテクノロジー会社のCEOとしゃべっとるわけやが、彼らに彼らの会社の株価が不調であることを聞いたら、皆一様に、なんで我々をたった一四半期という短い間で判断するのか?と疑問を投げかけてくるんや。こんなに素晴らしいポジティブな長期のストーリーがあるのに、と、そういうわけや。これは正しい発言やと思うで。長期の成長ストーリーが素晴らしい会社が多くあるのはいいニュースや。やけど悪いニュースは、問題は、株主はそれほど我慢強くないということや。そして、もし株価がどんどん下がり続ける中で買い増しを続けたら、スーパーリッチでもない限り、いつの時点かで確実にお金が無くなってしまうんや。

 

往々にしてCEOは億万長者で、そのお金持ちのCEOが長期ビジョンを持つことは容易いやろう。やけど普通の一般の投資家は、そんなに悠長に株価が上向くのを待つことはできんのや。そしてどうなるかというと、ある程度のところで損切りせざるをえなくなってしまうんや。往々にして損切りもせずに持ち続けて、株価が上向くことを気長に待とうとする人もおるが、不幸にも株価のターンアラウンドはそんなに簡単にはおこらんのや。そして例え株価が上昇基調に転じたとしても、往々にしてそれまでには予想されたよりもずっと長い時間がたっとるもんなんや。

 

それではどうすればええんや?わいは今のマーケットが本当にひどいことをわかっとる。簡単な解決方法があったらなと思う。やけど時に、何もワークしない時というのもあるんや。今日のような日は、ここまで好調だった石油株ですら下がったんや。上がった株もあるが、多くの株は下がって、しかも上がった株もなぜ上がったかはほとんどランダムのように見えるで。なんでこんなことになっとるんや?なにがおこっとるんや?

 

わいはこういうことやと思うんや。わいらは今、グレート・リアジャストメント、再調整の期間にあると思うんや。それぞれの投資家が、特にあまり利益が出てない会社に対してどれほどの値段をつけるか、それを考えあぐねている期間やと思うんや。そういう会社やって、近い将来めちゃめちゃ儲けるかもしれんのやで。同時に、それぞれの投資家は今きちんと利益を出している会社に対しても再評価しているんや。そういう利益を出している会社ですら、利上げが続いたら利益が削られて将来的には厳しくなるかもしれんという視点をいれとるんや。

 

もちろん、どういう状況だろうがお金を儲ける会社というのも存在して、今はそういう会社を見つけるトレジャーハントのような状況やが、そんなにお宝は多くないんや。そしてそういう会社の株はもう高くなりすぎとったりもするわけや。過去12年間、こういう状況をわいらは対処せんとあかんかったことはほとんどなかったで。どちらかと言えばスムーズな、儲ける会社がどんどん上がっていくマーケットやったんや。スウィートで、最も重要なことに簡単なマーケットやったんや。今は岩がごろごろ降ってくるようなところで、ヘルメットをつけながら歩いとるようなもんや。

 

そういう状況ではいつ何が被弾するかもわからん。ただただ不可能なんや。どんな感じか、ほんの一つだけセクターをあげて言ってみようやないか。わいは同じような例を20以上挙げることができるんやが、とりあえず一つ、Blockをあげてみたいで。旧Squareや。以前までは本当に美しく株価が上がってきたんや。Buy Now Pay Laterの会社のAfter Payを買収して、それは290億ドルのディールと言われとって、それよりは安く済んだんや。

 

その買収も素晴らしいと思われたから、買収のニュースが発表された直後、株価は上がったんや。わいは特に若者がBNPLのコンセプトが大好きやということもあって、Block株は買いかもしれんと思ったんや。やけど利上げ局面では全てが変わってしまうんや。Buy Now Pay Laterをもじって、Buy Now Pay Neverというジョークがあるのを知っとるか?旧Squareはスモールビジネスをめちゃめちゃ助けることに成功しとって、その一つにスモールビジネスの資金繰りを実際にプロセスしているということもあったんやが、BNPLはそういうものじゃないんや。結局のところ、Block株は大きくここまで落ちて、今日も-9.64%と大きく下がったんや。悪いことに、今日こんなに下落したのに、Block株が下落せんとあかんようなニュースは何一つなかったんや。直接的理由なき下落がいろいろなところでおきとるんや。

 

BNPLのAffirmは今日はどうやった?ここまで大きく下がってきた株で、今年に入って79%も下がっとるんやが、今日更に-9.22%も下がったんや。ウォールストリートジャーナルが報じたところによると、Affirmのローンの3.7%が30日以上支払いが遅れとるということや。一年前の1.4%よりも率が跳ね上がっとる。このニュースに皆恐れおののいたんやが、まあこの報道が本当に正しいのかはまだわからんかもしれんが、クレジットリスクがあると言う人まで出だしとる。わいはそんなリスクがあるとは思わんが、やけどもうこういうところから手をひきたいという人が続出してもおかしくないから株が下がっとるわけや。Buy Now Pay Laterやなくて、Sell Now Buy Laterという人まで出る始末や。

 

去年の秋、わいがPayPalのCEOのDan Shulmanとしゃべっとった時、彼は堂々と誇り高く、PayPalはAffirmとかBlockよりも大きいBNPLのプレーヤーやと言うとったんや。あの時はそれがアピーリングやったんやが、今はあかんで。今はBNPKはウォール街から嫌われとるんや。そういうことが一因になって、PayPayは今日も-3.89%下がっとる。わいはこのBNPLをほんの一例として持ってきただけで、多くの分野、セクターの株でこういうことがおきとるんや。特に自社株買いもやらず、配当によるプロテクションもない会社の株は容赦なく売られとる。そしてそういう株は、Fedが利上げを終えるまでは下落し続けるんや。忘れたらあかんで。金融引き締めサイクルははじまったばかりなんやで。

 

わいは今日UberのCEOとしゃべるが、Uberは素晴らしい会社や。やけど株価は半値になっとる。なんでや?たった去年と比べて何が変わったんや?ウォール街のファッションショーで好かれるかどうかだけや。いや、皆が好いてなくても関係ない、自分はこの会社を信じて持ち続ける、という人もおるやろう。やけどこの株は再び上がって約束の地につくまでの間にあなたの資金力はもつんか?それを真剣に考えんとあかんと思うで。

 

Airbnbもそうや。Doordashもそうや。素晴らしいサクセスストーリーを持っとる。やけどこれらの株は今日6-7%も下がったんや。これも直接的理由なき下げや。この会社の直接的な悪要因は何一つ今日は出てない。配当とかのバックアップがないグロース株というだけのことや。これらの会社のビジネスは勝っとるんやで。将来もっと大きく儲けるやろう。ただただ株価が失われとるんや。

 

じゃあどうすればええんや。結局のところわいがいつも言うとる通り、リアルなものを作ってそれを売って、リアルな利益をあげて、自社株買いや配当でその利益を株主に還元しとる会社、かつバリュエーションがリーズナブルな会社に注目せなあかんということなんや。そういう会社の株も今日は下がっとるが、下落幅は限定的や。わいのファンドが持っとる銘柄はそういうものばっかりや。

 

同じように下落しとるように見えても全然違うグループの株というのがあるということなんや。わいが持っとる銘柄はわいはこのタフな状況を乗り越えることを確信しとるんや。以前もリセッションを強くのりこえて、のりこえるたびにより強くなった会社ばかりやからな。近年IPOされた株はそういうのりこえたトラックレコードもないんや。そういう危うい株を持っとったらこれからも悲劇は続くで。わいは株価がどこで下げ止まるかをあてることはできん。わいにはわからん。

 

結論やが、わいがこの状況でも好きな株は何百とあるんや。やけど問題は、何千もの株が今の状況では悲劇を生むんや。もし手堅い銘柄を持っとるんやったら、この先買い増す好機も出てくるかもしれんな。やけどわいがここまでさんざん持ったらあかんと警告してきたコンセプトだけの株を持っとるんやったら、あなたは危機に陥るで。

 

 

厳しい相場ですね。

 

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