【ジム・クレイマー】ネガティブなプレアナウンスが多く出なかったらもっとBullishになる！？今週のゲームプラン！【Mad Money】

SP500のproprietry ocillatorはやっぱり素晴らしいな。オシレーターさまさまや。結局これが下がっとる時に買うのがええんや。わいはちょくちょく言って来たんやが、このオシレーターは買われすぎか売られすぎかを判断する指標や。先週末、このオシレーターの数字が-10を下回るという、長年で見たことないような売られすぎの数字やったんや。だからやっぱり今週は上昇の週になったな。さすがにあそこまで売られすぎ状態やとな。コモディティー価格の下落と、債券金利の下落もあって、今日はダウは+2.68%、SP500は+3.06%、そしてナスダックは+3.34%と、今週を強く締めくくったんや。

今週は全てのセクターが強かったな。ここまで大きく嫌われてきたクラウド株のセクターですら強かったんや。わいはCNBC Investing ClubとかでもとりあげとったMeta PtalformsとかSalesforceとかも強かったで。Metaは今日7.19%も上がってSalesforceも+7.44%上がったんや。やけど問題は今日のマーケットの強さが続くかどうかよな。来週は重要な数字が発表されるし重要な決算もあるんや。ゲームプランを見ていこうやないか。

まず月曜日やが、Nikeの決算発表があるんや。この決算は原材料コストの高騰やサプライチェーン問題で打撃をうけとる全てのものにとってのバロメーターになるで。中国とヨーロッパの問題も併せてな。ほとんど全てのアナリストが決算に向けてNikeの目標株価を削って来とるが、皆中国問題を心配しとるんや。やけどこういう、皆がもうこの会社の弱いところを認識しとる状態というのは、もうその弱いところが株価に織り込まれとるものなんや。そういう場合は、数字が本当にダメな時以外は、もしかしたら決算後株価は上がるかもしれんで。

さて、ここまであまりわいは取り上げて来なかった、やけどもしかしたら取り上げとくべきやった重要なインデックスの発表があるんや。それが、S＆Pケース・シラー住宅指数や。アメリカの主要都市圏の一戸建ての再販価格を集計したものや。まあ発表は実際火曜日の朝にあるんや。住宅価格は個人消費に大きな影響を与えるから、景気指標として注目のものなんや。このインデックスはここまでめちゃめちゃ高かったんや。家のコストが大きく上がってきたからな。それがFedの金利引き上げもあって下落しとるか注目しようやないか。まだまだ家の価格は高いままやが、少なくとも今までのように急速に上がるなんてことは終わったのかどうか。原材料コストが下がっとるからそれはホームビルダーにとって棚ぼたで、今週のLennarとKB Homeの決算発表でも実際棚ぼた感を感じたんや。しかも家の需要はまだ強いということやからな。

火曜日は更にAeronvironmentの決算発表があるで。これはドローン会社や。わいはアメリカ政府がウクライナを助けるためにドローンをいっぱいオーダーしたのかどうか知りたいで。それともロシアとウクライナの対話が進むにつれてこの会社におけるオーダーはスローになっていくのか？良くわからんがそういうことが聞けるなら聞きたいで。

さて、水曜日はパウエル議長が欧州中央銀行（ECB）フォーラムに参加してしゃべるで。どうやってインフレを打倒するかしゃべってくれるやろう。できればリセッションをおこさずにな。さて、水曜日は更に、二つのハイクオリティーなスローダウン株の決算発表があるで。General MillsとMcCormickや。最近General Millsの数字は素晴らしかったんや。しかも、Kelloggのニュースもあったよな。わいはKelloggはGeneral Millsより好きやないが、あの分割の発表はええと思ったし、General Millsだってやりたかったら同様のことができるで。

McCormickに関してはわいは彼らのスパイスビジネスが好きで、わいはなぜならこのホットソースが好きでいつも手放さずに持ち歩いとるんや。ちなみにわいはこのコンタクトレンズの溶液も持ち歩いとるんやが、この二つを取り違えたらえらいことや。あっはっは。ちなみにリセッションになって皆外出が減ったら、マコーミックのスパイスがまたいっぱい売れるようになるで。

さて、もしかしたらこのマーケット全体で最もグレートなミステリーの一つがBed Bath ＆Beyondかもしれん。高値で自社株買いをやりまくった会社や。この会社のええ面としてはいつも潤沢なキャッシュがあるんや。そしてエンドレスにビジネスを上向かせようとしとって、CEOのMark Trittonは会社をトランスフォームさせようと必死やが、もしかしたら最近はより自身のこれからの仕事に自信を深めとるかもしれんな。アグレッシブな自社株買いが進んどるからな。ただビジネスはまだまだ上向いてないけどな。水曜日の今回の決算で何かええニュースがあるかどうか、注目しようやないか。ただわいは期待することがどんどん難しくなってきとると感じるけどな。

水曜日は更にPaychexの決算発表があるで。このペイロールプロセッサーはええ数字をたたき出してきたんやが、中小企業はまだまだ引き続き成長しとるから、この会社のサービスをどんどん使っとると思うんや。ただそれがこれからも続くのかどうか、CEOの言葉を聞いてみようやないか。

木曜日は今週一番大事な数字かもしれん、PCEデフレータの発表があるで。これは商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標や。個人消費支出 (PCE: Personal Consumption Expenditure)のデフレーターで、消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられるんや。価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものを「PCEコアデフレーター」と呼ぶんやが、これはFRBが最も重視しとる物価指標として知られとる。消費者物価指数と似とるが、PCEデフレーターの方が調査対象が広くて、より実際の物価動向を反映しとるとされとるんや。わいらはこの数字でインフレとの戦いのプログレスがないとあかんと思うで。そうじゃなかったらこれからもどんどん金利が上がって株式市場は厳しくなるで。わいは今、この数字から良いニュースを聞けるのは早すぎると思うが、やけどなんらかのインプルーブメントが見たいで。そうじゃなかったらベアーがまた暴れだすで。

木曜日は更にConstellation Brandsの決算発表があるで。わいのファンドのキーポジションや。最も早く成長しとるビールのフランチャイズや。コロナとかモデロや。若者はPacificoが大好きや。わいはこの会社の成長はアンダーエスティメイトされとると思うで。更にMicronの決算発表もあるんやが、わいは中国のロックダウンの影響をこの会社がもろにうけて、この会社の悪い決算で半導体株全体が下落するのを恐れとるで。Micronは信じられんぐらいのピンアクションをおこすからな。

最後やが、金曜日はPMIの発表があるで。Purchasing Manager's Index、購買担当者景気指数のことや。企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標や。わいらは弱い数字を見たいで。とにかくこういう数字に関してはわいらは今、悪い数字を見る必要があるんや。今こういうのがええ数字やとパウエルはもっとアグレッシブに動かんとあかんからな。もしこの数字がどんどん落ちとったら、ハードランディングじゃなくてソフトランディングですむんやないかということも現実味をおびるかもしれんで。

さて、この週は他にも重要なことがあるで。決算シーズンが本格的に始まる前の、プレアナウンスがいろんな会社から出るかどうか、注目するんや。労働力不足、サプライチェーン問題、ロシアをウクライナの戦争、こういうことの影響で、それぞれの会社は決算前に利益警告を出すかもしれん。多くの会社が既に、第二四半期の出来がどうだったかわかっとる。弱さを先に発表しといた方がええかもしれんと思う会社もあるやろう。かつては予想より5%以上したやったらプレアナウンスした方がええとされとったんやが、今はもっと極端なケースが多いで。

結論やが、もし来週、ネガティブなプレアナウンスメントから無傷で終えられたら、わいは7月は今までの月に比べてもそんなに悪い月にならないんやないかという自信がより大きくなって、わいはもっとブリッシュになるで。