【ジム・クレイマー】確かに今はベアマーケットかもしれんが、この４銘柄はこれからの勝者になるで！【Mad Money】

今日は下落の日になったな。ダウは-1.56%、SP500は-2.01%、そしてナスダックは-2.98%や。今日のように多くの人が、なんでこんなにマーケット下がるんやろうという感じでマーケットが下がる日は、追随して何かを売るんやなくて、逆に買えるものはないかなと考えてみたらどうや？今のマーケットがタフなことは重々承知や。やけどだからといって買いの好機を逃してもええということにはならんのや。

ただ何でも買ってええというわけではないで。めちゃめちゃ注意深く、用心深く銘柄を選ばんとあかんで。今は実は買いを考えるのにええ時期なんや。今年の第二四半期があと三日で終わるやろ？それぞれの四半期の最後の方は、その終わりにかけて、多くのマネーマネジャーが帳尻合わせにいろいろ売買するんや。そういう時にかこつけて買いの好機というのが見えたりするもんなんや。絶対的なものではないけどそういう面でもええんや。

ただそういうマネーマネジャーの「メカニカルな売り」が今日見えたとして、だからといって全部が買いやというわけでは全然ないで。今の地合いではきちんと最近のニュースもおさえたうえで、買うべき株を慎重に選ばんとあかん。銀行株からいこうやないか。なんで銀行株がええかというと、デフォルトリスクの低いものを選ぶという前提で、この利上げ局面で銀行に追い風が吹くからや。最もデフォルトリスクの低い銀行の一つがMorgan Stanleyや。

昨夜この銀行は、11％の配当の増配を発表して、しかも200億ドルの自社株買いを今後数年間かけてやると発表したんや。1360億ドルの時価総額を考えると、どれほど自社株買いの額が巨大かわかるやろ。わいのファンドはMS株を持っとるが、この銀行は古い時代とはビジネスモデルが変わっとるんや。資産管理のフィービジネスの方にどんどんシフトしてきとるんや。今までのようなリスキーなビジネスポートフォリオじゃないんや。配当は4%あるし、繰り返すが金利の上昇で恩恵を受けるんや。今日この株はちょっと、+0.93%上がったが、すぐにもっと上がって$80台前半まではすぐいくやろう。

次は議論がわかれる株や。Disneyや。去年の高値から株価はほぼ半分になっとる。今日はこの株は一時的に大きく上がったんやが、結局その上がりが消えて-0.71%やったんや。なんで上がったかというと、上海のディズニーランドのリオープニングがもうすぐあると報道されたからや。これは今までの利益に単純にこの分の利益が上乗せされるから、ディズニーにとって素晴らしいニュースや。CEOのBob Chapekはテーマパークビジネスが得意やし、彼は今日、契約を更に三年間更新したんや。

ここまで長い間、ディズニーで注目されてきたのは下がり続けるESPNの視聴者数やったんや。Disney＋もそうなってきとる感じがするんや。わいやったらディズニーをどうするかというと、新しいテーマパークをこの時点で開きにかかると思うで。テキサスでやるで。今テキサスはアメリカで最も発展しとる州の一つや。ディズニーで最もプライシングパワーがあってアイコンが活かせるのはこのテーマパークビジネスなんや。カリフォルニアのディズニーランドとかフロリダのディズニーワールドはもう目新しくないんや。ディズニーユニバースを新しくテキサスに立ち上げるんや。

もう一つ銘柄を挙げるで。Johnson&Johnsonや。この会社が将来分割することは前にも言うたやろ。分割後のそれぞれの会社はめちゃめちゃ良くやるはずや。この株は滅多に大きく落ちてこないから、-2.84%も下落した今日のような日は珍しい買い場なんや。インフレ環境下で製薬会社の株を買うなんて、と眉を顰める人もおるかもしれんが、J&Jは普通の製薬会社やないんやで。ベスト中のベストなんや。分割前に入っとかんと美味しいところがとれんかもしれんで。

わいのファンドはMSもDISもJNJも持っとる。それに加えてもう一つ、ちょっと最近語ってこなくて、わいのファンドでも持ってないけども、珍しくここで言及したい株があるんや。それがStarbucksや。スタバは巨大な中国ビジネスを持っとって、中国がリオープニングの方向に向かうんやったら素晴らしいプラスや。確かにまだまだ労働組合の問題とか、労働問題を抱えとるが、それがそんなに利益に影響するとは思わんで。短期的にはまだまだどうなるかわからんから、買う人は一時に全額を買うんやないで。徐々に買っていくんや。

結論やが、確かに今はベアマーケットかもしれんが、今日言うた四つの銘柄はこれからの勝者になるで。今日のような醜い日は少し買いに入る絶好の好機や。ちょっとずつやで。