こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日の株式市場は弱くはじまったよな。ただそこから株価はじりじり上がって、ダウは-0.42%とマイナス幅をせばめて、SP500は+0.16%、ナスダックは一番上がって+1.75%やったんや。ナスダックも株式市場が開いた時は醜かったんやが、そこから上がって大きくプラスで終わったんや。さて、ずっと望んでいたものがいざ実現しそうになってきたら逆にそれを恐れてしまうということが往々にしてあるんや。今日はそんな日やったんや。皆株式市場の上昇を望みながら、やけど実際に上がっていったら訝しく、怖く思ってしまうんや。
債券市場を見てみようやないか。10年債金利はどんどん上がって、先月は3.47%までいっとったんや。金利が上がるにつれて会社は投資しづらくなってその結果株式が魅力を無くしとったんや。そして経済はリセッション入りが確実だと怖れられとったんや。やけどそこから10年債金利はするすると下落して、今は2.8%やで。そしてまた同じように、経済はリセッション入りすることが怖れられとる。何やそれは、と思わんか?金利が上がっても下がっても両方悪夢なんか?そんなことはナンセンスや。道理が通らん。両方ともあかんというのは成り立たんのや。
金利が高くなっていくのも低くなっていくのも両方怖がるというのはおかしいんや。歴史はなんと言っとるかというと、わいらは低い金利を好むべきなんや。配当株の配当がより際立つようになるし、ビジネスの際はお金を借りやすくなるし、そして今の状況だと何よりも、金利が下がるということはFedがインフレとの戦争に勝ちつつあるということを表しとるんや。これらはええニュースとして捉えられるべきや。悪いニュースやないで。
全てのコモディティーがめちゃめちゃ大きく上がったことを覚えとるか?今は上がった値段が全部崩壊しとるんや。それに伴って、関連株も下落しとる。例えば銅の採掘会社のFreeport McMoranは3月には株価が$52やったのが、今は$27や。アルミニウム会社のAlcoaは、$98から$42へ株価を下げとる。マイニングのプロキシのTeck Resourcesは$49から$28へ一か月かからない短期間で下がっとるんや。こういうのがフルスケールのクラッシュというんや。材木も銅もとうもろこしもアルミニウムも全部がクラッシュしとるからな。
ほとんど全てのコモディティーが崩壊する中でようやく今日、ついに石油も$100をきったんや。数週間前に$120やったのに。Citiのアナリストは$65まで下げうるというとるんや。2023年の年末までにはもしかしたら$45になるかもしれんとまで言うとるんや。これはリセッションシナリオやけどな。バイデン大統領はガソリン価格が下がらないことに業をにやしとったんやが、もう時間の問題や。この石油の下落もやけど心配する人がおる。リセッションが来る証やと言うたりしてな。だが考えてみてほしい。石油価格が着々と$120まで上がっていったとき、わいらはめちゃめちゃ心配したで。このままではコストが上がるばかりや、とな。なのに下落する時も心配するなんて、馬鹿げとるやろ。両方心配するのはおかしいんや。
安いエネルギー価格は全ての人にとってええニュースや。エネルギー価格は税金みたいなもんやからな。何をやるにしても上乗せでコストがかかってくるんや。だから安いということは税金が安いのと同じや。わいはCitiのアナリストみたいに、石油価格が$60-70に下落するとは思ってないんや。わいは石油株が崩壊したらむしろ買い手やで。
仮想通貨の崩壊もおこったよな。ここ数か月で仮想通貨から兆ドル単位のお金が抜けたんや。仮想通貨の価値は株式よりも激しく下落したんや。価値の2/3を失ったんや。やけどもしあなたがインフレを憎んでそれがSpeculativeな資産にお金が集まっとることによるものやと思っとったら、仮想通貨の崩壊を恐れたらあかんで。ええニュースとして受け止めんとあかん。仮想通貨にいっていたお金が株式市場に戻ってくるかもしれんし。繰り返すが、両方向のことを同時に怖れたらあかんのや。怖れだらけになるやろ。ちゃんとええニュースは喜ばんとあかんのや。
債券、コモディティー、仮想通貨と触れてきたが、一番大事な株式市場の話をしようやないか。近年上場に全く値しない会社がおびただしい数がIPOやSPAC上場をしてきたんや。そしてその上場のたびに多額のお金がそこに注ぎ込まれたんや。やけど今そういう株がどうなっとるか見てみ?めちゃめちゃやられとるやろ。そして最近はとーんとIPOが無くなったが、ゼロIPOは今もう株式市場に存在している株にとってめちゃめちゃポジティブなことなんや。株式が希釈化されんし、機関投資家が新しくIPOされた株を買うために手持ちの株をうらなあかんということが無いからな。
ただ今、人々はIPOが無いことを悪いサインとして受け止めて恐れとる。地合いが悪すぎることを嘆いとる。また繰り返すが、両方のことを恐れたらあかんのや。しかもIPOがなくて株式が希釈化されないだけでなく、多くの会社が自社株買いによって株式の供給が減っていっとる。株価にとって素晴らしいことや。これらのことはネガティブやないで。ポジティブなんやで。
最後の個々の会社のことを触れておこうやないか。ほとんど全ての会社の株でPERがめちゃめちゃ下落したんや。それぞれの会社のパフォーマンスには関係なく、単純にFedの利上げの影響が大きいんや。ドルは強くなってそれは決算を傷つけたりもするが、デフレ的になりそれはFedがインフレとの戦争に勝ちつつあるサインや。皆、今はFedが大嫌いでパウエル議長のことも嫌いな人が多いから、彼がきちんと勝ちつつあるということを直視しない人が多いんや。
わいは今回の決算シーズンではそれぞれの会社はGoodな決算を発表すると思うが、Greatな決算ではないと思うで。決算内容はネガティブにとらえられるものも多いやろう。ただここで大事な点は、そのネガティブさは株価に織り込まれて更に株価が下がるのかどうか、や。例えば今回のMicronの決算を見たか?PCとかスマホとかのコモディティー半導体を作って、IoTとかAIとかにはあんまり関係がないような、でも素晴らしい会社や。PCとかスマホ業界の将来の伸びは危惧されとって、皆もう素晴らしいPCとかスマホを特にCOVID時代にかっとったりしとるからで、だからMicronのバリュエーションは株価が利益の5倍と驚くべき安さになっとるんや。
さて、Micronの決算が発表されたとき、まず株価は下落したんや。やけどそこから、多くの人が予想したほどは株価は下落せずに、そして今朝、Squawk on the Streetという朝の番組でCEOのSanjay Mehrotraにインタビューしたんやが、そこでは彼はカンファレンスコールではあまり強調してなかったポジティブなことを語ったんや。以前のダウンターンのような利益の落ち込みは予想してないということを言うたんや。個人向けより会社向け製品における半導体にビジネスをシフトしたりして、な。そしてそのインタビューの後、株価はどんどん上がって、今日は+5.74%やったんや。そして実はそれが今日の、半導体株全体の回復に一役買って、その勢いが他の株にも波及したんや。
株式は既に大きく下落してきたから、悪いニュースでもバウンスするようにもなっとるんや。今回のMicron株の動きは典型的なBad News Bounceや。Micronみたいに株価が下落しすぎとる株は多くあるんや。そういう株はMicronみたいにネガティブな見通しを出したってそれ以上下がらん可能性もあるんや。わいは今日のMU株の動きはリアルなものやと思うで。そしてそこから学ぶ事は、それぞれの会社の歴史的に今バリュエーションがめちゃめちゃ低くなっている株、下手したら新記録的に安くなっている株に関して、ファンダメンタルズをベースにしても株価が落ちすぎているのではという考えをもつべきやということなんや。特に金利が下がってきている今の局面ではそういう思考をすべきなんや。
結論やが、別になにもなくても金利状況だけで株価は戻ってくるで。石油株も下がったからやられてないセクターなんかなくなったんや。それだけでも今のこの見くびられている資産クラスである株式市場をよりポジティブに考えるいい理由になるかもしれん。ただ、それぞれの会社のビジネスのクオリティー次第でまだまだ下落し得るから、気をつけながらいくんやで。
金利が下がってきているのはいいですが、どうせまた上がるよね。。
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