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【ジム・クレイマー】ドル高の影響は無視するには大きすぎる!影響を受けないこの9銘柄が好きだ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/26のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はダウは-0.71%、SP500は-1.15%、そしてナスダックは-1.87%やったな。さて、ドル高について語ろうやないか。今の決算シーズンの中での大きなストーリーとして、ドル高が海外展開している全種類のアメリカの会社を痛めつけとるんや。わいらはここまで為替についてはあまり気にしてこなかったやろ?やけどドルは他の通貨に比べてどんどん高くなっとって、その影響が無視できなくなって来とるんや。

 

海外でビジネスをやっている会社にとってはドルは絶対に高くなってほしくないものなんや。海外での稼ぎがドルにすると少なくなってしまうわけやから。やけど不幸にもそれが今おこっていることなんや。そしてそれは複合要因によってもたらされとる。Fedの金融引き締め、中国のロックダウン、ウクライナとロシアの戦争とかや。

 

例えばこの前の決算シーズンで五月の後半にSalesforceがいい決算を発表した時、ガイダンスを引き下げて、それを為替要因のせいやと言うたんや。その二日後、今度はMicrosoftが来期のガイダンスのカットを発表して、しかも今夜の決算を見るに、彼らはまだ十分にカットをしてなかったんや。

 

そもそも通貨や為替というものはConfusingなものや。やけどこれなしで今の状況を理解することはできん。ここのところの決算で優良会社が次々と為替の影響に襲われとるんや。先週の月曜日、IBMは素晴らしい決算を発表して、9%のグロースやったが、ただドル高が無ければ16%のグロースだったはずなんや。次の日、J&Jがヘルシーな決算を発表したが、ドル高の影響で通年のガイダンスを引き下げたんや。今日はわいのお気に入りのCoca Colaが、素晴らしい決算を発表して、16%のオーガニック・グロースやったんやが、やけど6%もの為替由来のロスがあり、来季も為替のマイナス影響は7-8%ということなんや。ドル高が無ければもっともっとええ数字だったはずなんや。

 

ドル高で全ての会社の株価が影響を受けてるわけではないで。さっきの例で言うと、MicrosoftとIBMは打撃をうけとるが、JNJとKO株はラリーしとる。やけど全体として言えることはドル高は今や大きな国際的な会社の業績に大きな影を落としとるということや。ここのところをわいらは考慮に入れてこれから考えていかんとあかんのや。なぜならドル高の影響は本当に多大やからな。

 

ウォール街は総じてドル高の影響は4-5%やろうと見積もっとったが、コカ・コーラが言うような8%とかの影響やったらそれはめちゃめちゃでかいで。だからこれから株を買う時の銘柄選びにはこういうことを考慮に入れんとあかんのや。アメリカの会社で海外展開をしとる会社は、今までなかった大きなリスク要因があるということなんや。特に、あまりドルに対してヘッジをするというのは一般的に好まれないから猶更や。

 

ゴールドマンサックスのDavid Kostinと彼のチームが週末に、SP500の会社におけるドル高の影響をまとめたレポートを発表したんや。素晴らしいリサーチレポートやから、わいはこの内容をあなた達に伝えたいんや。やけどその前にどれほどの状況になっとるのか見ておこうやないか。例えばドルインデックスやが、一年半かけてめちゃめちゃ上がっとるんや。去年の1/6から、実に20%も上がっとる。わいはこんなのそうそう見たことがないで。驚くべきラリーや。特に去年の中ごろからの上りはすごいで。今月のはじめには20年で一番高くなっとるんや。ばかげとるぐらい強いんや。

 

特にユーロとの比較を見てみようやないか。去年のはじめは1ユーロは1.23ドルやったんやが、今はほとんど等価になっとる。2002年以来のことや。このことは重要な影響をもたらすで。多くのアメリカの会社にとってヨーロッパというのは巨大なマーケットやからな。しかもヨーロッパの輸出企業はアメリカの会社にとって競争相手やから、ユーロ安はヨーロッパ企業を有利にするんや。じゃあそこのところの影響をどう考えればええのか、ゴールドマンサックスのレポートに戻ろうやないか。

 

David Kostinと彼のチームによるとSP500全体ひっくるめて71%の売り上げがアメリカなんや。ドルが10%高くなるごとに、SP500全体で2-3%の利益がとんでいくんや。そして今年のはじめから実に2%以上の利益がドル高でとんでいったということなんや。こういうことがSP500全体を引き下げとるんや。レポートを引用するが、「ドル高の時期は歴史的に決算期の売り上げの失望と結びついている。すなわちアナリストはいつもその影響を過小評価しているのだ。」

 

彼らは特に中国とヨーロッパで多くビジネスをやっとる会社を心配しとる。わいもそう思う。誰が大きな犠牲者か?ゴールドマンは、IT企業とマテリアルセクターが最も大きな犠牲者やというとる。両者ともに下手したら海外での売り上げが半分以下に落ちこんどる会社が多いんや。全部ひっくるめてIT企業の海外ビジネスは59%落ちとる。マカオビジネスが主力のLas Vegas Sandsとかひどいものや。ゴールドマンは99%が海外ビジネスのNewMont Miningの悲惨さをあげとる。昨日の決算もひどかったよな。

 

半導体会社も大きな犠牲者や。特にアジアでのビジネスを展開しとる会社が多いからな。後は例えばわいが好きなオンライン旅行会社のBooking.comとかもほとんど90%が海外ビジネスで大きな影響を受けとる。Estee Lauderは80%が海外ビジネスや。Schlumbergeは85%が海外ビジネスや。だからわいは国内ビジネスのHaliburtonが好きでわいのファンドでも持っとるんや。エレベーター会社のOtisはめちゃめちゃ良く経営されとる会社やが、75%が海外ビジネスで特に中国ビジネスが多い。CatapillarとExonは62%が海外ビジネスや。データセンターのEquinixは61%や。MetaとAlphabetは50-60%の間のところや。Agcoの売り上げの54%はヨーロッパからや。

 

わいはこういう海外ビジネスを多くやっとる会社を今買うなと言うとるわけではないで。やけど売り上げの未達がドル高要因で起こりうることはきちんと認識しておかんとあかんのや。もちろん為替要因にあまり影響をうけない、アメリカビジネスが主な会社もいっぱいあるで。Dollar Generalはアメリカビジネスが100%で、リセッション懸念もあって不況の時は皆安い店で買い物をするということもあり、株価は大きく上がっとる。ウォルマートの下落につられとる今、わいはもっとアップサイドがあると思うで。

 

Chipotleは株価が今さえないが、長期で見ればグレートなストーリーを持っとると思うで。今日素晴らしい決算を発表して、これもアメリカビジネスが主やからや。ゴールドマンはPioneer Natural ResourcesとDevonを、アメリカビジネスが主な会社としてハイライトしとる。わいのファンドは両方とも持っとるで。ヘルスケア会社もええのが多くあるで。わいのお気に入りのCenteneとかHumana、あとはCVSもリテールが今いけてないという心配はあるものの少なくともドル高の影響は心配せんでええんや。後はT-mobileとかVerizonもドメスティックオペレーターや。先週のVerizonの決算は良くなかったが、5.7%の配当を考えると今の株価は無視するには安すぎると思うで。

 

ドルが今高いということは別にこれからもドル高が続くこととイコールではないで。数週間前カーリーガーナーはチャート解析でいろんなコモディティーがピークをつけて逆方向に向かうと言うたんや。これはドル高の是正にとってはBullishなことや。ただ戦争の終結無しに、ユーロに対してドルが安くなる時が来るのか?難しいやろな。

 

結論やが、今はこの為替問題とドル高を考慮にいれて物事を考えんとあかんで。海外ビジネスを多くやっとるアメリカの会社はこれからも打撃を受け続けるやろう。その影響は無視するにはもうあまりに大きすぎるんや。

 

 

ドル高の影響は常に考えないとだめですね。

 

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