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【ジム・クレイマー】ここまでのラリーを演出した5要因!今ここでOOな株は全部利確すべきだ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はダウは+0.71%、SP500は+0.19%、そしてナスダックは-0.19%やったな。マーケットはまだまだ好調や。二カ月前、マーケットはボトムをつけたんや。ダウは六月の中ごろから見ると15%も上がったんや。SP500は18%以上上がっとる。ナスダックなんか実に24%も上がっとるんや。今年の前半は恐ろしい期間やったが、そこからのラリーは素晴らしいものや。

 

六月の中ごろに多くのコメンテーターが何を言っていたか覚えとるか?まだまだ株式市場は下落するとほとんど皆言うとったんや。だから今このラリーにきれいに乗れている人は、そういう雑音にも惑わされずに信念をもって株を買ったり持ち続けたりした人やと思う。素晴らしいことやな。やけどそこからもう二カ月がたった。ここからも同じ姿勢でいいのか?それが問われとるわけや。今夜はだから、ここまでの上がりを演出してきた要因が何かということを整理して、ここからのポートフォリオをどうすればいいのかに触れていきたいと思うんや。

 

まずなぜここ二カ月間、ラリーがおこっとるのかから始めたいんやが、大まかに五つ要因を挙げておくで。これらの点を認識することはめちゃめちゃ重要や。第一に長期金利が六月の中ごろにピークをつけたことや。この長期金利のピークの時期が株式市場のボトムの時期とほぼ正確に重なっとるんや。10年最近値は6/14で3.5%やったのが、だいぶ下がって今は2.8%や。この長期金利の下落は特にリスキーなハイグロース株の上昇を演出したんや。そういう株にとっては特に、低い金利は将来の利益ストリームに有利に働くからな。今年の前半にどれほど金利の上昇がハイグロース株に打撃を与えたかは見てきたやろ。

 

上昇の要因第二やが、コモディティー価格が大きく下落したことや。崩壊といってもええほどや。ほとんど全てのコモディティーが大きく下落したんや。エネルギーだけがちょっと粘ったんやが、やけど石油価格やって、六月の中ごろは$123やったのが今は$86や。バカ高かったコモディティー価格はいろいろなものに打撃を与えとったんやが、それらの下落はFedがインフレとの戦争に勝ちつつあるという証左にもなったんや。

 

そしてドル高も一か月ほど前にピークをつけたで。まだ去年と比べたらドルは高いんやが、やみくもな上昇は止まったという事実は、特に海外で多くのビジネスをしているアメリカの会社にとっては大きな安心材料になっとるんや。ドル高は国際的な会社において利益を削り取る向かい風になっとって、投資家を恐れさせとったからな。

 

上昇の要因第三やが、ピークインフレーションや。コモディティー価格が下落しとってもわいらはレッドホットなCPIの数字とかを見とったわけやが、ようやくこの前の七月のCPIの数字が、予想よりはクールな数字で、インフレがピークをつけとるんやないかということを示唆するものやったんや。もしかしたら今まで思われとったほどFedはアグレッシブに利上げせんでええんやないかという風に皆安堵したんや。ただわいはここでくぎを刺しておきたいのは、パウエル議長は金融引き締めを終えたわけでは全然ないで。まだまだ家賃の価格は高止まりしとるし、賃金インフレも過熱しているままや。

 

要因第四やが、シビアなリセッションが来るという恐れが和らいだことや。数か月前は皆、これからとてもシビアなリセッションがくると思っとったが、今はよりモデレートな、柔らかなものになるんやないかともくろんどる。なぜならFedはここまで既にインフレとの戦いにおいてリアルなプログレスを見せとる一方で、例えば今日のWalmartとかHome Depotの決算からも読み取れることやが、経済はそこまで悲観的じゃないからや。

 

最後の第五やが、今回の決算シーズンにおいても各企業の数字が手堅くて、悪くないことや。多くの会社が驚くべき感じで良くやっとる。ここまで二回ミスしてきたWalmartですら今回の決算は良かったんや。もちろん、決算の数字が悪くてもマーケットが好調で許されとる株もあるで。例えばMicronや。六月の後半にガイダンスを下げたんやが、七月の底値から20%も株価が上がっとるんや。そういうテクノロジー株の広範な上昇も今のマーケットの上昇を演出する重要な部分になっとるんや。

 

じゃあここまで誰が最も大きな勝利者やったのか、各セクターのパフォーマンスを見とこうやないか。一番上がったのが一般消費財のセクターや。6/16から28.5%も上がっとる。これは当然と言えば当然で、シビアなリセッションが来るという時にこのセクターの株を持ちたい人はいないわけやからひどく売られとったんやが、そこからリセッションが大したことないかもとなると株価は上がるやろう。まあでも消費者はモノを買うというよりはより旅行とかの経験を買う方にシフトしていっとる感じやけどな。やけどガソリン価格が大きく下がって来たから、その分皆他のものに消費するお金ができたんや。更にインフレによるコスト増で値上げをしとった消費製品の会社とかは、今コストが下がっとってそのおかげで業績が良くなっとるんや。マージンが拡大しとる。やからGeneral MillsとかPepsicoが高値をどんどんつけとるんや。

 

次にパフォーマンスが良かったのがテクノロジー株や。+22.4%や。このセクターは去年の11月から大きく下落しとったから、その反動が大きいで。後は長期金利が下がって来たことも大きいよな。次に上がったのが+18.5%のユーティリティーセクターや。このセクターは高配当株で構成されとるが、債券金利が高いと皆そっちを買うから高配当株の魅力がなくなってしまうんやが、金利が低下することによってより債券と戦えるようになって上がっとるんや。

 

後は不動産セクターが+17.3%、工業セクターが+17.2%、そして金融セクターが+16.1%や。これらのセクターは経済に対するセンシティビティがあって、シビアなリセッションが来るとなるとあかんのやが、予想より大したことないかもしれんとなると上がるんや。もしソフトランディングで、しかも金利が高止まりしたら、銀行は安全に高金利の状況でただ客の金を短期債で運用してリスクフリーに大きく儲けれるんや。

 

過去二カ月で下落した唯一のセクターは-1.3%のエネルギー株やが、これは石油価格は天然ガス価格が大きく下がって来たからや。ただエネルギー株は今年の前半めちゃめちゃ大きく上がったわけやから、ここ二カ月でマイナスでもわいは上昇セクターやと言うで。ただ、今回の上昇マーケットで残念なのは、最近のIPO株とか全然儲けていないクラウド株やハイグロース株とか、よりリスキーな株も大きく上がっとるんや。

 

IPOのETF(Renaissance IPO ETF)なんか30%も上がっとるし、SPAC株も大きく上がっとるし、CNBCのSPAC ETFなんか33%も上がっとるし、クラウド株のETFは25-30%上がっとるし、ゴールドマンサックスのnon-profitable tech indexも35%も上がっとる。これら全部、上がり過ぎも上がりすぎや。ハイリスク株を集めたキャシーウッドのARKKも37%も上がっとったりする。後は代替エネルギー株とかも大きく上昇しとるな。インフレ抑制法案でこの分野に大きなお金がまわってくるしな。

 

個々の個別株を見てみると、アンビリーバブルやで。SP500銘柄の中でもトップパフォーマーを見てみると、Etsyはこの二カ月で+75.2%や。Enphase Energyが+72.7%、ものすごいで。ショッキングな数字や。Amazonのような巨大な会社ですら40%近くも上がっとる。さて、こういう中でわいらはここから自分のポートフォリオをどうやってアジャストしていけばええんや?

 

わいはまだ今のマーケット全体にBullishやで。わいはピークインフレーションを信じとるから、Fedは今まで思われとったほどアグレッシブに利上げをせんでええんやないかという説をわいは信じとるんや。しかしながら、や。もしあなたがSpeculativeな、利益をあげてないような会社の株を買ってここ二カ月で利益が出とるなら、今こそが利確の時や。今こそそういう株を売って、もっと退屈な株に乗り換えるんや。マイルドなリセッションが実際に来ても上がっていくような株に乗り換えるんや。

 

Fedのアグレッシブ具合が減るからといって、金融引き締めが終わるわけではないで。実際、株式市場が上がれば上がるほど、パウエル議長はより冷や水を浴びせてくるような施策をとってくる可能性も高くなるんや。それだけの自由ができたと言ってな。Bed Bath &Beyondのような上昇に値しないような株がどんどん株価が上がっとるからといって、それに乗ったり、持ったままにするのはここでやめるんや。こういうBBBY株のような動きが、ラリーの終わりの方におこることなんや。ラリーのはじめの方におこることじゃないんやで。

 

結論やが、インフレがピークっぽくなってきてわいは今のマーケットは以前よりもより自信を持って見れるんや。やけど、今こそあなたのポートフォリオで最もSpeculativeな株の利確のしどきや。そしてそれでできたお金はより手堅いお金にいれるんや。もし利益を出してなかったら、最近のIPO株とかSPAC株は全部忘れるんや。マイルドなリセッションだって立派なリセッションなんや。質の高い手堅い銘柄でポートフォリオを固めるんや。

 

 

手堅くいかなければいけないということですね。

 

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