こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。
ニューヨークに帰ってきたで。今のマーケットはめちゃめちゃ難しい時やな。2000年のドットコムバブルが弾けた時にナスダックなんかは状況が似ているという人すらおる。あのドットコムバブルの崩壊はわいの人生でも最もマーケットが悲惨だった時の一つや。似ているかどうかはおいておいても、株価は下落していることには変わりはないで。今日はダウは-0.43%、SP500は-0.21%、そしてナスダックだけはプラスで+0.25%やったんや。午前中は株価は大きく上がっとったんやが、すぐ失速してマイナスで終わる、今日もまたそういう日が繰り返されたな。
今二年債の金利はめちゃめちゃ上がっとる。なんと4.3%や。こんな急上昇な状況で株価が上がるわけないやないと思っとる人も多いやろう。後は10年債の金利もどんどん上がっとるが、これらでシビアなリセッションへの突入もやむなしという証やと思っとる人が大半やろう。Fedはまだまだ利上げをするという印やからな。同時に急速に上がる債券金利によって、高配当株に大きなプレッシャーがかかっとるんや。債券金利が高かったら、配当目当てで高配当株を買っとる人も、そんなの買わなくても債券を買っとけばええやないかという風になるからな。債券はリスクフリーで、二年物でも金利は4%超えとるんやで?
そういうことで配当株も冴えなかったりするわけやが、わいは実はそのことで今配当株に買いの好機が訪れつつあると思っとるんや。特に今、わいが注目しとるのが、Accidental High Yeilderや。わいはAHYというとる。偶然にも高配当株になってしまった株や。どういうことかというと、昨今の株価下落に、優良会社ながらまきこまれが株で、株価が下落しとるがゆえに配当の%が自動的に上がって高配当株になったような株や。株価急落で配当の%が上がっていくから、どれだけ債券金利が高くても関係なく魅力的な高配当株になっとる株があるんや。まだまだそういう株の株価は下落するかもしれんが、わいはそろそろそういう株を買い始めることをお薦めするで。一度に買ったらあかんが、徐々にポジションを確立していく、そのスタートに今はええ時期やと思うんや。
なんでわいが自信を持ってそんなことが言えると思う?わいは株式市場が崩壊しとった2008年の時もAHY銘柄を薦めたが、その時も、下落相場の中で鼻をつまんででもAHY株を買えと言って、その時のわいの銘柄推奨がわいのこの番組の中でもベストの中の一つになるぐらいのパフォーマンスを良さだったんや。ということで、わいは今回AHY銘柄を選定するにあたって、まず高値から30%以上下落しとる株で、4%以上の配当がある株に注目したんや。そうしたら54銘柄に絞れたんや。その54銘柄の中でわいが特にワークするという五銘柄を今回言いたいと思うんや。
一つ目のAHY株はFordや。5%の配当や。ちょっと前までこの株がもっと高かったんや。利益を出していない工場を次々と閉鎖したりして効率化を進めたんや。利益が安定して出るようになったら徐々に配当も上げたんや。ただそうやって順調にやっていたら、ワンツーパンチをあびてしまったんや。半導体不足とコモディティー価格の上昇や。Fordはこの間の発表ではインフレによる原材料コストの高騰と部品不足で、在庫が当初の想定以上に積みあがり利益が圧迫されると言うて、株価は下落したんや。ただ、彼らは次の決算は大丈夫やと言うとるんやが、今Fordの信頼性に疑問が持たれとるから、聞く耳を持たれんのや。
じゃあ何で今わいはこの株を薦めとるんかやって?それはFordのEVの未来が明るいからや。Teslaは別格やがTeslaを抜きにしたら、Fordは宣伝無しでもEVが飛ぶように売れる唯一の車会社や。来年末までに5億ドルの売り上げをEVであげるというマイルストーンは達成できるチャンスがあるで。今は呪われとるかのように見える株やが、わいは今こそがレアな買いの好機やと思うんや。Fordの車は全ての車種で人気過ぎて供給が需要においついてないんやが、それほどFord車は人気なんや。わいのファンドもこの株を持っとって、確かにまだ株価は下がるかもしれんが、5%の配当があることを忘れたらあかんで。
次のお薦め高配当株はKeycorpや。地方銀行で、4.9%も配当があるんや。一つは銀行株を薦めとかなあかんのや。なぜならFedが利上げをする時は常に銀行がより儲かる時やからな。客から預かったお金を短期債で運用するだけで莫大な利益が出て、金利が上がるとその利益がただただ増えるんや。今銀行はめちゃめちゃ儲けとるんやで。じゃあなんでこの銀行なんや?Keycorpなんや?ええ質問や。
今実際銀行株は下がっとるが、それはなぜかというと、金利上昇がリセッションにつながって、デフォルトの増加につながって、悪いローンをいっぱい抱えた銀行はダメになると思われとるからや。やけどKeycorpは悪いローンをほとんど持ってないし、クリーブランドという土地柄もわいは好きやし、バランスシートも素晴らしいんや。わいはこの株が5%の配当で買えるなんて、馬鹿げとるぐらいお買い得やと思うで。確かにローンの数はスローダウンしていくやろうが、悪いローンが急劇に増えるということはわいは無いと思うんや。今は2007年とは状況が違うんや。皆ちょっと前まで超低金利で多くのお金を借りたんやからな。
三つ目やが、今不動産投資信託はどうや?わいがお薦めしたいのは、Federal Realityや。主にショッピングセンターとかの不動産投資信託やが、驚くべき4.9%の配当があるんや。REITはセクター全体が同じ動きをしがちで、今は下がっとるから、FRTもつられて株価が下落しとるが、この会社の決算は素晴らしかったんやで。この会社はショッピングセンタープレイだけではなくて、オフィスビルを所有しとるし、住宅も所有しとる。めちゃめちゃええ立地のところばっかりにや。確かにAmazonとかで買い物をする人は無くなることはないやろうが、やけどショッピングセンターで皆買い物したいものなんや。
なんでわいがFederal Realityに自信満々かって?COVIDが最も人々に恐怖をもたらした2020年の春を覚えとるか?その時皆が、FRTは配当をカットせざると得ないと思っとったんや。その時CEOのDonald Woodはどうしたか覚えとるか?わいはその時のカンファレンスコールを今でも覚えとるで。彼は実にあの最中、配当を逆に上げると言うたんや。2020年の春の時に怖れを知らなかったCEOが今何か恐れることがあると思うか?
四つ目はエネルギー会社に行こうやないか。そうや、Devon Energyや。この会社は今の石油会社の二段階編成の配当システムをはじめたパイオニアや。可変の部分をつくって利益をたんまり株主に返すんや。CEOのRick Muncriefは石油価格が下がっても配当は確保すると言うて、しかも下がる石油価格のヘッジも行ってリスクを分散させとるんや。今石油が$70台に下落して、石油株は厳しいと皆が思うのはわかるが、やけどこれから石油価格がもっと下がってもわいはDevonのダメージは限定的やと思うで。コストをそぎ落とした経営手腕で自社株買いもやっとる。全ての石油会社が石油価格の下落でほうかいするわけじゃないで。
最後の五つ目の銘柄やが、わいは二つの銘柄で迷ったんや。まず迷った挙句選ばなかった方から言うとくで。それはBest Buyや。5.3%と素晴らしい配当や。バランスシートも素晴らしい。やけど今電化製品のリテールは時期が悪い。わいはまだまだ株価にはダウンサイドがあると思うで。ただもっと株価が下がって配当が6%まで上がったら買いの好機やと思うで。
ということで最後の五つ目はOneOKや。天然ガス会社やがここまでこの株は短期間でめちゃ下がっとるんや。やけど7%以上もの配当があって、25年も増配をしとる。特に直近5年の配当の伸びは素晴らしいんや。わいはその傾向は続くと思うで。特に今アメリカは天然ガスのパイプラインが不足しとるわけやからなおさらや。7%の配当はいつもならちょっと高すぎるからレッドフラッグや。やけどわいはウクライナとロシアの戦争が続いとる限りは心配せんで。LNGをヨーロッパとかに輸出せんとあかんくて、ONEOKはLNGの輸出ステーションまでのパイプラインとかを頑張っとる会社なんや。わいはこの株はワークすると思うで。そして今の下落は一時的なものやという方に賭けるで。
結論やが、債券金利の上昇がひどくてそれが高配当株に打撃を与えとるのはその通りやが、やけどその先のリセッションを見据えんとあかんのや。Fedがとにかく経済の打撃を与えようとしとる限りは、高配当株というのは魅力的な投資先や。配当があなたにクッションを、打撃への緩和を与えるからな。中でも株価下落により図らずもどんどん高配当株になっていっている、Accidental High Yielder、AHY株に注目や。今回あげた五つの銘柄は全部ええと思うで。
ONEOKに惹かれます。
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