こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/29のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今皆が探しとるもの、それはサインや。株価下落が止まるんやないかというサインや。今の痛みが終わるかもしれんと思うサインや。そろそろベアの時代が終わるというサインや。ここからだったら買っていけるということを示すサインや。とにかく今多くの痛みがあるから、今の状況はすぐ終わってくれんと困ると思っとる人も多いやろう。やけど今する終わると思っとる人はただただ間違っとるんや。わいらはいつこの下落が終わるのかわかんが、少なくとも昨日のような上昇の日があったからといって安易にそれで終わるわけではないんや。
昨日の上がりはただイギリスの中央銀行の動きによるもので、アメリカの中央銀行の動きとは全く関係ないものなんや。昨日のような一時的な上昇に乗るんやないで。だからハードな逆流が今日あったやないか。今日はまた大きな下落の日になったで。ダウは-1.54%、SP500は-2.11%、ナスダックは一番下落して-2.84%やったんや。わいは昨日の動きに乗っとる人を見て危機感を覚えたんや。わいは今ことさらに株価下落を煽りたいわけでは無いで。やけどあなたにお金を大きく失ってほしくないんや。昨日のような一時的な上がりに騙されてほしくないんや。やからここまでずっと言うてきたことやが、今回改めて、株価上昇にポジティブになることができるのはどういうことが起こった時かということを、今一度整理して言うておきたいと思うんや。
ことさらに株価下落を煽りたくないと言うのは、実際わいは今の株価下落は売られすぎ状態になっとる株も多くて、ここで株をかったら一年後にはプラスになっとるを思うからや。実際わいのファンドは小さく買い増していっとるんや。例えば1987年のブラックマンデーのあの時の下落で、下落に巻き込まれた形で買っても、一年後にはプラスに、結構儲かる形になっとったからな。あの時買った人は更にそこから半値になったんやが、そこから株価は持ち直して結局一年後にはプラスやったんや。だからわいは今の時点で買っても最悪大丈夫やと思っとるし、わいのファンドも少しずつ買い増していっとるわけや。今多くの優良会社の株がわいは売られすぎやと思っとるし、52週安値をつけとる株が多くあるからな。
だからたぶん今買っても大丈夫なんやが、もっと待った方がベターかもしれん。よりいろんなことがクリアになるまで待った方がええかもしれん。まだ下落が続くかもしれん。ここから帰ると、よりはっきりと見通せる時が来るかもしれん。だから昨日のフェイクのような上げに騙されないためにも、どうなったら株価が買えるようになるのか、株式上昇には何が必要なのか、それを整理しておきたいと思うんや。
今ははっきりとしたベアマーケットや。まずこれを認識しておかんとあかん。その上で、それぞれのベアマーケットには理由と特徴があって、今のベアマーケットは完全にFedによるものなんや。タカ派のFedの委員がよりハト派にならんとあかんのや。そうなるには、今タカ派の人たちが望むものが実現せんとあかんのや。彼らは何を求めとるのか。一言でいうと「痛み」なんや。不幸なことやがしょうがないんや。より具体的に一つずつ言うと、第一に、まずは賃金のグロースがとまらんとあかん。そして賃金下落の方に進んでいかんとあかん。人々により少ないお金で生活してほしいんや。Fedが金利を上げることで新しいビジネスは立ち上がりにくくなるし、既存のビジネスは利益が削られてしまって人員を削らんとあかんかもしれん。
今朝、労働省が発表した24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万6000件減の19万3000件で、なんと5カ月ぶりの低水準やったんや。なんてこった。Fedはもっと多くの人に失業してほしいというのに。こんなに金利をあげとるというのに。まだまだ労働市場が強くて、Fedはその逆がほしいんや。今朝のSquawk on the Streetという番組でクリーブランド連銀のメスター総裁が来てしゃべってくれたんやが、彼女はハードにまだまだ金利を上げる必要性を強調したんや。
そして彼女は午後、別の場所でなんと、シビアなリセッションがこようが何だろうが金利上昇を止めるものにはならないと強硬に明言したんや。シビアなリセッションやで?そんなこと気にせんと言うたんやで?わいはこの40年間で今日の彼女の言葉が最も強硬なFedの委員からの言葉やったと思うんや。わいはあのボルカー議長の時から頭は明晰やったで。その時から見てきてもすごいタカ派や。そして今日の失業保険申請件数から考えるに、来週の雇用統計は強い数字になるかもしれんよな。そうしたら国債金利はまた一段と上がって、株式にとってはまた悪夢になるかもしれん。メスターはものすごいタカ派やから、失業率が5%以上いってもタカ派なままの可能性があるで。パンデミック前のレベルに食品価格と賃金が下がるのが理想や、それまでは認めんと彼女は言うとるかのようや。
賃金のグロースが止まると共に、第二に、メジャーな会社が従業員のリストラを始めんとあかん。DocusignとかPelotonとかは社員をまさに今解雇していっとるが、これらはCOVID銘柄や。Bed Bath &Beyondは今日決算を発表したが既存店売上高が28%も落ちとったんや。こういう会社も従業員の首をきるのは当然や。やけどわいが言うとるのは、こういう会社よりも強い、しっかりしたメジャーな会社も社員の数を減らし始めんとあかんということや。良く経営されとる会社でもビジネスが想定より伸びない、そういう状況にならんとあかんのや。Metaのマークザッカーバーグは雇用を凍結すると発表したが、わいが言うとるのは凍結とも違って、レイオフなんや。Fedのタカ派は倒産、リストラが必要だと思っとるんや。大きなモールとかもつぶれてほしいと思っとるんや。銀行も悪くなってほしいんや。やけど今はあの金融危機があった2007-2009年の状況とは全く違うで。
第三やが、Supeculativeなものや行動はすべからく止まらんとあかんのや。例えばお金を借りてまで仮想通貨を買う行為なんか、全てなくなってしまわんとあかん。Speculativeな資産に向けられる注意は全部無くなってしまわんとあかん。そういう資産もインフレの基になるからな。仮想通貨はもっとクラッシュしてくれないと困る。ミーム株に群がる現象もきれいさっぱり無くなってしまわんとあかん。GamestopとかAMCとか、あかんで。さっきでてきたBed Bath&Beyondもや。あとはNFTもあかんで。全部無くなってしまわんとあかん。テレビでFワードを言うことはできんが、No Fucking Thanksや。
第四に街中の従業員募集中のサインが無くならんとあかん。その代わりに、借主募集という張り紙が町中に貼られて、リースが終わった空の建物が町中に見られるようにならんとあかん。わいは今、ナイスなことを言ってないのはわかっとる。わいは誰にも首になってほしくない。誰のビジネスも終わってほしくない。誰も悪い経済なんか嫌いや。ただFedはとにかく、もっともっと人々が職を失う痛みが必要やと思っとるということなんや。
第五に、もう株式市場は落ちるところまで落ちて、もう誰も自分のポートフォリオのことなんか気にしないようにならんとあかん。まだまだわいらには希望がある。だから昨日だってアメリカとしては関係ないニュースで株価があんなに上がったわけやろ。最後に第六やが、家が長い間売り手が見つからない状態が続かんとあかん。売り出し中という看板が家の庭から無くならないような家が多く出てこないとあかん。Fedはあなたの家の値段をとにかく下げたいんや。今ローン金利はどんどん上がっとるが、もっともっとや。
わいはFedはいろいろなデータを、しかも最近の移り変わっとるデータで、どんどん経済が悪くなっとるということを如実に表すデータの詳細を見て、それでどうするか考えてほしいんや。やけどFedはとにかく、食品価格、賃金、家の値段、この三つが目に見えて下がるまでは頑なや。メスターはリセッションすら気にせんのや。まあやけど、2018年の時はFedはめちゃタカ派だったのがころっとハト派になったりもしたから、今回もそういう可能性がないわけではないで。やけどまだまだその段階には程遠いんや。それが悪いニュースや。良いニュースとしては、Fedはとにかく、なるべく早くこのインフレをやっつけようとしとるんや。本気でな。だからわいは彼らはインフレに対する勝利を手にすると思うで。
もしあなたが長期的視野にたてば、今の株価は安すぎると思うやろう。わいらは今高値から落ちとるわけやないで。もう一年も株価下落が続いて、大きく落ちてきて、更に下落しとるんや。多くの会社が、ヘルシーなバランスシートを持っとって、ええ配当も払っとるのに落ちて来とる。そういう株は今から少しずつ買っていけると思うんや。
結論やが、家の値段、食品価格、そして賃金がわかりやすく下落してくるまでは、マーケットはまだまだ痛みを受け入れんとあかんのや。ロッキー3でシルベスター・スタローン演じるロッキーバルボアとの試合に臨むにあたって、Mr. Tがロッキーに何をもたらすと言うっとった?何を予想してたか?たった一言やったやろ?そうや、Painや。
まだまだ痛みは続きそうですね。
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